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ウメ畑 2022/12/31 20:32

リクエスト作品 『淫靡な洞窟のその奥で』 オリジナルキャラ:アデーレ 粘液・触手・電撃責め・ポルチオ

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ウメ畑 2022/12/31 20:30

リクエスト作品 『淫靡な洞窟のその奥で』 フォーネリス ミミック・触手・アナル責め 

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ウメ畑 2022/12/31 20:27

リクエスト作品 『天才王子の赤字国家再生術』 ニニム ゼノヴィア 輪○・凌○

「う~ん……」
「ちょっと、ウェイン? どうしたの?」

 その日は、朝から珍しくある男が執務室の中で唇を尖らせ、頭を悩ませているようだった。

「珍しいわね? いつもは、悩み事が出来たらまず「逃げたい」「売国したい」って言いだすのに」
「いや、それはもう言った」
「…………言ったんだ」

 その言葉で全部台無しだなあ、と思いながら銀髪の美少女、ニニム・ラーレイは慣れた動作で温かいお茶を用意すると、執務机の上に置いた。
 コトリ、と小さな音が耳に届くと、男はその中身が何なのかも調べることなく、口に含む。
 気持ちが落ち着く淡い香りの茶葉が使われているのは、どうせくだらない事だろうけどと心の中で呟きつつも、それでも悩んでいる彼を気遣ってのものだった。
 彼はこの国を治める立場にある人物である。
 適当に伸ばされた茶色掛かった黒髪に意思が弱そうな垂れ目。
 ぼんやりとしている表情は何も考えていないようだが、彼にお茶を用意した銀髪の美少女――ニニムはそんな国の主に苦言というよりも小言を口にするだけで、手を出そうとはしない。
 男が国の主という事もあるが、単純に、口ではなんと言おうとこの国の事を考えているのだという事を理解しているからだ。
 彼女は銀髪の下で赤い瞳を僅かに細くすると、無言のまま執務机から離れた。

「うん、美味い」
「……珍しいわね? どうしたの? 何か変なものでも食べた?」
「何故、素直な感想を口にしただけで心配されるんだろうな」
(普段は絶対に口にしないからじゃない)

 とニニムは思ったが、褒められて悪い気はしない。
 たとえそれが、お茶の味という些細な事だったとしても。
 それに、国の主という立場だというのに、ニニムが差し出したお茶を無警戒に飲んだというのも――いつもの事だが、なんだか信頼されているようでニニムは嬉しかったというのもある。

(いつもは変に周りを警戒しているのに)

 それだけ、ニニム・ラーレイという少女の事を信頼しているのだ。
 言葉にはしないが、その感情が素直に嬉しい。
 まあ、その感情を言葉にしないのはニニムの同じである。
 ――と。

「さて、困った」
「それで、何が困ったの?」
「ああ。ソルジェスト王国との争いが終わっただろう?」
「ええ」
「だから、生き残り、この国のために命をかけて戦ってくれた兵士たちに何か労いを、と考えているんだが」
「ああ」

 なるほど、とニニムは思った。
 戦争とは勝って終わり、負けて終わりというわけではない。
 勝った後も、負けた後も、生き残った者には人生が続いていくのだ。
 そして勝敗のどちらだったとしても、命を懸けた兵士たちには不満が残る。
 勝てば『命がけで戦ったのだからそれ相応の報酬を』。
 負ければ『国の主として相応の罪を償いつつも、国の維持を』と。
 今回、ウェインはその戦争に勝利した。
 勝つべくしての勝利であり、被害もなんとか少なく押さえることが出来た……と思う。
 すでに兵を率いた将軍たちには相応の報酬を渡し、今は戦後の処理に当たってもらっているが――兵士たちが相手となると、そう簡単にはいかない。
 金銭を分けるには数が多く、とてもではないがナトラの金庫には彼らに報いるだけの財政が残っていない。土地も同じだ。
 そもそも、一介の兵士たちに土地の運営など出来ないだろうし、とはウェインも思う。
 ならば金銭ではなく、なにか『物』を与えようと思うのだが、残念なことにナトラには特産品と呼べるものもそう多くなかった。
 食い物や酒なんて、一回で消えてしまうようなものはもっと駄目だろう。

「お前なら何が欲しい? 命がけで戦ったんだ、その思いに報いてやりたいという気持ちは少しだけあるぞ」
「お金」
「残念だが、その思いには報いてやれそうにないな」

 ニニムもナトラの財政事情を理解しているから、冗談で言った事だ。
 それを理解しているウェインも片手間に返事をすると、ニニムが用意したまだ湯気を立ち昇らせるティーカップを持ったまま天井を仰ぎ見た。

