【500↑】特典ノベルティ：「マホとリムの冒険」第2話

【500↑】特典ノベルティ：「マホとリムの冒険」第1話

【年末SP】ミニノベル：プリンシアの覚悟

こんにちは！おくらマリンのおくらです！
もうそろそろ2018年も終わりですね。「無知っ娘イルヴィナ」を発売して、もう終わり…。改めて早いなぁと感じております。

さて、今回は年末ということで特別なノベルティを書きました！
今回、追加アップデートで本格的に登場したプリンシア姫ですが、次回作「イリィー&ゾフィー」ではあまり登場しません。
その理由として正史シナリオ上の大きな都合があって忙しい日々を送っているというのがありますが、今回はそのトゥルーの道を歩んでいくプリンシア姫のお話をひとつ。

タイトル「プリンシアの覚悟」【正史シナリオ】
登場人物：プリンシア、カリスト、他兵士等
場所：エルグランデ城　場内　訓練場
時間軸：イリィー＆ゾフィー前　無知っ娘イルヴィナプリンシアモード以降
状況：プリンシア、カリストに剣の稽古をつけてもらっている。

プリンシア「はぁああっ！！」

プリンシアの雄叫びと共に、木剣同士がぶつかり合う音が部屋中にこだまする。
プリンシアは衛兵用の訓練施設の一部でカリストの手ほどきを受けていた。プリンシアから申し出たこの訓練を、カリストは厳しい目で精査していた。

カリスト「脇が甘い！」

プリンシア「こ、こうかっ！」

カリスト「ええ、その調子です」

もう何週間が経過したかは数えていない。だがその期間でプリンシアの剣士としての技量も、そして自覚も著しく成長した。

プリンシア「あと3ッ！2ッ！1ッ！………」

プリンシアは最後の一撃を躊躇った。それを見てカリストが声をかける。

カリスト「終わりですよ」

プリンシア「…」

プリンシアはしばしの沈黙の後、急に三連撃をカリストへと打ち込んだ。驚きはしたが、剣術をマスターしているカリストはこの三連撃を軽々と木剣で受け止めていった。

プリンシア「はぁ…はぁ…」

カリスト「…なるほど。姫様の考えていることがなんとなくわかりましたよ。正解を聞いても？」
そう聞かれ、プリンシアは手を広げてカリストを一時静止させて息を整えた。ふぅーと一息天を向いて吐き、キリッとした目でカリストの目を見て話し始める。

プリンシア「100本の打ち込み。最後のカウントダウン、2を数えたところからわらわは終わりだと思って大振りになってしまったのじゃ。最後の一撃を入れようとした時に、このままでは怒られると思ってな。大振りになった2本分、教えてもらったことを踏まえて全力で挑もうと思ったのじゃ」

カリスト「やはりそうでしたか。でも、良かったですよ。それでもまだ力が入り過ぎてはいますがね」

プリンシア「厳しいのう…」

カリスト「戦場ではそうは言ってられませんからね」

プリンシア「わかっておるわかっておる」

耳にタコが出来るほど聞いたセリフを聞き流すと、カリストが「休憩しましょうか」と言い、プリンシアは首を縦に振った。

二人は椅子に腰をかけると、近くにいた近衛兵から水をもらい口にする。激しい運動をして多くの水分を消費した体に、常温の水ですら川の水のような冷たさを感じて「くぅー！」と感嘆を漏らす。

カリスト「ご成長なされましたね」

プリンシア「お主のおかげじゃ、カリスト。しかし髪が邪魔だのう！手塩にかけて育てたと言っても良い髪がここまで鬱陶しいと感じたことは初めてじゃ！」

カリスト「そうですね。ただでさえ毛量が多いですし」

たしかに、プリンシアの毛量はすごい。ツインテールを作りながらそれでもまだ後ろに垂らすだけの量があるのだから。

プリンシア「散髪も考えねばな。じゃがそれ以上に…乳が重い！」

姫の性的な発言に近くの兵が数名ビクッと体を震わせ、無礼に当たると感じたのか頑張って体を静止させているものの、カタカタと震えているのが鎧の擦れる音で丸分かりだ。それでもなお女二人のトークは続く。

