投稿記事

M’sファクトリー 2023/03/19 01:34

【オバキル創作秘話 ⑦】はじめての音声編集!【2022〜】

皆様おひさしぶりです...!
M'sファクトリーのえむふぁく!です!

すみません。前回の投稿から1ヶ月経ってしまいました...
本業の仕事が大変繁忙期だったのですが、ようやく仕事が落ち着いてきたので、
筆をとっている次第です...!

本題に入る前に...
お陰様でオバキル7500DL突破!🤗
お買い上げいただいた皆様誠にありがとうございます🙇

この1ヶ月セール期間も何度も重なったこともあり、沢山の方にご購入いただくことができたのだと思っております。
作品に対するお褒めのお言葉や、寄稿記事読んだよ!というDMもいただきまして、
そういったお言葉やレビューが次回作の創作意欲となっております!
本当にいつもありがとうございます!


次回作の構想もある程度固まったので、そちらも徐々に作り始めたいところですが、まずは残り僅かなオバキル創作秘話を書き切って区切りをつけてから次に進みたいと思います!🙇

創作秘話もラストスパートですが、本作の制作を通して何か学びになることを少しでも残せたらなと思っております。
それでは行ってみましょう!
【オバキル創作秘話 ⑦】はじめての音声編集!【2022〜】

※前回のエピソードはこちら!
【オバキル創作秘話 ⑥】情熱と執念のリスタート【2022〜】
https://ci-en.dlsite.com/creator/15510/article/790287


最高級素材を手に入れて…

前回の創作秘話の通り、ついに兎月さんから念願の音声が届きました。
この時を…!この時を待っていたんだよ…!
確か当時は平日で絶賛本業の仕事中だったのですが、兎月さんからのメールが届いた瞬間音声をダウンロードしてチェックしてしまいました。^^;
(リモートワークだったのでユルシテクレ)

そして、音声を聞き思いました。
「あぁ…自分はこれを手に入れるためにここまで頑張ってきたんだ...」と...。
(この瞬間を味わえるのがクリエイターの特権ですね。^^;
これを手に入れるために頑張ってきたのだと改めて実感しますし、ここまでの苦労が全て報われる感じがします。)

届いたのは、まさに頭の中で妄想していた世界の具現化

本作において特に重要な要素であったであった耳舐め音は、
ボリュームだけでなく、質・バリュエーション共に期待値以上の音声が届きました。
例えるなら、料理人が追い求め続けたを手に入れた感じです。

いい素材を手に入れると、自然と料理へのモチベーションが湧きます。

この日は、「早く編集を始めたい!」というモチベーションからか
爆速で本業の仕事をこなし、定時までにノルマを終わらせることが出来ました笑

そして夜、いよいよ調理開始です。
実はこの時のために、前々から密かに準備していたことがありました。

最高の素材を使って最高の料理を作るために...

料理人が料理を作る上で、食材と並んで大事なものはなんでしょう?

そう。キッチンです。

いくらいい素材を手に入れても、台所が狭かったら料理の効率は落ちますし、
調理器具が悪ければ最悪完成品の味が落ちてしまいます。
それと同じように、作品制作においてもキッチン(作業スペック)調理器具(制作ソフト)はとても重要な要素だと思っていました。

ということで、このタイミングで制作用のMacBook Proを購入することにしました。
これまでもPC選びの際、「高い」を理由にスペックをケチって後で後悔するを繰り返してきたので、未来への投資と思い、スペック増し増しの約50万円のMacを購入
編集用の外付けHDDもSSDに切り替えました。
この時ばかりは流石にポチる前に手が震えましたが、今となっては編集以外も色々な作業が捗っていますし、お値段以上の価値がある買い物をしたと思っています。
(かつてヒ○キンさんが「自分の夢や仕事に関するものは、その時自分が買える一番いいものを妥協せず買ってきた」と言っていましたしね...!
余談ですが、これを確定申告で経費にできるのもクリエイターの特権だと思います)

調理器具(音声編集ソフト)に関しては、私は本業が映像ディレクターということもあって
Adobe CCを年間契約していたので、AuditionとPremiereを組み合わせて使うことで対応することにしました。


