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シズル(プリコネR)の記事 (1)

猪熊夜離 2023/02/10 12:49

闇に飲まれたシズルお姉ちゃん! 発情メスに変えられた闇のお姉ちゃんが闇のお嫁さんにされるまで

pixivリクエストより。

「闇の魔法少女外伝 マジカル★ノワールズ!」後のシズルがアンチビーストに狙われる。捕らえられた彼女をアンチビーストは快楽責め。最初はゴムありセックスだったけど途中でゴムがなくなる。生ハメしてもいいかと聞かれて快楽に負けるシズル。




 アンチビーストの襲撃からランドソルの人々を守った闇の三人衆。それぞれ闇の先生、闇のドM、闇のお姉ちゃんと名乗る女性たちの活躍により平和が保たれたなどほとんどの国民は気づいてないが、それでも確かに彼女たちは世界の危機を救ったのだった。

 あれから一カ月。愛と希望と闇の力を胸にアンチビーストと戦った闇のおねーちゃんは、ランドソルの外れにある連れ込み宿で愛しの弟くんとセックスしていた。ベッドに押し倒した彼のチンポに座り、しっかり両脚を踏ん張った体勢でヒップを上げ下げする。そうするとパチュン、パチュンと濡れた蜜音がして卑猥な媚肉が弟くんのチンポを擦り上げるのだ。

「ふぁっ……ああっ♡ すごい……これぇ……弟くんのおちんちんが……ひぅうっ♡」

 甘い声を上げるシズル。もう何度目かわからないエクスタシーを感じる。しかしまだ終わりではない。今日もいっぱい射精してもらうまで彼女は腰を振り続けるつもりだ。

 彼のお腹に手を添え、体を支えなら腰を振っていると、弟くんが快感に身悶えた。また射精したいのだろう。うめき声を出す彼に姉として吐精の許可を与える。

「いいよ……出して……私の中に全部……あぁっ……いやぁあんっ♡」

 シズルは激しく身悶える。弟くんが下から腰を振り始め、チンポが激しく膣内を穿ったからだ。

「あああっ♡ すごぉいっ♡ 弟くんのお姉ちゃんへの愛を感じるよ♡ お姉ちゃんと弟くんの愛の結晶、ここに作りたいんだね。いいよ♡ お姉ちゃんも弟くんの赤ちゃん産みたい♡ ひぅぅん! そんな奥まで突き上げられて……イくっ♡ お姉ちゃんイっちゃうぅううっ♡」

 弟くんのチンポによってまたしてもイカされるシズル。しかしそれで満足できるはずもない。彼女はまだ妊娠していないのだから。

「ダメだよ弟くん♡ もっとお姉ちゃんを愛してくれないと♡ もっともっと激しく動いて、子宮の奥まで突いてぇ♡ ああっ♡ そこぉ♡ 気持ち良いぃ♡ 弟くんのおちんちん最高だよぉおおおっ~~~♡♡♡」

 弟くんの姉(姉ではない)を自称し、重たすぎる愛と変態性を振りまきながらも一線は越えてなかったシズルが彼と昼日中から連れ込み宿にしけこむようになったのは、アンチビーストと戦った影響が残っているためだ。

 通常の攻撃が効かないアンチビーストを倒すため、闇のお姉ちゃんモードのまま愛と希望のパワーを受け取った影響なのか、以前にも増して弟くんへの異常な愛情が増している。その昂ぶりや疼きは姿が戻っても消えなかった。それに究極の愛の形である生殖への希求も止められない。平たく言えば、べらぼうに性欲が強くなっていた。

 おかげで毎日のように弟くんを求めて止まないのだ。今もバイト中だった弟くんを拉致して連れ込み宿に引っ張り込むと、部屋に入るなり我慢できずに襲ってしまった。

 最初は戸惑っていた弟くんもドアが閉じると同時の即尺で瞬時に勃起。繰り返されるシズルとのセックスにより、彼の体は素直すぎるほど素直に快感に反応するよう条件付けられてしまっていたのだ。

 いっぱい唾液を溜めた口の中でおちんちんをクチュクチュしてあげると、弟くんはシズルの頭を掴みながら簡単に射精してしまう。

 そのままシズルは弟くんをベッドに押し倒し、彼に跨って激しい杭打ち騎乗位で搾り取る。現在が抜かずの三発目だった。

「ああぁっ♡ はぁあっ♡ 弟くんのおちんちんすごいよぉ♡ こんなのすぐにイッちゃうぅううううううっ♡ お姉ちゃんまたイクっ♡」

 自分から腰を深く下ろし、弟くんの鈴口を子宮口に導いて腰を止めると、シズルは恍惚の表情で彼の射精を受け止めた。熱く粘っこい白濁の感触に腰を震わせ、子宮口を開閉してゴキュゴキュ彼のザーメンを飲む。

「ふぁああっ♡ 熱いのいっぱい出てるぅう♡ お姉ちゃん幸せだよぉ♡ 弟くんの赤ちゃんの種、お姉ちゃんの卵子にゴールインしたよ♡」

 うっとりと呟くと、シズルはようやく弟くんを解放した。

 膣内から顔を出した彼のペニスは、さすがに休みなしの三回戦で萎んでいる。今日も情熱的に求めすぎてしまっただろうかと反省したのは束の間。すぐにシズルは四回戦目を期待してしまう。

