イラストレーターさんを探したときの話
ご来訪いただきありがとうございます。「あすのかぜ」です。
ついに2023年も終わりとなりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私は気がそぞろでまったく落ち着きません。
いつ新たな不具合が見つかるのか、満を持して配信開始した「ラスト・メイル」がどのような評価を受けるのか……こんなにふわふわした精神状態で年末を迎えるのは今年が初めてかもしれません。今なら凧のように飛んでいけるかも?
イラストレーターさんを探したときの話
まあ、そのような戯言はさておきまして、今回はイラストレーターさんを探したときの話をご紹介しようかと思います。
とは言え、ほぼ私の失敗談を垂れ流すだけですので、もしこれからイラストレーターさんを探そうとされている方は反面教師にでもしてください。
まずはpixivで良さそうなイラストを描いていらっしゃる方を探しました
私は自営業をしていたわけでも何でもなく、ただの一般的な会社員としてのスキルや経験しか持ち合わせていませんでした。誰かにビジネスを持ちかけたり、何かを発注するというのはこれがほぼ初めての経験です。
当然、イラストレーターさんとの伝手なんてありませんでしたから、まずは発注をかける(受けてくださる)イラストレーターさんの候補を探さなければなりません。
候補者の選定に当たってはSKIMAというサイトでも探してはみたのですが、私の中にある漠然としたボーダーラインを越えるイラストレーターさんは片手で数えるほどしかおらず、その方たちも受注できない状態であったため、結局pixivで探した方々に連絡を取ることにしました。
なお、pixivで探したときは自分が普段検索に使っているタグで検索して表示されたイラストの中から、なんとなくのボーダーラインを越えている方を抽出して回りました。
最終的に候補に上がった方は全員で15名ぐらいだったかと思います。
もしかしたらAIイラストを使っていたかも?
私が候補者の方を探して連絡を取ったのは去年の8月ごろの話でして、AIイラストが市場を占拠し始める一ヶ月ほど前のことだったと思います。
もし、もう少しタイミングが遅かったらAIイラストを使っていた可能性も0ではありませんが、その場合はイラストレーターさん+予算が足りない分をAIイラストで補う、みたいな形態を取っていたかもしれませんね。
ただ、私はリスクを考慮し、良識を大事にしたい質なので、AIイラストの是非やガイドラインが定まっていない状態においてAIイラストを使うという決断をしたかというと……おそらく使わない判断をしたのではないでしょうか。
まあ、どちらにしてもifの話でしかありませんけれど。
最初はアプローチの方法を誤っていた
これは後になって気が付いたのですが、最初、私は焦っていたのだと思います。
イラストレーターさんが捕まらなかったら計画が破綻する……
私のような活動実績がないやつ相手では警戒されてしまう……
その結果、私は相談を持ちかけるのではなく、強引に迫るような(押しが強すぎる)アプローチをしてしまったと思います。
失敗その① 情報過多
イラストレーターさんたち全員に一斉にメールorメッセージを送ってしまうと上手く進んだにしてもそうでないにしても対応が大変になってしまうため、3~4名ごとに区切り、第1弾~第5弾までに分けて順番に連絡を取りました。
この際、最初のうちに送ってしまったメールは後にして思うと完全にしくじってしまっていました。
……と言いますのも、明らかに情報量が多すぎたのです。
初めてのメールだというのに、文字数は原稿用紙換算で4枚~5枚分の超長文。
内容は以下のとおり。
- イラスト制作をお願いしたい旨
- 作っているゲームの概要
- 依頼したいイラストの枚数と内訳
- 予算目安
- 販売開始予定時期
- 納期目安
- 活動実績はないけど本気なんです!
