市街地 2024/04/07 09:04

【小説サンプル】二柱の愛にこいねがう・2〜4話(抜粋)

※当記事は2話以降のサンプルとなります。
第1話のサンプル記事はこちらからお読みいただけます。
【小説サンプル】二柱の愛にこいねがう・第1話

あらすじ

とある依頼を受けて遥香が探っていた二人組は、とても彼女の手に負える存在ではなかった。
正体がバレて捕まって、無理矢理身体を開かれて——。与えられる快楽に溺れ……、やがて遥香は、自らの意思で彼らのもとへと堕ちていく。

全体を通したプレイ内容

快楽責め・無理矢理・焦らしプレイ・アナルプレイ・複数プレイ・3P・二穴責めetc.

【!ご注意!】

本編には下記のシーンがございます。

・無理矢理系の性描写。
・アナル責め
・複数プレイ(3P)


【第2話】


意識が覚醒し、遥香はベッドから跳ね起きた。

見覚えのある部屋。ベッドと壁際のデスクが床面積のほとんどを占領しているここは、遥香がワザオイの二人と宿泊しているビジネスホテルのシングルルームだ。

自分はいつ戻ってきたのか。

夢幻境で辰臣たちと話しているうちに睡魔に襲われて……、二人がここまで運んでくれたのだろうか。

深夜にホテルを抜け出したところから、何もかも夢だと思いたかった。しかしながら秘部の違和感が遥香の願望を否定する。

あの淫らな時間は……二人に犯されたあの出来事は決してなかったことにならない。

——どうしよう、どうしたらいい……?

時計を見ると、朝の六時をすぎたところだった。

ホテルのすぐそばに駅があるのは知っている。二人が起きる前に、ここを離れないと。

氷雨さんもオミ先輩も、私がどうにかできる相手じゃない。

「……ぅぅ」

腰の鈍痛に耐えながら遥香はベッドから這い出た。

彼らの正体を神括連に報告するかどうか、いろいろ考えるのは後回しだ。

床に置いてある小型のボストンバッグを肩に担ぎ、急いで靴を履く。壁の差し込み口からカードキーを引き抜いたら照明が消えた。

勢いよくドアを開けた瞬間——背後に強烈な気配を感じた。

驚きの悲鳴をあげる前に口を塞がれ、振り返る間もなく遥香は部屋の中へと引き戻される。

パタン。ひとりでに部屋のドアが閉まった。

「朝っぱらから元気だな」

辰臣が遥香からカードキーを奪い、壁の挿入口へ差し込む。暗かった部屋に明かりがついた。

「オミ、先輩……っ、い……、いつから⁉︎」

などとついうっかり聞いてしまったが、答えはとうにわかっていた。ほんの数秒前まで、室内にこんな強い存在感はなかった。辰臣は遥香の逃走を察知して瞬時にここまで移動してきたのだ。

昨日の夜まで普通に人間をやってたくせに。本性を知られたからっていきなりこれは反則じゃないか。

「そんなにビビんなよ。つーか腹減ってねえか? コンビニでパン類適当に見繕ってきたから食えよ」

遥香を抱きしめるように片腕で拘束しながら、辰臣はワザオイのオリジナルグッズであるトートバッグを掲げた。

そんないつもと変わらない辰臣の態度に遥香の反発心が強まる。

「のんきに朝ごはんなんて食べてる場合じゃないでしょう」

自分たちの関係はもう、以前と同じとはいかない。

遥香は神括連の手先であって、ワザオイの辰臣と氷雨に近づいたのは、彼らを探るためなのだから。

気まずさと寂しさと——様々な感情がせめぎ合って泣きそうになる。感傷に浸る遥香とは対照的に辰臣はあっけらかんとしていて、彼女の立場を気にする素振りをみせなかった。

「なんだいらねえのか。せっかく買ってきてやったのに」

などとわざとらしくぼやきながら、デスクの上にエコバッグをぞんざいに放り投げる。

そして軽々と遥香を抱きかかえ、ベッドの上に押し倒した。

「きゃ……っ」

「だったら先にお仕置きしとくか」

辰臣のまとう空気が変わった。

「……っ!」

昨夜を思い出させる不穏な気配に遥香の身体が硬直する。そんな彼女と顔を突き合わせ、辰臣は悪どい笑みを顔に貼り付けた。

「チェックアウトまで時間はある。それまでに俺たちから逃げようなんて、二度と考えないようにしとかないとなあ?」

宣告に、頭からさっと血の気が引いた。まずい……。本能的な恐怖から、脳内で警報が鳴り響く。

そんななかで、なぜか遥香の子宮は雄を求めてキュンと疼いていた。





泊まったビジネスホテルの客室の壁は薄い。昨日の晩は、隣の宿泊客が視聴するテレビの音が、遥香の泊まった部屋まで漏れ聞こえていた。

防音は完璧でない。隣の部屋で宿泊客が寝ていることも知っている。叫んで助けを求めれば、誰かが駆けつけてくれるかもしれない。

だけどそれをしてしまうと、自分はこの痴態を他人に晒すことになって、辰臣が社会的に殺される。……その前に、一般人が辰臣のいるこの部屋に立ち入るなんて、果たしてできるのだろうか……。