「弟くん、お姉ちゃんにお掃除させて♡ お姉ちゃんが綺麗にしてあげるね♡」

 そう言うなりシズルは弟くんの股間に顔を近づけ、尿道に残った精子を吸い出した。

「ちゅっ……じゅぷっ……んっ……あむっ……ふぁっ……弟くんのおちんちん……美味しいよぉ♡」

 もちろんお掃除だけが目的ではない。あわよくば彼が勃起して、今度は弟くんのほうから私を押し倒してくれないかなと期待していた。だが弟くんは疲れ果てたのか、もう眠そうだ。

 さすがに限界か。そもそもバイト中の彼を攫ってきたのだから長々と時間は取れない。

 仕方なくシズルはお風呂場に連れて行き、一緒にシャワーを浴びて体を洗ってあげた。それから二人で湯船に浸かり、彼に寄り添いながらお喋りする。

「えへへ、こうして弟くんとお風呂入るの好き♡ 弟くんは、お姉ちゃんとお風呂に入るの好き? そっか♡ やっぱり私たち仲良しだね」





「それじゃあ弟くん、また明日も会おうね♡ バイバーイ!」

 連れ込み宿を出ると、シズルは手を振って弟くんを見送った。

 名残惜しいが今日のところは時間切れだ。バイトに戻る弟くんの背中を見送ると、彼女も宿の前から歩き去る。

「……ふうっ」

 シズルは小さく息を吐いた。弟くんと別れた途端、胸の奥がキュンと切なくなる。

 やはり別れ際は辛いものだ。できることならずっと弟くんとラブラブしていたい。本当なら弟くんに付きまとう女どもに自分たちの関係を見せつけ、彼には私がいるからもうお前たちは近づくなと言ってやりたい。しかし今はまだ早い。もう少し先。このお腹に彼との愛の結晶が宿ったときが発表のし時だ。

 弟くんが他の女ではなく、お姉ちゃんを選んだ決定的な証明。その存在を明かしたとき弟くんを誑かす目狐どもがどのような反応をするか。想像するとシズルは愉快な気分になってしまう。

(早くその時が来るといいなぁ)

 そう思いながら帰路につくシズルだったが、その思いは叶わぬ願いとなった。彼女の進路にアンチビーストが現れたのだ。

「えっ! なんでこんなところに?」

 驚きながらもシズルは戦闘体勢に入った。アンチビーストを放置すると街全体が乗っ取られてしまうことは前回のことで分かった。よって倒さねばならないのだが、今回のアンチビーストは前回の者よりもさらに強力だった。

 いったいどれだけの闇の力を蓄えてきたのだろう。まるで歯が立たない。

 敗北したシズルは気を失い、アンチビーストに捕らえられてしまった。

 次に目を覚ましたとき、彼女はベッドの上で拘束されていた。両腕はまとめて手首を縛られている。手首を縛っている縄は別な縄でベッドフレームに結ばれているようだ。万歳するような格好で無力化されたシズルは裸だ。

「メザメタヨウダナ。寝ている隙を襲っても面白くないから待っていたぞ」

 そう声を掛けてきた男は一見すると普通の人間にしか見えない。二十代男性、中肉中背、全裸、特筆すべきことは彼の腰からぶら下がっているおちんちんが弟くんのモノより大きそうだということ。

 ――って、私ったらなんてところを見てるの。それに弟くんと比べるなんて。お姉ちゃん失格だよ。

 素速く反省するシズル。だが、そうは言っても気になるものは気になる。シズルが見たことあるおちんちんは弟くんのモノだけ、まして挿れられたことがあるおちんちんは弟くんだけだ。生まれて初めてできた比較対象にノワール化で高まった性欲が反応してしまう。

 そんなシズルの視線に気づいたのか、男がニヤニヤしながら近づいてくる。そしておもむろにシズルの胸を鷲掴みにした。

「やだっ、触らないでっ! そこは弟くんのための、弟くんだけの場所なんだから」

 突然の出来事に思わず悲鳴を上げつつ抵抗するシズル。言葉だけでなく身を捩って逃げようとする。だが両腕を拘束されていては動ける範囲など限られている。男の手は止まらない。むにゅむにゅっとおっぱいを揉まれ、乳首を摘まれる。

「ひゃうっ……やめてぇ……」

 男に乳房を弄ばれ、シズルは甘い声を上げてしまう。弟くんとの行為で開発された乳首はすぐに硬くなり、ツンと上を向いて自己主張を始める。それを抓られ、引っ張られると痛みと共に快感が湧き上がってくる。

「ひぁっ♡ だめっ、そんな強くしないでぇっ♡」

 敏感になった乳頭をコリコリされ、シズルは悶える。痛いはずなのに気持ち良い。頭がぼうっとして抵抗を忘れてしまう。

「ククッ、なかなか良い反応だな。さすがは我が妻だ」

 そう言って男はますます激しくシズルの巨乳を責め立てる。胸全体を持ち上げるように揉み、乳首を指で弾いたり引っ張ったりする。そのたびにシズルは嬌声を上げ、腰をくねらせた。

