焔血のカグチをゆるく掘り下げるコーナー② ユメミ編
どうも、お世話になっております真田はぐれです。
今月の頭に発売開始した拙作焔血のカグチでございますが、相変わらずじわじわ売れておりましてもう少し頑張れば700本到達が見えてきております!
ふたなり搾精戦闘エロにご興味のある方であればきっと楽しめる内容になっていると思いますので、ぜひぜひこの連休に遊ぶゲームの1つに加えていただけますと幸いですー。
焔血のカグチをゆるく掘り下げていくコーナー②
先々週に続きまして、今日も焔血のカグチの主要キャラを掘り下げていこうと思います。
前回は主人公のカグチでしたが、今回は順番的にもこの人しかいないでしょう!
*当然ですが、焔血のカグチ本編のネタバレを含みます。未クリアの方はご注意ください!
ユメミ
押しも押されぬ今作のメインヒロイン、姫様ことユメミですね。
上の画像を見ればわかる通り最初の決定稿では目を覆っている布が黒色でした。
このデザインを基に立ち絵も完成させたのですがポーズというか体のバランスがどうにもしっくりこず、製作中期に立ち絵をイチから全て一度描き直したという経緯があります。
その際に、シレっと目を覆っている布の色も真っ白に漂白いたしました。
なんかこう、こっちの方が神聖で浮世離れした感じが出るかなぁと思いまして……。(全てのキャラデザは“それっぽい”という独りよがりで不確かな指針のもとに行われている)
・キャラデザについて
流れで、簡単にユメミのキャラデザについてのお話を少しだけ。
ノーラ・サリーズ・カグチと見ていただければわかる通り私の性癖は強気ヒロイン側に偏っておりますので、ユメミのような繊細で落ち着いた印象の女の子は普段一切描くことがなくキャラデザ作業はスーパー難航したのを覚えています。
資料を集めては描き、消し、試行錯誤し、消し、再び資料を集め~~のループを何度か行い、なんとか絞り出した最初期のデザインがこちらの2つ!
この頃は月をモチーフにした意匠やアクセサリが取り入れられていたりして、微妙に今とはキャラクター性も異なっておりました。
色合いがダークで華やかさに欠けているのは、当初はもう少し暗い設定というか、里内での扱いも悪い設定だったのが現れているのかなと思います。暗部背負わされてる感マシマシで。
とはいえ、手コキ搾精でカグチから精液をもらう~~など大まかな役回りは固まっておりましたので、手コキと相性抜群の白の長手袋(オペラ・グローブ的なやあつ)の装着がマストだったり、ファンタジーだけど和装っぽい感じとかは最初からガンガン取り入れておりました。
ただ、最終的にどうするか悩んで、さすがに色合いが地味過ぎるというか、もっとこう、正統派のヒロインヒロインした感じが欲しかったのでピンク色を取り入れたりして大胆に明るいカラーリングへと変更して今のユメミになりました。
モチーフも月から和風王道の桜へと変更して、それに伴い、これまで“姫”という仮称しかなかったところに“桜”由来の名前である“ユメミ”という名前が決まりました。
ユメミは桜の品種はもちろんですが、キャラクター性を示す”夢見”ともかかっているという。
安直of安直ですが、その安直さが同人RPGのヒロインとしては逆にバッチリかなぁと思い即決定したことを覚えています。
デザインが明るい色になったので性格も幾分か明るくなり、その性格の説得力を補強するために里内での扱いも向上しました。
心の孤独は、里の人が彼女に同情し、気を遣った結果生じているものとなりました。
・本編開始までの歩み
ユメミの設定に関しては本編中でもあまり多く語られておらず、色々とぼかされた部分の多いキャラクターになっております。
最大の謎というかキモは、両親が行方不明であるという点についてですね。
選定の巫女は、娘が生まれ次第即座に役割を引き継ぐことになってはいるのですが……選定の巫女の役目を子(姫)につないだからといって先代の巫女が死んでしまうわけではありません。
母は子を育て使命を説き、父親は引き続き里長として里を治めるというのが通常の流れ――なのですが、ゲーム本編である当代においては幼いユメミを残して両親が行方不明となったことで様々な問題が生じています。
姫の教育係で、精々お勉強をみてあげるくらいの関係性であったケイトが実質親代わりをせねばならなくなったあげく、当時の里長(ユメミの父親)も消えてしまったのでその代行業務まで。
ケイトは優秀な人ですが、本来は秘書的なポジションで最も才を発揮する人なので色々と無理が重なり、不都合が生じ、しわ寄せがカグチら紅狼隊や幼いユメミにいってしまっています。
とはいえ、彼女からすれば急遽世界の平和に必要不可欠な組織のトップに立たされ、なんとか周囲の不安をなだめて滞りなく次代につなぐことでいっぱいいっぱいな状況だったと推測されますので、この点でケイトを責めるのは少々可哀想でしょう。事実、カグチもあくまで苦手というだけで仕事ぶりには頭が下がる思いだったようですし、ユメミも隠しイベントで幼少期にケイトへの似顔絵を添えた感謝の手紙を書いていたことが明らかになるなど、それなりにその頑張りは迷惑を受けている側にも伝わっているようです。
全ては両親の行方不明がキーになっているわけですが、生死を含めてこのヘンの謎は………………いつか発売する(かもしれない)女勇者主人公の長編RPGをお待ちいただければと思います!! 製作するかどうかも確定してないのに大風呂敷を広げる作り手の屑
