五月雨時雨 2024/05/09 21:10

不運な男は淫らな獲物として捕らわれる

突然の豪雨に襲われ、発生したぬかるみにタイヤを取られて困っていた自分に救いの手を差し伸べてくれた男達はもう、何処にもいない。
この雨の中山道を走るのは慣れていないと危険だからと言って自分達が住む山中の家屋へと招き、風呂だけでなく食事も提供してもてなしてくれた二人の男はもはや、影も形も無い。
食事に盛られた薬品によって意識を奪われ長い眠りの果てに目を覚ました男の前にいるのは、残忍で悪辣な本性を剥き出しにした二人の男と、その男達に捕らわれ自分と同じ拘束を加えられ、容赦の無い淫らな辱めを注がれている裸体の男だけだ。

「んぐぅぅーっ! んもっ、ふぐぅぅっ!!」

左右の手を顔の両脇に固定させ、足を無様に開いた状態に維持させる。そんな体勢を強要する屈辱に満ちた拘束を生む為だけに作られた台に裸体を囚われた男が、口を塞ぐ黒いギャグボールの穴から言葉にならない悲鳴と共に唾液を噴き出させつつ、絶え間無く襲い来る快楽に悶え苦しんでいる。
男の物とは思えないくらいに肥大化した左右の乳首を強く挟むクリップ型をしたローターが行う振動と、硬く勃起して透明な蜜をとめどなく零している男根の根元と亀頭の真下を緩く締め付ける黒革のベルトと一体化したローターが断続的に繰り返す振動に鳴き喚かされながら、甘く淫らに嬲られる男は正面で同じ縛めを施されているもう一人の男を意識する余裕も失った思考から紡いだ哀願の絶叫を、自分の尻穴を協力して弄ぶ無慈悲な二人の男に向かってなりふり構わずに飛ばしている。
だが、男達はその恥を忘れ去った助けての意思表示を一切聞き入れない。背後にいる男を助けた際に見せていた偽りの穏やかさを捨てた男達は一生懸命に慈悲をねだる男の滑稽な悶絶を閉じられなくさせた足の間という特等席で満喫しつつ、それぞれの右手と左手に握った棒を気まぐれな速度と間隔を付けて前後に動かし、ただの排泄器官から性器に育て上げた男の尻穴を好き勝手に掻き毟り意に染まぬ悦楽を嬉々として流し込んでいく。

「ほら、イけ。新しい友達の前でどんどん派手にイってみせろ」
「んうぅ! ぶぁぁぁっ!!」
「イヤイヤじゃねーよ。無駄に逆らってないでイきまくれ」
「おごぉぉぉぉーっ!!」

あまりにも非道で淫猥な加虐の様を、男はただただ呆然と見つめることしか出来ない。
抵抗を封じられた男が乳首と男根を機械の振動によっていたぶられながら射精し、不規則に出し入れされる球を連ねたような形状をしている二本の棒の掘削で尻穴を苛まれ絶頂する光景を、男は口に噛まされたギャグボールから恐怖の呼吸音を零しつつ観察することしか出来ない。
絶頂するだけの肉の塊と化した男が汗と精液に汚れた裸体を一際大きく痙攣させつつこれまでとは違う頂点に至る姿を目にしても助けられない男は、眼前で繰り広げられる一方的な凌○の淫蕩さに絶望するしか無いのだ。

「んおぉぉぉっ!! ぼ、ごあぁぁぁぁー……っ!!」
「ったく、また気ぃ失いやがったか」
「こいつは反応は十分なんだが、耐久力が無いのが玉に瑕だな」

失神した男への不満を口にしつつ、二人の男が最奥までねじ込んだ棒を尻穴に残したまま立ち上がる。
そうして振り返った男達は分かりやすくビクリと裸体を跳ねさせた男との距離を詰めながら、憐れみと愉悦を混ぜた言葉をぶつけ始めた。

「○○さんも運が無いねぇ。よりにもよって俺達に会っちまうなんて」
「会っちまった以上、俺達がここに調教所を構えてることを話されないようにする為にもこうするしか無いんだよな」
「まぁ、安心しろよ。あっちのあいつよりは優しく可愛がってやるよ」
「買い取り手がいない状態でやる、俺達が愉しむ為だけの調教だからな。長く使えるよう可能な限りに優しく苛めながら……気持ち良ーく口封じをしてやるよ」
「うっ、うぅぅ……!」

じわじわと迫ってくる二人に拒絶を示しながらもがいても拘束は解けない。ギャグボール越しに助けを欲したとしても、その声は人里離れた山中に存在する建物の地下空間に虚しく響くだけ。
そんな立場に置かれ裸体を無防備に露出させられた不運な男が怯える様子を満喫しながら、男達は口封じと称した快楽を注ぐ為に一歩また一歩と足を前に運び、商品ではない自分達だけの獲物へと近寄っていくのだった。

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