「考えごととは余裕だな」

「んっ、く……ぅ、ぅう……ぅっ」

こぼれそうになった嬌声を、枕に顔を押し付けることでこらえた。

服を脱がされた遥香はベッドの上で後ろから辰臣に犯されていた。最初は四つん這いになっていたが、枕を手繰り寄せたときに上半身がベッドに沈み、そこからずっと、掴まれた腰を高く掲げる体勢で貫かれている。

ズリィ……——ドチュンッ。

遥香が必死で声を抑えるのを嘲笑うように、辰臣はじわじわと腰を引き、膣口にカリが引っかかったところで、勢いをつけて奥を叩いた。

「——っ! んんぅっ……うぁっ」

パンっと肌がぶつかる音とともに子宮口をペニスの先端で容赦なく抉られ、全身に電流のような快感が駆け巡る。

おかしいおかしい。昨日はこんなに気持ち良くなかった。

許容を超えた質量に肉壁が引きつる痛みはなく、遥香のナカは愛液を分泌しながら剛直を咥え込み、与えられる快感に歓喜し収縮を繰り返す。

「ぁっ……身体、おかし……ぃの……っ。わたしに、なに……したんですか……っ」

「なんもしてねえよ。もとから素質があったんだろ。自分が淫乱なことを俺のせいにするのは、さすがにまだ早いんじゃないか?」

「なっ、ぁぁっ……っ! ……だめ……っ、ダメだから……っ」

クリトリスをクニクニとこねられる。不自由な体勢でなんとか振り向き静止を乞うも、彼が聞き入れるはずもなく。

肉芽の裏側を膣のナカから亀頭でズリズリと擦られ、遥香はあっけなく絶頂した。

「……あっ、やぁ……んっ、もぅ……っ」

「まぁ、お前がこんなに感じやすかったってのは、俺らにとって予想外だったが……嬉しい誤算だ。これからもっとエロい身体にしてやるからな」

「なに、ヘンタイみたいなこと、言ってんですかっ」

息を乱しながらも言葉で噛みつく。たとえ彼の正体が神格であろうと、辰臣は辰臣。彼があまりにもいつも通りだから、遥香は畏怖の念からくる恐怖心を抱けない。

強がりな後輩の一面が復活してきた遥香に、辰臣はおもしろそうに笑みを深めた。快感に耐え、必死で平静を装う彼女に加虐心が湧き上がる。そんな顔をされたら、もっといじめたくなる。

