コラム：敗北Ｈはゲームをつまらなくするか？

◆ 注意書き

本文章は著者の経験を元に、個人的な考えを綴ったものです。
公の調査やデータに基づいていませんので、鵜呑みにしないようご注意ください。

◆ もくじ

１． 敗北Ｈはゲームをつまらなくするか？
２．「敗北Ｈは面倒なだけでつまらない」のか？
３．「敗北Ｈはゲームとしておかしい」のか？
４． まとめ

１．敗北Ｈはゲームをつまらなくするか？

女性キャラを主人公とした成人向けロールプレイングゲームは、今やアダルト同人ゲームでのスタンダードとなった。そんな「女主人公モノ」のＨシーンの定番の一つに「敗北Ｈ」がある。

「敗北Ｈ」とは、戦いに負けたヒロインが、敵に弄ばれ、穢されるＨシチュエーションだ。一般ゲームでは描かれない「敗北のそのあと」には、背徳的な魅力があり、人気も根強い。

しかし、そんな敗北Ｈにも否定的な意見はある。

「敗北Ｈは面倒なだけでつまらない」
「敗北Ｈはゲームとしておかしい」

つまりは「敗北Ｈはゲームをつまらなくしている」とする主張だ。
エロＲＰＧを多く遊んできた人なら、同意する人も多いのではないだろうか。
私もこの意見が「間違い」とは思わない。しかし、「その通りだ」とも感じない。

本当に「敗北Ｈはゲームをつまらなくしている」のだろうか？
この疑問に答えを出すため、まずはその主張をひも解いてみよう。

２．「敗北Ｈは面倒なだけでつまらない」のか？

まずは「敗北Ｈは面倒なだけでつまらない」という意見から見てみよう。

「敗北Ｈは面倒」とは「敗北Ｈシーンの回収が面倒」という意味だ。
アダルトゲームにおいてＨシーンの回収は、ゲームを攻略するのと同義。
回想シーンを埋めずして、ゲームを完全攻略したとは言えない。

「ゲームにあえて負ける」のは簡単だが、作業的で退屈だ。
敗北Ｈが多数ある作品なら、その作業を何度も繰り返すハメになる。
「面倒」と言われるのも仕方がない。

しかし、クリエイターも馬鹿ではない。
この「Ｈシーン回収が面倒くさい」問題には、様々な対策が講じられてきた。
いくつか例を挙げてみよう。

敗北Ｈが見やすいように「自爆アイテム」を実装

任意のタイミングで敗北するための「自爆アイテム」を実装。
「負けるための作業」をプレイヤーにさせないようにした。

「敗北Ｈのある敵・イベント」を明示

「敗北Ｈのある敵・イベント」をプレイヤーに明示。
「取り逃し」や「敗北イベント探し」を防ぐ配慮がされた。

「敗北Ｈのある敵・イベント」に勝利しても回想登録

「敗北Ｈのある敵・イベント」勝利時、「負けた場合」の回想を登録。
Ｈシーン回収のために、わざと負け直す作業をなくした。

ゲームクリア時に任意で「回想の全開放」

ゲームクリア時に「回想の全開放」を任意に選択可能とした。
※ 任意でない場合もあったが「遊び直したいプレイヤー」には不評だった。

やや場当たり的な対応策にも思えるが、
これらの対策で、プレイヤーは「面倒な作業」を強いられなくなった。
「敗北Ｈは面倒」を否定するには十分だろう。

「敗北Ｈは面倒なだけでつまらない」のか？
　　→　適切な対策を講じれば「敗北Ｈは面倒ではない」

３．「敗北Ｈはゲームとしておかしい」のか？

次に「敗北Ｈはゲームとしておかしい」に目を向けよう。「ゲームとしておかしい」はゲーム性の是非を問うものだ。
私はこれを「ゲームサイクルの違和感」と捉えている。
つまり「ゲームサイクルにおいて、敗北Ｈに違和感がある」とする意見だ。

「障害と報酬のゲームサイクル」

ゲームサイクルとは遊びの根幹。ゲームの流れと言っても良い。
一般的なゲームサイクルは「障害と報酬」の繰り返しが主体だ。

障害　→　報酬
 ↑　　　　 ↓
報酬　←　障害

※「報酬」は「次の障害を乗り越える助け」となる
※ 一般的には「成長」も含めたサイクルとされる

プレイヤーは「障害」を乗り越えて「報酬」を獲得。「より大きな障害」に挑む。
そして「より大きい報酬」を獲得して、さらに大きな障害に挑んでいく。
このサイクルが、プレイヤーにゲームを遊ばせ続ける。

