鶯命丹 2024/08/27 01:14

DK×用務員さん最後の話 前編

 
 DK×用務員さん

 この話はフィクションです。
 登場する団体・組織・宗教・法律などすべての事柄は、実際の事件・事故・出来事などに一切関係ありません。
 


 最後のエピソード前編・冬休みに用務員さんの家にお泊りにいく話
 軽く決別する話になってるのですが、オチはハピエンです
 エロはあまりないが、濁点喘ぎやハート喘ぎがある。後編の一部に無理矢理的な描写があります。

 
2024,9/23(月)J.GARDENで書き下ろしという名のまだ書けてない部分を入れて紙の本にします
スペースは ま05a です!

 
 今回紙の本にするにあたって、通販は縦書き、ハート濁点などの記号無しのEPUBバージョンと支援サイトに載せた状態と同じハート濁点記号ありの横書きpdf(いつも通りのデータ販売)バージョンをご用意する予定です。
 縦書きが好きな方、記号が苦手な方はBoothでEPUBバージョンを(縦書きビューワーなどのアプリが必要。iPhoneは「Apple Books」Androidは「Google Playブックス」で閲覧可能なようです)
 記号が好きな方はDLsiteととらのあなで、pdfバージョンを購入いただければうれしいです。

 支援サイトでも一応全文読めますが、3ヵ月~1年程度でバックナンバーに移行しますので、通販サイトにてご購入を検討いただければ幸いです


 

