投稿記事

20世紀の記事 (9)

姫野サドル 2023/08/20 15:07

「古賀 燕」~さびれた町の夕暮れと揺れる少女の尻肉~

少しご無沙汰しました。

販売作品について一通り紹介が済んだので、今回は自分が大きな影響を受けた漫画家
「古賀 燕」先生についてかたりたいと思います。

まずは皆さん、古賀燕をご存じでしょうか?

この扉絵の「薄暗さ」からも明らかにメジャー路線ではない事がうかがえます。

90年代の後半から10年ほど執筆されていたようで
主にSM・マニア向け漫画雑誌やアンソロジー本で発表されていました。

劇画調の大変ねっっとりとした画風の中繰り広げられる陵○、はたまた物陰からの
のぞき、痴○、夜○い等々、少女たちがあらゆる魔の手の餌食になります。

しかし、男たちが狂うのも仕方ありません。
彼女たちのお尻があまりにも美味しそうなのです!

マンガ的な愛らしさのある顔だちと劇画的な肉感をあわせ持ち、
特にお尻はわざとらしくないギリギリの大きさで描かれており
まるで目の前にあるような生々しさで迫るのです!

丸々と重たげな桃尻…匂ってきそうです。
もし、この谷間に顔を埋められるなら道を踏み外しても構わないとすら思ってしまうのです。

また、細かく描き込まれた郷愁感あふれる風景が素朴な少女となじみ、
無粋な防犯カメラなど街中になかった頃の心地よい社会のスキ間に色んな妄想が膨らみます。
この漫画の中に棲みつきたい…


そんな古賀先生の作品ですが、確認できている十数年の活動期間で
単行本がわずか2冊しか出ていません。

これらの他に単行本未収録のものが見つけた分だけでも倍くらい残っているのです。
「フラミンゴ」や「Mate」など有名誌での掲載分も単行本化されていません。
この単行本の少なさもマイナーさの所以なのかもしれません。

なお冒頭で扉絵を紹介した二作
「視線」「従順なる日々から」はいずれも単話でダウンロード販売されてますので
ぜひお試しください。


機会があればまた色んな作品や作家先生について
話してみたいとおもいます。

フォロワー以上限定無料

無料です。お気軽にどうぞ。

無料

姫野サドル 2023/06/04 02:53

旧世紀の精神

本題の前に、

「38度のつぼみ・第二話」の各販売サイトの売り上げが
69本に、
そして「FANZA」での「第1話」の売り上げも
69本に達しました!