さぁ、これで環境整備はバッチリです。
とにかく環境をこだわって整備すると制作へのモチベーションがグンと上がります。
(「モチベーションは行動することで生まれる」と誰かが言っていましたが、自然と行動したくなるような環境づくりはそういう意味では非常に重要だと感じます)

あとは最高級食材を使って最高の料理をつくるまで!
では捌いていくぅっ!(カネコ)

(※ PC選びに関して
私は普段動画の編集もするので、多少オーバーペックのPCを購入しましたが、音声編集は動画編集ほどPCへの負荷はかからないので、その点はご自身の作業に合わせて最適なものを選びましょう!
余談ですが、もしMacなどのApple製品を買うなら、整備済製品を購入するという手をオススメします。
詳しくはご自身で調べてほしいのですが、ざっくり言うと保証付きでほぼ新品同様のPCを安く買うことができますヨ。

はじめて音声編集をしてみて…

私自身、音声編集はこれがはじめてです。
...と言いいつつ、本業が動画ディレクターということもあって、なんとなく編集の勝手はイメージはついておりました。
要は動画編集と同じように切り貼りしながらやっていけば良いのだろうと...

で、実際にやってみた所感ですが、
思っていた10倍は簡単でした。

ボリュームがあるのでとんでもない工数がかかると覚悟していたのですが、
その週の週末には一通り終わってしまって「え、こんなものでいいのか?」と逆に拍子抜けするほど...

しかし、振り返ると、
まさにここが音声作品の肝であり、
音声編集の沼の部分だったと思います。

正直に言うと、この段階では、素材を切り貼りしながら、ただ並べただけでほぼ完成したと思い込んでおりました。
しかし、音声編集したものを仮書き出して試聴してみると、
ユーザー視点で気になる点が沢山出てきました。

例えば…
・クリックノイズやリップノイズ、ホワイトノイズなどの没入感を妨げるノイズ
・作品の世界観に対する効果音選定の適正
(たとえば、主人公が暴れて手の拘束具の鎖がガチャガチャする音は、もっと重厚感がないと「逃げられない感」を感じてもらうことができない=作品に没入できないのではないか?)
・音のボリュームや回り込む臨場感の適正
など...


一つひとつあげるとキリがないですが、
とにかくユーザー視点で音声を聴いた時、様々な細かいことが気になったのです。
もしかしたら、これを調整したところでさほど気にならないユーザーもいるかもしれません。
しかし、私がこれまで聴いてきた音声作品で
「企画はいいんだけど、音の質がな...」
「ここの「プツッ」というクリックノイズが気になって作品に没入できない...」
と細かい点で残念に思った作品がいくつもあったことを思い出しました。

結論「私がユーザーだったら気になる」

そう。
まさにここが同人音声編集の分かれ道。
このクオリティの底上げのためにどこまで拘るかによって編集工数は大きく変わってくるのです。

多少暴力的な言い方ですが、素材をただ切り貼りして並べただけでも音声作品は成立しますし、作り手がそれで完成と割り切ってしまえば編集工数は大きく削減できるでしょう。
逆にいくら拘って編集しても、ユーザーにとっては大して気にならなかったり、かけた時間に見合わない効果だったりすることもあるかもしれません。

しかし、これはあくまで私の体感値ですが…
私が気に入った作品や、近年作品単体で大きく売上げを伸ばし続けている作品は
そのほとんどが
「編集した音」に対し、高いレベルで意識された作品
であると感じます。

ここ数年は特にKU100をはじめとした最高級マイク収録が主流となっていることも勿論大きな要因ではあると思いますが、それにしても編集への細やかな気遣いが年々上がっているのは間違いないと、過去にリリースされた数々の作品と聴き比べて感じます。
同様に音声作品を楽しむユーザー増えたので、ユーザーも高い水準の編集レベルに慣れていると思います。

