五月雨時雨 2024/06/10 19:49

騎士達は無慈悲な袋の中で淫猥な手駒へと作り変えられる

普通の山賊ではない。そう確信が抱ける程の魔法具達によって、国から討伐を任された二人の騎士は奮闘虚しく返り討ちとされ捕虜の立場へと貶められてしまった。
間違い無く、こいつらは山賊と身分を偽った敵だ。無法者には手が届かぬはずの代物である魔法具を数多く操る男達に敗北し、それらの魔法具に小さく刻まれた隣国の紋章を目にした騎士達は、お互いを標的としない国家間の条約が一方的に破られたことを悟り怒りと焦りをその胸に募らせた。
だが、幾ら騎士達が怒り焦ろうとも山賊に化けた隣国の男達は全く動じない。時に欺く為に必要だからと自身の国からやって来た商人の馬車からも略奪を行っていた偽りの山賊達は、敵意を漲らせている騎士達を油断を欠片も挟まない眼差しで見つめるばかりだ。
一切の武装の解除を強要する魔法具の力で剣と鎧だけでなくその下の衣服も没収された裸体を、山賊の根城として認識していた山中の洞の地面に仲良く情けなく横たえさせている騎士達。凶悪な犯罪者に用いる物として限られた者にのみ使用を許可されている拘束をもたらす魔法具の力で左右の腕を胴体の真横に沿わせ両足を隙間無く密着させた体勢を口の引き結びと共に強要されている無様な騎士達。そんな滑稽な姿になり果てた二人の男を拘束の魔法具に不備が無いかを確認する意味も込めてしばし観察した隣国の男達は、騎士達が自身の得物である剣を奪還する以前に立ち上がることすらも叶わない状態に計画通り陥っている事実を確信すると、最後の仕上げとして巨大な薄茶色の袋を取り出しその袋に抗えぬ二人の騎士の裸体を迷い無く詰め込んでしまった。

「んーっ! んむぅぅーっ!!」
「うっ、ふぅぅっ!」

騎士達が開けなくされた口で拒絶を叫んでも、男達は全く取り合わない。袋に放り込まれ折り重なった形となった二つの裸体をよじらせつつ騎士達が眼差しと唸りで抗議を示しても、男達はそれを無視して袋の口を閉じ、二人の理性と矜持を破壊し自分達に都合の良い手駒へと陥落させる魔術を残酷に起動させてしまった。
袋に手を添え念じた男の意に従って、袋の表面に薄桃色の魔力が走る。特殊な性質を有する植物で編まれた袋が、自身に注がれた魔力を受けてその性質を無慈悲に発揮させ始める。
逃げ場を奪われ、逃げ出す為の手段を没収された騎士達はもう、密着させられた裸体を間抜けに跳ねさせながら苦しむことしか出来ない。強烈な発情と快楽を無から生成し触れている者の肉体に流し込む淫猥な袋に閉じ込められた騎士達はもはや、恐怖に染まった甘い悲鳴を上げながら望まぬ悦びに狂わされるしか無い。
肉欲とは無縁な鍛錬の日々を過ごしてきた雄々しき肉体を男娼よりも熟れた物へと一瞬にして仕立て上げられた哀れな騎士達は、お互いの火照りきった裸体を狭い袋の中で嬲り合いながら洗脳の効果を持つ魔法具による支配を無防備に受け入れる精神状態となるまで絶頂を迎えるだけの存在でしか無いのだ。

「んみゅぅぅっ! ふぎゅぅぅぅぅんっ!!」
「んもっ、ぶむぅぅ! うふっ、むおぉぉぉぉぉーっ!!」

我慢さえも許されぬまま、騎士達が早くも一回目の絶頂へと到達する。もう一人の裸体を精液で汚し、絶頂由来の痙攣で上乗せの悦びを無自覚に引き寄せながら、騎士達が次の射精へと為す術無く上り詰めさせられていく。
そうしてイき地獄へとどうすることも出来ずに堕ちていく二人を離れた位置から袋越しに眺めながら、山賊に化けて騎士を誘い出し捕らえた隣国の男達は二人が完全な崩壊に至らないよう様子を休み無く伺いつつ、淫らな慈悲欲しさにどんな命令にでも従う手駒に作り変えた騎士達の家に住み込み情報の提供と引き換えに餌となる甘い至福を恵む者を誰にするかという話し合いをすぐ近くで淫蕩な悶絶が繰り広げられているとは到底思えぬ冷静さで行うのだった。

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