「お前たちの前回の戦いはオレも見せてもらった。なかなか面白い内容だったぞ。特にオレはお前のことが気に入った。お前をオレの嫁にしてやる」

 言いながら男はシズルの胸の先端を口に含んだ。生暖かい感触に包まれて、シズルはビクンッと仰け反った。

「ふぁあああっ♡ ダメェエエッ♡ そこ弱いのぉおおおおっ♡♡♡」

 舌先で転がすように舐められ、吸われるたびに電流のような刺激が走る。腰がガクガク震えて下半身が言うことを聞かない。

 それでも必死に逃れようとするシズルだったが、両手を拘束されていては何もできない。ただ一方的に嬲られるだけだ。

「んっ……ふぅうっ……んくっ……」

 唇を噛んで声を殺すシズル。その仕草や鼻に掛かった吐息が余計にエロい。息を押し殺そうとしているため酸欠で頬が紅潮する。薄紅色の肌は発情して男を誘っているようだった。

 彼女の我慢も長く続かない。執拗に責められ続けた結果、ついに堪えきれなくなったシズルは、抑えていた分も吐き出すようにはしたない声を上げてしまう。

「んっ、んっ……くっ……ぁ……や、もうだめ……だめ、あっ、あ……やぁぁぁぁぁっ、やっ、やぁっ、もう、もう……」

「オレは長く人間の心の陰に潜むうち、お前らの生殖のやり方を覚えたのさ。それに人間と居すぎたからか、いつの間にか人間に変身できるようになっていたというわけさ。どうだ驚いたか?」

「そ、そんなこと……どうだっていいから……あっ……お願い……もう許して……んっ……はぁあっ……はぁ……はぁ……」

 息も絶え絶えになりながら懇願するシズル。しかしそれは逆効果だったようだ。男は嗜虐的な笑みを浮かべると再びシズルの胸にしゃぶりついた。今度はさっきよりも激しく、乱暴に責め立ててくる。同時に空いた手でもう片方の乳房も弄ばれる。両方の乳首を一度に責められて、シズルは悶絶する。

「きゃうぅううううんっ♡♡♡ ちくびぃっ♡ だめぇええっ♡ もう吸わないでっ♡ 噛まないでっ♡」

「バカメッ! お前のような美人が自分の愛撫で悦んでいるんだぞ。男ならやめられるはずないだろうが!」

 そう言いつつ男は次の責めに移行する。両手でそれぞれの乳首を摘んできたのだ。親指と人差し指の間で挟んでぐりぐりと捏ね回す。さらに引っ張るようにして離すと、反動でぷるんと乳房が揺れて元の位置に戻る。それを何度も繰り返す。

 かと思えば指先でピンピンと弾き、先端部分を爪でカリカリ引っ掻く。様々な方法で両胸の突起を攻め立てられ、シズルは甲高い声で啼いた。

――こんな感覚知らない。こんなの耐えられないよぉお♡♡

 あまりの快感に意識が飛びそうになる。視界がチカチカと明滅し、頭の中まで真っ白に染まる。弟くんにも乳首を弄られたことはある。シズルが大きな胸を差し出すと彼は赤ちゃんのように吸い付いてくるのだ。だがしかし。アンチビーストが繰り出してくる愛撫ほど弟くんで感じたことはなかった。

「あひぃんっ♡ や、やめっ♡ やめてっ、やめてぇええ♡♡ やめてよぉっ! あ、あぁんっ♡♡ あたまがっ、まっしろになりゅっ♡♡♡ これきもちよすぎっ♡♡♡♡ やっ、やっ、やああああ♡♡ やら、もうらめぇええ♡♡ ほんとに……もうらめなのぉおおおおっ♡♡♡」

 大まかなやり方は弟くんとも違わないはずなのに、なぜ結果はこうも大違いになるのだろう。力の入れ方、タイミング、角度? たぶん一個ずつは些細な違いでしかないのだろう。それらが積み上がって大きな違いとなるのだ。

(うそぉ……こんなにすごいなんて……私もうお姉ちゃん失格だよ……)

 アンチビーストの乳首責めで体を戦慄かせるシズル。彼女は自分が乳首だけで絶頂に近づいていることを悟る。

 それほどまでに彼の指使いは巧みだった。彼のテクニックに翻弄されるまま、シズルはあっという間に上り詰めていく。

「あんっ、あんっ、ふわぁあああ♡ イクっ、イッちゃうっ、イっちゃうよぉっ♡♡ お姉ちゃんなのにっ♡ 弟くん以外に乳首責められてイッちゃう――ッ!」

「ククッ、イキたいのか。ならイカせてやるよ!」

 そう言うと男はシズルの股間に手を伸ばした。すでに愛液で濡れている秘所を、さらにぐちゅぐちゅと音を立てて掻き回してくる。

「ひゃうんっ! ちょ、ちょっと、待って、今はだめぇえ! いま、そんな、されたらっ、私っ、わたしぃいいいっ♡♡♡」

「遠慮するな。存分にイケ」

「は、あっ……ぁ……だめ……だめぇえぇっ♡♡♡♡♡」

 シズルは腰を浮かせて痙攣する。秘所からは大量の愛液が溢れ出し、説明不要のブリッジ絶頂に達した。だがそれだけでは終わらない。絶頂を迎えたことで肉体はさらなるセックスの深遠に近づく行為を要求する。つまり挿入だ。ノワール化の影響で高まった性欲が暴走して弟くん以外の男性――しかも中身はアンチビーストのチンポですら欲しくなってしまったのだ。

