母の浮気/52
「ああっ、すごい、ひーくんの、硬いわ」
早速、母は役に入ったようである。それに応じるように、
「ママ、もうボク、出ちゃいそうだよぉ……」
久司も演技を始めたようだった。
「ママの手、気持ちいいの?」
「うん」
「ずっと、ママにこうされたいと思ってた?」
「う、うん……」
「じゃあ、もっと早く言ってくれたらよかったのに」
「ママに嫌われると思って……」
「そんなことないわ。ママがひーくんのこと嫌いになるなんてこと、絶対にないわよ」
「ホント、ママ?」
「ええ、本当よ。ママ、ひーくんのためだったら、どんなことでもしてあげるんだから」
「ああっ、ママ……ああ、もう出るよ、ママ……」
「どこに出したい?」
「ああ、ママの顔にかけたいよぉ」
良太は、がんと頭を殴られたような気分だった。顔に何をかけるって? もちろん、精液である。ときたら、それは、
――顔射じゃないかっ!
子どものくせに、なんでそんなこと知ってるんだよ! と憤ってみても、そう言えば、久司の年にすでに良太も顔射については知っていたことを思い出した。
「もう、エッチね、どこでそんなことを覚えてくるの?」
「ダメかな、ママ?」
「いいわよ。ママのお顔にいっぱいかけなさい」
「ああっ、ママッ、出るっ、出るよっ!」
しばらく、沈黙が流れた。射精して、その余韻に浸っているところなのだろう。
良太は、母の綺麗な顔が精液によって汚されたところを想像して、肉棒を震わせた。
「ふふっ……気持ちよかった、ひーくん?」
射精が終わったはずなのに、まだ、母は演技を続けていた。
久司もそれに応える。
「うん、すごく気持ちよかったよ、ママ」
「もう一回、大きくなる?」
「えっ……うん、多分」
「なんだかママも変な気分になってきちゃった。ひーくんに気持ちよくしてもらいたいな。ひーくんのおちんちんで」
もうシないと言っていたにも関わらず、それを自分から撤回するとは、さすが母である、と良太は感心した。
「ちょっと待ってね、ひーくんのエッチなおつゆを、洗い流すから」
シャワーの音が聞こえてきた。顔を洗っているのだろう。その音が止まったあと、
「じゃあ、ひーくんのを、また大きくしないとね」
「ああっ、ママ!」
二人の声が聞こえてきて、それから、しばらく、はあっ、はあっ、という荒い息が響いてくるのを、良太は聞いていた。