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ボーイズラブの記事 (133)

ダラナ 2023/12/15 20:32

BL短編集「悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します」販売中

2000字、3000字以内のエッチでやおいなBLショートショートを10作を収録した短編集です。R18。
日常もの、ホラー、異世界転生転移、ファンタジーなどジャンルはなんでもござれ。


【悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します】
ヒロインの兄×悪役令息の俺

【不感症だと噂される武闘家が粘液まみれで勇者に口説かれる】
色魔の勇者×トラウマのある武闘家

【彼に手籠めにされ惑わされても俺は縁を切れない】
いいつたえの男?×恋人と別れられない男

【劣等感と独占欲にまみれた双子は淫らに男と絡みあう】
幼なじみ×双子の片割れ

【イケメン不信の俺は懲りずにエルフに手籠めにされる】
エルフの美少年×イケメンに痛い目に合わされた男

【ちょん切ろうとする狂人から逃げ惑うホラーゲームで俺と友人は愛しあう】
ホラーゲーム愛好家の社会人×同士の社会人

【濡れた彼の胸が艶やかすぎて俺はプールからあがれません!】
市民プールに通う社会人×理想のおっぱいの男

【孕んだように丸い腹をしたお前を突きあげたくてたまらない】
膨らんだ腹に欲情する男子×食べるとお腹が膨らむ男子

【品行方正な侯爵令息が本性を剥きだしに淫行を迫ってきます】
悩める未成年の侯爵令息×葛藤する社会人

【雨の日に折○するように俺を抱いてくれる男を探している】
優しいサドの男×不倫を後悔する男


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ダラナ 2023/12/08 20:06

BL短編「好色サラリーマンは外国人社長のビックサンを咥えてしゃぶって吸って搾りつくす」R18

大手との契約が切られそうでピンチな工場。
新しく就任した外国人社長と交渉すべく、なぜか事務員の俺がついれていかれて「ビッチサラリーマン」として駆け引きを・・・?

BL短編集「好色サラリーマン」のおまけの短編です。R18。





国内屈指の自動車会社が不祥事もあって経営不振に。
立てなおすために、敏腕の外国人社長を招いたらしい。

早速、はりきる外国人社長は、まず下請け工場との契約の見直しを。
そのリストには俺が勤める工場もはいっているという情報が。

かの会社は、我が工場の売り上げを大幅に絞める大口の取引先。
もし契約が打ち切りになれば、大打撃とおなり、破産しかねない。

焦った工場長は、コネを使ってなんとか自動車会社と交渉をしようと。
そうして奔走していたら、なんと外国人社長から工場に連絡があり「回リクドイコトシナイデ、直接、会イマショー!」とお誘いを。

噂どおり型にはまらない、大胆不敵な社長のようで、まあ、直談判できるのだから、よかったのだが、なぜか「きみも、きてくれないかな?」と俺にも工場長からのお誘いが。

工場勤務とはいえ、がっつりデスクワークの事務員の俺にどうして?

当りまえに抱く疑問を、いくらぶつけても「いやあ、まあ、ねえ、お願いだよお」と困ったように笑い、手を擦り合せるだけで説明してくれず。

前に温泉で・・・な社長だけに、いやな予感しか。
「説明してくれないなら辞めようかな」と思うも、野郎どもにモテる以外は居心地がいい職場を離れるのはもったいない。

それに一生で行けるか分からない、会員制の高級料亭に惹かれないでもなかったし。
「工場の命運がかかった重要な会合で、まさか工場長と外国人社長と3Pになるわけないだろ」と考えて、ついていくことに。

果たして、和室で顔を合わせた外国人社長、ポールは、絵に描いたような明朗闊達な巨体のアメリカ人。

四十代半ばで禿げているが、潔くスキンヘッドにしているし、濃い顔つきをしているから似合う。
ダンディーであっても老けてはなく、スーツがはちきれそうな肉体にしろ、快活なふるまいにしろ若若しい。

口達者な工場長が割りこむ隙がないほど、身振り手振りを交えて日本語達者におしゃべり。
しかも内容は契約のことでなく「昔ら日本が好きでねえ!」と津々浦々、全国を回ったという旅行語り。

日本人の俺より日本に詳しく、伝統文化の造詣が深いから、興味津々に聞いてしまい。
もとより場ちがいな事務員にして、なんの戦力にもならなかったのだが、どうしてか「ね!行ったことある?」「きみにも絶景、見せたいなあ!」とポールは俺にやたらと懐こく。

