映画『ヘラクレス(2014)』感想
実にストレートなヒーロー物で好感が持てました
奥深い心理描写などで一世を風靡した『ダークナイト』などの作品群。
しかしそれは恐らく子供にはまだ理解できませんし、やがてそれをマネろとばかりに小難しいだけで爽快感のない作品が生まれていく恐れもあります。
「自分はヒーローになるのだ!」というシンプルで力強いテーマだけでガッチリと固めたこの作品。
大人には少々物足りないでしょうが…
もちろん様々な映画を観つくした大人が見ると少々物足りないでしょう。
それもそうです。おそらくターゲットは、これから映画をたくさん見ようとしているティーンズに絞っているものと思われます。
そんな少年たちの為の映画だと思えば、結構ワクワクしませんか?
少年少女向けの作品も必要だと思います
アニメの歴史を見てみると、難解なヒット作が出ると雨後の筍のように質の悪い亜流が生まれてきます。機動戦士ガンダムの後に…エヴァンゲリオンの後に…まどか☆マギカの後に…。
ときに複雑になりすぎた場合、手遅れにならないうちに原点回帰を試みるのも良いと思います。
大人になってから改めて子供の頃に見たヒーロー物を見返して、「ああ、やっぱいいよね」と思えるような、そんな作品でした。