 ――――――――――――――――――――――――

 師走に入り、世間が慌ただしくなってきた頃、ワクワクとした顔で和津沙が用務員室へやってきた。
「こんにちは。今、マサさんひとり?」
「おう、和津沙か。今日は俺ひとりだ」
 博雅は備え付けの年季の入ったソファーに腰掛けている。
 和津沙はすらりと長い足で用務員室を歩くと軽やかに博雅の隣へ腰掛ける。
「コーヒー飲むか? お茶が良いんだっけ?」
 博雅が腰を浮かせるのを制するように、和津沙が口を開いた。
「あのさ、マサさんさ……年末年始ってどっか行く予定ある?」
 いつもどことなく眠そうにしている和津沙の目がぱっちりと開かれて、きらきらと博雅を見つめて問う。
「いや、何処に行く予定もないなぁ」
 自嘲気味に答えた博雅に和津沙はますます顔を輝かせて、ぐっとそれを近づけた。
「じゃあさ、冬休みの間、マサさんとこ泊まってもいい?」
 博雅の目を覗き込む和津沙の目は期待に満ちている。
 あからさまなおねだりも、愛しい恋人のものなら悪い気はしない。
 博雅は笑いをこぼすと近過ぎる和津沙の頭を押しながら、髪をくしゃくしゃ撫でてやった。
「学生は良いよなぁ、冬休み。ちゃんと宿題やるならいいよ」
「やった! やるよ。ちゃんとやる」
 和津沙は端正な顔をくしゃくしゃにして笑った。
「しかし、俺んとこは良いがお前んとこのご両親は良いのか? 年末年始にじーちゃんばーちゃんの家とか行かなくて良いのか?」
 嬉しそうに破顔する和津沙は、普段の気怠げな印象に比べて随分といたいけで、可愛らしい。
 そんなかわいい息子や孫の姿が新年に見られないとなると、両親や祖父母はさぞ悲しがるだろう……
 和津沙よりもよっぽど年齢の近い保護者の心情を思うとそう長く自分のところに引き止めるのも申し訳ない気がして博雅は眉根を寄せて尋ねた。
「じーちゃんばーちゃんはどっちももういないから、平気。親は両方バタバタしてるみたいだから、別に大丈夫じゃない?」
 和津沙はあっけらかんと答え、そしてすぐに休み期間に博雅宅で何をするかを話し始めた。
「マサさん、休みいつから? 俺たちと同じ? 俺、バイト入れてるからいない時間もあるんだけど……マサさんの家から行って良い? あ、あと大掃除する? 俺も手伝うからね」
 普段よりもだいぶ早口に捲し立てる和津沙が、遠足前の子どものようで博雅は吹き出した。
「ああ、わかったわかった! いいよ、好きにしろって……うちもお前が来るなら小さいお節でも買おうかね」
「うん、いいね。年越しそばも一緒に食べよう。あ、あと初詣も……すごい、楽しみ」
 和津沙はぴったりと隣り合って座っていた博雅の肩に小振りな頭を預けてくる。ぱらぱらと和津沙の髪が肩にかかり、香りが鼻腔をくすぐった。香りから呼び覚まされる感情は、あまり職務中にはそぐわない感情で、博雅はぐっと和津沙の身体を押して離した。
「あんま近付くなって。仕事中だぞ」
「えぇ〜……誰もいないんだからよくない?」
「よくねぇよ。自重しろ」
 博雅はソファーから立ち上がり、電気ポットの方へ向かうと緑茶のティーバッグを湯呑みに放り込んだ。
 博雅の無骨な背中をじっと見て和津沙はにんまりと目を細める。短く刈りそろえた髪のせいで、赤い耳が丸見えだった。
「早く冬休みにならないかなぁ」
 待ち遠しそうに呟く和津沙へ湯呑みを渡すと、博雅は少し距離を置いて隣へ腰掛けた。
「俺んとこ来てもなんもないぞ」
「そんなことないよ。マサさんがいるじゃん」
 離れた隙間を埋めるように寄ってくる和津沙。
「近いって」
 離れるように手で和津沙を軽く押す。
 和津沙はきらきらとした目でじっと博雅を見つめ、秀眉を下げる。
「……だめ?」
 和津沙のねだる視線に、博雅は口の端を下げ、息を吐く。
 視線をそらして「ちょっとだけなら」と呻くように呟くと和津沙はただでさえ華やかな顔をパッと明るくした。
「やった! ありがと」
 和津沙の長い腕が博雅の腰を抱き、形の良い頭が懐っこく肩に寄りかかる。
 博雅は諦めたようにじっとされるがままになっていた。
 遠くから、生徒たちの楽しげな笑い声が聞こえて、博雅はかすかに身体を揺らす。
「緊張してる? 今、ちょっとビクッてしたでしょ」
 和津沙が笑いを含んだ声で聞く。
「うるせぇな……そりゃそうだろ。ここは職場で、俺は仕事中だぞ」
「あいたたた! ごめんごめんマサさん離してっ」
 からかう和津沙の顔を掴んで、博雅は指先に力を込める。
 痛みは本当だが、構われたことが嬉しい和津沙はにやけた顔ですぐ降参した。
「じゃあさ、離れるからマサさんからキスしてくれない? そしたら俺、この後のバイトも頑張れるから」
 しがみつく和津沙は肩口からじっと博雅を見つめている。
 子犬のようなつぶらな瞳に見られると博雅はなんとも断りづらい。
 しがみついてくる和津沙の腕の中でもぞりと身体の向きを変えると、細い顎を掴んで柔らかく潤った唇に口付けた。
 そっと触れるだけ、すぐ離れてそっぽを向く。
 しかしそれでも和津沙はにんまりと嬉しそうに目を細め、伸びる猫のように背筋を伸ばすと、離れる博雅にお返しのキスをした。
「ありがとマサさん! また明日ね」
「……おう、バイトがんばれよ」
 文句のひとつも言ってやろうと思ったが、晴れやかな笑顔で手を振る和津沙に毒気を抜かれ、博雅は手を上げて若者を見送った。
 冴えない用務員室に残されたのは、唇に火を灯された中年の男だけ。
 悔しさに手のつけられてない湯呑みを持ち上げてあおる。
「あちっ」
 緑茶の熱さは唇に残った肉感を、火傷と引き換えに消し去った。

