ジェローム・カーンです。
ジャケ写はエラ・フィッツジェラルドのベスト盤
『ラヴ・ソング~ベスト・オブ・ヴァーヴ・ソングブック』のものです。
『All the Things You Are』は、このベスト盤の4曲目に収められています。
この曲はオスカー・ハマースタイン2世が脚本を担当した1939年のミュージカル『Very Warm For May』の中の一曲です。
このミュージカル自体は興行的には不発に終わったらしいのですが、『All the Things You Are』はジャズにアレンジされてスタンダード曲となり、セッションの定番になっています。
この曲を初めて聴いたのは数年前の事で、ジャズに対してアレルギーがなくなってすぐの頃です。
ディジー・ガレスピーの『グルーヴィン・ハイ』というCDでした。音源の録音は古いものですが、アルト・サックスでチャーリー・パーカーが参加していたりして、たぶんこれ歴史的名演の名盤という扱いになっていると思います。
その中でも『All the Things You Are』が印象的で耳から離れなくなり、調べてみたところ元は歌物である事が分かってエラ・フィッツジェラルドに辿り着いた訳です。
他の演奏も何種類か聴いてみましたが、今のところインスト物ではディジー・ガレスピー、歌物ではエラ・フィッツジェラルドのものが私には一番シックリくる演奏のようです。
そんな訳でサークル『凡人堂』の第8作目のタイトルは 『きみはわがすべて~All the Things You Are~』という事にしたいと思います。
作品の内容と曲の内容に関連はありませんが、作品の読後感がこの曲を聴いた時の気分に似たものになっていたら良いなぁ、という何とも恐れ多い事を考えていたりもします。
とりあえず本編は描き上がりましたが、修正や描き足しにもう少し時間が掛かりそうです。
頑張ります。
m(__)m