私が編集だと思い込んでいた作業は
ただ素材を切って貼って並べただけのもの。
寧ろ本当に力を入れるべきポイントはここからだったのです。

とはいえ、ここから先は本当に音のプロの領域。

素人の自分が短期間で全てを理解し実践できるほど浅いものではありません。
結局やれることとやれないことがある。
ここに関してはあくまで「同人」として割り切らせていただき、
今の自分ができる範囲で勉強、試行錯誤を繰り返しながら作品のクオリティアップに努めました。
細かい話は省きますが、vookの有料プランでAuditionの記事を漁ったり、ネットに転がってるさまざまな記事を読んだり...。

しかし、その成果もあって、最終的にリリースした作品の音は、ただ並べて繋げただけの試し書き出しした音声と聴き比べると印象は段違いに良いものになったと思います。
最終的に、オバキルのレビューにもこの音のポイントをお褒めいただけた感想もあったのでやってきた拘りはちゃんとユーザーにも届いたのだと実感しました。


総論としては、
編集をどこまで拘るかによって、制作工数も、作品のクオリティも大きく変わる
ということが言えると思います。
当たり前っちゃ当たり前のことなのですが、これが
=ユーザーの満足度や作品評価に直結する
ため、初心者は特に意識すべきポイントかなと思います。

沼にハマりすぎて永遠に編集するのもよくないが
最低でも作品の世界観や没入感を阻害しない一定の水準はクリアする
そんなことを意識するといいのかなと個人的には思います。


つづく

M’sファクトリー 2023/02/18 20:03

すみません!

すみません!
3週間何も更新できていませんが、本業がまだまだ追い込まないといけずちょっと今週も更新できなそうです...
(もう何連勤なんや...)

3月あたりになってからようやく落ち着くと思いますので、来週も更新できない可能性高いですが、取り急ぎ生存報告まで...

次作の構想もあるのですが、毎日この忙しさのままでは作品も永遠に作れなそうなので、ちょっと働き方を変えようかと思っています。
とにかく今は目の前の仕事に集中することで精一杯ですが、落ち着いたらまたマゾにブッ刺す音声を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。


えむふぁく!

M’sファクトリー 2023/01/29 18:12

【オバキル創作秘話 ⑥】情熱と執念のリスタート【2022〜】

お疲れ様です!
M'sファクトリーのえむふぁく!です!

「自分が理想とする音声作品を作りたい!」

そんな一心で、ここまでに様々な困難を乗り越え、ようやくCVとイラストレーターが決定!
ようやく制作が軌道に乗ったと一安心した矢先...
今回またしても新たな壁が立ち塞がります。

CVの兎月さんから届いた一通のメール...
その時、制作で一体何が起こっていたのか!?

それではいきましょう!
オバキル創作秘話⑥!


※前回のエピソードはこちら!
【オバキル創作秘話 ⑤】理想のパッケージを作る為に【2021〜2022】
https://ci-en.dlsite.com/creator/15510/article/785846


※今回の内容は、通常私と兎月さんの秘密保持契約の対象となる内容ですので、事前に兎月さんに掲載の可否を確認した上で掲載させていただいております。
また、兎月さんご自身から補足コメントもいただきましたので併せてご注目ください!



その時、一体何が起こっていたのか?

兎月さんからのメールを開き、初めに書かれていた以下の文面を目にした時、私は世界の時が止まったような感覚を覚えました。

「このたびは大変申し訳ございませんが、
全額返金および収録キャンセルのお願いにまいりました。」

過去の記事にも書いたように、私もここまでに様々な困難を乗り越えて来ましたが、この時ばかりは神様に「お前は同人音声を作るな」って言われてるのかな?と本気で思いました^^;

しかし、その後に続く文面を確認することで、今回起こっていた問題&兎月さんがキャンセルを申し立てた理由が明確になりました。


《今回起こっていた問題》
台本の大枠はガイドラインに則したものの、双子ものとしてタイミングや掛け合いなど複雑に構成された台本がガイドラインの穴をつく状態となってしまっており(=声優が全ての演技に感情を憑依させ、且つ、抜け漏れのミスなく収録できる状態となっていなかった)この台本では収録が困難な状況となっていた。


