【無人島】基本システム作りの終わりが見えてきた
こんにちは、やさにきです。早いもので8月も終わりが近づき、ゲーム業界は『アーマード・コア6』のリリースに沸いていますね。当方、フロムゲーマーを自称しつつも恥ずかしながらアーマード・コアは未プレイでして、今回初めて体感する鉄と硝煙の香りに大興奮しております。
子供が寝静まった後に少しずつプレイしていくつもりですので、開発に支障をきたすことはありません。その点、ご安心いただければと思います。
『無人島社員旅行記』の作業は現在もアイテム管理画面を中心とした基本システムの制作がほとんどです。拠点となる洞窟を背景に見ながらの作業──「穴ぐら生活」もずいぶん長くなりました。
ただ、それもようやく終わりが見えてまいりましたので、その成果の一部をご覧いただこうと思います。
アイテム制作システム
前回の進捗報告から2週間にわたり、ほとんどの時間をこのクラフトシステムの構築に割きました。同様のシステムを『エルフと暮せば』でも作りましたが、要素が増えた分、開発の難易度は段違いにアップしています。
今作はクラフト要素を利用することで、上のスクショのような消費アイテムのほか、ナイフや釣り竿といった道具を製作することができます。
アイテムの管理画面を作るのと並行して、「こんなアイテムも要るよなー。そしたらこういう素材も必要だよなー」と連想ゲームのように扱うアイテムを増やしていきました。それもシステム制作に時間がかかってしまっている原因です。
今は森の中で収集できるアイテムがほとんどで、実装したいと考えている漂流物についてはまだアイディアを出せていない段階です。そのため、アイテムの種類は今後も増えていくと思います。
道具製作の独自システム
上のスクショでお見せした「毒液」のような消費アイテムは素材を揃えてボタンをクリックすれば、その場でアイテムが完成して使えるようになります。
しかし、調理や伐採などに使う道具や大規模な設備もレンチンするが如くお手軽に作れてしまうのは如何なものかと考えた末、道具や設備の製作にはもうひと手間かかる仕組みを取り入れることにしました。
その要素というのが、製作ポイント制です。
このポイントがどういうものなのか、実際に道具製作の過程を動画で見ていただいた上でご紹介していこうと思います。
このように必要な素材を選択することで製作を進められるのですが、これで完成とはなりません。あくまで必要な素材が揃っただけとなっており、完成にはもうひと手間必要です。
制作準備が完了した道具・設備の情報は上のタスク一覧にストックされ、ここで製作を進めることで、完成に導くことができます。ここで登場するのが製作ポイントです。
タスク一覧を経て製作を行うと、1時間の作業につき製作ポイントを一定量獲得します。獲得したポイントの総数が道具・設備に割り当てられたポイントを超えると、ようやく完成するという仕組みになっています。
製作ポイントは、完成までに要する時間と言い換えていいかもしれません。製作を担当するメンバーの技量が高ければポイントの獲得量は大きくなりますし、たまたま作業が捗って通常より獲得量が増えることもあるかもしれません。タスク一覧に入ったアイテムは主人公とは別のチームに製作を進めてもらうことも可能です。
製作ポイント制の導入によって、家具や船といった大きなもののクラフトを時間をかけて行う仕組みを取り入れることに成功しました。
ゲームの快適性を考えるとだいぶ面倒な要素ではありますが、ツールが整っていない環境で、しかも素人集団によるものづくりは時間がかかります。時間がかかる分、食材調達の合間を縫ってコツコツ製作し、完成したときの達成感は大きくなるのではないかと考えています。
今作はこのような感じで独自ルールが多い作品なので、TIPSによるフォローは前作以上に手厚く行います。チュートリアルもしっかり行う予定ですが、読み飛ばしてしまってもTIPSを見ればほとんどの内容は理解できると思います。
「リアリティ」をどこまで追求するか
上のトピックにも関わってきますが、今作の開発においてどこまでリアリティを追求するかは非常に悩ましい問題となっています。
例えば、矢。こういうクラフト要素が存在するゲームにおいて、矢は自作したり回収したりする必要があるケースが多いように思います。
では、本作にも矢をクラフトする要素を導入するかというと、否です。本作は計4人のメンバーの装備を管理しなければならないのですが、作った矢を誰に何本持たせて、なくなったら何本補充して……などと考えると、システムが複雑化しますし、ゲーム的にもかったるいものになってしまいます。
そういったわけで、「空いた時間にちまちま枝を削ってストックしてる」というフォローは入れますが、矢は無限にします。
製作ポイント制のところで話したことと少し食い違いますが、このように本作はゲームとしての面白さや利便性を追求する過程で、現実とは異なる設定を入れたり、本来あるべき過程や描写を省いたりすることがあります。
「実際のサバイバルはこうだ」「亜熱帯と思しき島に○○が棲息してるわけがない」などなど、いろいろツッコミどころはあると思います。ただ、本作はエロゲですから、食べると都合よくエッチな気分になるキノコも出ますし、野外でセックスしても感染症になったりはしません。そもそも現実ではありえない食べ物や現象が多発します。
純粋に私の知識不足から現実と異なる設定が組み込まれることもありますが、「ゲームの面白さに寄与する設定」の取捨選択を継続して行なっていきたいと考えています。その点、お含みおきいただけますと幸いです。
当初の予想通り、今月はシステム開発に終始することになりそうです。それもようやく終わりが見えてまいりましたので、今は一旦穴ぐらを出てオープニングのシナリオとチュートリアルを制作しています。上のスクショはその1シーンで、エリア探索のチュートリアルです。
誇張抜きで数ヶ月ぶりにちゃんとシナリオテキストを書いたような気がします。文章は書かないと退化していくものなので不安でしたが、思いのほかするすると文章が出てきてホッとしています。
9月は基本となるシステムを完成させて、島での1日を通しでプレイできるくらいには仕上げていきたいです。引き続き頑張ります。
といったところで、今回は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。下記の「★」ボタンかツイートボタンのクリック、コメント等で反応いただけますと、励みになります。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。