4月第4週
無職転生とSHOGUN
今週の無職転生。ナナホシ回はすごく面白かった。
そして最近、海外で話題らしいSHOGUN。そのモデル三浦按針。
「一介の航海士が遭難という事故で日本に住まうことになり、持っていた西洋の知識を使い歴史に名を残すほどの功績を残した。」
こう書くと、ほぼほぼ、なろうけい小説の異世界転生。
話を戻して、無職転生のナナホシ。
自分はやはり闇落ちする少女が好きというのを再確認しつつ少し分析。
この二作品の”異世界モノ”としての利点は、主人公への感情移入が容易なこと。
無職転生のナナホシ、SHOGUNのブラックソーン。共に視聴者がすごく感情移入しやすいポジション。
読者に感情移入させるというのは物語の必須要素。この難しい課題を物語設定が強烈にサポートしてくれる。
もしかすると、これが異世界転生が乱立している原因かも。
ちなみに、まとめサイトなどを見ていると英語で「isekai」という名詞が広がりつつあるどころか、「異世界転生」という意味の動詞になりつつあるように感じる。
■ついでに、日本の時代劇。
実は、世界で日本時代劇だけなのでは?
歴史モノの映画やドラマは各国で作られているけど、継続的に歴史モノの映像作品を作り続けているのは日本の時代劇以外にあるのだろうか。
歴史モノは大戸具小道具にとんでもないコストがかかる。ゆえに経済が大きめな国でしか作れない。
そもそも、歴史をちゃんと残していないといけないので大きな革命や政変が侵略が繰り返された国では歴史の細部の記録が途絶え気味で作るのが難しくなる。
経済圏の規模と歴史の残し方から、欧州の大国なら可能なのだろうが欧州映画産業が歴史モノを継続的に作っている印象はない。
イギリスあたりなら王室も残っているので、作れそうな気がするが多く作られている印象はない。
アメリカは西部劇以降なら作れるだろうが、歴史問題になるので多分だけど触りづらく作りづらい。
インディアンの歴史に触らないようにしている間に、インディアンの文化が風化し、映画ウケするインディアンぽいものがクリエイトされてしまいそう。
■週刊:お遊び未来予測(概ね2年ぐらい先まで)
日本の時代劇が、実は世界的なニーズのあるコンテンツだと”再発見”される。