しまいには「秘境にある幻の温泉旅館に行こうよ!」と旅行のお誘いまで。
社長まで「いいね!きみ、温泉マニアなんだろ!」とやたらと背中を押すし。

そりゃあ幻の温泉旅行に行きたくはあるが、初対面の外国人社長とはとても。
そもそも事務員の俺と二人きりで温泉に行きたがる理由がさっぱり。

はじめから疑っていたのが、いよいよ不安に。
とはいえ、工場の今後の運命が決まる場だけに、断るのは難しい。

「この場は穏便に済ませて、あとで対処しよう」と考えて首肯。
とたんに「やったー!」と万歳したポールは、俺の腕をつかみ、いっしょに立ちあがった。

そのまま引っぱり「用意しておいてよかった!」と襖を開けたなら、行灯に照らされる一組の布団。
その和室に引っぱりこみ、襖を閉める前に見えた社長は「ごめん」とばかり手を合わせていたもので。

「社長!」と思わず手を伸ばすも、巨体の外国人の怪力により布団に押し倒されて口づけ。
いきなり舌を絡ませて、鼻息荒く、固い太ももを俺の股間に食いこませてぐりぐりと。

ポールの舌づかいが巧みなのか、工場の野郎どもに抱かれまくった俺の感覚が狂ったのか。
訳が分からないまま、外国人の禿げの巨漢に襲われたというのに「や、やだ、んん、くふうう!」と早々、射精。

息を切らしてぼうっとすれば「Ohさすが、ビッチなサラリーマン・・・」と熱い吐息をして、剥きだしにしたポールの巨大な息子。
今まで見たことがないビックサイズに頭が冷えて「待って!」と叫ぶ。

「温泉に行くのに同意したら、なんで抱かれなきゃならないんですか!」

「ええ?だって、これ日本独特の誘い方なんでしょ?
ほら『月がきれいですね』は愛の告白だとか。

似たように日本では温泉に誘ってOKをもらえれば、エッチの合意なんじゃないの?」

「ちがーう!誰に習ったんだあ!」と否定するも「まあ、いいじゃない」と濡れたズボンを揉みこみ、ぬちゅぬちゅ。

「噂に聞いたとおりのビッチなサラリーマンだね。
片っ端から工場の人たちのを咥えてしゃぶっているんだろ?

たぶん彼らより、ぼくのはかなりのビックボーイだと思うけど。
ビッチなサラリーマンなら欲しくてたまらないんじゃない?」

思わず喉を鳴らすも、工場関係者以外の男の求めに応じたら、いよいよ、おしまいのような。
「大体、ビッチなサラリーマンだと認めたくないし!」と首を振るも「またまた照れちゃってえ!」とズボンと下着を剥かれて、下半身丸だしに。

四つん這いにさせられたなら、ご自慢のビックボーイを尻に当てられて。
「まさか慣らさず!?」とぞっとするも、合わせた太ももの隙間を突きぬけ、ずっちゅう!

巨根で素股をされると、先っぽまで擦れてたまらず「はあん!くう、ああ!」と精液をだだ漏れ。
加えて尻の奥を指でかき乱されては「やらあ!前も後ろもお!」と嬉嬉として腰を振ってしまい。

「OH、いいよ、ビッチサラリーマン!
お尻ふりふりして男を煽るなんて、いけない子だねえ!」

「ば、ばかあ!煽って、なんかあ!やあ、そんな、早くう!ああ、ああ、あぐうう!」

メスイキしたなら休む暇をくれずに仰向けに。
足を持ちあげ、胸にくっつけ、また足の間を巨根で摩擦しまくり。

「いい!いいですよお!」と腰を打たれるたびに、乳首を押しつぶす足も揺すられ「やあ、胸もお、ん、んん、くう、らめえ!」と快感に痺れまくり。
逆に放っておかれている尻の奥が疼いて、そのうち耐えられなくなり、ぶちゅぶちゅと滑る巨根を見ながら「しゃ、しゃちょお・・・!」と舌足らずな声で。

「はあ、は、け、契約、切らな、ならあ!おちんち、咥えます、からああ!」

にんまりとしたポールは「日本人はシャイですねえ!」と腰を引き、大砲を撃ちこむように巨根を突入。
奥をえぐるように突かれて「ひぐあああ!」と歓喜の声をあげつつ、腰を強打されるたび、あんあんメスイキしつつ「約束う!」と念押しを。

