F. PRODUCTIONS 2023/08/11 19:00

『“尿管結石” 治療プログラム』監督インタビュー(後編)


――F. PRODUCTIONS作品のヒロイン達は全て企画ナンバーと作品内容をもじったネーミングとなっています。今作についても、そのあたりのお話をお聞きしたいのですが。

F:確かにエフプロでは“名は体を表す”ヒロイン達ばかりです。しかし11本目の本作はさすがに捻り出すのが難しかったので、数字をモチーフにするのはやめました。空露木はドイツ語で泌尿器科を意味する“Urologie”から、マイは“妹”の音読みですね。特にマイの方はとりあえずの仮決めだったのですが、結局そのままになりました。

――マイはまさに“マイ”という感じのキャラクターデザインだと思います。主人公のことが好きなツンデレ妹も、最終的には空露木先生とのキューピッド役になりましたね。

F:これからは二人で主人公のお世話をしてくれるようですから、円満な結末だと思います。

――全編通して空露木先生は確かに可愛らしいキャラクターでした。実は主人公のことが好きだという乙女らしさが随所で見受けられます。

F:今作はそれも一つのテーマでした。「あれ…?この人ひょっとして…自分に気があるのかな…」という、そんなふわふわした状態を描きたかったんです。休憩中にこっそり主人公に会いにきたり、オナニーの回数を過少申告したり、かと思えば患者とは必要以上に仲良くならないと言っていたり……。

――しかしその次のトラックでは主人公にキスをしながら“何か”をしていましたね。作品紹介ページのプレイ内容は『???』となっています。音からしてオナニーのような……?

F:どうでしょうかね。主人公は寝ていたので、実際に空露木先生が何をしていたかは分かりません。そこはユーザーの方みなさんの妄想で補っていただければと。

――話は変わりますが、エフプロ作品は毎回設定も凝っているように感じます。今作でも『高プロラクチン血症』や『間接的医行為』等、いくつか聞き慣れないワードが出てきました。

F:ファンタジーよりもリアリティを重視する性格なんですよね。“赤ちゃんがいないのに母乳が出る”“看護師が治療行為をしている”等といった創作の世界ではよくあるシチュエーションでも、何かしら理由を付けたかったんです。ジャケットイラストに関しても、ご担当された藍沢ちひろさんには『ナース服は現実的なデザインで、ナースキャップもNGで』と発注をしました。

――確かに、こういった創作物でナースキャップのない看護師は珍しいと思います。

F:ちなみに作中に全く出てこない裏設定もありますよ。空露木先生のストレスの原因は『外科の東先生と財前先生の対立問題により間接的に泌尿器科の仕事量が増えたため』というものであったり、『オノマトペの囁きが安眠に効果的だと教えた内科医は里見先生』であったりとか。あとは『トラック04の最後でマイが急いでナースステーションに戻ったのは尾崎主任が怖かったから』というのもありました。どれも進行の都合上台詞として入れませんでしたが、こういうのを考えるのが楽しいんですよね。

――白い巨塔とナースのお仕事ネタですね(笑)。それでは最後にユーザーの方へメッセージと、次回作のお話もいただければと。

F:この作品に携わっていただいた御崎ひより様、碧棺らむだ様、藍沢ちひろ様、そしてお手に取ってくださったユーザーの皆様、本当にありがとうございます。今作も例に漏れず長くお楽しみいただける内容となっていますので、是非とも毎晩のお供に愛用していただければと思います。そして次回作に関しては、新しい試みとしてマルチエンド方式となっています。その他にちょっと珍しいASMRも導入していますので、こちらも続報をお楽しみいただければ幸いです。今後ともF. PRODUCTIONSをよろしくお願いいたします。

――ありがとうございました。

2023年8月某日 F. PRODUCTIONS脳内にて

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