《キャンセル申し立ての理由》
兎月さんがトラック1を収録したタイミングで《今回起こっていた問題》が発覚。
今後続く膨大な量のシナリオを現行の台本のまま完遂することは現実的に不可能という判断となり、断腸の思いでキャンセルの申し立てをするに至った。


兎月さんは当時で累計200作以上の作品に出演している実績を持っておりましたが、その兎月さんの経験をもってしてでも過去に例のないような相当特殊な依頼だったのでしょう。

逆に言うとその経験則があったからこそ、このまま無理に突き進むといずれ大事故に繋がるリスクを予測し、多大なサンクコストが発生することを承知で止まることができたのだと思います。
(おそらく、立ち会い収録であれば、ある程度依頼者がその場でディレクションできる状況にあるので期待値のズレは発生しにくくなるのですが、立ち会いがない形の場合は、声優判断での収録となりますので、依頼者と出来上がりの期待値のズレが発生する可能性は非常に高いことが予想されます)


 兎月りりむ。さんのコメント:
「この当時でも台本ガイドラインはかなり改善を繰り返された結果、「いざ収録を開始してから初めて問題があるとわかる」というケースは予防できる状態で安定運用ができる形になっていました。今思うと、本当に超激レアのケースでした…。」



それでも、オバキルを実現させる為に...

しかし、前回の創作秘話④でも語った通り、私は
「本作のCVは兎月さんが不可能であれば、もはや他の誰にも実現できない」
と考えておりました。
(アドリブのレギュレーションだけでなく、キャラクターイメージ、音のクオリティ、対応力を総合的に踏まえての考えです)


執念でここまできた男、えむふぁく!。
ここで引き下がるわけにはいきません。

私の熱い想いを再度伝えた上で、現状の台本形式を調整することでどうにか収録できないか?ご相談したところ、ある一定の形式に書き換えることでもともとの想定工数・金額で継続できることが判明しました。
そこで、
●今作独自のガイドラインの制定とテストは兎月さん
●それに則して台本形式を大幅に調整する作業はえむふぁく!
が担当しました。


 兎月りりむ。さんのコメント:
「今作独自のガイドラインをもとに、台本ガイドラインのアップデートをその後行いました。新しいガイドラインでも依頼をかなりの数お引き受けしましたが、ガイドライン自体の大型アップデートは本作より後には行われていません。
最後のピースだったんだと今になって思います。」



実際あれだけボリューミーな作品ですので、台本の修正作業もかなりの工数を必要とする作業ではありました。

この作業に限らず、本作にかけた工数と原価は凄まじいものがあります。
制作開始から休日の多くの時間は何かしら本作の作業に充てていたと思います。
(いち企業としてやるのあれば絶対こっぴどくしかられるような内容だと思います^^;)

しかし、何度も申しているように、この作品はとにかく「自分が理想とする音声作品を作りたい!」という欲望を追求したものです。

自分のやりたいことをこだわり抜いて、最善の物にできるよう頑張りましたが、この時間は決して苦ではなく、むしろ自分の作りたいものを作れているというワクワク感の方が勝っていたように思います。


そして、仕切り直しから約4ヶ月...
兎月さんから本作の収録データが届き、その音声を恐る恐る確認...


そして思いました。

ここまでやってきたことは間違いではなかった と。


つづく。

============
P.S.
結論として、今作独自のガイドラインに則した台本を新たに設定することで、兎月さんへの工数や、こちらの追加金額は抑えた上で、双方共に満足のいく収録結果が得られました。

とはいえ、一度整えた台本の形式を再度イチから調整するのは非常に大きな時間的コストがかかりますし、手作業で直すためヒューマンエラーも発生しやすい状況となります。
声優さんの確認工数も二度手間になってしまうので、できるだけこういう状況をお互いに産まないことがベストです。


今回の私の経験談から言えることは以下の2点かなと思います。

①まずは原稿を送る際は必ず各々の声優のHPなどに、独自のガイドラインがないか確認して依頼すべし!
※兎月さんの運営する同人音声どっとこむでは、基本的な台本形式ハウツー記事もあります。特に独自のガイドラインがみられない場合でも、txt形式で送るより親切に思われるためオススメだそうです。
https://xn--gmq92kmxes03f.com/post-1647/


②もし自分のつくる作品が他より特殊な気がするならその点も事前に伝えておこう!