「やはり、金。金か……」
「少なくとも、怪我人への医療費軽減や、兵士とその家族への減税くらいは視野に入れたいところね」
「うーむ」

 いつ滅んでもおかしくないような貧国だったナトラからすれば、今はまだ医療費軽減はともかく、減税は難しい。
 戦争とはとかく、金食い虫なのだ。
 兵士に食わせるにも、装備を用意するにも、金が要る。
 馬や荷車の用意だって同様だ。

「兵士たちが喜ぶ『物』……か」

 ふとその時、ウェインの頭に閃くものがあった。
 天井に向いていた顔を下ろし、ニニムを見る。
 銀髪の美少女はその視線に、嫌な予感を覚えた。

「いやよ」

 内容を聞かず、まずは最初に断っておく。
 どんな内容だろうと、一度目で頷くと次に同じようなことを要求された際に調子に乗るのだ。この男は。
 ウェインの考えを良く理解していると思う。
 長年彼に仕える国の要人たちも、これほど彼の人となり、人格は理解していないのではないだろうか。

「まだ何も言っていない」
「そうね」

 そのまま無言になるのは、「とりあえず話は聞いてあげる」という態度だ。
 ニニムがウェインの性格を理解しているように、ウェインもまた、ニニムの性格はある程度理解していた。
 全部とは思わないが、話を聞いてくれるだけでもありがたいと思う。

「兵士たちへ慰問をしてくれないか?」
「……慰問?」
「ああ。宿舎へ赴き、労いの言葉をかけ、しばらく話し相手なりなんなりをしてやってほしい」

 ウェインが言うと、ニニムは少しだけ驚いた顔をした後、すぐに首を傾げた。
 そのくらいの事なら、この男は真っ先に考えていたはずだと。
 なにせ、慰問というのは金が掛からない。
 しかも秘書に似た立場にあるニニムが行くなら、ウェインには体力の消耗すらないのだ。
 何かにつけて「面倒臭い」「嫌だ」と駄々をこねる男なら、すぐに考えつく事だろう。

「それだけ?」
「ああ。あと、ゼノヴィアにも頼んでおくか」

 ゼノヴィアというのは、今はマーデン領となった元隣国だった土地の領主である。
 一時期はウェインとの婚約話まで話題に上がった人物であり、この男にいくつかの借りがある。
 そんな立場だから、ウェインの『命令』には従うだろう。
 なにより、ゼノヴィア・マーデンという女性は美しい。
 ニニムも負けていないとウェインは思うが、彼女には無い美貌と王族としての教養、なにより豊満な胸を間近で見るという事は、男たちにとってこの上ない褒美となるかもしれない。

「……まあ、構わないけど」

 同じ女性として、並んで立つと兵士たちに比べられてしまいそうというのもあるが――拙い乙女心ゆえに思う所もあり、ニニムの声が僅かだが硬くなる。
 けれどウェインはそんなニニムの変化に気付かず、「よし」と声を上げた。

「よしよし。そうか」
(なーんか。変な事を考えているみたいね)

 と、半眼になってウェインを見るニニム。
 窓から差し込む陽光が逆行となり、影がその美貌を隠すと少し怖い。

「う……そんな目で見るな」
「何か隠してるわね?」
「そんな事より、慰問内容を詰めないとな……ニニム、ゼノヴィアへなるだけ早くナトラへ来るよう伝えてくれ」

 ウェインは視線を外すと、ニニムにそう指示を出した。
 そしてニニムは、彼とは幼馴染だという立場であっても、筆頭補佐官である彼女はウェインから指示を出されたなら従わなければならないのである。
 まあ、本当に嫌なら小言と文句を言いつつ拒否する権限も持ち合わせている……と言うよりも、ウェインがそんな指示を出せば手を出すような人物だが。
 そのニニムは疑い、呆れつつも、その指示を受けると一礼をして執務室を後にした。



 その数日後。

「本日はよろしくお願いします、ニニム」
「はい」

 ニニムとゼノヴィアの姿は、ナトラ王国にある兵士たちの詰め所前にあった。
 ソルジェスト王国との戦争を経て、このナトラを守るため、そしてマーデンを開放するために戦ってくれた兵士たちだ。
 ゼノヴィアは美しい青髪を頭の高い位置で二つに纏めた――ツインテールの髪先を指で遊ばせながら、優雅に微笑む。
 美しい銀髪に赤い髪という、他国では忌避される容姿をしたニニムとは違う。
 誰からも愛され、慕われる王族の笑み。
 それが隣に立つニニムに向けられると、彼女も少しだけ胸を軽くする。
 ……ゼノヴィアと比べて二回りは小振りな胸の上に手を置いて、ニニムは小さく深呼吸をした。