いずれも取引を締結させるまでには必要なことではあるのですが、これらは段階的に少しずつ相談していくべきものでした。
そうしないと受け取ったイラストレーターさんも困惑してしまいますし、実際、相手への配慮が足りていなかったと思います。
この内容が原因だったのかどうかまでは分かりませんが、ご返信をいただけた方は半数未満でした。
返信が来ない絶望感
自業自得と言われればそれまでではあるのですが、私は人物画を描くことが凄まじく苦手な分野でしたので、イラストを描いてくださる方が見つからないとゲーム制作が頓挫してしまいます。
特に、半数以上の方からは返信すら返って来なかったため、この時期はメンタルをやられかけていたと思います。
返信が来ても条件が合わず……
また、ありがたくも返信をくださった方のメールを見ると、1名の方は予算の都合が合わない、他の方はスケジュールの都合が合わない、という内容でした。
こうして候補者リストに×が増えて行くと絶望感がマシマシです。
そして、このぐらいのタイミングで、送っているメールの内容に問題があるのではないかと気づき、添削を行いました。(条件が合わない方は仕方ないとしても、返信が来ない問題をなんとかしたいと思いました。)
添削したらきれいさっぱりに
すでに問題点は分かっているとおり、私の失敗は「段階的に少しずつ相談していくべきもの」を一気に捲し立ててしまっていたことです。
それが全ての原因であったのかと問われれば、それは分からないと答えるしかないのが実情でした。でも、まずは印象を良くしないことには返信も来ない! と言うことで、添削しました。
添削後のメール文の長さは原稿用紙換算で1枚未満。
内容をざっくりと羅列すると以下のような感じです。
- 男性向けのR18ファンタジーPRGゲームをつくっています。
- イラストを描いていただきたいです。
- 制作中のゲームを録画した動画を送付いたします。
- 検討していただけるようであればご返信ください。
予算や納期やイラストの内容なんかは全部後回し! それらは段階を経て擦り合わせていくとして、まずは相談に乗っていただかなければ話になりません。
最終的にはねこじま様に描いていただけました
正直な話、添削後のメール文にしても返信率は5割未満でした。
ですが、添削したからかどうかは分かりませんが、ねこじま様( https://www.pixiv.net/users/17690877 )からはご返信があり、ご相談させていただいた結果、イラストを描いていただけることになりました! そして今日に至ります。
イラストレーターさんが決まった後も大変でした
イラストレーターさんが見つかるまでも大変でしたが、イラストを描いていただけることになった後も大変でした。
希望するイラストの内容をお伝えし、描いていただいたラフ絵を確認して要望を出し、そのやり取りを何百回と繰り返しました。
ねこじま様も大変だったと思いますし、私の方もそこに時間をかけるようになった分、ゲーム制作に当てられる時間が減って開発期間が延びに延びました。
特にHシーンの文章は気力や体力と関係なしに、なぜか1日に書き進められる量に限界点のようなものがあり、頑張っても速度を上げることができませんでした。(25万字以上も書いていると内容や頻出語彙の被りを避けるのも一苦労でした。しかもおそらく避け切れていません……)
ちなみに最後のイラストを受領したのが先月下旬です。つまり、そこからゲーム完成まで1ヶ月未満です。そのせいか、今月は身体が悲鳴を上げていました。
苦労の果てにできたのが「ラスト・メイル」
このように、私とねこじま様が苦労をかけた果てに日の目を浴びることができたのが「ラスト・メイル」です。
みなさま、お楽しみいただけているでしょうか?
この苦労と熱量が少しでもみなさまに伝わっていれば、もう何も言うことはありません。
もう年末年始を迎えておりますが、来年もみなさまが健やかな日々を送れること、そして「ラスト・メイル」をもっと多くの方々に遊んでいただけることを願って、本年の締めの挨拶とさせていただきます。
来年もよろしくお願いいたします!
あと、「ラスト・メイル」の配信開始記念セール(割引キャンペーン)は2024年の1月9日までなので、まだご購入されていないという方は成人式の祝日までにご購入されるとお得に遊べます。お忘れなきようお願いいたします。