 
 冬休み初日。
 夜遅く、バイト終わりに訪ねてきた和津沙は大層ニコニコと機嫌良く博雅のアパートに現れた。
「こんなおっさんの家に来ても面白いことないと思うがなぁ」
 言いながらもアパートに迎え入れる博雅も、頬が緩んでいる。
「そんなことないよ」
 古びた上がりかまちを跨ぐ和津沙の長い足。
 すらりとした容姿の、今時の若い青年にはそぐわない古臭いアパートは、かすかに床を軋ませて和津沙を受け入れた。
「飯食うか?」
「うん、食べたい」
 冷気をまとって帰宅した和津沙に、博雅は目をすがめて風呂場の方へ視線を流す。
「寒かっただろ? 風呂、先行ってくれば?」
「一緒に入る?」
「入らねえよ」
「なんだ、残念」
 冗談めかした言い方だったが、和津沙の目は寂しそうに伏せられている。
「また今度な。これからしばらくうちにいるんだろ? ほら早く入ってこい! 風邪引くぞ」
「はぁい」
 間延びした返事をして和津沙は直ぐに風呂場へ向かった。

 
「美味しいよマサさんのご飯。俺、ずっとこれ食べたい」
 風呂上がりの濡れ髪を艶めかせる和津沙は、古くて狭いアパートと、コタツの付いたちゃぶ台に乗った雑な夕飯と大変不釣り合いに見える。
 バラエティーのコントに呼ばれたアイドルみたいだ。と博雅はぼんやり思いながら、レンジで温めたカップ酒に口を付けた。
「口にあって良かった」
「うん、合う。俺、マサさんのご飯好き」
「……俺も。美味そうに食う和津沙を見ながら飲む酒は美味い」
「えっ!」
 機嫌よく笑う博雅の表情は柔らかく甘い。
 和津沙は胸のときめきと動揺を隠せず、そわそわとマグカップを持ち上げたり箸を持ち上げたりと挙動不審に堕ちいってしまった。
「珍しい……もしかして、マサさん酔ってる?」
「あ〜……ちょっと酔ってるかも……俺も、お前が来るの楽しみにしてたし……」
 いつもよりもだらりと間延びした博雅の声に、和津沙は口の端をニマニマと緩めてくすぐったい気持ちと一緒に夕飯を噛み締めた。

 
 和津沙がソワソワと食事を終わらせたのを見計らうように、博雅も自分の晩酌の片付けを始める。
 布団を二組敷いた部屋の灯りを落とした瞬間、どちらからともなく抱き合って、唇を寄せた。
「マサさんと、こうするの久しぶり……嬉しい」
「そうだな……俺も嬉しいよ」
 唇が柔く触れ合い、吐息が交じる。
 少し冷えた細い指が、博雅の身体をゆっくりとまさぐり、薄い唇が啄み、そして嬉しげに呟いた。
「今日から一緒にいられるんだよね……やば、顔にやける」
 柔らかく微笑む唇が、雨のように博雅に触れる。
 和津沙が唇のあわいから舌を伸ばすと、熱く濡れた舌が絡まる。
「ふ、ぁ♡……マサさん、好き♡……好き♡」
 和津沙の手のひらが、張りのある博雅の胸筋を揉み、尖った乳首を撫でる。
「……かづ、あ……」
 絡めあった舌の奥から響く甘くくぐもった声に、和津沙の腹の奥がざわめいた。
 吸い付く唇から一度離れて、無骨な顎に唇で触れると、博雅はくつくつと腹を震わせて笑った。
「くすぐってぇよ」
 揺れる大きな肉体が面白く、和津沙はぴったりと乗り掛りゆるむ唇に吸い付いて、手に余るたっぷりとした胸筋を揉みしだく。
「あっ! マサさん……えっち……♡」
 博雅の唇を吸い、柔らかい胸をもて遊ぶのに夢中になっている和津沙の下腹を撫でる博雅の手のひら。
 和津沙は、大胆な恋人の手ににんまりと笑み、ぴったりと腰を押し付けると、衣服越しに互いの隆起した肉が硬く擦れ合った。
「あっ♡、んっ♡……あ、マサさん、手、気持ちいぃ」
 うっとりと呟く和津沙の唇に、今度は博雅から口付けると吐息交じりの囁き声で、秘密を告白した。
「……和津沙が帰ってくる前に、風呂で準備してたから……もういける」
「えっ、マジで?」
 思わず聞き返した和津沙の顔は、驚きから淫らな喜びに変わっていく。
 好色な笑みになっても、和津沙の顔は美々しい。
 博雅はにやける和津沙の唇を吸い、細い首に腕を回す。
「ん……マジだから……早く」
 博雅の逞しい腕が、ぎゅっと縋り付く。その締め付けと、ぴったりと寄り添ったぬくもりに、和津沙の脳内は興奮と多幸感に支配されていく。
 和津沙はねだられるままに抱き締めかえし、明け渡された愛しい肉体を思う存分味わった。