「戦争の後ということで、兵士たちも気が立っているかもしれません。もしかしたら、不快な思いをさせてしまうかもしれませんが」
「いいえ。兵をねぎらうのは上に立つ立場にある者の務めです。それに、私はこれからもナトラと良い関係を築いていきたいと思っていますので」

 下の立場にある者とも親交を深めていきたい、とゼノヴィアは言う。
 国を支えるのは国民であり、兵士だ。
 彼らを率いる王や将軍ではない。
 そう言う意味で、兵士や国民と接する『慰安』という仕事は、ゼノヴィアとしてはナトラと親交を深める良い機会だと思っているようだ。

(誰かにも、爪の赤を煎じて飲ませてあげたいわね)

 自然とそんなことを考えながら、ニニムがゼノヴィアを宿舎の中に案内する。

「お、来たか」

 …………真っ先に二人の登場に気付いた男がそう声を上げると、銀髪の美少女は紅色の瞳の奥に暗い炎を宿しながら、立場も周囲の状況も忘れて彼を睨みつけた。

「ぅお」
「これはこれは……どうしてここに居るの、ウェイン?」

 その暗い炎のような怒りを向けられて、普段の飄々とした掴みどころのない態度を失ったウェインにニニムが語り掛ける。
 ゼノヴィアはあまり驚いていないようで、宿舎の中を見回している。
 建物は支柱が木造、壁が石造りとなったもの。
 冬は早くから雪が降るような土地だからか、石壁の作りでは建物の中もひんやりとした冷たい空気を感じる。
 視線を奥へ向ければ同じく木造のテーブルと椅子があり、ウェインはそこへ座って優雅にお茶を飲んでいた。
 いつものどこか覇気が薄い、のほほんとした顔で。

「とりあえず、座って茶でも飲め。やはり、慰問ということで少し硬くなっているみたいだな」
「え?」
「戦争の後というのは、兵士たちだけでなく、俺たちも知らないうちに気を張ってしまっている。そんな態度では、逆に兵士たちが気を使うぞ」

 ウェインはそう言うと、自らお茶を入れ、二人のためにテーブルへ置いた。

「今、医師が怪我をした兵士たちを見て回っている。それが終われば、動ける者がここに集まってくることになっているからな」
「は、はあ……」

 ニニムはどうしてウェインがここに居るのか、疑問だった。
 正直、面倒臭がりでしかないこの男が、自分から動くというのがまず妖しい。
 何より、ニニムは慰問というのが初めてというわけではない。
 確かに多少緊張はしていたが、マーデンとの戦争など……もう何度も経験した事なのだから。
 それはウェインも知っているはずなのに。

「……怪しいわね」
「まあまあ。お茶でも飲んで落ち着いてくれ。せっかく俺が淹れたんだぞ?」
(そこがまず怪しいんだけど)

 自分たちに何をさせようとしているのか。
 ニニムは明らかに挙動不審に見える自分の主の姿を怪しんでいるが、ゼノヴィアはその態度を理解しつつ、けれど柔和な笑みを浮かべてウェインが用意した椅子に座った。

「今更、何かを考えてもどうしようもないわ。これからの事を受け入れましょう、ニニム」
「う……」

 明らかに何かある。
 ゼノヴィアはそう理解しつつ、けれどそれを正面から受け入れるようだ。
 彼女が椅子に座ると下半身がテーブルで隠れ、その板に大きな乳房が当たる。
 ニニムと同年代とはとても思えない豊満な胸だ。
 しかも彼女はコルセットを締めてその豊満な胸を更に強調させ、ドレスも胸元が大きく開いた大胆なもの。
 そうすればテーブルの上に豊満な胸が乗っているような印象を正面に座るウェインに見せつけ、それどころか僅かに動くだけで露になっている胸の谷間が波打つように震える光景すら彼の視線に映っていた。
 明らかに考え尽くしての事だ。
 女性としての魅力。それを最大限に利用している。
 ……ほんの数秒でウェインの視線がチラチラとゼノヴィアの胸元に向いているのが、よい証拠である。
 本人は隠しているつもりだろうが。

「…………」
「ん、ンンッ! ニニムも、今のうちに水分を補給しておいた方がいいと思うぞ? なにせ、今日は5000人からなる兵士たちの慰問だからな」
「……………………」