「や、約束、守れよお!俺は、ビッチじゃあ、な、ふぐううう!おお、おおう、おっき!やらあ、いっぱ、中だし、されちゃあ!」

「回りくどいおねだり、たまりませんねー!」と肌を突き破らんほどの勢いで注がれてしまい。
目を回して、息を切らしながら「まあ、働き場の環境も給料もいいからな」と自分にいい聞かせるも、ポールのビックボーイが即復活。

「契約切られたくないなら、その分の対価を払わなきゃねえ!」と絶倫の外国人社長に、腹をぱんぱんにされたもので。

ポールに抱きつぶされてから、休みを挟んで出勤すると社長室に呼びだし。
「きみのおかげで契約継続だってよお!」と感謝するのに顔をしかめて「俺、ポール社長にスカウトされましたけど」と報告。

「え!?OKしたの!?」

「・・・しませんよ。
俺が生贄になった意味がないじゃないですか」

「生贄」と聞いて肩を縮める社長。
そのくせ「慰めてあげようか?」といやらしく手を蠢かし、反省していないようなので、ため息交じりにいい返してやった。

「俺もう、ポール社長以上の巨根じゃないと、満足できませんから」




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ダラナ 2023/12/01 20:59

BL短編「透明人間になって非ホモだという従兄の体を開発しようと思います」R18

叔父にもらった透明人間になれる薬。
これを使い、男には興味がないという従兄に触ろうとしたのだが・・・。

「透明人間×俺」のサイドストーリーのBL小説です。R18。





ある日、不意に叔父が家に寄って、透明人間になれる薬をくれた。
青い小さい瓶を二本。

「瓶一本分を飲むと、二時間、透明人間になれるから」とのこと。

噂では叔父は謎の研究所で怪しい実験をしているとか。
「その成果なのか?」としげしげと青い瓶を見て、とりあえず試してみることに。

一瓶飲んでみると、足から徐々に消えていった。
一分ほどで、鏡を見ても写らない体に。

そのあと時間を計ったなら、叔父のいうとおりに二時間で元どおりで、とくに副作用もなし。
「これは使える!」と確信したものを、さて、なにを目的に利用したものか。

すこし考えて、従兄を犯そうと。

高校生活が忙しい中でも、週末に俺の家に泊まりにくるほど従兄とは仲よし。
赤ん坊からのつきあいで、兄弟のようだったのが、中学生で俺は恋を自覚。

とはいえ、告白する意気地はなく、同性への恋愛や性愛についてどう思うのか、さりげなく探りをいれたところ。

「べつに、そういう男を嫌悪したり軽蔑はしないけどな。
ただ、俺は野郎に対して触っても触られても興奮しないなー」

あっけらかんと応えたのに、絶望したのはいうまでもない。
それからは「従兄以外のだれかを好きになろう」と努めてきたが、透明人間になれる薬を手にいれて「諦めるのは、まだ早いかも」と希望を持つように。

だって「触っても触られても興奮しないなー」は口だけかもしれないし。
実際に愛撫されたら、あんあんヨがるかもしれないし。

確かめるのに、透明人間になって触るのがうってつけ。
俺の正体を隠せて、事後に気まずくなったり、関係が崩れることもない。

「よし!やったるか!」と作戦を立てることに。

さて決行する週末が到来。
いつものように「リョーちゃんには新鮮なものを食べてほしいから!」と母ははりきって買い物へ。

一人で留守番をする俺は、学校帰りの兄を迎える。
ただ、その日は「野暮用があるから」と連絡を。

「お風呂は湧かしてあるから、よかったら入っていて」

汗かきの従兄は、俺の家にくるとまず風呂に浸かるのが毎度のこと。
俺と母がいなくても家の風呂に入るだろうと見こみ、透明人間になって脱衣所で全裸待機。

果たして、脱衣所に現われた従兄は鼻歌を吹きながら服を脱いでいく。
もう引退したとはいえ、部活で弓道をやっていただけあり、引き締ってしなやかな背中が目にまぶしい。

つい息づかいが荒くなり「ふ、文雄?」とふりむく従兄。
ぎくりとしつつ「今だ!」と思い、背中に抱きつき、耳に熱い息を吹きかけ、もう片方の耳を指でくすぐる。

そう、従兄は耳が弱い。
「え!?なに、くう、や、やめえ・・・!」と驚きの声をあげながらも、息を切らして震えるばかりで、ろくに抵抗できず。

上体を屈めて壁にすがりつくように。
突きだした尻に俺の固いのを擦りつけ、耳をしゃぶり、両手を滑らせて胸へ。

どれだけ夢や妄想で触ったものやら、念願の乳首を指で撫でまくり。
興奮して熱い吐息交じりに耳をしゃぶしゃぶ、乳首を指で弾くたびに「や、やあ!だ、だれ、なのお・・・!」と舌足らずな声で鳴きまくりで、従兄の反応は上々。

