【R-18G】退魔師・神内尊

【R-18G】退魔師・神内尊第0話

　この文章は全て架空のものです。全て想像であり実在の人物、団体とは一切関係がありません。また、作者は犯罪行為を肯定していません。

退魔師・神内尊　第0話「悪い夢」

• 文章：高橋良喜
• 挿絵：こめつぶ
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    序章（にも満たぬ物）

　街にきらめく無数のネオンは眠らない街、帝都をきらびやかに彩る。それは傍目から見れば美しいステンドガラスのようにも感じられる。

　だが、ひとたび闇へ分け入ればそこにはいまだ人智の及ばないモノが依然として存在しているのだ。

「ふんっっ！」

　かけ声とともに薄暗い路地裏できらめく白刃。刀を持っているであろう声の主は、明らかに女性でしかも大分若いようだ。

　刀を握った女性めがけて闇から何十本もの槍が飛び出してくる。いや、気まぐれに蠢く街の灯りが照らし出した槍は、全て赤黒く、粘液をしたたらせていた。しかも女性に近づくにつれてうねり狂って複雑な軌道を描いている。

　異形の肉槍衾を前にしても、女性は慌てない。よく鍛えられているであろう、ほどよい太さを持った太腿から足をグッと曲げてバネを作ると、一気に空へと跳躍した。

『ｄｓｒぃｋｇへ；お!?』

　謎の女性は一瞬で3メートル以上は跳躍していた。女性の姿が満月の月に照らされ、露わとなる。

　髪は戦闘の邪魔にならないようにかショートカットでまとめられており、野性味を感じる。ボディは身体に密着した変わった衣装を着込んでいた。あえて例えるならば上半身は革のビスチェ、下半身はブーツまで一つなぎになった厚手のタイツといったところだろうか。

「おおおおおおっっっっ!!!」

　形よい桜色のくちびるから雄叫びが上がる。

　女性の顔はまだあどけなさすら感じられた。年の頃はまだ高等学園を出るか出ないかだろう。

細身の瞳は眼光鋭く、目の前にいる物体を冷たく射貫いている。

『ぐぎゃっるるる！』

　とっさに迎撃態勢に入った肉槍が少女めがけて放たれる。が、それらはかすりもしない。そのまま、なんとボブカットの少女は壁面に真横に着地した。

　全体に漂うボーイッシュさとは不似合いに肉体は熟れていた。ぴっちりと肌に貼り付いた衣服の締め付けにも負けずに双乳は大きく膨らんでいる。壁面を走る度に蠱惑的に揺れ弾む肉果はおそらくDカップ以上はあろう代物だ。

　腰はキュッとくびれているが、その代わりにお尻は小さめのよう。　

　そこから伸びる両のおみ足は、相当なトレーニングを積まないととても生まれない、健康的で無駄の無い太めの太腿、そしてふくらはぎへ健康的な脚線美を浮かび上がらせる。

「おりゃぁああああっっっ!!!」

　二の腕から続く長い手袋に包まれた手に握られた刀を一閃。

　ブゥン、という空気が焼ける音とともに肉は全て消え去る。

『ぎょがげぐびゅお!?』

　闇の奥から何かが悶え苦しむ……ような声、もしくは音が聞こえる。

「そこっ！」

　圧倒的な力を見せつけた少女は背中に付けていたベルトから数本のクナイを抜き放ち、全力で投げつけた。

『グギュルリっ』

　光の尾すら引いて飛ぶ符は狙い違わずに目標へ命中したようだった。聞く物の魂を震えさせる奇怪叫び声が途中で消滅したのだ。

「……」

（気配無し……討滅完了）

　あたりに他に動く生命体が無いのを確認してから刀を腰に付けていた鞘に収める。

（今日の淫獣共は妙に殺意が高い……。満月に近いせいか？）

　ふう、と息をついて辺りを見回す。

　そこは一面血の海だった。真っ赤な血潮の中には人間の頭、臓物、腕、足、脳漿が散らばっている。性別は男女ともに同数か、女性の方が多いくらいか。

（ヤク中の半グレ共にかけてやる情けなどないが……だからといってこんな死に様をするほどの悪事でも無かったろううに）

　ちらっと血の池地獄に目をやる。せめて瞼くらいは閉じてやろう、と亡骸に近づいた瞬間だった。

どどどどどど……！

「！？」

　突如響き渡る地響きと、地震でも起こったかのような震動。

　神内は反射的に遺体から距離を取りつつ、鞘から斬淫刀を抜き払う。

（霊衣越しでも肌がピリピリするほどの妖気……！　これはボクを犯しに来てるんじゃない、殺しに来てる！）

　明らかな殺意に神内の顔に冷たい汗が浮かぶ。

続。

　短いですがチラ見せです。チラ見せといっても実は有料コースも文章は同じなんですが、挿絵はトリミングされていない完全版がございます。
　リョナ物興味ある方は200円コース以上から見られるようになっておりますので、ご加入ご検討頂ければと。

　今回挿絵をお願いしたのはこめつぶ先生。絵柄からは中々想像できないハードなやつを描いて頂いております！　興味のある方は上の方に先生のTwitterとpixiv FANBOXのリンクを貼っておりますのでそちらから是非行ってみてください。