カリスト「そうですね。姫様は元からバストが豊満ですし」

プリンシア「そういうカリストも大きいではないか。邪魔だと思ったことは？」

カリスト「多分にあります。まぁ、冒険者時代はそこまで大きい方では無かったので動きやすかったと言えば動きやすかったですね」

プリンシア「ああ、アズモデの件か…」

カリスト「ええ」

カリストはかつての偉業を成し遂げる際に、体を性処理に特化した姿へ改造されている。昔は豊満ではなかった胸もまた肥大化の術をかけられており、現在はこれでも小さくなった方だ。
対してプリンシアは元から豊満であるがゆえに、これ以上小さくなるには老化するしかない。現在もイルヴィナ とお揃いの冒険者風服に布を軽く巻きつけた上、鉄のチェストプレートを取り付けて胸の動きを抑えている。

プリンシア「剣士とはかくも大変なものなのじゃなぁ。やっぱり魔術師の訓練にしたほうがよかったかのう」

カリスト「たしかに姫様の才能を考えれば魔術師の方が向いているとは思いますが、それでは陛下のご期待に沿えますまい」

プリンシア「そうじゃけど…」

プリンシアは深いため息をついた。カリストは少し心配そうにプリンシアのことを見つめる。

プリンシア「どうして建国者であるご先祖様の英雄アシュの武器が斧なのに、王家の秘宝が剣なのじゃろうか…」

カリスト「さあ」

プリンシア「とはいえ、扱えるのがエルグランドロス家の血筋だけとは…。我が国の歴史を改めて勉強する必要があるのう…」

カリスト「………」

姫には明かされていない事実を、カリストは全て知っている。姫であるプリンシアがこの話を王から聞くのがいつになるのか以外は。

プリンシア「まぁ、わらわがなんとか頑張るしかなかろう！カリスト、続きを始めるぞ！ノルトハイム流を教えてくれ！」

カリスト「…そうですね」

プリンシア「で、次は？」

カリスト「打ち込み100回です」

プリンシア「またか！」

カリスト「姫様には剣士としての持久力と体力が欠けているんですから。ほら、グズグズしてるともう100回追加しますよ」

プリンシア「わ、わかったのじゃ〜！！」

という感じで、姫様は頑張って剣術を学んでおります！
これには深い理由があるのですが、今のところ本人にも内緒のようですね～。何があるんだ！？
ちなみにイルヴィナの服とプリンシアの服は破れたりしないという加護がついてたりします。だからこの衣装なわけですな！

イリィー＆ゾフィーで明かされるのかどうかはお楽しみに！

クリスマスは中止になりました。

メリークリスマス！おくらマリンのおくらです！
突然ですが、クリスマスは中止となりました。むしろおくらマリンの作る世界にクリスマスなヌァイ！！

といえど、なにもないのは寂しい！ということで今回は特別にクリスマス衣装のイルヴィナちゃんを描いてきました！
実際クリスマスはないのでこういう服も存在しないわけですが、おくらマリンはコ○コーラが大好きなので…仕方なく描いたんだからね！
CGとして入れるわけではないのである程度簡略して描いておりますが、頑張って描きました！

ででーん！へそ出しサンタ服！イルヴィナちゃんのちょっとプニッとしたお腹がつまみ放題だ！！

そして逆にプレゼントを貰った姿だ！聖夜であろうといつものごとく良いように扱われているぞイルヴィナちゃん！まさに性夜！

ただ、「画像だけだと寂しいなぁ」ということで、ちょっとしたほっこり系の非エロミニノベルを書いてまいりました。

タイトル「聖夜」【IFシナリオ】
登場人物：イルヴィナ、カリスト
場所：エルグランデ城下町　教会前
時間軸：設定なし
状況：イルヴィナが教会の前で歌っているところにカリストが歩いてくる。