ありがとうございます。



それでは本題に、

今ほどリベラルではなかった20世紀。
学校教育においても「強く美しい精神」を生徒たちに求めていました。
「スポ根」な部活動なら尚更です。

●「我慢」
健全な精神は、兎にも角にもまずは
「ガマン」から。

休むことはサボること。
みんなや先輩ががんばってるのに自分だけラクをするわけにはいきません。
熱だって汗をかけばきっと治まるはず。

練習中にトイレに行くなんて、たるんでる証拠。
真剣に打ち込んでるみんなの集中が途切れてしまいます。

授業中に言い出せなかった思い出のある方もいるでしょう。

「みんな」という同調圧力にガマンを強いられ、
それが時に「悲劇」を引き起こすのです。


●「礼儀」

作中で「体育館に礼」をする所を描いています。
施設や備品を使えることは当然ではなく、それを作って下さった人、提供して下さった人がいるということですね。


●「上下関係」
そうして培った強く美しい精神は「目上の人」のためにあるのだと
目上の人から教え込まれるのです。

「よい子」とは「大人に都合のよい子」という
一面を持っています。
子供は大人の言うことを聞くものだと教わります。


たとえ、大人が歪んでいても。

よい子に育った「蕾」にとって毒島「先生」に
歯向かうことは大変な葛藤なのです

卑劣な猥褻の合間に、やさしく我慢をほめてくれただけで、体を支えてくれただけで、

「今までの仕打ちがもし、本当に私のためを思ってだとしたら…」
ほんの少しでも先生への非難をためらったら、
その一瞬逆らえなくなってしまうのです。






それが、自分を襲った男でも。

大人に抗いきれない弱みにつけ込まれて
誰にも言えない悪夢を味わったのです。





「古き良き時代」の陰には行き過ぎた精神論の
犠牲者、そして
卑劣な大人の犠者も…

姫野サドル 2023/05/28 17:25

旧世紀の風景

20世紀が終わった頃にはすっかり絶滅してしまった
ブルマ。

ブルマの存在が不自然にならないように漫画の風景や道具も
平成ひとケタ頃を意識して描いています。


●「無地のバレーボール」

デザイン性や回転の見やすさなどで今のバレーボールには派手目な色がついていますが、
当時、バレーボールといえば白い無地でした。

ただ、真っ白な新球はなかなか支給されず、革の表面がムケて黒ずんだくたくたのボールを大事に使っていました。

自分は当時卓球部でしたが、へこんだピンポン玉をお湯に浮かべて戻したりしてました。


●「8ミリビデオカメラ」

今の動画撮影の手軽さから比べれば、
動画撮影するためだけの機械なんて信じられませんよね。

90年代の「ハンディカム」の時代には値段も手ごろになってきてたようですが、ちょっとお金持ちのお父さんかカメラが好きなマニア以外はあまり持ってなかったように思います。

あまり身近な道具ではなく形もうろ覚えだったので描く前に資料で確認しました。

「液晶ハンディカム」より前のファインダーを覗き込むタイプがモデルです。

当時の映像の「○録画」や日時の表示も微妙に邪魔な大きさなのが印象的でした。


これより前の機材となると、肩に担いだりテープとカメラが別々だったりと、
まるで「視聴覚室」の機材のように大がかりなので、話の作り方が変わってきそうです。

なお、今の学校にはもう視聴覚室そのものがないそうです…。

姫野サドル 2022/11/15 21:57

多分ろくな事がない「リアル・強くてニューゲーム」

今更ながら、タイムリープもの、流行ってますね。

自分も愛読する作品がありましたが、読後に残るのは
「自分の時間は戻らない」という現実です。


それを十分承知の上で、もし「今の知識・要領を引き継いで幼少期からやり直せば」という、いかにも都合のいい設定の妄想をしてみましたが…

結局今と同じような中年になるか、下手すれば今より悪化してるかも。

時間が戻って浮かれるのもつかの間。ノリと勢いだけの子供社会で空気読んだり気ぃ遣ったりしてたら生きていけないし、怠けグセも治らないだろうから貴重な時間をまたムダに潰して高校に上がった頃には授業についていけなくなってることでしょう。

それどころか、性癖歪めた■リコンが子供の姿で学校に紛れたりしたら…
間違いなく「やらかす」でしょうね。何かを、絶対に。
学校にいられなくなるか、逮捕されてるかも…
我慢などできるわけがありません。


…こうして中年の残り時間もくだらない妄想で削れていきます。

姫野サドル 2021/06/28 01:51

「ボーイッシュ」

短髪の、いわゆる「ボーイッシュ」な女の子が好きなのですが、
この言葉、もしかしてもう死語なのかも?

「男らしく」「女らしく」という価値観自体が旧くなってきました。
ともすれば「差別」と捉えられかねません。
短い髪が「男の子っぽく」見えることがもう時代遅れなのだと
自覚すべきなのでしょう。

むずかしくなってきたなぁ…

あと、「ボーイッシュ」が好物ではありますが、
性的対象はあくまで「ガール」なのです。
そんな男もそのうち時代遅れになるのかなぁ…

むずかしくなってきたなぁ…


今回も昔描いた絵です。
たしか初めてアクリル絵の具をエロに使ったものです。

その場のムラムラを満たすだけの単なる落書きが、次第に色をぬり、画材に凝り…
ヌくために描いてるはずが、絵の具のニオイで萎えてきたり…
いままで何をやってきたのか…

« 1 2

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索