膣道の浅い位置に留まっていたペニスが動く。肉壁のうごめきを楽しむようにじわじわと奥に到達して、辰臣は遥香の背中に被さった。

「——ひんっ、んっ……ぁ」

「俺がヘンタイなら、お前はなんだ? 昨日の今日でこんなに感じて……」

「ゃ、耳元で……しゃべらないで……っ」

くすぐったさに肩が跳ねる。男の低音ボイスから逃げるように、遥香はきつく目を閉じた。

グジュ……ググ、グゥ……。

「……っ、ぅ……う……」

視界の情報を遮断すると、ペニスが埋まる膣内の感覚がより鮮明になる。辰臣は何もしていないのに、遥香の腰がわずかに揺れることでナカが刺激され感じてしまうのだ。

膣奥にペニスの先端が当たる。気持ち良いけど……もどかしい……。

「腰、動いてんぞ」

「……っ、やぁ……っ」

「ナカもぎゅうぎゅうに絡み付いてきやがる。これで嫌だなんてよく言えたもんだ」

「んんぅっ! うっうぅ——っ、……くっ……んぁっ」

辰臣が腰をグラインドしてきて、子宮口をこねまわされる。

重い刺激に腹の奥底から痺れるような快感が湧き上がった。腰の痙攣が止まらない。

自分の肉体がおかしくなっていく。危機感に足をばたつかせるも、それで蹂躙者をしのげるはずがなかった。

切羽詰まった遥香が顔を上げ、涙のにじむ目を辰臣に向けた。

「もぅ……やぁっ、……からだ、おかしく……しないでっ」

「はっ——、嫌に決まってんだろ」

「……っ、オミ……先輩っ、も……ほんと、やだっ!」

これ以上辰臣を嫌いになりたくない。遥香にとってはそんな意味のこもった拒絶だったのだが、それに辰臣はがらりと空気を変えた。

「にしても……ずっと俺たちのそばで影響を受けてたってのに、堕ちきってないのはすげえよ。さすがは遥香チャン……だが、そろそろ自分の立場を理解しようか」

無邪気な笑顔に不穏さを察知して遥香の背筋が凍りつく。対照的に、下腹部が燃えるように熱くなった。

「ひっ……あ、や……っ」

ベッドの上部にずり上がろうとした身体は辰臣に引き戻され、容赦のないピストンが始まった。

抉るように肉壁を擦りながらペニスが膣道を往復する。最奥に衝撃が加えられるたびに、遥香の口から上擦った嬌声が押し出された。

「やっ、だめ……っ」

咄嗟に手にした枕を辰臣に奪われ、ベッドの下へと放り投げられる。

「抑えようとすんな。感じてる声、ちゃんと聞かせろ」

「……ゃ、ちがっ……ぅっ、となり……聞こえちゃう、からぁっ」

「どうせ聞かれたところで、相手は朝っぱらから盛ってんなぁぐらいしか思われねえよ」

そんなわけあるか。

恨みがましく辰臣を睨むも、鼻で笑って軽くあしらわれた。しかも遥香は掴まれた両腕を背中にまわして固定されてしまったため、手で口を塞ぐこともできなくなった。

後ろに手を引かれて背中がそり返り、肩甲骨がきゅっと中心に寄った。拘束をとこうともがくものの、膣道をペニスで穿たれると身体から力が抜けてしまう。

「やっ、あっ……あん、あ……っ、やぁっ」

剛直にポルチオを突き上げられるたびに、子宮に快感が溜まっていく。頭の中が快楽に染められ、他のことが考えられない。

「あぅっ、あっ……あぁんっ」

喘ぎ声が艶を帯びたものに変わったのを、辰臣は聞き逃さなかった。

「……気持ち良いか?」

「ぁっ……だめっ、あ……いぅっ……せんぱいっ……やっ」

それでもまだ、享楽を認めるのは恥ずかしいらしい。うわ言のように拒絶の言葉をもらしながら、遥香は首を横に振った。

そのくせ膣は辰臣のペニスを締め付けて快楽をむさぼり、射精を誘ってくる。身体のほうが正直だとはよく言ったものだ。

嫌がったところで誰が放すか。

天邪鬼な後輩に辰臣はいっそう執着を強くする。彼女が自分たちのものだと周囲に——そして遥香自身に教え込むためにも、行為を止めるつもりはさらさらない。なにより辰臣自身が、彼女のナカで達したいと強く望んでいるのだ。