 チラチラとゼノヴィアの胸元に視線を向けている男に軽蔑の眼差しを向けながら、ニニムも席に座った。
 ……まあ、それだけだ。
 胸元は揺れないし、見慣れているのでウェインも視線を向けて来ない。

(あとで仕事を集めて、雑務から何から、全部を対応させてあげようかしら)

 いつもは半分以上を自分が対応しているのだ。
 その全部となれば、この怠けものの主だって泣き出すくらいの忙しさに自分の大切さに気付いてくれることだろう。
 そんなことを考えながら、ニニムはウェインが用意したお茶を飲むことにした。
 どれだけ彼の態度が気に入らなかったとしても、お茶に罪はない。
 少し冷めてしまったが、確かに、珍しくウェインが用意したお茶は美味しかった。

「……あれ?」

 そのお茶を二口飲んだところで、隣に座っていたゼノヴィアがまず不調を覚えた。
 目の前が揺れる。
 身体を支えていられなくなり、彼女は青色のツインテールを揺らしながらテーブルに倒れ伏す。
 豊かな胸がクッションになって頭部の衝撃を和らげたが、それでもゴンという音と共にゼノヴィアが手にしていたお茶が残るコップを落としてしまう。

「ゼノヴィ……あ……」

 その時だった。
 ニニムも同じく体調の不調を覚え、ウェインの方を見る。
 この時にはもう視界が揺れていて、ウェインの表情すらマトモに見えない。
 ただ、笑っているような、興奮しているような――ニニムが初めて見る表情を浮かべていたように思う。

「うぇ、い……ん……」

 テーブルを挟んで反対側に座っている彼に向かって手を伸ばす。
 その手が握られたような気がしたが、それを確かめる余裕も無くニニムの意識が闇に沈んでいく……。



「ん……」

 ニニムが目を覚ますと、両腕に違和感を覚えた。
 次に、背中に当たる硬い感触。
 しばらくして自分が床に倒れていることに気付くと、立ち上がろうとして失敗。

「な、に……?」

 両腕どころか身体を動かせない事に気が付いた。

「なにこれ……?」

 身体が動かせないことをいぶかしんで視線を周囲に向けると、腕が拘束されていることに気が付いた。
 最初は右腕、そして左腕。
 そして次は下半身――こちらは視線を向けるまでも無く、自分の身体が持ち上げられ、何らかの機材で固定されているのだと分かる。
 いわゆるまんぐり返し。
 目の前に自分の股間があって、スカートが捲れてその下にある丸出しの太ももが見えた。
 ショーツこそスカートで隠れているが、それだってかなり危うい。
 少し身動ぎをすれば、それだけで下着が見えてしまいそうになっている。

「ちょ、どういうこと!?」

 ニニムは驚いて、腕の拘束を外そうとした。
 けれど、かなり硬く縄で縛られている。
 女の細腕ではとても解けそうにない。

「待って、待って……っ。すぅ……落ち着いて、私」

 ゆっくりと、深呼吸。
 ニニムは慌てることなく、身動ぎを最小限にして意識を周囲に向ける。
 ――視界を覆う下半身の向こうに、人の気配がした。

「だれ? ウェイン?」
「ああ」

 すぐに返事があって、ほっとするニニム。
 同時に、どうしてこんな状況になっているのかを想像すると、やはり意識を失う直前――不自然に自分たちへ飲み物を用意していたこの男の存在が頭に浮かんだ。

「これはどういうこと? ちょっと、まずはこの縄を解いてっ」

 ニニムが手首の縄を解こうとするが、やはり硬い。
 一人ではとても解けそうになくて無駄に上半身を動かして体力を消耗すると、その時になって自分の隣でゼノヴィアが倒れていることに気が付いた。
 首を動かせる範囲は少ないが、何とか視線を向けて様子を確認する。
 すると、彼女も気絶して、腕を縛られているのが分かった。
 ニニムと同じようなまんぐり返しの体勢を強○されていて、手足を縄で縛られている。
 自分もゼノヴィアと同じ大勢だと考えると、少し恥ずかしい。
 頬が赤くなるのを自覚しながら、ニニムは現状を理解しようと思考を巡らせる。

(私もこんな状態みたいね)

 拘束されている手足を動かそうとすると、確かに動かせる範囲が制限されているのが分かる。
 逃がさないためだけではない、というのが感じられる縛り方だ。
 抵抗しようとしたらスカートが捲れ、下着が見えてしまう。そんな恥ずかしい拘束。
 自分たちを辱めるための体勢……とニニムには思えた。

(――とにかく、落ち着かないと)