 まるで決壊したダムから水が流れ出るかのように性欲が溢れ出す。子宮の奥がキュンキュン疼いて仕方ない。

 欲しい、欲しくて堪らない。この欲望を満たしてくれる存在を求めてしまう。

 それでも弟くんじゃない男性に挿入をねだるなどできない。そんなことをしたら重大な裏切りになってしまう。私はお姉ちゃんなんだから、弟くん以外のおちんちんなんて欲しくないもん、とシズルは心の中で強がりを叫ぶ。だが実際の彼女は、物欲しそうな目で男のペニスを見つめていた。

「どうした? そんなにオレのモノが欲しいのか?」

「そんなはずないよね。だって私は弟くんのお姉ちゃんなんだよ」

 自分に言い聞かせるように呟くシズル。だが彼女の視線は男の象徴から離れようとしない。それどころかますます釘付けになっていく。無意識のうちに生唾を飲み込んでいた。喉の渇きを覚える。あの太く逞しいものが自分の中に入ってきたら……そう考えると興奮で身震いしてしまう。それでも意思の力は絶大だ。彼女は持てる力を費やし、アンチビーストのペニスから目を逸らした。

「ククッ、意地を張ったところで無駄なことよ。オレは最初からセックスするつもりで来てるのだからな」

 男の手に腰を引き寄せられた。たったそれだけのことでシズルは感じてしまう。下腹部に熱が溜まっていくのが分かる。理性では拒絶しているつもりだが、体は正直だった。

(だめぇっ♡ このままじゃ本当に犯されちゃうよぉっ♡)

 男はベッドサイドからコンドームを取り出し装着する。てっきり避妊具なしで挿れられると思っていたシズルは、助かったと安堵するやら拍子抜けするやら。ともあれこれで最悪の事態は免れたわけだ。あとは時間を稼げば良い。そうすればきっと助けが来るはずだ。きっとモーラがアンチビーストの気配を感じ取っているはず。それまでなんとか耐え忍ぶことができれば――だがその希望は容易く打ち砕かれることとなる。

 ゴム付きペニスが挿入されるとシズルは我慢など無理なことを悟る。

 男が腰を動かすたびに快感が全身を駆け巡った。ただでさえ性欲マシマシ状態のところに薄い膜越しとはいえ、男性の肉棒を叩き込まれてしまえばひとたまりもない。もはや喘ぎ声を抑えることなどできなかった。

「あ゛ーっ♡ あ゛ーっ♡」

「いい声を出すじゃないか。もっと高らかに快感を歌い上げてくれ、闇のおねーっちゃん」

 ピストン運動に合わせて揺れる巨乳を両手で鷲掴みにされる。そのままグニグニと揉みしだかれる。彼の手の中でシズルの巨乳が形を変える。握りしめられたスライムのように指の隙間から胸肉がこぼれた。自分の肉体がどれだけ男を欲情させる卑猥な形をしているか突きつけられる。

 胸を揉みながらも彼のピストン運動はリズミカル。下腹部の奥底まで響くような衝撃が何度も襲ってくる。そのたびに身体が跳ねて甘い声で鳴いてしまう。もう快楽から逃れられない。逃げたくない。彼が与えてくれる快楽は心地よすぎる。ずっとこのままでいたいぐらいだ。

(でもダメ……この人は弟くんじゃないんだもの)

「どうした闇のおねーちゃん。さっきよりも顔がグズグズに蕩けてるぞ」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ い、い、イイ、イイ、イ、イイ♡」

「人間の体で性行為に及ぶのは今回が初めてだから知らなかったが、お前のような美人の顔がオレのチンポで歪むのを見ると、興奮するな」

「そっ、そんな……うぅん♡」

「もっと泣かせてやる。そうだ、こんな風にだ!」

「あぁああぁ~~~♡」

 アンチビーストのペニスが激しく膣内を突き上げる。子宮口に亀頭がめり込むほど勢いよく腰を打ち付けられ、そのたびシズルの全身がガクガク震えた。

 これで本当に人間のセックスは初めてなのだろうか。きっと人間の心の闇に溶け込み力を蓄える過程で、いわゆるヤリチンと呼ばれる男からセックスの仕方を学んだのだろう。明らかにアンチビーストの腰使いは弟くんよりも経験豊富な人間のものだった。

「あっ♡ あふっ♡ こ、これ♡ すごいぃいいいっ♡」

「ここか?」

 彼のペニスが斜め下から、おへそに向かって角度をつけて突き入れられると、シズルの身体がビクンっと跳ね上がった。

「や、やや、やめてぇええ♡」

 しかし、彼は構わず同じ場所を攻め立ててくる。

「あっ、あひっ、ひゃうん! はげしいっ……く、くるしいよぉ♡」

「苦しくて気持ち良いだろう? ほら、もっと締め付けろ」

 そう言うとアンチビーストは腰の動きを止めるどころか速めてくる。シズルは自分の内側で暴れている硬く巨大な生物が、腹部を食い破って飛び出してくる想像をしてしまう。それくらい激しいピストンだった。