では、ゲームサイクルにとって「敗北Ｈ」とはなんだろう？
「報酬」だろうか？　それとも「障害」だろうか？

実はどちらでもない。
敗北Ｈは「演出」であって、ゲームサイクルに関与しない。
だから、本来 「敗北Ｈに違和感などない」 はずなのだ。

「敗北して強くなる」ゲームデザイン

しかし、いくつかの作品では、敗北Ｈは「報酬」として機能している。
その最たる例が「敗北して強くなる」というゲームデザインだ。

主人公はなんらかの事情で、性行為などから力を得られる。
そのため、敵に負けて手酷く犯されても、その分パワーアップする。

この仕組みは、ゲーム性を重視しないアダルトゲームでは受け入れやすかった。
ゲームが不得手な人には救済措置。真面目にプレイする余地もある。
「難しくて最後まで遊べない」より「簡単でも、最後まで遊べる」方が良い。

しかし「障害と報酬のゲームサイクル」において、この仕組みはおかしい。
「障害」に躓いたのに「報酬」を得る。これでは「障害」を乗り越えるモチベーションが沸かない。

歪なサイクルはゲーム全体を作業的にする。
そうしたゲームを指して「敗北Ｈはゲームとしておかしい」という言葉が出た。
だから、この指摘は「敗北Ｈ全般」を指した言葉ではない。

「敗北Ｈはゲームとしておかしい」という意見は「敗北Ｈが報酬」として機能しているゲームへの言及だった。ならば、答えはもう出ている。

「敗北Ｈはゲームとしておかしい」のか？
　　→　敗北Ｈが報酬でない限り「敗北Ｈはゲームとしておかしくない」

４．まとめ

「敗北Ｈは面倒なだけでつまらない」
　　→　「敗北Ｈの明示」や「勝利時も回想登録」など
　　　　適切な対策を講じれば「敗北Ｈは面倒ではない」

「敗北Ｈはゲームとしておかしい」
　　→　「敗北Ｈ」が「報酬」にならない限り、この主張は当てはまらない。
　　　　「敗北Ｈはゲームとしておかしくない」

敗北Ｈはゲームをつまらなくするか？

結論を言おう。

「敗北Ｈが報酬」であれば、それはゲームをつまらなくする

「公約：なければなにか書く」についてのアンケート

はじめに

いつもご支援いただきありがとうございます。
以前キャンペーンで達成した目標「すごく応援してもらう（500pt）」の公約「なければなにか書く」についてですが、いくつか記事の案がありました。

「さて、どれにしようかな？」と思っていたところ、丁度公式からアンケートが実装されました。そんな訳でして、せっかくなのでアンケート形式で書く記事を決めたいと思います。

お手数ですが、投票いただければ幸いです。

アンケート

大体なんでも答える記事：返答

はじめに

先日は「大体なんでも答える記事」へのコメントありがとうございました。
この記事では、いただいたご質問への返答を行っていきたいと思います。

なるべく答えるように努力しましたが、中にはご希望に添えていない回答もあるかもしれません。ご容赦とご了承いただければ幸いです。

断面図はありますか？

今回、断面図はありません。
もしやるなら、ちゃんと３Ｄモデルで断面図を作りたかったんですが、残りの日数では確実にそこまで手が回らないので、オミットする予定です。

キャラクターの相関図教えて

キスドレイン系はありますか？

キスはありますが、今のところドレイン表現はありません。
ブラッシュアップ段階でドレイン演出に寄せる可能性はあります。

お腹の大きな状態で犯される事は可能でしょうか？

ゲーム中の妊娠要素は実装しないつもりです。
キャラクターと敵の絡みは多くの場合密着するので、妊娠要素を加えると差分モーション地獄になってしまい、現実的な工数ではなくなってしまうためです。