イルヴィナ「き〜よし〜♪こ〜のよ〜る〜♪ほ〜しは〜♪ひ〜かり〜♪」

イルヴィナ は夜のエルグランデの教会前で手を合わせ笑顔で歌っていた。周りには誰もいない、ひっそりとした中でただ一人歌っている。
そこへカリストがやってきた。

カリスト「ん、イルヴィナではないか」

イルヴィナ 「あ！カリストさん！こんばんは〜！」

カリスト「こんばんは。夜に一人で出歩くのは危ないぞ」

イルヴィナ 「わかってます！わかってますけど、今日は聖エトワールの日ですよ！星の女神、エトワール様にいつも以上に祈りを捧げる日です〜！」

カリスト「ああ、もうそんな季節か。時が経つのは早いものだな」

イルヴィナ 「そうですね〜」

ふたりはしばらくの間昔話に花を咲かせた。イルヴィナが初夏に訪れて来て、もう季節は冬。とはいえ、エルグランデは年中暖かいために住み慣れているカリストですら季節がわからないでいた。

カリスト「エトワールに祈りを捧げるのは良いが、家でもできるだろう？」

イルヴィナ 「そうですけど〜。ほら！教会の近くならもっと届きやすいかなって！」

カリスト「君の家と、そう離れてはいないだろう」

イルヴィナ 「そうですけど〜〜〜！！」

言いたいことがカリストに伝わらず、イルヴィナは少しいじけた表情をした。若干説教混じりの雰囲気でイルヴィナは続ける。

イルヴィナ 「星は希望の象徴。そしてこの協会の下にあるギルドには多くの人が希望を持って訪れます。人々が希望を抱き続けられるのは、星の女神様、エトワール様がいるからなんです！カリストさんだって、エトワール様のお導きでこのエルグランデに来たと言っても過言じゃないんですよ〜！」

カリスト「希望の…導きか」

カリストは少ししんみりとした表情を浮かべた。それを見たイルヴィナ の表情は少し温かみを取り戻した。

カリスト「そうかもしれないな。希望が集う国、それがエルグランデなのかもしれん」

イルヴィナ 「そうですよ〜！」

カリスト「…だが、敬虔なる君の祈りは君の家でも届くはずだ。家に帰ろう」

イルヴィナ 「む〜。あ、そうだ！カリストさん、一緒にパーティーしましょうよ〜！」

カリスト「パーティーか。たまには良いかもしれないな」

イルヴィナ「えへへ！今日も冒険でコケトリスからお肉が手に入ったんです！これをなんたら鳥さんの代わりにして一緒に食べましょう！」

カリスト「そこはケーキじゃないのか…？」

イルヴィナ 「カフェー、もう閉まっちゃってますよ〜」

カリスト「そうだな」

イルヴィナ 「ほら、そうと決まれば早く早く〜！」

カリスト「急かさなくても、近くだと言っているだろう」

そう言いつつも、急かすイルヴィナをなだめるカリストの表情はどこか優しげな表情だった。
今日は聖エトワールの日。希望の星を夜空に掲げる女神に感謝を伝える日であり、家族や友人、大切な誰かと大切な時を過ごす日。

イルヴィナの希望に満ちた毎日は、これからもまばゆい輝きを放ちながら続くのであった。

無理やりクリスマスを作品中影の薄い女神様で補いました。「あ、そんな女神いたんだ」と思っても仕方がない。だって名前すら出てないもん！！

女神は３人いて、それぞれ「太陽の女神ソレイユ」、「月の女神リューヌ」、「星の女神エトワール」と言い三位一体の神がいます。勇者アシュが開放したこの国は彼女たちの恩恵を最も受けたとして、「偉大なる彼女」という意味の「エルグランデ(ElleGrande)」を国名にしていたり。

【500↑】今月の特典：アンナの失敗談

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