ダラナ 2023/03/11 20:07

BL短編「透明人間×俺」試し読み

俺が勤める研究室では「透明人間研究」をしている。
冗談やネタではなく、大真面目に透明人間になることを目標に掲げて。

すぐに実用化や転用ができる有益な研究にしか、投資がされない不景気な昨今。

へたしたら、研究員が死ぬまで成果をあげられないかもしれず、利益より出費がかさみそうな不毛な研究に、惜しみなく資金提供する酔狂なヤツがいるようで。

その恩恵にあずかって、日々、荒唐無稽なような「透明人間研究」に心血を注いでいる研究員は、これまた気ちがいじみたヤツばかり。

これまでの研究や論文が世界的に認められてきた天才たちながら、度を越えた奇人変人ぞろいで、社会適応力皆無。
輝かかしい功績と並んで、大学や研究室を壊滅状態にしたトラブルメーカーとしての実績もすさまじい。

研究員のおおまかな個性や特徴、癖はというと。

情緒不安定、多重人格、研究中に女装、コスプレ、フルチン、いきづまると民族舞踊、奇声をあげて壁に額を打つ、長時間放心、トイレ以外で脱糞、放尿、トイレでひきこもり、赤ちゃん言葉、常に四つん這いで移動、「ニャー」としか口にしない、などなどなど。
そんな魑魅魍魎な彼ら、十人ほどがたむろしする研究室が問題なく機能しているのは、一重に(比べたら)極極凡人の俺のおかげ。

俺は研究者ではなく、文系の人間、大会社の営業マンだった。
理系の知識は乏しくとも、昔から、人間関係を良好に保つ能力に優れ、会社では重宝されて。

その腕を買われて、わき目もふらず「透明人間研究」に没頭する狂人、ではなく、宇宙人のように言葉が通じない研究員のお守り役に抜擢されたわけ。

研究には携わらず、暴走しがちな研究員を宥めたり、彼ら同士のいざこざを収めたり、外部の人との仲介や、会社に報告連絡をするのが役目。
たしかに、研究員たちは、俺がこれまで接してきた人たちより、格別に扱いにくかったが、手に負えなくはなかった。

どれだけ異質で異常だろうと、基本、俺はどんな人にも悪感情を抱かなかったし。
彼らは独特な世界観を持ち、不可解な言動をすることが多いとはいえ、暴力をふるったり、物を壊したり、人を貶めたり、攻撃的ではなかったし。

彼らが研究にだけ集中できるよう、調整する日々は、なかなか充実していたものの、あくまで、それは表むき。
俺の裏の顔はスパイ。


全身を這う手が、一人ではなく、複数人のものらしいこと。
すくなくとも、股間に二つの手、胸に二つの手と二人いるのはタシカ。

しかも手の骨ばった固さ、触りかたの荒っぽさから、全員男のよう。
前戯に女性がくすぐるのとは訳がちがう、欲情した獣ががっつくような愛撫。

複数の男に犯されるなんて、そんな願望を持っている自覚はないし、エロビデオを見たり、想像して自慰をしたこともないのに?

頭を混乱させながら、息を切らす男たちの熱い手で全身まさぐられて「あ、あ、ああん、や、やらあ、くう、はうん・・・!」と鳴きに鳴き、とめどないように体をたかぶせてしまう俺。

このまま夢精させられるのではないかと、焦りだしたところ、ジッパーが下ろされ、膨らみが跳びでた感覚がし、はっとする。

「これは、夢ではない・・・!」と重い瞼をこじ開けるも、部屋のうす暗がりしか目に写らず。
だれも見当たらないはずが、体は撫でまわされつづけ、濡れたパンツを二つの手でにぎりこまれ、じゅぷじゅぶ!

怪奇現状が起きているのかと思い、慄きつつも「あ、ばか、そんな、強、や、やあん、ひあ、だめえ・・・!」とお漏らしした股間をしこられて、水音に辱められて、体が歓喜するのを、どうすることもできず。

ついには、びちゃびちゃのパンツもずらされて、そそり立ったのを、二つの舌がぺろぺろ。

「やあん・・・!」と涙を散らして首をふろうと、かまわず、Yシャツ引きちぎって。
さんざん、揉み揉みされて膨らんだ乳首を二つとも、生温かい舌ではむはむ、ちゅうちゅう。

「や、ば、ばかあ・・・!そ、な、いっぱ、舐め、あ、ああ、ふああ・・・!俺、シャ、ワ、は、はう、あ、浴び、て、な、あひい!み、みんな、して、だめ、ってえ、あ、あ、あ、あ、やらああ・・・!」

そこたら中から水音を立てて、耳を食み、首をしゃぶって、胸を吸い、脇を舐め、股間を貪る。
数えたところ、十の舌。



透明人間を本気で研究している奇人変人の集団。
そのなかで一人、凡人の俺は腹に一物ありつつ、モテ期が到来して・・・?
透明人間複数の乱交。

○○×俺をテーマにしたアダルトなBL短編です。R18。
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