五月雨時雨 2024/07/07 20:06

男は淫らなペットが交尾を嬉しがる様を見せ付けられる

意識を取り戻した瞬間から襲い掛かった悪趣味な責め苦に屈辱を味わわされながら、男は嫌でも一瞬で分かる敵の手に堕ちた状況から抜け出そうと裸体を必死にもがかせていた。
無防備にさらけ出された男根の幹部分を覆う形で装着されていた黒色の器具が行う微弱な振動によって望まぬ勃起へと導かれた男は、口を塞ぐ黒い棒状の枷に歯を立てて唸りながら狭い檻に閉じ込められ四肢を縛められた肉体を暴れさせどうにかして自由を取り返そうと試行錯誤を積み重ねていた。
だが、どんなに手足に力を込めても男が求める変化はいつまで経っても生まれない。指の使用を不可能にさせる黒革製の鍵付き手袋を嵌められ、同様に足の指も使い物にならなくさせる靴に見た目を寄せた黒革製の器具を履かされ、左右の手首と足首を檻の四隅に位置する他の格子よりも太く頑丈な金属製の柱へと黒革のベルトで縛り付けられた男が緩く張り詰めさせられた男根から染み出した透明な淫蜜を己の足や腹部に撒き散らしつつ身悶えても、男は檻から逃れる以前に手足と口の拘束を振り払うことさえ叶わない。
それでも、男は手足を動かし希望を追い求め続けた。悔しげに歪んだ呻きと共に唾液を溢れさせながら、仰向けに近い格好を取らされた裸体をよじらせ続けた。
自分と一緒に敵の手に堕ちた最愛の相棒を必ず救い出すという決意を胸に滾らせながら、男は頭部の両隣に位置を固められた手と、膝を立てた形を強いられた足を諦めとは無縁の態度で頑張らせ続けていた。
しかし、そんな男の眼前に突き付けられた現実はあまりにも無慈悲な物で。憎き悪に背を押される形で約一日ぶりに再会した愛する男の変わり果てた姿を見せ付けられた男は、ベッドの上で見せたことの無かった淫猥な仕草に絶句しながら、憎き悪の男とかつて相棒であり恋人であった一匹の淫乱の交尾を呆然と眺めていた。

「あぁんっ! ご主人様のおチ○ポ、太くて、硬くてぇっ! 俺の気持ち良いところゴリゴリしてますぅぅっ!!」
「ふふっ、恋人に何もかもを見られてるってのに随分な乱れっぷりだねぇ。罪悪感は無いのかい? 自分が情けなく無いのかい?」

二の腕を胴体に繋ぎ、左右の手首を背中で交差させた状態に維持させる縄を着せた上半身を檻の上部に押し付けさせた悪の男が、無防備に突き出させた尻穴を自身の男根で好き勝手に蹂躙しつつ問いかける。
汗ばんだ髪を掴んで檻の中にいるもう一人の顔を直視させながら腰を荒々しく振る悪の男が、打ちひしがれているかつての恋人のことも気にせず幸せ色の悲鳴を上げている男に意地悪く尋ねる。
それに対し、淫薬を交えた調教で心と身体を屈服に導かれた男は迷い無く返事を口にする。縄に縛られた自分の裸体の下で戦慄している相棒を眺めながら、堕ちた男は愛し愛された記憶を肉欲にすり潰された思考から発した堕落の答えを叫んだ。

「しょんなの、どうでも良いですぅっ! ご主人様のおチンポがあれば良いのぉっ! おぢりじゅぼじゅぼして頂けたら、他はもう何にも要らないでしゅぅぅぅっ!!」
「あらら、すっかり気持ち良いことが大好きなお馬鹿になっちゃったね。なら、私のペットになった証明としてお尻をほじくり回されながら派手にイきなさい。檻の中にいる彼に私のおチ○チンで思いっきりイく所を見せながら……可哀想な彼に君の精液を浴びせてあげなさい」
「ひゃいぃっ! わがりっ、まじだぁぁっ!!」

命令を飲み込み、冷静に尻穴に意識を送って主の男根に射精を促す圧迫を捧げる従順なペットの反応を愉しみながら、悪の男はイくことも萎えることも許さない快楽を男根に注がれながら奪われた恋人の痴態を見上げさせられている滑稽な男に勝利と侮蔑の思いを乗せた笑みをぶつけつつ圧迫の返礼と言わんばかりに腰を前後させる速度を引き上げ、悪にも愛にも敗北した無様な男を汚す精液の放出へと、嬉しそうに鳴き声を発するペットを導いていくのだった。

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