「あぁ……、俺はすんげぇ気持ち良いんだけどなあ……。お前のナカが良すぎて、すぐにイってしまいそうだ」

不穏な言葉に遥香がハッとした。何も考えなくても膣内の剛直に意識が向いた。

熱い、硬くて、大きいのが……イイところを、ズリズリって……っ。さっきより太くなって、ドクドクしてるっ。

膣の感触を鮮明に感じたことにより快楽が増幅する。ビクビクと腰が小刻みに跳ねて絶頂を迎えるも、辰臣はピストンを止めなかった。

「んん——っ、ああっ、やあぁっ……っ!」

イった直後の余韻に浸れず、遥香の頭は真っ白になった。激しい抽送による強烈な快感に全身が痙攣を起こす。

「やめてっ、イッ……イったのっ、あっあぁ、……あっ! ……もう、いやぁ——っ」

悲鳴に近い喘ぎ声を聞きながら、辰臣がズチュンッと一際深く膣奥を叩いた。そして子宮に己の精を注ぎ込む。

「————っ!」

胎内に熱い飛沫が叩き付けられる。熱い……熱くてとても、気持ち良い……。

絶頂に絶頂が重なり、精神がとろける。全身が震えるなかで自ら秘部を辰臣の腰に擦り付けたのは、まったくの無意識だった。

膣道はペニスから最後の一滴まで精液を搾り取ろうと収縮を強める。それにまた、遥香はたまらないほど感じてしまうのだ。

「はぅ……あっ、……あぁ……っ」

ぐぬ……ぐぅ……っ。二度ほどたっぷりと媚肉を擦りながら膣道を往復して、辰臣は名残惜しそうにしながらもペニスを引き抜く。

「はっ、なんつう顔してんだ」

涙で瞳を潤ませ恍惚とする遥香の頭を撫でる辰臣の手つきは、どこまでも優しかった。





※省略




言葉の応酬のさなか、辰臣は薄紫の棒を指で挟み、遥香の目の前で見せつけた。

「……なんですかそれは……」

どう考えてもいい予感がしない。

「まあそう怯えるな。お前が寝てるあいだにひとっ走りして買ってきてやったんだから」

「どこに⁉︎」

「いやあ田舎でもこういう店は探せばあるもんだなあ。最近のは小さくても高性能なのが増えたらしいから、ひとつ試してみような」

話が微妙に噛み合ってない。絶対にわざとだ。

詳しくはなくても遥香だって大人のオモチャの存在ぐらいは知っている。辰臣の口ぶりから道具のおおよその使い道を察した途端、下腹部にきゅっと力が入った。

「……っ」

逃げなきゃ……嫌がらないといけないのに……。ソレが膣内に入れられるさまを想像してしまい、トロリと愛液が膣口からこぼれた。

パステルカラーのバイブが秘裂を往復して、本体に愛液をまとわせる。

クチッ、クチャ……クチィ……。

「……ぅ、ふぅんっ、……ゃっ」

光沢を帯びたバイブの膨らんだ先端で膣口を押される。辰臣の剛直よりも細くて小さなソレを、入り口は簡単に呑み込もうとする。しかし辰臣はなかなか奥へと入れてくれず、焦れた遥香は腰を揺らした。

チュプリ……ヌポッ……。

膣口に嵌るも、すぐに抜かれてしまう。じれったさに膣がきゅうっと締まった。

もっと奥まで挿れてほしい……。自分の淫蕩な欲望を自覚させられ、うろたえながらも遥香は無意識に自ら膝を開いた。

「……せんぱい……っ」

「奥をいじめてほしいか?」

問われて羞恥に目を泳がせる。

「これがナカでぶるぶるーってなったら、きっと気持ち良いぞ」

「んぅ——っ」

耳元でささやかれて肩が跳ねた。

求める気持ちは自覚していても、素直に伝えられるまで遥香の心は陥落していない。

かたむいていた精神は些細なきっかけで正気を取り戻す。一瞬でも快楽に身を委ねようとした自分を恥じて遥香は反射的に脚を閉じた。しかしその程度のことで辰臣のイタズラを阻止することなどできるはずもなく——。

