新作が売れると本当に思ってなかったという話
自分は今、ギリギリの状態で生きてる
たぶんこのブログを見てる人の想像の20倍くらいはギリギリの所で生きてる。
昨日、ついにパソコンのキーボードが完全に壊れた
具体的に言えばなんかの配線がダメになったようで、gキーとhキーが反応しなくなった
今はスクリーンキーボードっていうPC上に表示させてるアプリのキーボードで文字を打ってるんだけど
これで文字を打ってると普通のキーボードで打つのの3倍くらい時間がかかる。
そして自分が使ってるのはノートPCだからキーボードだけ買い替えとかも出来ない。
ただでさえ時々勝手に電源が切れたりして発狂してたのに
こんな状態でゲーム作らないといけなくなってたら脳みそが壊れてたと思う。
アフリカの貧困の解説とかの動画を見てると
貧しい人達は少しお金を貰ってもささやかな贅沢にそのお金を使ってしまうから、栄養状態が改善しない的な事が言われてる。
しかし自分の貧困はそういうのですらなくて
欲しいゲームとかは何も買えなくて、ボロボロのPCを買い替えたりも出来なくて
本当にギリギリまで生活を切り詰めているのにその上でお金が全然なくて
水道水しか飲めなくて体がガリガリになってるような状態だった。
当たり前だが、そんな状態で
何時までも創作活動なんて続けられる訳がない
だから自分は、新作のゲームが完成したらしばらくは創作活動なんて出来なくなると思ってた
自分の人生と向き合わないといけない時間がとうとうやってきてしまって
最後はせめて、これが出来たら死んでもいいようなものを作ろうみたいな事すら少し思ってた。
しかし、自分が一旦最後だと思って作ったゲームは、なんか知らんが売れた
まだ販売開始して1週間しか経ってないから最終売り上げは分からないが、今の時点で30万円分程度売れてるので
おそらく最終的には40万~45万円分くらいの金が入ってくるのでは、という程度に売れた
アフリカで生きてる人達にとっては時給100円でも高いみたいなアレで
自分にとって40万円というのは人生が変わるには十分なくらいの金だった。
40万円もあればパソコンも買い替えれる
憧れのツクールmzも買える
それでもまだお金が一杯余って、頑張ればたぶん半年以上は生きていられる。
それは本当に心の底からありがたい事なのだが
同時に「まだこんな事を続けろというのか」という気持ちもほんの少しだけ湧いてくる。
自分は引きこもりをしている。
本当に社会が無理で、どうしようもなくて
おそらく餓死寸前まで追い詰められないと日雇いの派遣バイトすらする事が出来ない。
だから、ほんの少しでも引きこもる事が許されるなら
一生引きこもって部屋で一人エロゲーとかを作り続けてしまう。
正直、助かってしまった事が怖い。
これで次に出すエロゲとかが今度こそ全然売れなくて
やっぱり辛い現実と向き合わないといけなくなってしまったら
きっとそこには、更にどうしようもない所まで追い詰められた自分だけがいる。
そして当然だが、自分はただエロゲーを作って買って貰えただけなので
間違ってもエロゲーを買っただけの人に対して「俺を助けた責任を取れ」なんて事を言える立場でも関係性でもない。
自分は自分のエロゲーを買ってくれる人を、妖精さんのようなものだと思ってる。
今回はたぶん400人くらいの妖精さんが最終的にはいてくれる。
顔も名前も分からない、400人くらいの妖精さん。
彼らの目には何気なく自分の作ったエロゲーが目に映り、(たぶん)何となくの気まぐれで自分のエロゲーを買ってくれてる。
その400人くらいの妖精さんに自分は全てを握られている。
妖精さんは自分に希望を与えて生かしてくれる。
そして、自分から絶望を奪って殺してくれない。
妖精さんの気まぐれだけで自分はまだ死なずに済んでいて、そして死ねない。
こうなってしまったら、またこれからも
現実から逃げきれる時を夢見てエロゲーを作り続けるしかない。