shasu/らーすとちゅか 2023/09/12 12:00

直接触られるのはちょっと…そんなアナタに

#800
冒険者を目指す女の子が色々勘違いしちゃうお話
~第9話~

「なに…これ?」

一体どこにそんな大きなものが隠されていたのか、とても大きなマジックアイテムが…
胴体部分の大きな制御装置に、様々な手の形なものが付いていた。
全体的に関節部分が無く、自在に動く構造をしていて、それを動かす動力に使っているのか、隙間からスライムがにじみ出していた。

「先ほどの手袋の観測魔法を搭載したマジックアームと、その制御装置です。
内蔵されたスライムを魔法で制御することによって動作し、これさえ使えば今回の計測するデータもすべて集まります。」

「いや…そういうのあるなら最初からそっちを出しなさいよね…まったく…」

そういう便利なモノは最初から出してくれと…文句たらたらだった彼女…
しかしこれが優先的に使われないのには理由が有ったのだが、エネはそこに気付けなかった。
軽い動作チェックをしながら検査員は尋ねる。

「こちらをアイテムでの計測という事で宜しいでしょうか?一応こちらを使用される場合はこの免責事項を一読して頂いて宜しいですか?」

すっ…と一枚の紙とペンを差し出される…

「こちらも規則ですので…この手のマジックアイテムを使用する際は相手方の同意書が無いとこの冒険者ギルドは使用許可が下りないんですよね…?お手数ですがサインをお願いします。」

免責事項・同意書と書かれた書面にはこのアイテムの説明がびっしりと…そして小さく書かれた注意書きの後に名前の記入欄のある紙をエネに渡した。それを彼女はは軽く読み流し、さっさとサインを書き終えるのだった。

「これで良いんでしょ?早く服着たいから始めちゃってよ…」

どうですか?膝…痛く無いですか?

「大丈夫だけどこの姿勢って…」

検査をする為に、大きな台の上に座らされたエネ…
うずくまる様な四つん這い状態を指示され、彼女のお尻が、検査員の目の前へ突き出された格好となっていた。彼女の淺履きのショーツは割れ目をあまり隠せていなかった…

「この姿勢は、恥ずかしいから…やるなら検査さっさとしてくれないかしら…」

隠れて見えない顔を赤く染め上げなが抗議の声を上げていたが、これも規定ですので、の一言で一蹴されていた。

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