「まあお前が嫌がってもするんだけどな」

辰臣がほんの少し力を込めただけで、ヌチリとバイブは遥香のナカへと呑み込まれた。

直後、異物に広げられた膣道を振動が襲う。

「いぅん……っ、……やっ、……なにっ? 動いてる……っ」

「そういうオモチャだからな」

「これ、や……あっ……はいって……くぅっ、止めて……いやぁっ」

バイブの振動と膣の収縮によって、異物が勝手に奥へ奥へと進んでいく。たまらず秘部へ伸ばされた遥香の手を、ストラップに指がかかる寸前で辰臣が掴んだ。

「——っ、放してっ!」

「ダメに決まってんだろ。なに勝手に抜こうとしてんだ。これがお仕置きだってこと、忘れてんじゃねーよ」

「……ぁっ」

「良い子だから手は横に……な?」

ことさらゆっくりと告げて、辰臣は遥香の手を放す。

強力な力に逆らえず、遥香は両手をベッドにつけた。

「……ぅっ、あぁっ……あんっ」

単調な振動が下腹部に甘い疼きをもたらす。呼吸が乱れてひとときも休まらない。

辰臣がストラップを引っ張り、バイブの位置を調整してくる。先端の膨らみでGスポットをピンポイントで狙われた。

カチリと小さな音がして、異物の振動箇所が先端部分のみに切り替わる。

「あぅっ……あっ、あ……っ、んぅっく、んぁっ」

快楽の波は静かに高まっていった。身体を手で支えるようにして腰が浮き、へこへこと上下に揺らしてしまう。

「良さそうだな」

「んっ、い……いぃっ、気持ちぃ……っ、あっ……い、イきそ……ぁっ」

「そうか。じゃあここまでな」

遥香が絶頂の気配を感じた途端、バイブの振動が止まった。

「え……あっ……」

「簡単にイかせたらお仕置きになんねぇだろ」

戸惑う遥香にあっさり言ってのけ、辰臣は指でバイブを膣奥へと押し込む。

「あぅんっ……ゃあっ」

媚肉を擦る刺激に身悶えるも絶頂感はほど遠く、どかしさがつのる。

「続きはあとでな」

「……オミ先輩、あ……あの……」

熱のこもった視線を向けて呼びかけても、辰臣はあっさりとベッドを降りてしまった。



※省略



【第3話】


ワザオイが拠点としているマンションに帰ってきて、地下の駐車場に車が止まった。

「お疲れさま。よく我慢したね」

「……は……っ、ひゃ……ぃっ」

氷雨に頬を撫でられ、嬉しさで胸がいっぱいになる。遥香は甘えるように自ら氷雨の手に顔を寄せた。

運転席を降りた辰臣が遥香の横側のドアを開ける。

「大丈夫か?」

「ぅっ、……い……ぁっ、せんぱい……ぃん、あぅ……っ」

「これだとさすがに歩けねえか。ほら、運んでやっからこっちにこい」

氷雨にシートベルトを外される。遥香は背中を向けた辰臣の両肩に手をかけて身体を預けた。

遥香をおぶって膝裏に腕を絡めた辰臣が、体勢を整えるために軽く身をはずませる。

「きゃぅんっ!」

「あ、わりぃ」

落下の衝撃でナカのバイブが媚肉を擦りながら下方へと移動して、腰がビクビクと痙攣を起こした。地下駐車場に嬌声が響くも、遥香に周囲の目を心配する余裕はもはやない。

「ぅ……あぁ、んっ、せんぱい……はぁうっ、や……とまらない……っ」

少しでも快感を得ようと辰臣の腰に秘部を押し当ててしまう。はしたないとわかっていても、やめられなかった。

辰臣の背中で落ち着きなくもぞもぞと動く遥香へと、氷雨が自身のジャケットをかけてやる。

「家に帰ったら、たくさん気持ち良くなろう」

耳元でこっそり囁かれた。そのときを期待して子宮がきゅんと疼きを強める。

涙で顔をくしゃくしゃにしながら、遥香は何度もうなずいた。




※省略





唾液で濡れた唇に、氷雨がキスを落とす。自然とそれを受け入れて、薄く開いた唇から口腔へ入り込んだ氷雨の舌を、遥香はちゅっと吸った。

「……ぅ、……んぅっ」

「キスは好き?」

「……だと思います」

氷雨とのキスは安心する。……辰臣も。

夢中になっていると頭の中がふわふわして、幸せを実感できるから。

恋人でもなんでもない。自分たちの関係性を考えるとこの幸福感はまやかしなのかもしれないけど……それでも、二人の優しさに触れられるひとときを、遥香は嫌いだとは言えなかった。

「うん。——俺も好きだ」

——好き。それは口付けのことであって、自分に言われたわけじゃない。わかっていても、顔が赤くなってしまう。

優しく微笑みかけてくる氷雨は、相変わらず綺麗だった。

甘い空気に気恥ずかしさをおぼえてうつむいた遥香を、ソファに深く腰掛けた氷雨が抱き寄せる。

「はぅ……ぁあんっ」

体勢が変わったことで下腹部に快感が走り、咄嗟に氷雨へと抱きついた。

「そのまま、じっとしていられる?」

「……はい……ぅっ、んん……」

ナカの快感は耐えられないほどじゃない。うなずいた遥香の耳に、氷雨が唇を寄せた。

「良い子……」

中性的な声音が頭に直接響き、身体からくたりと力が抜ける。

快楽に浸りながらも脱力した遥香の背中に腕がまわされた。氷雨のもう片方の手は、二人の結合部へと降りていく。

「すご……ギチギチに広がって、俺のを咥え込んでる」

「へ……? ……やっ、そこダメっ、あっ……ゃっ」

膣口とペニスの境目を指でなぞられ、小さく腰が跳ねた。ソコを意識した途端に膣壁がうごめき、剛直のカタチを体内で鮮明に感じ取ってしまう。

「ひぁっ、やぁ……んっ」

氷雨は些細な刺激にも反応する遥香を楽しんだあと、膣口からあふれた愛液を指ですくい、イタズラをやめた。そして愛液で濡れた指は遥香の後ろに移動して——。

「ひ……ぇっ? 氷雨さんっ⁉︎」

「うん。じっとしていて」

後ろの穴に指の腹が押し当てられ、遥香がはっと正気に返る。理解が追いつかず戸惑うあいだも、氷雨はきつく窄んだ小さな孔に指を食い込ませてきた。

「だっ、ダメですっ! そこは……そんなとこっ」

「なんにも駄目じゃない。遥香ちゃんならこっちでもすぐに感じられるようになるよ」

「うそっ、……む、無理です……やぁっ」

どうにか逃げようともがくものの、膣を氷雨に貫かれた状態では前にも後ろにも進めない。腰を上げて引き抜こうとしても、背中を抱きしめる腕がそれを許してくれなかった。

「やっ、ホントに、ダメ……っ、んっ、ゆび、やめっ……んぅ」

後ろのふちに愛液が塗り込まれる。孔をパクパクと開閉させてしまうのが自分でもわかった。

これは反射であって、断じて期待しているわけではない。

アナルプレイなんて無謀すぎる。普通のセックスだって昨日が初めてだったというのに、いきなりこんなハードなことをさせるとは何事か。……経験を積めば良いってもんじゃないけど……。

