母の浮気/50
「ダメって言っても、久司くん、こんなに大きくしてるじゃないの。おばさんに触ってほしいんでしょ?」
「そ、それは……」
「触ってほしくないの?」
「……ほしいです」
「もうエッチはしないけど、手で出してあげようか?」
「あ、お、お願いします!」
どうやら、母と一緒に入浴した久司が、興奮のあまりまた勃起させたようで、母がそれをいじっているところであるようだった。
良太の位置からは、二人の姿はまったく見えない。ただ、声だけは、割とはっきりと聞こえてくる。
「あ、あ、あ、おばさん……気持ちいいです」
「ふふっ、もう何度も出しているのに、元気ねえ」
「ああっ、そ、そこは!」
「気持ちいいでしょ、タマタマ」
何がタマタマだよ! と思いながら、良太は興奮していた。良太の脳裏に、母が、久司のペニスをこすりながら、もう一方で玉袋をまさぐっている様子が浮かぶ。
「じゃあ、ここは、どうかな?」
「お、おばさんっ!」
「あらぁ、ダメよ、逃げたら」
「で、でも、そこは!」
「いいから、おばさんに任せて。気持ちいいはずだから」
「はあっ……お、おばさん……」
「ふふっ、久司くんのおちんちんの先から、どんどんエッチなおつゆが出てきているわよ」
「お、おばさん……あああっ」
久司は、まるで女の子のような声を上げた。
「ふふっ、気持ちいいんでしょ、お尻の穴」
なんだって! と良太は、目を見開いた。母は、玉袋への責めをやめて、アナルをいじっているのだ。そんなことがあっていいのだろうか。
少し静かになったあとに、
「お、おばさん……」
久司の切羽詰まった声が上がった。
「なあに?」
「ど、どうして、止めちゃうんですか?」
「ふふっ、どうしてだと思う?」
「もう少しで出そうなんです」
「そうでしょ。だから止めたのよ」
どうやら、射精寸前で、母が手コキを止めたらしかった。どうしてそんなひどいことをするのか。この時ばかりは、同じ男として久司に同情すると、
「久司くんの好きな人、教えてくれたら、イカせて、あ・げ・る」
母の楽しむような声が聞こえてきた。まさに悪女である。
「それとも、このままにしておこうかなぁ、ふふ」
「ああっ、お、おばさんっ……」
「ピクピクしちゃって、可愛いわ、久司くんのおちんちん」
「お願いします、おばさん……」
「何をお願いしてるの? ちゃんと言ってくれないと、わかんなーい」
「…………」
「なあに?」
「だ、出させてください!」
「うん、じゃあ、久司くんの好きな人を教えて。いるんでしょ、本命の人」
良太は、どうして母がそんなことにこだわるのか不思議に思った。ただ単にからかっているだけなのか。それとも、他に何か目的があるのか。どうやら、後者らしいということは、母の次のセリフで明らかになった。
「おばさんが当ててあげようか、久司くんの好きな人。美咲さん……久司くんのお母さんでしょ?」