「やだあ、すご、触り方、やらし・・・!ああ、くう、んんん!やめ、耳に、熱い息、気色、わるう!ひい、あう、変質者あ?変質しゃあ、おじさん、のお、幽霊なのお?」

俺だとばれていないのはいいとして、まさかの「変質者のおじさんの幽霊」呼ばわり。
複雑な心境だったが「いっそ、このまま変質者っぽくしてやる」としつこく、ねっとりとした愛撫を。

さんざん乳首をいたずらしてから、手を移動させ、先走りまみれのそれを撫上げ、尻の奥に指を滑りこませる。
耳に舌をねじこんで出し入れし、その動きに合わせてしこしこ、尻の奥を指で突いてじゅぷじゅぷ。

「やめてえ、変質者のお、おじさあ・・・!」と勘ちがいしたまま泣いて、でも、お漏らししっぱなしに腰をふって体は大よろこびのようで。

「俺え、耳、だめ、なのお!なんか、おちんち、挿入されて、みたああ!ああ、ああ、んああ!へ、変質者あ、おじさ、やだあ、でちゃあ、俺、でちゃうよお!」

舌をできるだけ奥までもぐりこませ、先っぽを爪で引っかき、指三本で広げたら「おじしゃああ!」と射精。

「男に対して触っても触られても興奮しない」とはどの口が。
呆れるより心配になるほどの、とんだ淫乱ぶりで「変質者のおじさん」と泣き叫び、却って煽っているような。

おかげで、すっかり俺は変質者の糞親父の悪霊になった気分。
「ゲヘへ」と卑しい笑い声が漏れそうになるのを堪えて、粘着質な息を吐きながら、脱力する従兄を仰向けにし、足をぱっかーん。

「ああ、変質者の、おじさん、だめ、だってえ・・・」と泣いて顔をふりながらも、精液でてらてらするそれは、立ちあがってぴくぴく。
想像を超えるあまりの痴態に頭が逆上し、そそり立つ透明な一物を勢いよくお見舞い。

初めてだろうに「ひいああ!」とお漏らしをまき散らすあたり、素質がありすぎ。
「兄ちゃん、俺以上にホモじゃん!」と怒ったように腰を打ちつけ、しばらくあんあん鳴かせてから、両耳に指を。

荒っぽく突入するたびに、俺の唾液まみれの耳に指を押しこめば「はぐうう!やああ、おじさ、変質者の、おじしゃああ!」と目も当てられないほど、あられもなく悶えて鳴いて、精液を噴きっぱなしに。

「両方、らめ、らめってええ!おう、くおお、おおおん!や、やばあ、孕んじゃ、耳も、孕んじゃうのお!んくうう、へ、変質者あ、おじしゃあ、許してええ!お願あ、これ以上、気もちよく、しないでええ!」

そんなエロい懇願をされたらたまらず、うめき声を噛み殺しつつ、指で耳をぐちょぐちょにしつつ、腹の奥にどっと注ぎこむ。
直後「んふううう!」とメスイキをした従兄は、ぐったりするも、誘うように腰を微かにゆらゆら。

そりゃあ、変質者の糞親父の悪霊を装って、まだまだ犯したかったが、母の帰宅までもうすこし。
名残惜しみながら、引きぬき、従兄が目を瞑っているのをたしかめてから、音を立てないよう扉を開けて自室へ。

体を拭いて着替えたなら、しばし外を歩いて帰宅。
「ただいま」と居間に行くと、風呂から上がったばかりらしい従兄がソファに座ってぼんやり。

どぎまぎするのを顔や態度にでないよう「どうしたの?」とさも不思議そうに聞く。
なぜか「ごめんな」と呟き、告げたことには。

「前に俺は男に興奮しないといったけど、そうじゃないかも。
年上の男なら、ありかなって・・・」

頬を染めて、目を潤ませて、まるで「変質者の糞親父の悪霊」に惚れたような。
「予定とちがう!」と嘆くも「だが、突破口は開けた!」と前向きにとらえて、これから従兄にアプローチをしていこうと思う。