ここは流されちゃいけない。

爽やかに笑いながらなんてことしてるのこの人は⁉︎」

快楽に染まっていた思考に理性的な考えが混ざる。

そうだった、いくら品行方正に見える好青年であっても、氷雨さんはあのオミ先輩の相方なんだ。ただ優しいだけの人なはずがない。

そもそも品行方正な人間はこんな無理矢理な行為はしない。それ以前にそういや彼らは人間でもないのか——とか。

遥香の頭はたとえ正常に回り始めたとしても、現状をどうこうできる妙案は浮かんでこなかった。

「氷雨さん、ほんっとうに、……その、そこで……」

するんですか? とは、怖気付いてしまって最後まで聞けなかった。

「うん、するよ。裂けないようにじっくり慣らしていこうね」

氷雨は遥香の言えなかった部分を察して言葉を拾ってくれた。しかしそんなのはなんの慰めにもならない。

前側で愛液を追加した指がまた後ろへと戻る。後孔に指先が埋められた。慣れない異物感に、遥香は背中を縮こませた。

「やっ……キツいの、だめっ……」

「だからゆっくり拡げてるんだけど……俺の指が嫌なら専用の器具で拡張しようか?」

さらりと言われたとんでもない単語に勢いよく首を横に振った。

「そっか、指のほうが良いんだね」

「……そういうわけじゃなくて……」

どっちも嫌なんです……と、もごもごと口の中で呟いた言葉は氷雨に届いていておかしくないのに、さらりと流されてしまった。

「強引に入れたり、痛いことは絶対にしないよ。それにこっちでも快感を拾えるようになったら、遥香ちゃんはもっともっと気持ち良くなれる」

「そんな、とこで……感じるなんて……」

「お尻が性感帯になるって、知らなかった?」

「……っ、別に知らなくてもいい、ことのはずですよっ」

「知ってしまって、戻れなくなるのが怖い?」

心の内を見透かされたような指摘に言葉が詰まる。

氷雨の目つきがかすかな冷たさを帯びて、遥香は身をすくませた。

「まだ俺たちから逃げられると思ってるんだ」

「や……ちが、う……」

「だったらなおさら、ここはしっかりと開発しないといけないな。普通じゃ満足できないぐらいが遥香ちゃんにはちょうどいい。心配しなくても、俺とオミがいつでも君を満たしてあげるから」

「んぅ……っ」

後孔の上を撫でていた指が、少しずつ窄まりにめり込んでいく。

痛みはないけど……やっぱり怖い。

きつく目を閉じた遥香は、暗闇の中で膣内に埋まるペニスの熱を感じ取り、無意識に腰をくねらせた。快感が、下腹部にじわりと広がる。

「あっ、……あんっ、んぁあっ」

「嫌がってるわりには、甘い声が漏れてるけど……」

「ち……ちがうのっ……、ナカ、と……氷雨さんの、声が……っ」

「耳でも感じてるんだ。——ホントに敏感な身体をしてる」

「んん——っ」

耳元でいつもより低めの声で囁かれ、耳穴に舌を差し入れられた。

グジュリ……クチャ——ッ。

頭の中にダイレクトに響いた水音に脳が痺れ、ゾワゾワと肌が粟立つ。上半身が力んだのは数秒のことで、すぐに身体からふにゃりと力が抜けた。

その瞬間を見計らい、後孔に氷雨の中指が第二関節まで侵入を果たす。

「ひっ……」

お尻に力を入れたが、遅かった。

アナルへと入り込んだ指に抜け出る様子はなく、そのまま指先にやんわりと肉壁を押される。わずかな動きにも強烈な違和感があって、遥香の息が詰まった。

「も……やっ、抜いて……っ」

「苦しい?」

「わ、かんない……、へんな感じ……っ、お尻、熱くて……」

狭く閉じた肉路をこじ開けられて、身体の内側が広げられる、今まで体験したことのない感覚だ。

違和感がとてつもない。これが快感に結びつくとは到底思えなかった。

「……でも、遥香ちゃんの腰、さっきから揺れてるよ?」

「え……んんぅっ」

アナルを○す指がぐるりとまわされる。

「前のほうで、奥を突かれるのは気持ち良いよね? こっちからも子宮をズンズン押し上げて、二本のペニスで境目の壁をずりずりぃって同時に擦ったら、どうなるかな?」

後孔を開発する指が膣側の肉壁をクニクニと揉み押す。氷雨の言葉とその指の動きに、膣道でめいっぱい咥え込んでいるペニスへと意識が向いて、カッと下腹部に熱が灯った。

「はぁ……ん……っ」

脳裏に浮かんだ淫らなイメージが膣の快感を増幅させる。背中をしならせて悶える遥香から、氷雨は指を抜いた。

「んんんっ……ぁあっ」

強烈な異物感から解放された瞬間、背筋に痺れるような感覚が走り抜けた。ほっとしたのも束の間、愛液を追加でまとった指は再びアナルの攻略にかかる。今度はもう少し、奥まで……。

