息子の告白/19
息子は、まるで新しいおもちゃを手に入れた子どものように、執拗に楽しげに、乳首をつぶしてはゆるめ、つぶしてはゆるめしてきた。久美子は、そのたびに、嬌声を上げた。上げまいとして頑張るのだけれど、どうしても口から漏れてしまう。
「ね、母さん、いいでしょ、セーラー服?」
高典はしつこく訊いてきた。断ると、乳首に快感を与えられ、少しして、また訊いてくる。何度も何度もそれをやられて、久美子はついに、
「わ、分かったから……もう、やめて」
降参するしかなかった。
「本当?」
「ええ……」
「母さん」
「なに?」
「怒ってない?」
散々、人をもてあそんでおいて何を……と思った久美子は、それほどもてあそばれてはいないかということに気がついて、怒ってないわ、と答えた。すると、高典は、ホッとした笑顔を見せて、
「動いてもいい? 母さん?」
と訊いてきた。久美子に否応があるはずがない。うなずくと、息子は、そのまま体を倒して、顔を近づけてきた。久美子は自分の唇に彼のそれが重ねられるのを感じた。うっとりとする感覚である。ただ唇を重ねているだけなのに、どうしてそんな心持ちになるのかが、本当に不思議だった。久美子は目をつぶった。少しして、体の奥から快感が起こって、さざ波のように全身に伝わっていくのが感じられた。息子が腰を動かしていた。
それほど激しい動きではないけれど、ナカで彼のモノが動いていることは十分に感じられる。長大な肉棒が膣壁を押し返すようにしながら、奥まで入れられると、久美子はたまらない気持ちになった。太い杭で体を突き刺されているような気分である。にも関わらず、痛みなど全くなくて、何とも形容のしがたい心地よさが脳髄を振わせる。久美子は、自然と高典の体を抱き締めていた。そうして、抱き付いていないと、どこかに流されていってしまいそうな、そんな気がした。
久美子は、自ら舌を出すと、息子の唇を割って、その口内に、差し入れた。
「んっ!」
驚いたような鼻息が上がるのが聞こえたが、構わず、彼の口の中を舐めるようにする。
「んんっ!」
次の瞬間、息子の腰の動きが素早さを増した。これまでゆっくり押し引きしていたのが、急に速度を上げて、ガシガシと打ちつけるようにしてくる。
――ああっ、すごいっ!
久美子は、快感のハンマーで頭を叩かれて、気を失いそうになりながら、息子の舌に自らのそれを絡めた。