元の小説はBL短編集「透明人間×俺」に収録。
BL短編集の電子書籍をDLsiteで販売中↓
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ダラナ 2023/11/26 10:57

BL短編集「学園もののBLゲームにモラルがなさすぎて風紀委員の貞操が危ういです」試し読み

【学園もののBLゲームにモラルがなさすぎて風紀委員の貞操が危ういです】


外面がよすぎる姉は、反動で家では奔放。
家族がいる居間の大画面のテレビで18禁のBLゲームをしたり。

高校の部活帰りにエッチシーンを見せられ男の喘ぎを聞かされる俺の身にもなってほしい。

はじめのほうは大画面をあまり視界にいれないよう、居間に滞在しないよう気をつけていたのだが、なんだかんだ耳から情報がはいってしまい。
毎度毎度流れるエッチシーンの組みあわせがちがうのに、ついに「この高校のモラルはどうなってんだ!」と激昂。

ゲームの舞台はなんたら学園で、攻略相手はほとんど男子高生。
俺と年の変わらない連中が学校中に散らばってエッチしているなんてどうかしている。

「ゲームなんだから大真面目にツッコむんじゃないわよ」

「いくらゲームでも現実離れしすぎだろ!

よく漫画とかで学校でエッチしているけど、実際しているのは、ほんの一握りのいかれ野郎だ!
この学園、狂人しかいないのか!」

以降、姉とは喧嘩しまくり。
その間も続行するプレイ画面を見たり、姉の話を聞くうちに、すっかりゲームに詳しくなり、推しキャラも見つけた。

風紀委員の金義だ。

金義も攻略キャラの一人とはいえ不人気。
というのも、主人公と相手がいい雰囲気になると笛を吹いて「不純性行為は許さない!」と妨害をするから。

そりゃあ「BLゲームだろうと節度を!」と訴える俺が応援したくなるもの。
その声援が届いてか、金義がでしゃばり、攻略がままならず姉は苛苛。

「こうなったら、金義を落としてやる!」と宣言をし、それを聞いた夜に俺は眠れず。




【むせるようなお前の汗の匂いを本能的に俺は求めてやまない】



俺の鼻は利きすぎる。
おかげでエッチができやしない。

顔よし人柄よし家柄よしで、そこそこモテるものを、いざ彼女とベッドインすると、香水や服の柔軟剤の匂いが鼻について萎えてしまう。

といって、あまり人工的な香りをまとわない女子を選んでも下半身は意気消沈。
エッチになると発熱したり発汗したりで全身から放たれる匂いが濃くなるに、ふつうの人なら屁でもないのが、敏感な俺には耐えがたいのだ。

このままでは鼻のせいで、だれともエッチができず一生を終えるかも・・・。

高校生のときに自覚してから、そりゃあ焦りに焦って。
「死ぬまで童貞なんかいやだ!」と体臭が気にならない女子がいないものかと探し求めつづけて十年。

二十代半ばまでは、節操なく女子にアプローチをしたのが、そのせいでトラブルが多発。
以降は大人しくして「こりゃあ一生童貞確定かなあ」と半ば諦めつつ、つねに鼻をひくつかせ、運面の人といるような相手を探していた矢先。

同い年の黒崎が我が社に転職をしてきた。
爽やかな筋肉質のイケメンで、女性社員は大歓迎。

女子でない俺も惹かれて、ふだんは鼻のせいもあって人と距離をとりがちなところ、積極的に声をかけ、仲よしに。
というのも、黒崎は人工的な香りをまとわず、且つ体臭も鼻につかなかったから。




【デスゲームの究極の選択で因果応報に俺は辱めを受ける】



年齢職業立場さまざまな男女が目を覚ますと、そこは見知らぬ密室。
謎のしかけ人が、彼らに試練を与え、生きのこりを懸けたゲームを強いる。

いわゆるデスゲームを、オンラインでプレイ。
反則ぎりぎりに人を騙し、裏切り、蹴落とし、貶めて、嘲笑い、悠悠と一人だけ生きのこり、日々のストレスを発散。

高校では、品行方正の優等生を演じているから、こうしてゲームで押し殺した心を解放しないことには、やっていられないのだ。

もちろん、被害にあったプレイヤーの間で悪評がたつとはいえ、裏技で新しいアカウントをいくらでも作れるからノー問題。

新しいアカウントでプレイするたび「初めての参加で緊張しまあす」とぶりっ子をし、崖に落ちそうな人の手を、高笑いをして踏みつぶすなんて鬼畜なプレイを楽しんでいたのだが。