「んぐぅ! ん、んっ、あぐぅ、んぐぅ♡ あっ、ああっ! は、激しい! ああああ……い、いぐ……いちゃ……とまんな……」

「今日から闇のおねーちゃん改め、闇のお嫁さんになるのだシズル。そうすればもっと気持ちいいことをしてやるぞ」

「や、闇のお嫁さん?」

「そうだ。俺の子供を産むんだ。そうすればお前もずっと気持ち良くなれる」

「そんなの無理だよ。だってお姉ちゃんは、弟くんと愛の結晶を作るんだから」

「そんなもの必要ない。お前はオレの子供を産むと言えばいいんだ」

「そんなことできるわけないよ!」

「なぜだ? オレを受け入れたほうが幸せだぞ。あの小僧としてるときより、オレとのほうが気持ちよさそうじゃないか」

 それは否定できない事実だった。確かにセックスだけで比較すれば残念ながら弟くんより、アンチビーストのほうがテクニシャンだし、体自体の相性も良さそうだ。だけど夫婦関係とはセックスのみにあらず。自分と弟くんは、もっと高次元の結びつきがあるのだから、肉欲だけに負けて彼を裏切るなんて真似は絶対できない。いくらアンチビーストのほうがセックスは気持ちよくても……。

「さあ言え。そして誓え。これから永遠にオレに奉仕すると」

「うっ……」

 誘惑に負けてしまいそうになる自分を感じるシズル。だが彼女はギリギリのところで踏みとどまった。

「絶対言わない」

「強情な女め。そういう相手を従わせてこそやりがいがあるというものだ」

 男の抽送にひときわ熱がこもる。先ほどよりも速く力強い動きだ。パンパンパンッと小気味よいリズムで腰を打ち付けられるたび、シズルは悲鳴を上げる。彼女の口から洩れるのは甘い吐息ばかりではない。苦痛に耐えかねたような悲鳴もまた混じっていた。

 快楽とは気持ちよさだけではない。限界を超えてなお己の意思とは無関係に押しつけられる快楽は、苦痛と紙一重だった。押し流されてしまえるならまだマシで、今のシズルのように負けたくないと拒んでいる状況で一方的に与え続けられるのは地獄でしかない。

 弟くんが助けに来てくれるまで耐える。耐えてみせる。そうやって自らを奮い立たせるシズルであったが、それも長く続かなかった。彼女の我慢はとうとう陥落してしまう。

「ああーっ♡ だめっ、イクッ♡ イッちゃうぅぅうううっ♡♡♡」

 抗いようのない絶頂感が押し寄せてくる。それは生身の人間が己の背丈よりも高い津波に立ち向かうようなものだった。抗う術などあるはずもない。シズルは呆気なく絶頂に達してしまった。

 シズルから送れて十秒ほどでアンチビーストも射精する。腰を震わせ、びゅくびゅると膣内でゴム越し射精。なんて勢いで吐精するのだ。あまりの量の多さに驚く。いったいどれくらいの量を吐き出したのだろうか。本当にコンドームに収まってくれているだろうか。不安になるくらいの量が注ぎ込まれた気がする。

 ようやく長い放出が終わりペニスが引き抜かれたときには、コンドームの先端にたっぷりと精液が溜まっていた。精液溜まりに堪った白濁が重すぎて、手を使わずとも勝手にチンポから抜け落ちてしまう。

 ぼとりとコンドームがベッドに落ちた途端、濃厚なザーメン臭が辺りに漂った。その匂いを嗅いだ瞬間、シズルは己の中で何かが壊れてしまうのを感じた。

 彼女の体はアンチビーストのザーメン臭に反応する。イッたばかりの子宮が早くもおかわりを求めて騒がしい。敵を威嚇する蜂の羽のように子宮がブブブッと激しく振動している気さえした。

「ククッ、どうした闇のおねーちゃん。物欲しそうな顔をしているではないか」「そんな顔してないよ。絶対に。するはずない」

 口では否定するものの、シズルの視線はベッドの上に転がるコンドームに釘付けだ。おかしい。精液臭はこれまでも嗅いだことあるのに、彼の精液は弟くんのと違う。まるで濃縮された媚薬みたいだ。こんな物を口やおまんこから直飲みしたらどうなってしまうのか――想像するだけで恐ろしい。なのに期待で胸が膨らんでしまう自分がいる。

「お前たちの中にある闇の力はもともと我らアンチビーストのもの。それが精液を通じてオレの瘴気に触れることで反応し、活性化されたのだ」

 どういうこと? と小首を傾げると、彼はご丁寧に平易な言葉で言い直してくれた。

「つまり! お前や闇の先生、闇のドMの肉体はオレの精液で強○的に発情させられるということだ。オレからセックスに持ち込まれた時点でお前たち三人に勝ち目はない。ただ発情させられて気持ち良くなって、また発情して気持ち良くなってを延々繰り返すのだ。快楽漬けにされた心身がオレに屈服して堕ちるまでな!」

 なんと恐ろしいことを言うのだろう。冗談じゃない、と思う反面、もし本当にそうなったらという想像をしてゾクゾクしてしまったのも事実だ。もちろんそんなことになる前に弟くんたちが来てくれると信じてはいるが、万が一にも彼が言う通りになってしまったら自分はどうなるだろう。

