F. PRODUCTIONS 2022/10/29 19:00

「吃音同期がVtuber」監督インタビュー(後編)


―――ここからはより詳しく、内容について聞いていきましょう。まず印象に残ったのは、女上司恐かったですねぇ(笑)

F:しかも言ってること滅茶苦茶だし、そのうえ作った資料は間違えるしで……。でも世の中、こういう上司って少なくないんですよね、残念ながら。新名さんのことをどうせつまらない人生だと罵ってますが、Vtuberやってる事を教えてみたいですね(笑)

―――Vtuber配信に関して、何か拘った部分はありますか。

F:無言になりすぎず、それなりにコメントを拾わせるよう気を付けました。現実のASMR配信では、音に集中させるためにコメントやスパチャ読みは控えてる配信者さんも多いんです。しかし今回それをやると“ライブ中にこっそり”というコンセプトが薄まってしまうので、まいんには適度にリスナーに反応させて背徳感を強調させるよう狙いました。また、よくありがちな『マイクの切り忘れに気付かずエッチしてしまう』というネタも一度は考えましたが、これも同様の理由でやめました。「リスナーにバレてるかもしれない…///」というのが今回の趣旨なので。

―――没シナリオといえば、おまけ要素で2種類公開されてますね。NGなしのマシュマロ企画と、スパチャで健康器具企画…。

F:まあ、私が普段どんな系統のVtuberさんを見てるか分かってしまいますね(笑)ある程度の段階まで考えていたんですけど、Vtuberとしてのまいんにはやっぱり健全でいてほしかったんです。その上で、配信は健全だけれども実は同時にエロいことしてます、みたいな。

―――まいんの中身である新名さんのエロい部分を知ってるのは自分だけ!ということですね。そして心音配信の前に、新名さんから主人公へ手紙が渡され、実際に読むことができます。

F:作品世界と現実世界の境界を曖昧にしたいというのは常々考えているので、このアイデアを思いついた時は楽しかったですね。真依葉というキャラクター性を別の角度から伝えられたと思います。

―――今作はエフプロとしては珍しく、比較的シンプルなストーリーでしたね。

F:だいたいいつも最後に、実は…というのが多かったですからね。ヒロインのオナニーも初めて事前に明記しましたし。これだけシンプルなのは2作目の『クールな従姉〜』以来かと思います。今思うと、ただVtuberファンの妄想を形にしただけですね。なので、実はこうだったという解説は今回あまりありません(笑)

―――それでは今後の展開について教えていただければ…。

F:まずは、例のあの作品の続編が控えていますよね。その他、9つ目の企画として声優さんからの納品待ちが一つ、それにシナリオ執筆中が一つですね。企画09のテーマはズバリ、新興宗教です。

―――新興宗教ですか……それはまたデリケートなのでは…。

F:ちなみに耳を神様として崇める、『お耳イヤスズ会』とかいう名の宗教です。

―――あ、これはコメディですね(笑)軽い感じで聴けそうです(笑)今後の楽しみが増えたところで、ファンの方へメッセージをお願いします。

F:いつもF. PRODUCTIONSを応援してくださりありがとうございます。ウチは売上とかよりも自分が作りたいものを作っているので、流行りとかには興味がありません。基本的にASMRや無声囁きばかりなので、検音でもよく寝てしまいます。今作も睡魔と戦いながら完成させたので、皆さまも是非毎晩聴いていただいて、レビューも頂けると励みにもなります。今後も自分が面白いと思うものを作っていきますので、応援よろしくお願いします。

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