刻 -きざみ- その７『基本となるストーリー設定』『何をするゲームなの？』
さて、『刻 -きざみ-』の開発日記としては、超久しぶりの更新でございます。
本当にお待たせして申し訳ございません。
先日宣言しましたとおり、これから小分けして進捗やゲームの仕様、設定について詳細を説明していきたいと思います。
本日はこちら。
- 『刻 -きざみ-』の舞台『弥生塚市』へようこそ！
- そもそも何を目的とするゲームなの？
- ゲームの進め方、楽しみ方は貴方次第
『刻 -きざみ-』の舞台『弥生塚市』へようこそ！
最先端産業の研究開発と教育の街
まず、『刻 -きざみ-』の舞台となる『弥生塚（やよいつか）市』について説明しておきましょう。
弥生塚は、メインヒロインの美梨亜、凜菜、莉遊、美雨の4人が住む、海と山に囲まれた街です。人口は大体50万人くらい。めちゃくちゃ都会ではないけど、住むにはちょうどいい規模で、主要都市と連絡する電車やバスが通っており、港では各方面への船も頻繁に出入りしている、そんな活気のある街です。
そんな街の発展を支えているのは、国家プロジェクトや主要産業に関わるあらゆる科学を研究開発する施設の存在。
ラボや、既に量産化に適した最新技術を持つ工場の他、最先端技術を扱う人材を育てる大学や高校も存在し、エリート教育機関の街としても全国に知られています。
その流れもあって、産業科学以外の分野、例えば文学や歴史、芸術やスポーツなど様々な分野でエリートを育成する学部が『弥生塚大学』には設置されているのです。
弥生塚の伝承
弥生塚の市民は、皆地元を愛しています。
その理由は、美しい街の景観、住みやすさなどが上げられますが、歴史を辿っていくととその地元愛の由来を垣間見ることができる伝承が存在します。
伝承によると、かつて「弥生塚市」になる前のこの地に何匹かの怪物が突然現れ、町を破壊し、住民を殺戮したり、狂わせたりしたと言います。
怪物についてその様子を伝える文献には「異形の者」と書かれているものがあったり、「美しい怪物」「人の形をした何か」と書かれているものがあったり、その詳細ははっきりしていません。文献に共通して書かれていたのは、「怪物には人々を惹きつける能力がある他、各々に異なる『固有の能力』が備わっている」ということ。
人々がどうやってこの怪物と対峙し、どうやってこの問題を解決したかははっきりしていません。しかし、昔の弥生塚の住民は、結束して自分達の手で怪物からこの地を守ったことに誇りに思っていたようです。
現在の弥生塚市民の『弥生塚愛』はこの伝承に由来するものかも知れませんね。
そもそも何を目的とするゲームなの？
本来であれば真っ先にこれを皆さんにプレゼンするべきなのですが、実は設定の作り込みを最近までずっとやっていたため、これまでお話してきませんでした。
もちろん制作自体は進めながらでしたが、根幹の部分がはっきりしないうちに皆さんに披露するのは気が引けてしまいまして…
エロゲのホラゲなので、「怖くてエロけりゃいっか」みたいなスタートを切ったんですが、いざ制作を始めるとある程度の整合性とか没入間とか欲しくなっちゃって、思ったよりこの作業に時間がかかってしまいました 笑
本当にすみません…
ヒロインの4人は平和に暮らしている『才能ある女の子達』
ヒロインちゃんたちは各分野に才能を開花させた優秀な女の子達です。すごいざっくり説明すると美梨亜は『体育会系』、凜菜は『文系』、莉遊は『芸術系』、美雨は『理系』。皆、昔からお互いを知っていて、仲良く平和に日常を過ごしています。
仲の良い4人はお互いに『好きな人』のことを知っています。
そう、主人公である貴方です。
4人がなぜ貴方を好きなのかは、ゲームを進めるうちにわかってきます。
とにかく、ヒロインからすると他の3人が「恋敵」であることは間違いありません。
しかし、今のところ彼女達はそれを知りながらも事を荒立てることなく、仲良くしています。何かしらの「協定」があるのかも知れませんね。
ある日突然、別の『弥生塚』に飛ばされる
平和な日常が続く中、ある事がきっかけで貴方と4人のヒロインは、弥生塚市内の別々の場所に転移させられます。
何が起こったかわからない4人はあなたを中心にスマホなどで連絡を取り合い、お互いの状況を確認します。そして、分かったこと…
・そこは確かに『弥生塚』ではあるが、彼女らが知っている『弥生塚』ではないこと
・住民の様子もどこかおかしい
・あちこちで霊障のような現象、そして怪物の目撃証言も
・これらのあらゆる者が貴方やヒロインたちを狙っているということ
初めて別次元の弥生塚市に飛ばされた貴方達は絶望的な光景を目にすることになります。
条件を満たすと元の弥生塚に戻ってこれるが…
最初の転移が起こった後、「条件」を満たして元の弥生塚に戻ってきた貴方と４人の女の子達。