「瘴気を含んだ精液が直接膣内に注がれると最高に気持ちいいぞ。発狂してしまうかもしれなんな。闇のお嫁さんになるならオレの精液をくれてやるぞ」

「そんなもの要らないよ。私には弟くんだけいればいいんだから」

「いつまでそう言ってられるかな」

 アンチビーストは新しいコンドームを装着すると、今度はシズルを右肩を下にした体勢で寝かせ側位で挿入した。彼女は左脚をアンチビーストの肩に担がれ、大股開きさせられた恥ずかしい格好だ。そのままピストン運動が始まる。

「あ゛ーっ♡ あ゛ーっ♡ すごっ、すごいぃいいっ♡」

 先ほどの正常位よりもさらに深い挿入感。子宮口をノックされるたびに、子宮が悦びの悲鳴をあげる。

「どうだ闇のおねーちゃん、オレのモノは気持ち良かろう」

「気持ちいいけど、でも、私が赤ちゃん作ってもらいたいのは弟くんのおちんちんだけなんだからぁ♡」

 答える間にもアンチビーストの太いペニスがシズルの膣穴を○す。弟くんのモノしか知らなかったシズルの膣洞は当然彼のサイズ。それをゴリゴリと押し広げ、彼のものに作り変えられていく。

 その感覚にシズルはゾクゾクした。アンチビーストが腰を振るたび、自分の身体が彼専用にされていくような錯覚を覚える。それは恐怖であり快感でもあった。

 シズルは自分の中を侵していく熱杭に、ただ身を任せるしかなかった。

(こんなのダメなのに……弟くんのじゃないのに、私のここ、感じてるよぉ)

 アンチビーストの剛直が突き刺さり、シズルの秘所からは愛液が漏れて太ももを濡らす。それを見たアンチビーストは嘲笑った。

「ククッ、お前はもうオレのものなんだよ。わかっているのか?」

(違う、私は弟くんだけのもの。だから、あなたなんかに負けない)

 そう思ってもアンチビーストの言葉を否定することが出来ない。快楽で頭がいっぱいになり、思考する力を奪われているのだ。シズルはアンチビーストの肉棒を締め付け、より強い刺激を得ようとしていた。だが、そんなことをしなくてもアンチビーストの巨根は、彼女の隘路を限界まで埋め尽くしている。





 そうやってシズルは体位や挿入の角度を変え、繰り返しアンチビーストに犯された。いつの間にか両腕を拘束していた縄は解かれたが、それに気づいたからといって彼女に抵抗する気力も体力も残ってはない。ただ男が体位を変えやすくなっただけ。

 シズルの持っているセックス知識では、何と呼ぶのかさえ分からないアクロバティックな体位まで、アンチビーストは面白半分に仕掛けてきた。悲しいかな弟くんを守るために鍛えた彼女の肉体は、一般女性を遥かに凌駕する強靱さとしなやかさを兼ね備えていたため、アンチビーストが求める如何なる体位にも応えられてしまった。

「あれだけやっておいて何だが、やはりシズルのような美人とのセックスは顔を見ながらチンポを突き入れるのが一番だな」

 一通りスポーツライクなセックスに勤しんだあと、二人は再びオーソドックスな正常位で繋がっている。

 シズルの下腹部には淫紋が浮かんでいた。セックスを始める前にはなかった刻印。アンチビーストは、それはシズルがオレを受け入れ始めた証拠だと言った。そんな馬鹿な。そんなはずない、私の心は弟くんを裏切ったりしないと彼女は己に言い聞かせるものの……。

「そら、また射精するぞ。どうやってお出迎えすれば良いかは覚えているよな」

 そう言って上体を倒し、抱きついてくる彼とシズルは唇を合わせる。自ら舌を突き出して絡ませ合う。脚もアンチビーストの腰に回していた。

「あっ、あっ♡ あっ♡ またイくっ♡ イくっ♡ いぐっ、イっぐぅぅぅ~~~~~~っ♡」

 どの口がまだ自分は堕ちてないと言うのか、と今のシズルを見た人間なら誰でも感じるだろう。自分から男を咥え込むキスハメだいしゅきホールドで射精を受け止めた。

 部屋にはシズルに対して媚薬代わりとなる精液臭が立ちこめている。目を凝らせば精子の残滓が空中に漂い、部屋に白い靄が掛かったように見えるかもしれない。

「ああ、すごいっ、おなかのなか、あたたかい……」

「ふーっ、気持ちよかった。闇のおねーちゃんもたっぷり楽しめたようだな。オレとシズルの仲がここまで深くなっているとは驚きだ」

 初めは薄らと肌にシミのようなものがあるとしか分からなかった淫紋も、現在ではランドソルでよく見るゴロつきがしているタトゥーくらい濃くなっていた。それはシズルの肉体がアンチビーストの肉体に馴染んでいることを示している。

「これで闇のおねーちゃんは正式にオレの女になったわけだ」

「何度言わせるのかな。体と心は別ものだよ。あなたとのエッチが気持ちいいことは認めるけど、それでも私は弟くんだけのお姉ちゃんなんだから。こんなので、私があなたのお嫁さんになるはずないでしょ」