創作活動の初心者の方は、是非上記を参考に頑張ってください!

M’sファクトリー 2023/01/22 19:44

【オバキル創作秘話 ⑤】理想のパッケージを作る為に【2021〜2022】

お疲れ様です!
M'sファクトリーのえむふぁく!です!

本日も行ってみましょう!
オバキル創作秘話⑤!

今回は前回の続きというよりは、同時並行で進めていたイラスト選定についての取り組みをお伝えできればと思います!


※前回のエピソードはこちら!
【オバキル創作秘話 ④】その企画は実現不可能...?【2021〜2022】
https://ci-en.dlsite.com/creator/15510/article/781897

動き始めたパッケージイラスト制作!

時は戻り、2021年11月末...
オバキルの作品の声優が兎月さんに決まり、続いてはパッケージイラスト制作に取り掛かろうと動き始めておりました。

パッケージイラストは、音声作品を手にとっていただくためにも最重要なポイントです。
音声作品は勿論聴覚で楽しむものですが、まず入ってくるのは視覚情報です。
日々たくさんの魅力的な作品がリリースされ続けている中で、ユーザーが真っ先にクリックして詳細が見たくなるような視覚情報(=パッケージイラスト+テキストタイトル)を設定する必要がありました。


音声作品のユーザーは基本的に
①沢山の作品の中から、視覚的情報を基に、気になる作品をクリックする
②その作品のサンプルボイスを聴き、声や音質、シチュエーションが好みか確認する
③詳細ページのテキスト情報で補足の情報を確認。世界観やプレイ内容などを確認する
①〜③から判断し、お気に入り登録や商品を買い物カゴに入れる。

という流れを踏むことになりますので、いくら中身に自信を持っていても①のハードルをクリアできなければ、そもそも作品を認知すらしてもらえない状態になってしまうのです。
ですので、ここにはできる限り妥協せずクオリティの高いものを作ろうと予算を確保しておりました。


こちらに関しても、同人音声どっとこむさんのこちらの寄稿記事を参考に、いろいろと準備を進めておりました。
【寄稿記事】理想のイラスト表紙を手に入れよう!イラスト依頼の流れを徹底解説
https://xn--gmq92kmxes03f.com/post-3209/
これからパッケージイラストを外注する方は是非参考になさってください!
(特に、オーダーするイラストをまとめたExcelデータは依頼する方だけでなく自分も「どんなイラストを描いて欲しいのか?」が整理できてとってもおすすめです!)


理想のメ○ガキイメージを正しく伝えるために

さらに、個人的におすすめなのは、
キャラメイクができるゲームなどを活用したキャラクターデザイン。

昨今では、無料でキャラメイクをデザインできるようなエンジンがありますし、ここで自分の思い描いているキャラデザインを作成すれば、イラストレーターさんが描くキャラデザインも双方で大きな乖離が生まれにくくなる思います。
(※ ただし、イラストレーターさんによっては、キャラクターデザインを自身でやられることにやりがいを持っている方もいると思うので、確認なく押しつけになってしまわないようには注意しましょう)


オバキルではレナとリナのキャラクターデザインが自分の中では明確にありましたし、それを魅力的にアウトプットすることは、先に挙げた①の工程を突破する上で非常に重要だと考えておりました。
私は、みこにそみさんの今年発売予定の3Dゲーム「夏のサカり」の体験版を基に、レナとリナのキャラクターデザインを行いました。
(製品版めっちゃ楽しみですネ!)
https://www.dlsite.com/maniax/announce/=/product_id/RJ365188.html

それで作ったイメージがこんな感じ!





