母の浮気/66
良太の肉棒は、へその方へと向かって、反り返るようになっている。しばらく、そこにシャワーが当たっていたが、
「ちゃんと洗うために、触るわよ」
そう言って、母が、手を伸ばして来た。良太は、自分の肉棒が、母の白い手に触れられるのを感じて、ビリッとした性の電流を得た。腰が震える。初めて、自分以外の人間の手が、肉棒に触れた瞬間だった。
母はシャワーを浴びせながら、肉棒を撫でるようにした。
「……ああっ、硬いわね……」
母が独り言のように言った。とろりとした粘液が亀頭の先から滲み出すのが、良太には分かった。こうして、シャワーを当てられて、撫でられているだけで、そのうちに発射してしまうことは明らかだった。しかも、今は、母の裸体も目前にあるのである。最高のオナペットがあって、しかも、オナニーではなくて、まるで愛撫のようにさすられているのだから、我慢など、そうそうできるはずもない。
「立派になったわね、良太」
中腰になっている母は上目遣いをした。今では、もう良太の方が、母の背より高いくらいである。立派になったのだろうか。そこそこ大きくはなったように思われるけれど、いつか見た江藤さんほどではないという思いがある。
「母さん、もういいよ」
「えっ、あ、うん……」
母は名残惜しそうに手を離した。
「じゃあ、今度は、母さんの番だね。おれが、シャワーをかけてあげるよ」
良太が言うと、母は、「い、いいわよ」と断ろうとしたけれど、嫌がってはいないようだった。良太は、シャワーを受け取ると、母の白い肌にかけてやった。体の前面にかけてやったあとに、背中にかけてやるべく、母に近づいて、肩越しにシャワーを回すと、母の香りが鼻孔をくすぐった。肉棒がピクンッと反応する。
「母さんも、洗ってあげようか」
良太が言った。
「えっ?」
「おれのを洗ってくれただろ。だから、今度は、おれが母さんの大事なところを洗うよ」
良太は自分がこんな大胆なことが言えるのが、自分で不思議だった。浴室に入ったときから、どこか自分が自分でなくなってしまったかのような、何かのスイッチが入ってしまったかのような、あるいは、夢中にいるかのような気持ちになっていたのだった。普段言えないようなことが、するすると言えそうな気がするし、事実そうだった。
「おれのを洗ってくれたんだから、おれも洗ってあげるよ、いいだろ?」
良太が、平静な口調で言うと、母は、
「……うん」
こくりと、まるで、童女のようにうなずいた。
良太は、片手を母の足の付け根へと伸ばした。