 深呼吸を数回して、肺の中に新鮮な空気を入れる。
 黴臭さのようなものは感じない。
 どうやらそれなりに空気の循環は出来ている場所のようだ。

(よし)

 空気の匂いから、自分が冷静さを取り戻せていることを感じる。
 そしてもう一度、背後に向けて声をかけた。

「ウェイン、この縄を外しなさい。今、すぐに」
「それは無理だ――うん」
「どうして? もし私が何か大きなミスをしたというなら、謝るわ」

 ニニムは素直にそう思った。
 もし自分が気付いていないところでナトラ、もしくはウェインに迷惑をかけていたというのなら、それを謝罪し改善したいと思う。
 それは素直で、そして純粋な気持ちだ。
 けれど、ウェインは拒否する。

「すまん、金がない」
「は?」
「金が無くて、その、兵への慰安がな……」
「それとこの状況に、何の関係が――」

 そう言葉にした時だった。
 ギイ、と何かが開く音がした。
 木材が擦れる音。発生源は少し離れた場所で、しかも複数だと分かる。
 少しの後、今度は足音。
 かなりの数だ

(5……10……ダメ、わからない)

 ニニムはかなり用心深い性格だが、だからと言って何にでも精通しているというわけではない。
 足音だけで人数を把握できるわけでもなく、気配を感じるという芸当も不可能だ。
 けれどそれが、かなりの数なのだというのが分かる。
 一人や二人ではない。
 何十……いや、もっと。
 何者かがこの場所に入ってくる音は十数分ほど――。

(なんなの? いったい、私たちは何をされているの?)
「くっ」

 物凄く嫌な予感がして、ニニムは何とか腕の拘束を外そうと身体を暴れさせた。
 ゼノヴィアへ声を掛けないのは、声を上げたことで背後の何者か達を刺激しないようにだ。

「おっ、黒か」
「は?」

 しばらくすると、ざわざわと背後がざわめき、ウェインが口を開く。

(黒? なに……を……)

 自分の髪の色は銀。服は青や白……そして、下着は。
 その事に気が付くと、ニニムは逃げようと身体を動かしたことでスカートが揺れ、ミニスカートの一部から自分の下着が見えているのでは、という疑念を抱いた。
 彼女が着ているのは丈の短いミニスカート。
 普段から太もものきわどい位置まで肌を晒していたが、常に気を付けて下着が見えないようにしていた。
 けれど今はまんぐり返しの体勢で、とてもスカートの様子にまで気を配っていられない。
 ……もしかしたら、身体を暴れさせたことで背後から下着が見えているかもしれない。
 そう考えると途端に恥ずかしくなり、彼女は恥ずかしいまんぐり返しの体勢のまま何とか腰を揺らして、下着を隠そうとした。
 けれど、もう遅い。
 まんぐり返しの体勢で天井と左右、自分の下腹部しかニニムには見えていない。
そんな彼女に気付かれないように死角から近付いたウェインが少しずつスカートを捲り、部屋に入ってきた男たちに彼女の下着を見せていたのだ。
 色は黒。
 しかも、かなり派手な意匠をしている。
 誰かに見られるだなんて想像もしていなかったのだろう。
 自分と同年代の少女とは思えない派手な黒下着に、ウェインはほう、と息を吐いた。

「お前、こういう下着が好きなのか?」
「は!? うるさいっ!! ばかっ!! 見るなっ!!」

 その言葉に激昂すると、ニニムが身体を暴れさせた。
 何とか拘束された手足を動かして、ウェインを殴るか蹴るかしてやりたいという気持ちになる。
 けれどそれは無駄な事だ。
 むしろ、暴れたことで更にスカートが捲れ、ついに重力に引かれて腰の方へと完全に捲れ上がってしまう。
 この場に集まった――ニニムからは見えないが、先の戦争で役目を果たした5000人からなる兵士たち。
 その多くは離れた場所に立っているが、それでも舞台の上でまんぐり返しの格好を披露するニニムとゼノヴィアの姿が見えたようだ。
 そんな彼らに、ニニムの黒下着が晒された。

「うおぉおおっ!?」
「アレがウェイン様の片腕、筆頭補佐官のニニム様か!?」
「向こうはゼノヴィア・マーデン!? 本当に、こんな二人をこの場所に!?」

 突然響いたのは、地震のように室内を揺らすほどの怒号だった。
 同時に、自分たちの周囲に何人の人間がいるのか――それが『数えきれないほど』だと理解したニニムは表情を強張らせ、冷や汗を流す。