……や、おそらく出るとしても何年も先のお話になるでしょうから、今言っても誰も覚えてないから問題ないとは思う……思うんですけどね、一応各作品で世界観につながりを持たせてやっておりますので……スミマセン。誰もそんなとこ真面目に見てないのは100も承知で、自己満足でやらせてください……。
とまぁ、そんなわけで、両親不在により寂しい想いをして育ってきたユメミですが、カグチの掘り下げ記事でも触れた、ある晩の衝撃的なカグチとの出会いによってユメミの中でカグチに対する興味がむくむくと育ち始めます。
本編では語られておりませんがその後も数度、カグチとユメミは個人的な接触を持っており、幼い頃から過剰に張り切るカグチと、真面目過ぎるカグチをついついからかいたくなってしまう悪戯好きのユメミという構図は培われていきます。
カグチは幼い自分の突撃を半ば黒歴史として記憶に蓋をして、「姫様は目も見えない方だし私のことなど忘れているだろう(あるいは、今の私と記憶の中の人物が一致していないだろう)」と考えていましたが、ストーリー終盤で明らかになるようにユメミはバッチリそのことをカグチとして認識し覚えています。(このあたり、紅狼隊として色々な人とふれあってきたカグチと、人と触れ合う経験が少な過ぎるがゆえにカグチを鮮烈に記憶していたユメミの対比にもなっていたり)
思えば、精液供給の際に二人きりになれるよう自ら申し出ていたり、カグチと肌を触れ合わせることに拒否感が一切無かったりと、ユメミ側のカグチに対する好感度が明らかに最初から高かったですからね。
本編で起きた出来事は大変なトラブルではありましたが、ユメミにとっては幼少の頃遊んだカグチと再び親しくできる得難きキッカケとなったことも事実であり、大団円を迎えることができ、後の彼女の人生はとても豊かなものになったようです。
・魔法の才覚について
本編でも何度か言及されておりますが、実はユメミ様魔法の才能が凄いです。それも、世界で上から数えて何人とかいうレベルで凄いです。
魔法によって本を読む術を得てからは独学で魔法書に記されている魔法を無差別に片っ端から習得しており、練習できる機会が無いことから攻撃系の魔法こそ得意としていないものの使用自体は可能であり、日常生活でも試すことのできる補助系の魔法は膨大な量を使いこなしています。
それによって盲目であるといった身体的なハンディをほぼ完璧に克服しており、クリア後の侍女との会話でもわかるように実は目もほぼ見えているに等しい状態です。
選定の巫女=魔法の才がある という図式が成り立つわけではなく、これはユメミが持って生まれた固有の才能です。
しかしなぜあまり表立ってユメミの魔法についての話題が里の中で起こらないかというと、“誰一人として”ユメミの異常なまでの魔法の才能に気づいていないからです。
あまりかまってあげられないユメミの退屈凌ぎとして書物を読むための魔法を教えたのはケイトですが、それはあくまで小説や歴史本などを読むために授けたつもりであり、まさかユメミが独学で里に存在するほぼ全ての魔法を会得しているなど想像すらしていません。(そもそも魔法の習得は本来容易なものではなく、本が読めたからといって絶対に覚えられるものでは当然なく、仮に覚えられても1つの魔法の習得に時間がかかるのがこの世界の常識)
カグチを含む全ての里の人が、ユメミのことを天涯孤独の身で、盲目で選定の巫女として生きることを余儀なくされているか弱い存在だと思いこんでしまっている。
それに加えて、ユメミ自身も個を発露せず、選定の巫女としての役柄を全うすることを受け入れているため、誰の手も煩わせないように今日は何をしたであるとか、何ができるようになったなどを意図的に報告していないがゆえの数奇な現象であるといえます。
もちろん、魔力を豊富に持っているわけですからそれなりに魔法の才能があるのだろうということは知れていますが、それがまさか世界的に見ても規格外な才能であるとは本人であるユメミも含めて気づいておりません。(箱入りであり、自らの経験を誰にも話さないユメミは、自分の魔法習得速度を普通だと思ってしまっている)
このユメミが魔法に長けているという設定は、過去の習わしに機械的に従い、巫女の個人を殺してしまう古来より続く非人道的なやり方の愚かしさを示すものにもなっているとかいないとか。
それでもかかっているものの規模が規模だけに、他に手があるかもしれないけれどやり方を改めることは、その時代の人には中々難しい。。。
……ですが、ゲーム本編を通してユメミはカグチの前でのみ個の人格を積極的に出すようになりましたので、ひょんなことをキッカケに、ユメミの持つとんでもない才能にカグチが目を剥く日も、実はそう遠くないのかもしれません――。
本日の結び
というわけで、本日は焔血のカグチのメインヒロインであるユメミについてざっくりと掘り下げてみました。
本当は性癖とかそういったことにも触れようと思っていたのですが、本編で謎多い人物だったので隠されてる部分の設定を順番に書いているだけでかなりの文章量になってしまったのでこのあたりでしめくくりたいと思います。
本編で使わない、あるいは重要じゃない設定を考えている時が一番楽しいんだ……♥
余談ですが、昨日に今月分の応援プラン、及び支援プラン向けの特典配布記事を投稿しております!
焔血のカグチ本編で使われた戦闘エロ絵の高解像度版が閲覧&ダウンロード可能となっておりますので、ぜひぜひ当該プランに入ってくださっている方は覗いてみていただければと思います~!
それではまた。真田はぐれでした。