金で買えないものが欲しい
才能。これが一番欲しい。
「才能なー楽しんで生きれる才能とかなー」
そう、それも欲しい。絵の才能も勿論欲しい。一番欲しいかもしれない。
ギターとか音楽の才能も欲しい。ゲームを作る才能も…どれも金では買えない。
確かに才能を伸ばす場所は金で借りれるかもしれないが、それと才能は別だ。
伸びしろも欲しい。これも一番欲しいかもしれない。
「欲しいものが沢山ありますね。では愛はお金で買えるのでしょうか?」
愛そのものは買えなくても、切っ掛けにはなるのではないだろうか…。
愛か…欲しいのかなぁ。愛情…いまいちピンとこない。
愛愛愛!すべては愛なのだ!…わからん。好きと愛の違いも分からん。
中年まじかになってもわからないことだらけだ。
「でもお前は金が嫌いだよな」
あの紙切れのおかげでどれだけの人が苦しんでいるかと思うと、好きになれない。
「ですが、その紙切れで救われる命もまたあります」
プラスに考えれば確かにそうだけれど…金がないと生きていけないし。
いや、金がなくても生きられる才能もまたあるのか?
なにわなくとも、やはり才能と伸びしろが欲しいよ。伸びしろは20代から既に切れていたきがするし、才能も殆どなにもないし…ビルゲイツくらいとまではいかなくともそれに追随できるほどの才能が欲しい。
「金で買えない物…どうすれば手に入るだろうな~」
努力と根性で何とかなるなら、いや、それもそれで努力する才能が必要だしなぁ…。
金で買えるならそれの方が一番楽なのかもしれん…けれどそれもまた、金を稼ぐ才能が必要かぁ…やっぱり才能だよなぁ。
「才能がないから生きている価値がないと考えているんだよな」
伸びしろがないなら、生きている意味がないじゃないか…。ハードルが高いとか一歩一歩とかいわれるが、その一歩が果てしなく遠いんだ。
「今ある能力だけじゃダメなんですか?」
今の能力では足りない、補えない。足りなすぎる…頭の中の映像を形にするには画力がまずたりない、根気もたりないし、足りないことだらけだ。
「足るを知ると言う言葉があるが、それも無理だと言ってるしなぁ」
確かに現状、生活に不満はそれほどない…これだけでも素晴らしい事なのかもしれないが、求めている事は…利用されてもいいから才能が欲しい。地位や名声はいらない。
「お人好しなのに付け込まれて、ご利用を計画的には何度かされてますけれどね」
優しさとかお人よしなのはもう性格だ、断るのも苦手だし…そんな才能はいらない…。
人様から嫌われてもいいから才能が、自分が満足できる才能が欲しい。
「人から嫌われてもか…それはどのみち孤独に死ぬのに変わりはないからか?」
それもあるけれど、寿命を犠牲にしてもいい。才能が欲しい。才能才能才能!ビルゲイツやゲバラやカストロのような偉人どころか、一般人にすらなれなかった!
「それでも…人を殺したり、利用したりする人よりましなんですけれどね」
犯罪と自殺だけはしないと決めたからだけれど、人にひどい事はできないな…。
人でなしと言われても才能が欲しいのかな?わからなくなってきた…。
「とりあえず、ご飯を食べましょうよ」
はぁ…才能ある人が羨ましい…。
「人を羨んでもかわらんぜ」
わかっているけれど、羨んでしまう。
「四六時中そんな事を考えているよりも、手を動かすことができればなぁ」
そうなんだよね…けれど、それも才能だと思ってしまう。
「今日の分のご飯を食べて、ゆっくりしましょうよ」
うんこ製造機だ…食っちゃ寝してるだけの…才能が欲しいよ。
お金で才能が買える世界のはなしを友達としたけれど、その友達はスナイパーの狙撃の才能が欲しいと言っていたな…日本でどう使うのだろう?マタギになりたいと言っていたが…シモヘイヘくらいの狙撃の才能が欲しいと言っていた。
「人によって欲しい才能は違うからな、お前は求めすぎだ」
求めすぎかなぁ…平和な日本でのうのうと暮らしているだけでもありがたいのかなぁ。
「そうやって卑下してもかわらんぜ」
はぁ、ため息しか出ない…毎日がこうやって過ぎてゆく、なんという無駄。やりたいのにできない、したいのにできない…本当にしたい事なのか?考えれば考えるほど、わからなくなってくる。
「とりあえず、何か食べましょう。起きてから3時間以上たってますよ」
何もしなくても、とりあえず、食べることはするんだよな…。なのに幸せを感じられない肉に野菜に…動植物に…申し訳がたたない。
「そういう病気です。鬱は幸せを激減させます」
病気のせいにしてていいのだろうか?
「飯を食った後も同じように考えるんだろうから、とりあず食おうず」
才能、病気、性格…どうしてこうなったのか、なんとかならんものだろうか?
「何とかなるならとっくに何とかなっている」
このまま一生が終わるのか?嫌だよ…嫌すぎる…。
「それでもいいと思えるようになれば、変わるかもしれませんよ」
「求めすぎだからな、自分に課したハードルとやらをクリアできないのなら、生きている意味がないと考えて落ち込んでる。それは気持ちが良いか?」
気持ちいいわけがない。
「だったら辞めるべきだ」
簡単にはやめられない…楽しく生きる才能…才がほしい。
「考えがずっとループしますね」
はぁ…どうしたら楽になるのかわかっていても、それができない。どうしても自分を責めてしまう。
「自分を卑下してもなんも変わらんぜ、その2だな」
ご飯を食べて、椅子に座って悶々と考えて一日が終わるんだ。考える暇のない人もいるだろうに…この時間をもっと別の事にあてられれば、また違うのに…。
「その考え方が自分を蔑ろにしているのに気が付け、人の事は置いて置け、今考えることじゃない」
「本当に延々とループしそうなので、この辺りで〆ましょう」