レナ










リナ









う〜〜ん・・・
えっちですねぇ・・・😍

自分でいうのもなんですが、正直これだけでごはん何杯も行けるくらいの最高なドスケベメ○ガキ姉妹です(笑)
上記のようなサンプルと下記のような資料を一緒にお送りし、設定や目指す雰囲気などもお伝えし、アウトプットが想定とブレないよう調整をかけました。
(黒塗りの部分には、既存の作品やキャラクターの参考イメージ画像を複数載せて多角的に欲しいキャラクターイメージを伝えています)





こうして、自分が求める理想のキャラクターとシチュエーションをまとめ、
これらの要素を魅力的にアウトプットできるイラストレーターさんを探しました。


イラストレーター選定で考慮したこと

同人音声どっとこむの寄稿記事にも書かせていただきましたが、
特に意識したことは、「綺麗な絵を描ける」こと以上に、「欲情を掻き立てる」イラストを描けることを前提に、
今回の作品のような、「ロリ」「拘束」「監禁」「逆レ○プ」「寸止め」などのシチュエーションが得意なイラストレーターさんを探しました。

音声作品の市場ではDLsite >>>>>FANZA同人なので、
DLsite上のタグ検索で、類似シチュエーションで上位に君臨する作品のイラストレーターを中心に、Twitter上でも魅力的なイラスト(私自身がいいと思うことは勿論、たくさんのいいねやリツイートがあるなど、第三者目線でも定量的に評価されている)を描けるイラストレーターさんを選定し、候補のイラストレーターさんをリストアップ。
その方のHPやTwitter、Pixivなどを見て、お仕事依頼が可能か確認し、最終的にお願いすべきイラストレーターさんを候補順にお声がけしていきました。

よろしければ、寄稿記事も併せてご覧ください。
【寄稿記事】処女作なのに21日で5000本突破!?@音声作品の制作体験談&成功の秘訣を考察!!
https://xn--gmq92kmxes03f.com/post-4299/


苦戦しまくったイラストレーター探し

こちらも寄稿記事に書かせていただいた内容ですが、
このイラストレーター選定、めちゃくちゃ苦戦しました。

振り返ると、この時点でなんと15名以上の候補に打診し、半分以上からはお返事すら返ってこないという状況でした。。。
もうここまでくると「お伺いの仕方が失礼だったのではないか」と疑われても仕方ないと思いますが、社会人として失礼の無いよう慎重に考慮したビジネスメールをしていたつもりですので、個人的にはその線はないと思っています。
Twitterなどでも「この人と一緒に仕事したくないな...」と思われるようなビジネスパーソンにが不快になることや、マイナスなことは発信しないよう心がけておりました。

しかし、結果的にはこのような状況が長く続いてしまい、お返事いただいた方からもやんわり断られる・金額感がこちらの想定予算を大きく上回る・納品時期が大きく後ろになるなど条件が合致せず、なかなか決まらない状況でした。

一連の流れから察して
「そもそも相手にされていないな」
と感じることも多々ありました。
もしかしたら、私以外にもサークル初心者(特に実績のない処女作制作者)はぶち当たる壁かもしれません。
わかるよ...その辛さ。でも一緒に頑張りましょうね。

しかし、先にも申した通り、パッケージイラストは作品を認知する上で非常に重要な要素だと認識していたので、妥協せず根気強くイラストレーターさんを探し続けました。

...
......
............
そして、1月上旬。
ようやく本作のイラストレーターさんが確定しました。
その方はDLsite上の実績もさることながら、主観的に見ても素晴らしいイラストを描ける方で、この時は本当に舞い上がりました。

理想的なイラストレーターさんが選定できたということは勿論ですが、終わりが見えず苦戦していたこの作業がようやく終わることが非常にうれしかったことを覚えています。

そのイラストレーターさんからは「5月あたりまでお時間をいただきたい」とのご連絡があったため、2月に来る編集素材を3ヶ月くらいで完成させ、2022年5〜6月発売の算段で制作スケジュールを想定しました。


ここまで来るのに本当に色んなことがあったけど、ようやく制作も軌道に乗り、ここから順調に進んでいきそう。

これまでの苦難を振り返り、発注した音声素材を楽しみにしていた中で、
創作秘話④の最後に書いたあのメールが着信します。。。


ではでは... 本日はここまで。

フォロワー以上限定無料

※ 今回はCienフォロワーの方への特典として、「夏のサカり」で作成したキャラメイクで制作したレナとリナの画像を多数ご覧いただけるようにしました!