ある夜、プレイ中に寝落ち。
がくりと頭が落ちて目を覚ますと、そこにはゲーム内の光景が。

証言台がいくつも並んで円形に。
中央にむかって立つ人人が見渡せる。

円になって向かいあい俺たちを、巨大な悪魔が見下ろし、振り子をゆらゆら。





【「兄ちゃん」と呼びながら俺を抱かないでくれ】



ある町の一角には男の立ちんぼがいる。
体を売りたい男が、買ってくれる男を待ち受ける場所。

大学生のころ思いつめた俺は、この場所に訪れたが、そのときちょうどおっさんが青年を突きとばして。
仲裁にはいり、青年を逃がして以降は、体目的で行くことはなし。

ただ「また揉めてやしないか」と心配で、たまに覗きに。
立っている男のなかには、弟と近い年の子もいたから。

社会人になっても見にいったのだが、その日は、あきらかに浮いた一人を発見。
パーカーにジーンズと冴えない格好をし、縮こまって目を泳がせっぱなし。

しかもだ。
弟に顔や体つきが似ているし。

そりゃあ、放っておけず「きみ、ここがどんな場所か知っているの?」と声をかけると「し、しし知っています!」と必死にすがりつくように、まくしたてて。

「お、俺を百万で買ってくれませんか!
相場より高いと思いますけど、殺さなければ、な、なななんでも、していいですから!」

「ば、ばか、こんなところで、めったなことを叫ぶんじゃないよ!」と慌てて腕を引っぱって、その場から退散。
カフェにはいって、あらためて話を聞いたところ。




【詰襟のヤンキーがくたびれたサラリーマンに「俺のものになれよ」と迫ってきます!】



会社で俺は女性社員にイジメられている。
正確には元カノ。

元カノは、自分の浮気が原因で別れたくせに、会社で交際中のことを暴露して俺の悪口を吹聴。

まあ、ほとんどの人は「口を動かすより仕事しろ」と呆れて相手にしないが。
とりまきが彼女を囃したて、俺にいやがらせをしてくるから厄介。

今日もその一人が、重要な仕事の伝達をしてくれず、残業をする羽目に。
くたくたになって帰宅し、ベッドにダイブしたいのを堪えてパソコンへ。

起動したのは女性向けの恋愛ゲーム。
OLが主人公で、年齢さまざま、立場もいろいろなイケメンが攻略対象。

このゲームは、元カノがはまって俺の家のパソコンにダウンロードしたもの。

今もゲームをやっているようで、俺の悪口ついでにゲームの愚痴を喚きちらしている。
それを聞いて「あいつが攻略できない男を落としてやる!」と躍起に。

面とむかって抗議できない代わりの、俺のささやかな復讐なわけ。

さて、元カノがてこずっている相手は詰襟のイケメンヤンキー。





【箱いり息子の若手社長は俺と子供をもうけたい】



俺の勤める会社をしきるのは敏腕の女社長。
その女社長が新たな事業を立ち上げたいと、若い一人息子に会社を譲った。

若手社長は俺と年がさほど変わらず。
箱いり息子のお坊ちゃまとのことで、歓迎会はあえて俗っぽい居酒屋にし、若手社長が「無礼講に」というので、どんちゃん騒ぎ。

定番の王様ゲームも、知らない若手社長を交えて大盛りあがり。

「一番が三番に熱烈なプロポーズを!」と王様が命令。
「一番」は俺「三番」は若手社長。

すっかりできあがっていた俺は、深々と頭を下げ、手を差しだして叫んだもので。

「どうか俺と子だくさんの幸せな家庭を築いてください!お願いします!」

そのあと頬っぺたにちゅーしたらしいが、覚えていなく。

二日酔いを引きずっての出勤。
頭痛に眉をしかめつつ、ドアを開けたなら、アパートのまえに黒光りの高級車。

窓がおりてお目見えしたのは「おはよう」と若手社長。
頬っぺたにちゅーが頭をよぎり「ど、どどどしたんですか!」と慌てるも、彼は澄まして曰く。

「婚約者と出勤したいと思うのは当然じゃないか?」