 
 
 
  次の日の朝。
 和津沙は、肉の脂の焼ける良い匂いに起こされた。
 寝返りを打てば、台所に立つ博雅の後ろ姿が見える。
 昨日の甘い夜と、恋人の後ろ姿を見れる朝に、和津沙は頬を緩めて布団から這い出た。
「うぅ、寒……」
 布団の暖かさに後ろ髪引かれつつ、のっそりと歩いて博雅を背後から抱きしめて暖を取る。
「はぁ……あったか……」
「お。起きたか? 朝飯食うだろ?」
「うん、食べる」
 博雅の厚い肩に頭を預けてフライパンを覗き込むと、ベーコンがじわじわと焼けている。
 しみ出した脂の甘い匂いに、和津沙の腹が鳴った。
 博雅はその振動に忍び笑いを漏らしつつ「和津沙、今日バイトは?」と問う。
「今日はない」
「お! じゃあちょうど良いや。今日は大掃除するから、手伝ってくれ」
「いいよ」
「助かる! ありがとな」
 博雅の手が、ぐしゃぐしゃと和津沙の頭を撫でた。博雅のわずかに濡れた手はひんやりとしている。
「……うん。はぁ〜……冬休みのあいだ、ずっとこれかぁ……俺、ずっとここに居たい……」
 礼を言われた和津沙は、気恥ずかしげに笑い、しみじみと呟いて博雅の肩に顔を埋めた。

 
「狭い部屋ってのは、大掃除がすんなり終わるのが良い所だよなぁ」
 ふたりで力を合わせてようやく終わった大掃除。
 博雅は自室の狭さを自虐して笑っている。
「俺はあの部屋好きだよ」
 和津沙は博雅の隣で買い物カゴを持って笑って言った。
 時間は夕方を少し過ぎた頃。
 冬の空は既に暗く、煌々と明るいスーパーの中は夕方の買い物客で騒がしい。
「今日は疲れたし、なんか弁当とかで良いか?」
「うん。あ、俺惣菜の焼き鳥食べたい」
「お、いいな。じゃあ二人分買おう」
 混雑するスーパーを脱出すると、途端に師走の寒風が吹き抜けてふたりして「うわ寒っ」と短く悲鳴をあげた。
「うぅっ寒っ! 早く帰ろうぜ」
「うん」
「明日はおでんにするか。寒いし」
「いいね。おでん食べたい」
 人通りの多い道を通り過ぎて、アパートへ続く狭い路地に入ると、ぐっと道が暗くなる。
「あ、星……マサさん見て。星綺麗」
「ああ、本当だ。ここら辺くらいからよく見えるな」
 空を見上げる博雅を見つめて、和津沙は甘く微笑み、ピッタリと身体を寄せる。すらりとした長い腕が、博雅の太い腕に絡まった。
「どうした?」
 博雅が笑って夜空から和津沙へ視線を戻す。
「……ううん。なんか、こうして一緒に大掃除してスーパーとか行って夕飯の買い物とかしてると……結婚したみたいだなって……」
 前髪の隙間から、和津沙の幸せそうに笑う顔が、博雅を見つめていた。
 初々しく美しい笑顔に、博雅の心臓がきゅぅ、と歓喜に痛むと同時に、切ない気持ちになる。若い和津沙には、多分理解できないだろう感情は、博雅の視線を落とす。
 この後、そう遠くない未来で、和津沙の世界が広がっていけば、もしかしたらこの熱は冷めてしまうかもしれない――博雅は常に、そんな妄想に捉われている。
 それは違う。そんな事はない。と和津沙自身に否定されたとしても、この恐ろしい妄想は、博雅の心の中から完全に消える事はない。恐ろしいからこそ、考えて、覚悟をしておかないと、現実に起こってしまった時に、自分を見失ってしまいそうだった。
 しかし、どんなに悲観しても、今の和津沙の隣にいるのは博雅だ。和津沙を愛しく思う気持ちに偽りはない。物静かな和津沙から感じる真っ直ぐな愛情は嬉しい。
 結局博雅は、厄介な己の心中から目を逸らし、和津沙の若い夢物語を「はははっ! 何言ってんだよ」と笑いにかえてはぐらかすことにした。