可能性があるとすれば、特定のシーンのみの妊娠要素となります。これも具体的にどこにどう組み込むかなど、現時点では決めていません。

ネスト→ヘブンで規模が段違いですが独学ですか？

ネスト→ヘブンの間は少なくとも独学です。
ビジュアル面で大きく違うのは、Unityというゲームエンジンを使うようになったことが大きいでしょうか。

会社に勤めていたことも、専門校を出た経歴もあるので、全体としては「完全な独学」とは言えないかもしれません。でも、大体みんな独学だと思います。

製作継続の秘訣は？

私の場合はライフワークにすることです。
「変わらずモチベーションを維持する」のはほぼ無理なので、作ることと生活を一致させて、自然に作るようにしています。

エルカちゃんはプレイアブルキャラにする予定はありますか？

予定はありません。
作るべきもの、追加したいものがまだまだ沢山あるので、まず手をつける余裕はないと思います。

この娘はアナルが弱いとか、3人の弱点とかありますか？

今回、まだそんなに詰めていないですが、想像できる範囲では以下のような感じですね。ブラッシュアップしていく段階で、また変更になる可能性はあります。

ネリー

対外的な人格に似合わず、性的なことに臆病で自慰経験すらない。

セラ

禁欲的な本家から解放された反動か、一時期、猿のように自慰に耽っていた。
陰核の感動が高い。お尻も少し経験がある。

ドロシー

アカデミーに在籍後、頻繁に同性を喰っていた。
オーラルセックスで得られそうな感度が全般的に高い。お尻の経験はない。

前作のみたいなエロスキルは使えますか？

汚染が進行した状態で性感が高いと、自慰に耽ることはあります。
それ以外にもなにか欲しいとは思っていますが、誘惑は今回入れるかはわからないです。違和感なく作れそうなら作るかもです。

雑魚の中で1番厄介だと思う敵と対処方法知りたい

現時点では、パペットが厄介な敵でしょうか。
怯みづらく、近接で連続攻撃を行う敵のため、１対１で対処する場合は、攻撃を誘ってから背後に回り込んで攻撃すると安全です。半端に距離を取ると一気に接近してくるため、距離を離したい場合は大きく逃げる方が安全でしょう。

複数体を相手にする場合は、どうしても味方に被害が及ぶため、リソースを惜しまず早期に数を減らすのが良いでしょう。
ただ、女性型の敵のため、挿入系攻撃を行って来ません。回復できる見込みがあるなら、少々の被害は許容してリソースを温存するのもありです。

※ 開発中のため、最終的な製品とは異なる場合があります

暗黒郷物語のモリッチさんと仲良いんですか？

Ci-enのことで、少しだけお話しさせていただきました。
リンクについては、たぶん気を使ってくださったのだと思います。

主役の身長・スリーサイズ・カップ数設定が知りたい

正直、数値としてはなにも設定してませんでした。
「３Ｄモデルがあるので測ればわかる！」と思ったのですが、身長はともかく、３サイズは測るのが困難でした。仕方ないので、色んな資料と近いキャラクターなどを見比べながら、予測されるスリーサイズを算出してみました。

武器やアイテムなどの種類はどの位ありますか？

現時点では必要最低限しか作っていないので、多分武器４種、アイテム７種類くらいですね。ブラッシュアップ中にバリエーションを増やす予定です。
ただ、むやみに増やつもりはありません。アイテムを管理が面倒くさい部分もあるので、１つ１つ意味のあるものだけに厳選するつもりです。

大体なんでも答える記事

はじめに

いつもご支援いただきありがとうございます。
ご存知の方も多いかもですが、Ci-en1周年を記念して、現在、クリエイター活動応援キャンペーンという企画が開催中です。

趣旨としては予め「目標応援数と公約」を掲げ、達成の暁に「公約」を実行する。応援ポイント数に応じて、公式から金一封も出るよ。という感じの企画ですね。

私は苦し紛れに「なんでも答える記事を書く」としていたのですが、おかげさまで早々に達成となりました。そのため、公約通りなんでも答えることに相成りました。

2019/7/19をもって、コメントの募集は終了しました。
沢山のコメントありがとうございました。

なんでも答える記事のルール

１．この記事にお一人様１回だけ、好きな質問をコメントしてください
２．コメントへの返答は「2019年7月19日」以降に別の記事で行います
３．私個人のことでも、ゲームのネタバレでもなんでも答えます
４．なんでも答えるとは言ってない（常識的な範囲でお願いします）

あと、質問とは別に「次の公約」が思いつかないので、良いアイディアがありましたら、ついでにコメントいただけると助かります。