「なっ、なに!? なにごと!? ここはどこなのっ、ウェイン!?」

 瞬間、相手が気心の知れた相手であるニニムだったことに遠慮していたのか。
 ニニムの片足を縛っていた紐が解けた。
 直後、ニニムは下着が見えていることも気にせず右足を鋭く振り、背後を蹴る。

「うおっ!?」

 踵の高いパンプスに柔らかいものが当たる。
 ウェインの腹だ。
 けれど衝撃は浅いもの。
 痛みはほんの僅かで、驚きの方が大きい。

「ウェイン様、危ない!?」
「だ、大丈夫だ……しかし、こんな状況で蹴るかね、普通」
「うるっさい!! じゃなくて、誰? 他にも誰か居るの!?」

 ニニムが必死に振り返ろうとするが、床に倒れ、縄で拘束されていてはそれも不可能だ。

「このっ!!」

 ならばと、自分から遠ざけるために勘だけを頼りに背後を蹴るニニム。
 けれど今度は、硬い手に足首が掴まれた。

「おっと」
「おぉ、助かった……」

 ウェインの言葉が不自然に止まった。
 同時に、ニニムも気付く。
 足首を掴まれたことで足を閉じられなくなり、空気が触れる感触でスカートが捲れているという事にも。

「ちょ、見るなっ!! 本当に怒るわよ、ウェイン!!」
「うぉ……すげ……やっぱり、筆頭補佐官にもなると凄い下着を履いてるもんですね……」
「いやぁ。この下着はこいつの趣味だと思うぞ……なんだこれ。紐? 解いたらパンツが脱げるのか?」
「娼館で見た事ありますけど、そうですよ。脱がすのが簡単だし、男ってこういうのが好きだから~……って聞いたことが」

 別の声が聞こえた。
 気配は複数で、とても逃げられそうにない……が、ニニムはそれでも声を荒げた。
 そうしなければ内心の不安を悟られ、ウェインに抵抗できなくなると思ったからだ。

「見るなっ! 見ないでって言ってるでしょ!? ウェイン、聞いてるの!?」
「娼館か……」
「そっちじゃないわよ、馬鹿っ! こっ、こんな下着くらい、誰だって履いてるわよ!?」
(娼館娼館言うなっ!! 私は、娼婦じゃ……)

 とは思うが、確かに自分の下着が派手だというのは、自覚があった。
 ただ、別にこういう意匠の下着が好きというだけで……娼婦のような色事が好きというわけではない。
 そんなことを男たちに……ウェインに誤解されるのが嫌で、ニニムは生来の強気な言葉で言い返す。
 すると、別の足音が床を軋ませた。
 ウェインや足首を掴んでいる男の他にも、誰かが居るのだと気付く。

「ちょっと……何人居るのよ?」
「えっと――今は1000人くらいか?」
「いや、全員入ったみたいですから5000人ですね」
「は!?」

 そのあまりの数の多さに、ニニムが驚きの声を上げる。
 驚いて身体が硬直している間に、ウェインを蹴った右足は兵士たちに捕まえられ、また縛られる。
 今度はかなり厳重に。
 それどころか、四肢の拘束と、ゼノヴィアの縄の状態まで確認して今度こそ解けないようにされてしまう。

(ごっ、5000人以上に下着……ッ!?)
「あのっ、本当――足、離さないと後で酷いわよ、ウェイン!?」
「うんうん」

 気の無い返事をしながら、ウェインはニニムが履いている黒のショーツに顔を近付けた。
 派手な意匠だと、改めて思う。
 自分と同年代の少女が黒の下着を身に着けているというだけでも興奮するのに、しかも派手で高級感がある下着なのだ。
 顔を近付けると黒布はシルク地の柔らかなものだと分かる。
 薄い黒布はニニムの大きめのお尻にぴったりと張り付き、布地が僅かに尻肉へ食い込んでしまっている。
 左右は紐結びになっていて、すぐに引っ張れて、簡単に解けてしまいそう。
 目を凝らせば、黒ショーツの表面には小さな花や模様が描かれていることに気が付いた。
 お尻も、そして前側も。
 薄布に包まれた女の子にとって一番大切な場所――陰部の僅かな凹凸が浮かぶクロッチにも、同じ模様が描かれている。

「なあ、ニニム?」
「うるさい、変態。絶対許さないから。百年だって雑務を押し付けて、執務机に縛り付けてやる」
(……スケールが小さい。いや、可愛いと言うべきか)

 彼女の足首を改めて拘束した男はそう思ったが、言葉にはしなかった。
 今更だが、ものすごく悪い事をしているような気がしてくる。
 ……けれど、視線を前へ向ければ少女とは思えない大人びた美貌と、派手な黒下着。
 自然と、ズボンの中で股間が熱くなっていく。ソコに血液が集まっていく。

