いつもご支援ご声援ありがとうございます。粟国ゆんたです。
プリドットの追加シーンその2(ExtraScene2)いかがでございましたでしょうか?皆様のおかげでここまで来れました。改めて感謝申し上げます。
私はやっと解放されたという安堵も束の間、お約束していた設定集的な特典を作らねばなりません。その話も踏まえ、プリドットの総括を述べたいと思います。
設定集といいますか、ほとんど台本と制作中の線画動画などのまとめファイルになりそうですね。設定資料って要するにチーム内で情報を共有するための物で、うちは自分ひとりだけですから(笑
それ以外の外注向けの資料となると声優様向けの絵コンテ台本と、せいぜい背景絵師さん向けの指定書くらいですね。
そこでかなり初期の、2010年5月上旬あたり作成のプロットなるものを見つけたのですが、 えーと、なになに?
プリティ・プリドット 2010年(夏)完成予定
( ゚д゚)
( ゚д゚ )
えぇ? 南アフリカワールドカップの後?
あの頃に終わってなあかんの?( ゚д゚ ) とまあ、こんな感じで当方の計画性の無さがわずか1行で証明できてますね(´Д` ;)
「優秀なプレゼンは4行で十分!」などと聞きますが、そういう意味で非常に優れた、「馬鹿をアピールするプレゼン」だと思います(笑 まさか自分にこんなプロットを書く才能があったとは・・・
いやいやまあ、というのも当初はもっと規模が小さかったのです。ドット絵で作ったパーツキャラを使ってフラッシュのようにシフトアニメする簡易アニメ作品構想だったんですね。
ところがですね・・パーツアニメではどんなに枚数を増やして60フレームで動かそうと絶対にエロく観えません。なんか硬い陶器人形がガッシャガッシャ動いてる様にしか見えず、ヌルヌルと艶めかしく動いている様には全く見えませんでした。ロボットならこの手法でもいいんですが・・。
そこでパーツアニメではなく全て手打ちドットでアニメを作るという無謀なプランに変更し、意気込んで作っては見たものの作品冒頭のあいさつとパイズリシーンとコンドーム装着周辺のシーンあたりで挫折しました。あのあたりのシーンだけ手打ちドットなのはそういうわけです。
当時「EDGE」というドット絵ツールで打ってましたがゲームキャラアニメを作る分には便利なのですが、これでは動画作品は作れないと判断。代わりになるものはないかと探していて見つかったのが現在でも現役で使用しているツール、「GraphicsGale」でした。
このツールはアニメ制作に近いスタイルのドット絵ツールのため、かなり重宝しました。そしてドット絵を打つのではなく、大きく描いて縮小してドット絵に見せる「ドット風アニメ」の手法に変更します。
ああこれで便利だ楽だと言ってるうちに規模が拡大(笑。 作るものが増大し続けます。
1 まず冒頭を「導入編」として売ろう。残りは「完全版」としよう。
2 「完全版」は完成まで時間かかる。「前編」「後編」に分割しよう。
3 「後編」が完成無理そうなんで3分割して「中編」売ろう。
4 「後編」がそれでも終わりそうにないんで、「追加シーン」作ろう。
まあそんな調子でなんとか、つぎはぎのパッチワークのような不細工な体裁ながら完成まで至ったわけです。
それがまさか11年後になるとはあの頃思ってもみませんでしたが(;^_^) ホント無計画ですねえ・・・。
よく言われたことが、「導入編」(Introduction Edition)のラブラブ路線で行ってほしかったという事ですが、確かに分割したせいでそうみられますよね。あのラブリーなエロの次の展開を期待して買ってみたらレ○プだったという事になるわけですから。最初から1本の作品なら「レ○プメインの作品で冒頭は罠」という図式で観ることになるわけですから印象がまるで違います。
エンディングも同様で、「散々引っ張っといてなんだこのオチは」と思われた方も多いでしょう(;^_^) 分割の良しあしも場合によります。
多くの時間と手間を費やしましたが、ではそれが時間の無駄だったかといえばそうでもなく、いろいろな事を実践の中で試行錯誤して多くのノウハウを得ました。しかもユーザー様からお金を頂きながら。
さらには図らずも分割という形で定期的にユーザー様に認知していただき、その中で築き上げてきたご信頼を元手にサブスクに移行できるわけですから。
途中で何度もプロジェクトを投げ出そうとしましたが、これを完成させないと次のフェーズには上がれないという事だけはわかっておりました。
シリーズ最後のサブタイトルに「-The Escape-」と銘打っておりましたが、作業からエスケープすることがなくて本当に良かったです。
以上です。ありがとうございました。
次回資料集という形で6月の記事に特典をアップロードいたしますのでそのご報告をいたします。そして今後もこちらで特典動画をアップしてまいりますのでご期待ください!
それではまた!