無料

M’sファクトリー 2023/01/16 01:54

【オバキル創作秘話 ④】その企画は実現不可能...?【2021〜2022】

お久しぶりです!
M'sファクトリーのえむふぁく!です!

前回の記事から少し間が空いてしまいましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
こちらは慣れない確定申告の書類集めでバタバタしておりました💦
今回は個人事業の開業ということで青色申告になりますし、わからないことだらけなので、後々税金のトラブルにならぬよう税理士さんを雇うことにしました。
税理士さんは決して安くはないですが、日々税務のことで怯えないで生きていくための安心を買う意味で使っています。

ただでさえお金の勉強をしてこなかったのに、電子帳簿保存法やらインボイス制度やら、も〜本当に厄介で個人勉強だけ正しく対処するのは難しいですね...。

さてさて、そんな話はさておき、今回も【オバキル創作秘話④】を書いていこうと思います。


※前回のエピソードはこちら!
【オバキル創作秘話 ③】執筆、絶望、そして再起【2020〜2021】
https://ci-en.dlsite.com/creator/15510/article/774397

前回のあらすじ

個人利用作品もある程度使い倒し、更なる理想の寸止め作品を作りたくなったえむふぁく!
えむふぁく!は己の理想を表現しきった作品を制作するために、個人利用ではなく、販売リターンのある音声同人作品を作ろうと決意する。

しかし、台本完成目前でPCがクラッシュ。
約半年かけて制作した台本は跡形もなく消えてしまった...。

もう全てを諦め、もとの生活に戻ろうとしていたえむふぁく!だったが、突如現れたドマゾ向け音声サークル もつにこみ さんの作品により再び情熱の炎をたぎらす。


消えてしまった台本を修復させ己の理想の作品を作り切るために、
再びイチから台本の復元作業に取り掛かるのだった...。

ついに完成した台本!しかし...

正直、再起してから細かいことは覚えていません。
ただひたすらに、没頭し、書いては消し、書いては消しを繰り返し、
【意地悪な双子の終わらないオーバーキル射精我慢地獄】の台本を再び執筆し続けました。
今度は2重バックアップとicloudの保存も忘れずに。(ここ重要)


正直あの台本をもう一度復元させる作業は相当しんどかったです。
勿論全てを厳密に元通りにすることはできませんが、表現したかったものは全て元通り詰め込めたと思います。


そして、そんな作業を繰り返し約三ヶ月...。
ついに台本の完成のゴールが見えてきました...!
私がTwitterのサークルアカウントを立ち上げたのもこのタイミングです。


ようやく念願の台本が完成するという喜ばしいタイミングだったのですが、私の中ではこの時とても大きな不安感に苛まれていました。
その時の不安の正体をTwitterにもこう書き記していました。



【オバキル】をご購入いただいた方にはわかってもらえると思いますが、
本作は特に耳舐め時間の長さや、煽り耳舐めを重視した作品です。

これは台本完成後にわかったことなのですが、
KU100など高級なバイノーラルマイクは本当に繊細な構造をしており、特に湿気が天敵だそうで、これにより耳舐めのアドリブ秒数は収録できる時間に限度があることが業界的には常識だったようです。
色々な声優さんのご依頼フォームや、音声収録スタジオを確認しましたが、
《1作品のアドリブ収録秒数は最大10分まで》
としていることが、その当時のスタンダードな指標だったのです。。。


私もユーザーとして、スタンダードな音声作品は「耳舐め音は基本ループさせている」ということはわかっていましたが、そんな事情があったとは...。
そして、今回の作品で私が特にこだわっていたポイントは、
耳舐めのバリエーションや圧倒的な耳舐めボリューム
でした。

音声作品を愛聴する私自身、耳舐め音が「単調にループされているな」と感じた瞬間、それがただの録音音声だったという現実に引き戻されガッカリしてしまった経験が何度もありますし、そういった意味でもこの作品もできる限りループを使わず表現したかったのです。

というより、今回の作品は舐め音特化で3時間をゆうに超えるボリュームだったので、そもそも作品の中で全てのアドリブを10分で表現すること自体が不可能だったのです。
(私の当初の台本ではアドリブ秒数だけで90分を超えていました。)

「(あれ...? 自分はそもそも実現不可能な企画を作っていたのでは...?)」

不安を頭に残したまま、11月中旬ごろ、台本が完成しました。

運命の声優依頼メール!