「いっ……ぐ、うぅ……」

「そう力まないで、力を抜いて、リラックスして」

そうしてしばらく指は動きを止める。遥香が戸惑い、アナルの違和感に慣れたころあいをみて、拡張の作業を開始した。

「やっ、氷雨さん、動かしちゃダメっ」

「やっぱり抜くときが一番感じるみたいだな」

「違います! そんなこと、ないっ……ぁっ」

「ないことないでしょ。ほんの少し引き抜いただけで、膣が俺のをぎゅっと締めてくる。解放感と快感が結びついてるって、自覚できてないのかな」

自覚もなにも、それこそありえない。アナルから指が抜けたときに感じたあのゾクゾクは、快感ってわけじゃなくて……。

「もっと奥からずるずるぅって、中の壁を擦りながら熱くて硬いモノが抜け出ていったら、どんな感じがするんだろうね」

言葉を模して、氷雨がアナルから指を引いた。

「……っ、ふぁ……あんっ」

ひくんっと遥香の身体が小さく跳ねる。

後孔に入り込む圧迫感は苦しいけれど、出ていく感覚は、なんだかクセになりそう……。アレが、もっと奥から、ズルズルゥってなったら……。




【第4話】


※省略



氷雨に見下ろされ、不穏な空気にごくりと唾を飲み込む。

「今日はさすがに疲れただろうから、俺もオミも、朝までゆっくり寝かせてあげようと思ったんだよ? それなのに……遥香ちゃんの元気には驚かされるよ」

「元気なわけないでしょう! 疲れてます。はっきり言って疲労困憊です! だから自宅に帰ってゆっくり休もうと……」

「そっか、家に帰るだけの体力があるなら問題ないかな」

「ちょっ——、待って!」

胸元で握りしめていたスウェットのトップスを奪われ、ボトムスもショーツと一緒に脱がされてしまう。

「視聴者とオミを待たせてるから、手早く済ませようか」

「だったらこんなことしてないで、帰るなって一言命令して、とっとと戻ればいいでしょう!」

「急にどうしたの?」

「……そもそもお二人が忙しくしてるなら、私はここにいなくてもいいはずです」

「夜道は危ないのに、ひとりで帰らせたりはしないよ。魑魅魍魎だけじゃなくて、生きてる人間も油断ならないってのに」

「バカにしないでください。これでも多少は生きてる人間対策にも鍛えてます」

挑むように睨むと、氷雨はへぇと気のない返事をして、遥香の内腿をするりと撫でた。

「……ゃっ」

「なんにしても、君がそれだけ動けるなら、こっちの予定も変わってくる」

「…………ぁ……」

墓穴を掘ったことに、遥香は今になって気がついた。ヤバい。さっと血の気が失せて慌てふためく。

「ち、違うっ……本当に、もうムリっ」

「そんなことはないでしょ。ひとまず手は頭の上……ね?」

両手首をひとまとめに掴まれ、頭上でシーツに押し付けられる。氷雨が離しても、遥香の両手はベッドに縫い止められたまま動かせなかった。

縛鎖の術だ。それも、恐ろしく強力な。

「これっ! といてください!」

こんなの暴漢よりもよっぽどタチが悪い。

「せっかくだし足も縛っておこうか」

ついでと言わんばかりに、肩幅に開いてゆるく膝を曲げた状態の左右の足も、その状態で固定されてしまった。

遥香のしなやかな裸体が氷雨の前にさらされる。氷雨は己の成果に満足し、ヘッドボードの棚に備え付けられている引き出しから、ローションと怪しげな道具を取り出した。

黒々とした道具の素材がシリコンなのかプラスチックなのか、遥香には判別ができなかった。氷雨が先端にある輪に指を通したそれには、ビー玉ほどのサイズの黒い球体がいくつも連なっていた。輪っかの持ち手に一番近い部分の玉だけは、他の球体よりも大きい。

遥香の腹の上で、ボトルのローションが真っ黒な玉のひとつひとつにたらされる。

「な……んですか、それ……」

「後ろを開発するためのオモチャだよ。暇してるならこれを咥えておこう」

秘裂にもローションを流され、冷たさにうっと息を詰めたのも一瞬のこと。どろりとした液体を塗りつけるように、後孔のふちをフニフニと押され、お尻にぎゅっと力がこもった。

「やめて……、やだっ」

「嫌がってるわりには、ここは物欲しそうにヒクヒクしてるよ。昼間の感覚を忘れていないうちにおさらいしようか」

「ひっ……ぃ……っ、や、やめ……っ」

プツ、プツ……と、アナルの入り口を押し広げて球体が中に入り込んでくる。ひとつの球体が入ると口が窄まり、また球体に沿って広がって……その繰り返し。

「んぁっ……ゃっ……やだぁ……っ」

ゾリゾリと腸壁を擦りながら奥へ奥へと侵入する球体の連なりは、ついに指では届かない未開の場所まで攻略し始めた。

どうして……。

あらぬ場所を異物に占拠される感覚が不快でないことに、遥香はうろたえた。尾てい骨の奥あたりがぞわぞわと甘く痺れて、膣道がこっちにも刺激が欲しいと切なくうごめくのだ。