「おお……」

 そんなウェインたちの隣で、また声が上がった。
 気絶しているゼノヴィアの方にも男たちが集まり、彼女を起こさないようにスカートを捲り上げたのだ。
 現れたのは、清楚可憐な印象を与える青髪の女領主ゼノヴィアに相応しい、華やかな空色の下着だった。
 薄い青色のシルク地に白いフリルの飾りが可愛らしい下着が、胸に比べて小振りなお尻を広く包み込んでいる。

「これがマーデン領主の下着か……」
「可愛いものを履いてるんだな」
「ニニム筆頭補佐官より地味だな」
(私と比べないでもらえるかしら……ッ)

 これで、5000人……ウェインも含めて5001人の男たちの目に、二人の美少女のお尻が晒される。
 ニニムは何とかショーツを隠そうと腰を揺らすが、そうすると小柄な体躯に比べて大きめのお尻が左右に動き、同時に左右の紐が揺れて男たちの目を楽しませた。
 腰を動かそうと尻肉へ力を籠めるだけでもキュッと柔らかな肉が強張り、黒布が尻の谷間に巻き込まれて卑猥な皺を作ってしまうのだ。

「うわ……すご……」
「うぅ――ウェイン、見ないで……」
「無理だ」

 ウェインはもう、ニニムの大きなお尻から視線を外せなくなっていた。
 幼馴染で気心が知れた、誰よりも信頼している少女。
 誰よりもその人物に対して詳しいと思っていたのに、そんな少女が、自分が想像もしていなかった派手な黒の下着を身に着けていたのだ。
 そのギャップだけでも興奮するし、今のニニムは恥ずかしがって耳まで赤くしてしまっている。
 普段は見る事が出来ないスカートの下、羞恥に困惑するという反応の変化。
 そのどれもが、ウェインを興奮させていた。

「ん……きゃっ!? なに、なんですかこれは!?」

 ウェインがそのままニニムの下着の柄を観察していると、その隣で驚きの声が上がった。
 ゼノヴィアが目を覚ましたのだ。
 彼女は状況を理解できずに起き上がろうとしたが、両手足が縛られていることに気が付いて身体を暴れさせる。
 そうすると仰向けになって重力に潰れる、ニニムとは比べ物にならないほど豊満な胸がドレス越しに揺れ、男たちの視線を楽しませた。

「よし、ゼノヴィアも起きたな」
「この声はウェイン!? これはどういうことなの!? これは立派な犯罪よ!?」
「大丈夫だ。二人が黙っていれば、犯罪にならないさ」
「黙らないからっ」
「ニニム!? ちょっと、本当にどういう事なの、ウェイン!? 説明を求めます――?」

 その時になって、お尻に当たる冷たい空気の感触に気が付いたのだろう。
 ゼノヴィアは腰を揺らし……無言のまま耳まで真っ赤になった。

(うそ、これ。スカート……ウェインに下着を見られてっ!?)
「へへ、それじゃあそろそろ……」
「ああ」
「って、ウェインだけじゃないの!? 本当にどういう状況ですか!?」

 一から説明するのも面倒だと思いながら、ウェインがようやくニニムのお尻から離れた。

「よし、いいぞ」
「へ――っきゃあっ!?」
「なにを――きゃっ!?」

 ウェインが右手を上げて、下ろす。
 瞬間、彼女たちに近付いていた二十人の男たちがそれぞれ、拘束されて床へうつ伏せに倒れているニニムとゼノヴィアに群がった。

「ひっ!? いやっ、来ないでっ!? 助けてウェイン!?」
「やっ、やだっ!? 助けてっ、だれかっ、誰かっ!?」

 二人の少女が心の底から恐怖の悲鳴を上げ、助けを求めた。
 ニニムはウェインに。
 ゼノヴィアは彼らの良心に。
 けれど、無駄だ。
 ウェインは二人の肢体を今回の戦争に対する慰労に使うと決めており、

「きゃっ!?」
「離れなさいっ! 私を誰だとっ!?」

 まるで晒し者にするように、美少女たちが男たちに囲まれた。
 ゼノヴィアは二つ纏めにした青髪を乱しながら身体を暴れさせ、ニニムも同じように身体を揺らす。
 けれど、どれも無意味だ。
 二人の身体は縄で縛られ、恥ずかしいまんぐり返しの体勢なのだ。
 そこに男たちが手を伸ばせば抵抗することも出来ず、簡単に衣服を掴まれてしまう。