耳を疑ったとはいえ、狭い道に長く車を待たせるわけにいかず、とにかく乗りこむ。
すこし時間をおいて切りだそうとしたら、先に若手社長がぺらぺらと。

「きみはたくさん子供がほしいんだろ?
だったら、どれくらいの頻度でするか、どちらが生むか、今から決めておかないと」

どうやら、おとといの王様ゲームのつづきらしい。
といって、冗談でもないらしい。

いや、もし真に受けたとして男が子供を生めるわけ・・・。

そう疑問に思うも、はっとする。
噂では「結婚は糞だ!」と豪語する女社長たる母親が、監禁レベルで世俗と切りはなし育てていたというから。

それほどの箱いり息子なら、誤解を正すのは大変。
「こりゃ時間がかかる」と思い「す、すこし考えさせてくれませんか」と今はスルー。

「すまない、急かしてしまったな」とあっさり引いてくれ、ほっと一息。
ちょうど会社に到着し、気まずいのから逃げたくて「すみません急ぐので」降りようとしたところ。

猛スピードの自転車とぶつかりそうに。
すかさず若手社長が俺の腕を引っぱり車内に。

しばし若手社長の胸にもたれて「しゃ、社長!」と顔をあげれば「大丈夫?」とイケメンスマイル。
あまりの、その眩さに目がつぶれそうに。

「俺、社長の子供を生めるかも・・・」

自分のデスクで呟いたなら同僚は呆れつつ「早めに育休申請しろよ」と応じたものだ。





【酒癖のわるい教師はお節介な男子生徒に毎晩、お持ち帰りされている】



俺は酒が弱いくせに、酒を飲むのがやめられない。
おまけに酒癖がわるい。

おかげで周りに迷惑をかけまくり、いい加減、懲りたので、今では人とは飲まず。
友人が経営する地下のクラブ、隣の空き店舗で一人で酒を飲み、一人で笑ったり泣いたり暴れたり発狂したり。

元カラオケバーだから防音が利いているし、どうせ両隣の店舗は音楽をがんがん鳴らしているし。

酔っぱらったまま外を跳びだす危険もない。
なぜか、扉は外からしか開けられず、朝近くになって友人が起しにくるまで、自分を閉じこめておけるわけ。

そうして対策万全に酒を煽っていたのだが、その日は目覚めると、アパートの自室。
「運んでくれたのか」とあくびをして起きあがり「ん?」とふりむいたところ、隣に寝ている男が。

見覚え大あり。
担任をするクラスの生徒、満田だ。

俺はパンツ一丁だし、満田はTシャツにパンツ。
「まさか・・・」と息を飲んだところで、相手が起きあがり「とりあえず、コーヒーいれてよ」と眠そうな顔をしながらリクエスト。

乞われるままコーヒーをいれ、あらためてテーブルを挟んで向きあうと、これまでの経緯を教えてくれた





【俺の風呂を覗いた侯爵令息が逆恨みをしたので十倍返だ!】



家の風呂に浸かりながら、スマホで動画観賞。

中世ヨーロッパ風の世界を舞台にした乙女ゲームの広告が流れたとき、地震が起こり、立ちあがった俺は足を滑らせ、蛇口に頭を強打。

目を眩ませたまま湯船に落ちて、だんだん意識を遠のかせていき。

「ぶはあ!」と水面から跳びだして見回したそこは、きらびやかな大浴場。
失神する直前に見ていた乙女ゲームのプレイ画面とそっくりな。

たしか、なんちゃら伯爵令息が決め顏で「私と裸のつきあいをしないか?」と臭い台詞を吐いていたような。
なんて思い起こしていると「お前!そこでなにしている!」「お坊ちゃまの風呂を覗いているのか!」と窓のあるほうで騒ぎが。

慌ててそばにあったタオルを腰に巻いて、脱衣所らしいところに避難。
身支度を整えたら、父親らしい伯爵に呼ばれて広間に。

そこにいたのはテーブルに膝をついて頭を抱える父らしき男と、それを慰める愛らしい女の子、おそらく妹。
「ああ、セロルド、急かしてすまない」と顔をあげつつ、長いため息をついてから風呂場の一件について説明を。