「体は正直って言葉もあるぞ。シズルのここは、まだ足りないとヒクついているじゃないか」

 下卑た言い方でシズルを辱めつつ、アンチビーストはまたもコンドーム置き場に手を伸ばす。またエッチされちゃうんだ、気持ちいいやつ、駄目だ駄目だと思っても全然我慢できなくて、頭真っ白になるくらい感じるおちんちん挿れられちゃうんだとシズルが生唾を飲み込んだとき、男が「あれ?」と間の抜けた声を出した。

「いけねぇ。もうゴムがなくなっちまった。あれだけ買い置きしてりゃ充分だと思ったんだけどな」

 まあ、いいかと男は己のイチモツを手に持ち、シズルの膣口に押しつけてくる。

「なにしてるのかな?」

「ゴムがないんだから仕方ないだろ。生でやるしか」

「それは私が闇のお嫁さんになることを受け入れるまでしないって……」

 そういう約束だから肉体はとっくに堕ちてるのに、心だけは渡さないと気張ってきたのだ。それをあっさりと反故にするのか。

 シズルの言葉にアンチビーストは白々しく応じた。

「そう言えばそうだったな。だがシズルよく聞け。オレと生ハメ膣内射精交尾するのは、すっご~~~~~~~~~~~~~~く気持ちが良いぞ。なんせ匂いを嗅いだだけで発情してしまう精液を子宮にたっぷり注ぎ込まれ、おまんこ肉の隅々まで塗りたくられるんだからな」

 そんなことを言われたらシズルも想像せずにはいられない。膣内で暴れまわった極太のおちんちんから吐き出される大量の精液。その熱くて濃厚な液体が、自分の膣壁や子宮に満遍なく染み渡る感覚を。匂いを嗅いだけで頭がくらくらして高熱に浮かされる人みたいになってる彼の精液が、おまんこの粘膜から直接吸収されるのだ。

 そんな快楽を知ってしまったら抗える自信がなかった。

「とは言え元の約束は確かにシズルの言うとおりだった。だから選ばせてやろう。ここで終わりにするか、それとも生ハメセックスで続けるか」

 アンチビーストはシズルのお腹を撫でながらそう問いかける。その指使いがまるで妊婦を労わっているようで妙に優しい手付きだったのが、シズルを苛立たせる。(ダメ、ダメ。絶対に流されないよ)

 彼女はそう自分に言い聞かせて拒絶しようとする。それなのに、気がついたときには、彼女はアンチビーストの腰に回した脚に力を込め、おちんちんが逃げていかないようにしていた。さらに勝ち誇った笑みを浮かべる彼が顔を近づけると、その首に手を回しキスしていた。舌を絡め合い、唾液を交換する。互いの口の中で舌を泳がせるディープキスだ。

「生でキスハメられたいってことかな?」

 シズルは無言のまま小さく肯いた。否定したいのに出来ない。弟くんへの愛を穢される悔しさより、アンチビーストのおちんちんから出される精液を味わいたいという欲求が勝ってしまったのだ。そんな彼女をあざ笑うかのように、アンチビーストはシズルを抱きしめたまま腰の操作だけで挿入角度を合わせる。

 実際には見えなくとも、おまんこの感触で彼が腰をクイックイッと動かし、膣穴をほじくっているのがシズルには伝わってきた。

 ヌルリと何かが侵入してくる感触。薄皮一枚剥いだだけなのに全然違う。ペニス表面の細かな凹凸や血管の走り方まで分かりそうだった。

(あぁ……やっぱりすごい。これ、こんなのすぐに堕ちちゃうよ)

 今さら後悔しても遅い。やっぱりやめておけば、なんてシズルが逡巡している様子にアンチビーストは構わず、むしろ嬉しそうに彼女の中へと入ってくる。

「んっ、ふっ、あっ♡」

 そしてついに、一番深いところで二人の身体は密着した。シズルのクリトリスが男の恥骨に甚振られるほど二人の間には隙間がない。深々と突き刺さった肉槍が早くも射精しているかのように脈打ち始めた。

 アンチビーストはシズルの下腹部に右手を当てた。そこに浮かぶ模様を指先で優しくなぞり始める。

「どうだ。オレの子種が欲しいか?」

 熱々ゴツゴツの生勃起チンポを根本まで捻じ込まれながら囁かれる甘い誘惑。弟くん一筋と言い続けてきた彼女にも耐えられなかった。気付けばこくりと首を縦に振っていた。

 シズルの種付け容認を受け、アンチビーストがピストン運動を開始する。ズンッと深く腰を突き上げるたびに彼女の子宮口へ亀頭がキスをした。その瞬間、強烈な快感が全身を貫く。

(ひゃぅっ! にこれ……さっきよりも気持ちいい……)

 アンチビーストとのセックスは確かに気持ちよかった。だが、ここまでの快楽ではなかったはずだ。シズルが戸惑っている間にも彼の抽送は激しさを増していく。リズミカルなストロークに合わせ、子宮口が押し潰され、そのたびに脳天まで痺れるような悦楽が襲ってきた。

「くっ……すごい締めつけだな。そんなに欲しかったのか? 欲張りマンコお姉ちゃんめ」

 ドチュッドチュッドチュッ!