 

  
 「今日クリスマスイブなんだなぁ。すっかり忘れてたよ」
 ニュース番組でやっていたクリスマスの話題を見て、博雅が呟いた。
 ちゃぶ台に頭を預け、コタツにあたりながら朝のニュースを寝ぼけ眼で見ていた和津沙は、博雅らしい言葉に苦笑する。
「ここ最近ずっとテレビで言ってたじゃん。クリスマスの話題」
「今まであんま意識して来なかったからなぁ」
 眉を下げて笑う博雅が、手元にあるコップを持ち上げて一口麦茶を飲み込んだ後、真剣な顔で問いかけてくる。
「……もしかして、なんか用意してたりするか?」
「秘密」
「うわ! それは用意してるやつだろ?! ……ああ〜……すまん。全然思いもよらなかった……」
 和津沙が冗談めかして答えると、博雅は額を押さえて唸ってしまった。
「いいよ。俺がしたくてしてるだけ」
「いや……そういう訳には……とりあえず今日、帰りにケーキでも買って帰る」
 しょんぼりと肩を落とす博雅の姿は、哀れだが何故か笑いを誘う。
 悲しそうにしているクマのようで和津沙は肩を震わせて笑った。

 
「じゃあ、夜はなるべく早く帰る。どっか行くなら鍵持ってけよ」
「うん、わかった。今日夕飯は俺が作るね」
 和津沙は出かける博雅を見送るために玄関に立つ。
「おう、ありがとな。楽しみだ」
「あんま期待しないで」
「火の始末だけ気をつけろよ。火傷とか、包丁もな。キッチンばさみ、置いてあるからそれ使え」
「どんだけ心配すんの。そこまで酷くないから」
 この日は、和津沙はバイトも休みで予定がなく、博雅は仕事だった。
 留守を預かる身として、鍵を受け取り、博雅の帰宅を待つというシチュエーションに和津沙の顔はゆるみっぱなしだった。
「じゃあ行ってくる」
「うん、行ってらっしゃい……あ、待って」
 ドアノブに手をかけ、出ようとする博雅を呼び止める和津沙。博雅は不思議そうに振り返る。
「どうした?」
「行ってきますのちゅー、してない」
 真剣な表情で博雅をじっ、と見つめた後、和津沙は両目を閉じた。
 博雅は、自宅だというのに視線を動かし周囲を確認した後、目を閉じた和津沙の顎を掴み、触れるだけのキスをする。
「……行ってくる」
「うん、行ってらっしゃい!」
 ぶっきらぼうに出ていく博雅と対照的に和津沙は実ににこやかに手を振っていた。



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