有坂総一郎 2021/11/22 14:00

省庁再編という問題

この身は露と消えても……とある転生者たちの戦争準備《ノスタルジー》

30年代後半に省庁再編を行うつもりなのだが、どうしようか検討中。

再編のキーマンを誰にするか、これによって駆け引きもあるし、出身省庁の影響力や戦時統制にも関係がある。

内務省の道路行政を鉄道省と合併させ運輸省(仮)に改組すると交通行政が一元化出来るなと思ってはいるんだが、内務官僚が鉄道官僚の下風に立ってくれるのかと疑問。

史実では鉄道省と逓信省が合併して運輸通信省になったけれど、巨大化しすぎて運用に問題が出たと記録にある。

逓信省を郵政省(郵便、貯金、保険)、情報省(電信、電話、電波、放送)、運輸省(海運)と分割。電気部門を商工省へ吸収。

更に新設の運輸省に商工省から倉庫関係、内務省から港湾関係を統合、陸軍省から船舶本部を吸収合併して物流を総合監督させる。

問題は運輸省に内務省の道路行政を組み込むかだ。組み込んだ方が物流は一元化出来るが、鉄道省を含まない場合、その効果は限定的。逆に含むと国鉄の利益を道路財源などに持っていかれて、史実同様にローカル線が破綻へと追いやられる。

商工省に電気部門を突っ込むことで、経済産業省へと進化させることで産業育成へ大きく影響力を発揮させることになるけれど、運輸省や鉄道省とガチで省益争いを始めそうな予感しかしない。

というか、大蔵省は財源確保を狙って運輸省に鉄道省を組み込もうと画策しそうだ。そうすれば、特定財源で独立採算の国鉄の利益を一般財源化して他のことに使おうと狙うだろうな。

あと、岸信介辺りが次官とかになると海軍省の炭鉱を運輸省か経済産業省へ移管させて資源の管理を狙いそうだ。

これ、まじで省庁間の戦争になりそうな感じしかしない。

理想を言えば省庁間の障壁が低い方が良いと思うけれど、”浪漫”(ここ大事)と”現実”を考えると縦割りにならざるを得ないと私は考えている。だってさ、官僚ってさ、親方日の丸、省の中の省って頭の構造にそんな道理が理屈としては兎も角、感情として納得出来るとは思えないのよね。それは職責への誇りと自身の尊厳に関わるモノだ。そう簡単に譲れるわけがないし、私が官僚だったらそう思うもの。

だったら縄張りを増やして省庁間の競争意識を煽った方が効率的だと考える。その中で整理と統合をしておく方が摩擦が少ないし、縄張り争いでポスト増やしてやる気が上がるなら結果オーライってもんさ。

というわけで、省庁再編の落とし所を考えないといけないわけだ。

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