「(この作品を本当に演じてもらえるんだろうか...)」
指を震わせながら、私がこの作品の第一候補と考えていた声優様に台本を添えてご依頼メールをお送りしました。
それはもう本当に祈るように...。

...しかし、お返事メールは以下のように返ってきました。


「アドリブが1時間以上あるようですが、マイクは精密機械で湿気による故障が懸念されます。アドリブは1作品で合計10分以内に収まるよう、お願いしております。」


「収録の日にちを何回かに分けたり、マイクを複数台稼働させることで、なんとか実現できないか?」というお伺いもしてみましたが、やはり環境面や声優様の都合も総合的に見てお受けいただくのは難しい、という判断となりました...。
他に検討した候補声優さんもいましたが、その方のHPにも事前に「アドリブは10分程度まで」と書いてあり、この条件ではご依頼自体ができない状態...。


あぁ、やっぱりダメだった...。
やはり私が理想とする台本はそもそも実現不可能なのか...?
だとしたら今まで頑張ってきたことって一体...


そんな虚無感に苛まれる中、もう一人だけ頭の中にいた候補声優さん...。
その方のHPを見たところ、幸いにもHP上にはアドリブ制限などは記載されていません。
しかし、多くのスタジオや宅録で10分制限の目安が記載されていたため、おそらく業界でもこのことは常識的なルールなのでしょう。
記載されていないからといってすんなりお受けいただけるとは思っていません。
ただ、この作品を成立させるためには、どうしてもアドリブ収録制限をなしでお受けいただく必要がありました。

しかし、この方が不可能であれば、正直この作品の双子のメ○ガキを体現できると思われる声優さんは他にいませんでした。


その方のHPの依頼フォームから内容を打ち込み、台本を添付し、備考欄にもアドリブ時間の懸念点とこちらの作品に対する想いを追記し、また祈るようにクリックを押しました。

そこから数時間後...
先に掲載した私のTwitterの投稿にその声優さんは全てにいいねをつけてくれていました
「こ...これはもしや......!」

暗闇に一筋の希望の光が差し込んだような感覚でした。
そしてまた数時間後...その声優さんからお返事が返ってきました。
それも、とんでもなく丁寧な長文で...!


そう。
その声優さんこそが兎月りりむ。さんです。


兎月さん自身も、ここまでのボリュームの作品ははじめてということでありながら
この作品を成立させるための進め方や、販売戦略の前段まで視野に入れながら、お受けいただけるというお返事の内容でした。
ちなみにそのお返事をもらった直後の私のツイートがこれでしたw


なにはともあれ、2021年11月、ようやく「オバキル」の作品制作が本格的にスタートしました。
この後も綿密なやりとりを繰り返し、キャラクターボイスもすり合わせ、立ち会いなしの宅録にて収録素材をお送りいただくことに。

そしていよいよ、2022年2月上旬にその音声の一部をお送りいただく運びとなりました。


この期間は本当にワクワクして毎日を過ごしてました。
2月に入ると毎日メールがきていないか念入りにチェックをし、収録素材に期待を膨らませる日々...。

そして、来たる2022年2月8日...!
ついに兎月さんからメールが着信!

メール通知に「兎月りりむ。」という名前が来ることを本当に心待ちにしていた私はウッキウキでメールを開いたと思います。


...しかし、開いたそのメールの一文を見た時、私は世界の時が止まったような感覚を覚えました。


「このたびは大変申し訳ございませんが、
全額返金および収録キャンセルのお願いにまいりました。」


どうなる!?オバキル!!?
どうする!?えむふぁく!!!?


つづく

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