「いや、いやぁああっ!?」

 ニニムの悲鳴が男たちの輪の中から聞こえた。

「やめなさいっ、やめてぇええっ!?」

 ゼノヴィアの生死の声が、男たちの壁の向こうから聞こえる。
 続いてウェインの耳に届いたのは、絹が破けるような高い音だ。
 その音の通り、しばらくすると男たちの輪の向こうから白や黒の布が投げ捨てられる。
 ウェインはその一つを手に取った。
 黒い布はニニムのスカートだった。
 見慣れた太めの下半身を隠しているタイトなスカート。
 腰の金具が壊されたソレを見ている間にも、新しい布が次々と投げ捨てられてくる。
 次は白いスカート……ゼノヴィアが着ていたドレスの一部だった。
 その次は下着。
 ニニムが身に着けていた紐のように頼りない黒下着が、ゼノヴィアの雰囲気にぴったりの清楚な空色の下着が。
 ウェインの方へと投げ捨てられてくる。

「やだっ!? やっ、見ないでっ!!」

 ゼノヴィアも同じように男たちに足首を掴まれて足を肩幅に開脚させられると、清楚なロングスカートが捲り上げられ、こちらも青色の可憐な下着が露にされてしまう。

「ウェイン、止めさせてっ!」
「そこに居るんでしょう!? ウェイン、こんなことはっ!!」

 壁の向こうからニニム質が声を上げていた。
 けれど、ウェインは返事をしない。
 彼は離れた場所に用意されていた椅子に腰を下ろし、二人の痴態を眺めるだけ。
 それが好きだった。
 女性が辱められ、取り乱す様子が。
 普段の聡明さも、強気な態度も失い、恥ずかしさに身を硬くする瞬間が。
 ……好きだった。

「ふう」

 そんな彼の性癖通りに、二人の美少女から衣服を奪った男たちがいったん離れると……そこにはまんぐり返しの体勢のまま、ニニムが、ゼノヴィアが、普段の強気も聡明さも失って息を乱している。
 悲鳴も糾弾の声を上げる体力を失って。
 下着も失い、恥ずかしい尻穴をウェインの方へ向けたまま。
 子供ではない。
 うっすらと陰毛に飾られた恥部を露にして。

「へへ――処女を奪わなければ何をしてもいいって言われてるんだ」
「な、にをっ」

 処女、という単語に二人の美少女は頬を赤くした。
 いや、実際にそうなのだが。
 けれど男にそのことを指摘されると恥ずかしいし、屈辱だ。
 ニニムもゼノヴィアも周囲の男たちをキッと睨みつけたが――。

「これがニニム筆頭補佐官のお尻か!」
「こっちは少し小さいが、いい感度だぞ!」

 ――その背後で、男たちがニニムとゼノヴィアのお尻に手を這わせる。
 ウェインへ二人の尻を、白い肌を、美しい肢体を見せつけると、日々の訓練で硬くなった男の手が二人に群がった。
 二十人、四十本の手が二人の美少女に触れる。
 同時に、部隊の下では残り4980人の男たちが怒号のような声を上げた。
 抽選で最初に触る権利を得られなかった男たち。
 だからこそ、見える範囲でニニムとゼノヴィアという二人の美少女を煽り、言葉で辱めようとする。
その怒声のような声に背を押されながら、男たちがニニムの尻を揉み、同じく硬い手がゼノヴィアの尻を撫でる。
 特に人気が高いのは、ニニムの方だった。
 ゼノヴィアは男たちが言うようにお尻を撫でられただけでも僅かに身体を震わせるほど感度が良かったが……まあ、怖くて怯えているというのもある。
 けれどニニムは普段の強気で冷静な雰囲気と、小柄な体躯からは想像もできない派手な黒下着というのが兵士たち的に点数が高いようだ。
 その下着も剥かれてしまっては意味が無いのだが、そんなギャップで男たちの興奮は増している。
 何より、ニニムはこんな状況でも諦めていなかった。
 なんとか逃げようと身体を暴れさせ、瞳は強気の色を失わず周囲の男たちを睨みつけている。
 その反応が男たちを興奮させるのだと気付かないまま、己が自尊心を守るために。

「離しなさいっ! 今ならまだ許してあげるわっ!!」
「へへ。いつまでそんな強気な事を言ってられるかねえっ!」

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ウメ畑 2022/12/31 20:22

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ウメ畑 2022/12/31 20:18

リクエスト作品 『淫靡な洞窟のその奥で』 レティシア・メルティア・マリアベル ショタおね

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    nwojos ID00078292
    レティシアさんやっちまったな。ショタ狼恐るべし。

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