【ガチムチのメイドを舐めまわすように眺める教授の脳内がふしだらすぎる】



物心ついたころから、俺は人の脳内イメージを見ることができた。

案外、人は人と向きあったり、物事に打ちこんでいるとき、関係ないイメージを思い浮かべていたりする。
たとえば、笑いあいながら、脳内では相手の首を絞めているとか。

どちらかというとマイナスのギャップが多く、あまりにかけ離れたイメージのえげつなさに吐き気を催すことも。
それでも人間不信に陥らず、比較的まともな生活を送れているのは幼なじみの光輝のおかげ。

光輝は俺の透視のような能力を知っているし、態度と脳内イメージの差異がほとんどない。
たとえば「お腹空いたあ」とまぬけな顔をすれば、脳内には大好物のからあげが浮かびあがるといった具合だ。

どれだけ人の醜い一面を覗いても、ほぼ裏表のない光輝と接すると「人も捨てたもんじゃない」と救われる。
そうして癒されることで、この特殊能力に人生を振りまわされながらも、なんとかやり過ごしている日々。

光輝なしでは生きられないといって過言でなく、末永く友人として良好な関係を保ちつづけたいと思ったのだが。

その日は大学の学園祭。
光輝が所属する柔道部は「ガチムチメイド喫茶」をやると聞いて遊びに。





【いじらしい生贄の男は大蛇に抱かれて食べられてもいい】



ある山に人食いの白い大蛇がいたそうな。

そりゃあ、多くの者が恐れおののいたが、入山する人は絶えず。
なにせ、その山はどこよりも豊かだったから。

年がら年中、木の実や果物、茸、薬草、山菜がとれて、猪や鹿、兎なども溢れていた。
というのも、大蛇のおかげ。

大蛇は人を食らったあと、しばらして唾液をとばす。
それが土に染みると山に生命力が漲り、植物や動物の成長や活動が精力的になるのだとか。

そのことが分かり、ある村の長が大蛇に頼みごとを。
「一人、生贄にさしだすので、代わりに我が山にきてくれませんか」と。

村の山は土砂崩れによって荒廃したため、大蛇の力で甦らせようとしたのだろう。

それ以降、同じような山に大蛇は招かれるように。
今に至るまで行われているという。

「だから、わるい子は生贄にされてしまうよ」

施設の先生に聞かされたのを、俺は迷信だとは思わず。
だって「わるい子は鬼に食べられる」と脅すのに比べたら、前提の物語が具体的だったから。



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ダラナ 2023/11/26 10:56

BL短編集「学園もののBLゲームにモラルがなさすぎて風紀委員の貞操が危ういです」R18

2000字前後のBLショートショート10作+1000字以内の1作のBL短編集です。R18。
現代もの学生、社会人もの、異世界ものゲーム転生なんでもござれ。


【学園もののBLゲームにモラルがなさすぎて風紀委員の貞操が危ういです】
チャラ男×風紀委員長

【むせるようなお前の汗の匂いを本能的に俺は求めてやまない】
鼻が利きすぎる社会人×筋肉質な爽やかイケメン

【デスゲームの究極の選択で因果応報に俺は辱めを受ける】
ゲームの悪魔×裏の顔を持つ男子高生

【「兄ちゃん」と呼びながら俺を抱かないでくれ】
金に困る大学生×弟に忍ぶ恋をする社会人

【詰襟のヤンキーがくたびれたサラリーマンに「俺のものになれよ」と迫ってきます!】
十八禁のヤンキー×傷心の社会人

【箱いり息子の若手社長は俺と子供をもうけたい(1000字)】
酔っぱらい社員×冗談が通じない社長

【子だくさんの幸せな家庭を築きたい箱いり息子の若手社長が愛くるしい】
流される社員×初心な社長(↑のつづき)

【酒癖のわるい教師はお節介な男子生徒に毎晩、お持ち帰りされている】
お節介な男子高生×ある中寸前の担任教師

【俺の風呂を覗いた侯爵令息が逆恨みをしたので十倍返だ!】
妹を守ろうとする伯爵令息×根性が曲がった侯爵令息

【ガチムチのメイドを舐めまわすように眺める教授の脳内がふしだらすぎる】
むっつり助平な教授×ガチムチメイドの幼なじみ

【いじらしい生贄の男は大蛇に抱かれて食べられてもいい】
同情する邪悪な蛇×身寄りのない少年


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