氷雨は貪欲に快感を求める肉体に困惑する遥香に構わず、小さな球体を遥香のアナルに押し入れる。

「すんなり入りきった。……これが最後」

「やっ、ん、いたっ……ぐ、ぅ……っ」

持ち手と直接繋がったゴルフボールに近いサイズの球体が後孔を広げる。このときだけは引きつる痛みに遥香がうめいた。しかしそれも球体が半分を越えるまでのこと。後半は氷雨が何かをする必要もなく、口の窄まりとともにオモチャはすんなりアナルの中へと呑み込まれていった。

アナルから生えた持ち手の輪を氷雨が軽く引く。

「ぃうんっ」

孔からわずかに覗いた黒い球は、ふちがきゅっと閉じたことにより見えなくなった。まるで外に出すのを拒むような遥香の反応に満足して、氷雨は先端の輪から手を離した。

「じゃあ、あっちが終わったら続きをするから、それまで良い子にしていてね」

額に軽くキスされて遥香は慌てた。

「やっ、氷雨さん、待って……これ取って。手のやつ、といて。……お願いっ」

「風邪ひかないように暖房つけておくよ」

懇願はあっさりと無視される。自身のスマートフォンを使って空調を操作した氷雨は、遥香の頭をひと撫でして、そのまま部屋を出て行ってしまった。

バタン——。無情にもドアが閉められる。

「——っ、あの人は!」

込み上げた怒りに任せて叫ぶ。こんな状態で放置するとか鬼畜すぎやしないか。

「……ぅあっ、ゃ、……もうっ」

無意識に浮き上がった腰が揺れる。アナルの異物感もさることながら、何もされていない前側が刺激を欲して疼く。どうにもじっとしていられなかった。

ひとり全裸で腰を振って、私は何をやっているのか。自分を客観視できる理性が残っているだけに、この状況に羞恥心を抱かずにはいられない。

本当は、家に帰ろうとせず、ここでワザオイの配信が終わるのを待っているのが正解だったと、遥香だってとっくにわかっていた。

知っていながら彼らの望んだとおりにできなかったのは、自分の子供じみた嫉妬心が原因だって……それぐらいちゃんと自覚している。

でも……だからってこの仕打ちはあんまりじゃない!?

「……氷雨さんのバカ……っ」

——氷雨が馬鹿なら自分は何だ——?

悪態には常に感情の矛盾が付きまとった。

処女を奪われ、逃げることを許されず二人に良いようにされている現状。当然納得はできないでいるものの、遥香はこんな扱いを受けても氷雨と辰臣を嫌いになれなかった。

ワザオイとして活躍する、二人のパフォーマンスも大好きだ。これからも続けてほしいと思うし、神括連なんかに潰されたくない。

この身を無理矢理犯した相手だというのに、悲観にくれることのない自分の図太さに驚かされる。二柱の神に強烈な畏怖の念を抱くことはあっても、遥香は精神を強○的に屈服させられてはいなかった。

その証拠に、こんなことになっても遥香は彼らに軽口を叩けるし、文句も言える。辰臣と氷雨も、遥香のそんな態度を咎めず、当然のこととしていて——。

「……なんなのよ、もう……」

明らかに歪んでいる関係を、神様だったら仕方がないかと受け入れている自分も結局のところどこかおかしい。

ねじ曲がっているのは彼らに向ける好意か、はたまた自分の性癖か。

「……ぅっ、く……ぅ」

腰をくねらせると体内の異物を鮮明に感じ取ってしまう。

「ぐっ、うぅ……んぅっ」

どうにかしたいのに、手前の大きな球体は、多少力を入れたくらいではアナルから出ていきそうになかった。

「も……いやぁ……」

壁にかかった時計を見る。時刻は二十三時をまわったところだ。辰臣たちが配信を終えるまであと三十分もある。

期待した快感が得られないもどかしさは記憶に新しい。というか、今日車の中で体験したばかりだ。あのときはずっと、ナカにバイブを挿れられた状態で氷雨にじらされて……。

「んぁっ……ぁっ……」

思い出したら下腹部がことさら疼き遥香を追い詰める。

あのときとは違い、そこは何もされてなくて、代わりに、後ろの穴を変なオモチャに犯されている。痛みはない。それどころか、よくわからない異物感を、遥香は快感と認識し始めていた。

……たしかに気持ち良いのかもしれないけど、秒針の音と自分の吐息や喘ぎ声しか聞こえないこの空間は、ただただむなしかった。

こんなオモチャなんかより、熱い肉棒がいい。……ううん、そんなことよりも……彼らに傍にいてほしい。

「……氷雨さん……オミ先輩っ」

名前を呼ぶと、求める気持ちがよりいっそう強くなる。応える声はなく、寂しさに拍車がかかった。

カチ……、カチ……。

時間を気にするほどに、秒針の進む速度は遅く感じた。




※省略



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