 膣内から溢れ出した愛液で泡立ち始めた結合部から淫猥な水音が響く。

 シズルは両手足にあらん限りの力を込め、アンチビーストに抱きついた。

「生のおちんちん。帽子を被せてないおちんちんが、私のナカでいっぱい擦れてッ♡ んはぁ、あんっ、あっ、あっ、い、いい、きもちいいッ♡ あっ、あんっ♡」

 下腹部の模様は今や赤く輝き始めていた。それが意味するところはただ一つ――絶頂寸前である。しかし、シズルはまだイキたくなかった。この最高の時間を少しでも長く味わっていたかった。

「うぉっ……こっちこそ最高だよ。こんなに生ハメが気持ちいいなんて思わなかったぜ!」

 アンチビーストも限界を迎えようとしていた。彼も知識としては知っているが、実際に邪魔っ気な避妊具を介さない粘膜同士の接触がここまで強い快楽を生み出すとは想像しておらず、彼もシズル同様に体を震わせ急速に昂ぶっていく。

「そろそろ出すぞ」

 そう言って男は、ラストスパートをかけるべく、激しく腰を打ち付けてきた。パンパンパンっと肌同士がぶつかり合う乾いた音が部屋に響く。それに負けないくらい大きな喘ぎ声を上げてシズルは身悶えた。彼女が絶頂を迎えるのも時間の問題だろう。

 そのときだった。

 不意にシズルの淫紋がひときわ強く輝いたのは。

「え……? なに、これ……」

「フハハハッ! それはシズルが体だけじゃなく心もオレに屈服したってことだ。心身両面から堕ちてオレのものになった証しは一生シズルの体から消えない。今後もう二度と闇の力と決別することは叶わない。シズルは今後ずっとオレの精液で発情する体質が確定するんだ」

「……んっ! ……くひぃいぃぃぃっ! ……淫紋が……っ! …………んっ……ぁ……ッ!」

 淫紋が焼けるように熱い。出来たばかりの火傷のようにジクジク痛む。だがそれ以上に気持ちよかった。アンチビーストの言う通り、これが彼を受け入れたことに対する刻印なのだろう。つまりもう自分は彼から離れられない。

 絶望感に打ちひしがれる暇もなく、次の瞬間には爆発的な性感が駆け巡った。下腹部を起点とした甘美な衝撃が背筋を伝い、脳髄へと到達する。今まで味わったことのない未知の愉悦に、彼女は声すら出せなかった。

 視界がチカチカ明滅して何も見えない。

 どうやら自分が盛大にアクメを迎えたらしいことは理解できたものの、何が何だか分からないまま余韻に浸っていると、アンチビーストが慌てた様子で問いかけてくる。

「おい大丈夫か? おーい」

 ぺちぺち頬を叩かれているうちに意識が戻ってきたので、何とか声を絞り出すことができた。

「すごく気持ち良かった~~」

 呂律が回らない。頭がボーッとしている。なんだかすごく疲れた。倦怠感に苛まれながら目を開ける。

「見てみな」とアンチビーストが言うので、シズルは己の体に目をやった。

 裸だったはずの体は、いつの間にかノワール化したときの黒衣装に包まれている。変身した覚えはないのだが。アンチビーストの妻になった今の自分には、この姿がお似合いということかとシズルは超速で納得した。

 下腹部では淫紋が怪しいピンク色の光を放っていた。まるで弟くんを誘惑していた淫乱女教師の髪色のような色だ。

 ――弟くん、か。

 驚いたことに彼の顔を思い浮かべてみても、シズルの心には何の感情も湧かなかった。顔を知っている歳が近い男の子。それだけ。あんなに彼を愛していた私はどこへ消えてしまったのだろう。シズル自身ゾッとするほどの変わりようだった。

「魂の土台からノワール化した衝撃でまだ少し惚けているか。それでも簡単な質問には答えられるだろう。言って見ろ、シズルは誰のものだ」

 そんなことは決まっている。

「もちろんあなたのものですご主人様」

 そう答えた瞬間、また一つ何かが壊れる音がした気がする。

「私はアンチビースト様のものです♡ 今日から闇のお姉ちゃん改め、闇のお嫁さんだよ♡ いっぱい愛し合おうね」

 完全に蕩けきった表情で自ら宣言するシズル。その目にはハートマークが浮かんでおり、誰がどう見てもアンチビーストに惚れ込んでいることが分かる有様だった。

「クククッ、成功だ。いや、ノワール化経験者に対するアンチビーストの精液発情実験は大成功だ。理論上は同じ方法で闇の先生も闇のドMも堕とせるはず……」

 ぶつぶつ呟く男の独り言など聞こえないほど夢中になって、シズルは自分から腰を動かし始めた。シズルほどの美人が下から腰を振りたくり、あなたのチンポが欲しいと切なく訴えてくるのだ。男なら萎えている暇も考えごとをしている暇もない。

 アンチビーストは思索を中断してセックスに没頭した。

 二人はそれからさらに数時間もセックス漬けだった。

後書き

プリコネのやべー奴ことシズルお姉ちゃん(姉ではない)好き。ノワール化三人衆どいつもこいつも頭おかしくて好き。闇堕ちしてるのに堕ちてない。次回があればエリコも加わって。

設定的にはイオ先生もドMも巻き込めそうな終わり方しちゃったね。

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