精神力と抵抗値を測れる画期的なテストです

#799
冒険者を目指す女の子が色々勘違いしちゃうお話
～第8話～

エネは下着姿での身体検査を終え、早く服を着たいとソワソワしていた…
しかしまだ検査は半分…この後に残りのステータスを測定すると検査員が説明に入るのだった。

「これから触診による、精神負荷テストを行います…」

「しょ…触診？」

「はい、これから検査員の私が精神負荷のテストとして…その…アナタの事を触りますが…あくまでテストですので…」

検査員が手に何やら魔力のこもった薄手の手袋を両手に装着する。
布製のそれにはルーンや魔法陣が織り込まれ、手首の部分に何やら複雑な機構のものが装着されていた。

「この万能計測手袋で刺激を与える事によって、身体から流出するするマナの量を観測します。その流出量と総魔力を比較して、精神力の強さが判る仕組みですね」

色々検査員が開設していたが、要は性的刺激を与えてどれだけ我慢できるか、という調査方法だった。
偶然にも魔力の放出と性的興奮による発散が、非常に似ているという性質を利用した、冒険者界では非常にポピュラーな魔力測定法だと説明する…
しかし、初耳であるエネには今からされるであろう行為に戸惑いを隠せないでいた。

「…っ！それを…？貴方が？！セクハラじゃない！絶対無理！」

立ち上がりキッと睨みつける。肩を震わせ、今にも殴り掛かりそうな勢いだった。

「ねぇ…本当にこの検査は必要なの…？私を騙して変態行為をしようとしてるんじゃないかしら…？」

明らかにおかしいだろうと、ギルドに抗議しようかと考えていた所だったが、よく同じリアクションを取られているからか、検査員がなだめる様に話しかける。

「違います違います、これはれっきとした検査ですよ。冒険者登録される方は皆受けてもらっていますし…
あ…でも、もちろん触られたくないという方向けの別の方法もございます。」

そう言いながら準備していた箱からゴソゴソと何かのアイテムを取り出したのだった。

「なに…これ？」