一度「向こうの世界」を見てきた貴方は知っています。
この後また転移が起こることを。
このまま何もしなければ彼女達がもっと酷い目に遭うことを。
貴方は彼女たちと連絡を取り、来る「次の転移の日」に備えて対策を相談しようと試みますが、４人と話した貴方は絶望します。
なぜなら…
彼女達には「向こうの世界」の記憶が一切なかったのです。
そう。
５人の中で唯一「向こうの世界」の記憶を引き継げる存在。
それが貴方なのです。
貴方は「最初の転移」で起こった出来事の記憶を頼りに、彼女達を救うべく立ち上がります。
そう。
このゲームは、記憶を引き継げる貴方が対策を立て、「向こうの世界」で発現する自らとヒロイン達の特殊能力を駆使して、弥生塚の謎を解いたり危機を乗り切ったりすることを目的としているのです。
記憶がない彼女達にも…
記憶を引き継げるのは貴方だけですが、元の世界に戻ったとき、４人のヒロイン達にも「違和感」は残ります。
朝目覚めると「何かべったりとしたものがついている感触」や「自分の身体をかき回されたような感覚」が何となく残ったりするのです（「向こうの世界」で何をされたかによります）。
ゲームの進め方、楽しみ方は貴方次第
表の世界での「幸せ」が彼女達が戦う「覚悟」になる
「向こうの世界」での記憶を彼女達は、「元の世界」に引き継ぐことはできませんが、その逆はできます。つまり「元の世界」の記憶を持って「向こうの世界」に行くことはできるのです。
このゲームで貴方がヒロイン達にできること。
それは「向こうの世界」で彼女達を救ってあげることだけではありません。
「元の世界」で彼女達の幸福度を増やしてあげることです。
デートをしたり、まあ色々したりして、彼女達を幸せな気分にさせるのです。
「元の世界」を幸せにすることによって、「向こうの世界」に投げ出された彼女達は「元の世界」に戻るためのモチベーションを得ることになります。
作中ではこのモチベーションを「覚悟」というステータスにして数値化しています。
「覚悟」の数値が高いと、彼女達自身が取れる行動の選択肢も増えるのです。
例えば、美梨亜は格闘技が得意な女の子ですが、「最初の転移」で飛ばされたときは、「覚悟」がないため、人間を攻撃することができません。
しかし、「覚悟」のステータスが上がると、攻撃のコマンドが使えるようになります。
同じように、凜菜の場合、「覚悟」ステータスが上がると怪異を受け入れ、協力が可能になります。その結果、あらゆる超常現象を引き起こすことができます。
「幸せな元の世界に無事で戻る」
この気持ちが強いほど彼女達は強くなれるのです。
貴方自身がどうしたいか
当然といえば当然なのですが、この物語でハッピーエンディングにしようとするなら、主人公は４人を守り抜き、エッチな目にも遭わせないようにするでしょう。
しかし、必ずしもそればかりを望んでいない変態紳士さんもいらっしゃると思うので、軽く遊び方の解説をしていきましょう。笑
「これぞヒーロー」４人『無事』の救出を目指すパターン
「とにかくヒロインちゃんは全員俺が助けるんだ！！」
という貴方。変態おじさんや化け物、霊から彼女達を救うために全力を尽くしてください。難易度高め。
あと、ホラゲとして楽しんでいただくならこれは一番オススメです。
とにかくイチャイチャしたいパターン
基本的Ｈシーンは、怪物たちに酷いことをされるイメージがあるかも知れませんが、実は主人公とのイチャラブＨや程よいイタズラＨも結構なボリュームで収録する予定です。
貴方のことを好きなヒロインちゃんたちは、貴方とイチャイチャすることで一定のステータスが回復します。それをいいことにあんな所やこんな所でイチャイチャしましょう。
もちろん誰かに見られないようにね！
『エッチな技』でピンチを脱出させよう！のパターン
怪物や変態さんたちは、基本「陵○」をしてきますが、交渉することでこちらが主導権を握ることもできます。ヒロインのエロテクのステータスを伸ばして、エッチな技でピンチを乗り切ることに力を入れてもいいかも知れません。
１人を助けるために他の３人に頑張ってもらうパターン
「男たる者、一人の女性を愛するべき！！」
そんな一途な貴方は、１人の保護に徹底して、他の３人に頑張ってもらいましょう。
積極的にエッチなイタズラでヒロインの足を引っ張るパターン
こんなエッチな空間にいるのだから、貴方が少しおかしくなっても仕方ないでしょう。
ヒロインちゃんにＨな道具や薬を仕込んで、スリルを味わうなんてこともできます。
こうなってくるともう貴方は「ヒーロー」を名乗れませんが…
「可哀想はカワイイ！」とにかく酷い目にあわせるパターン
これは、もう説明不要かと…
色んな変態さんや怪物さんと絡ませたい方向け。
防犯カメラやスマホのアーカイブ動画をゲットするのをお忘れなく。
さて、次回はステータスについて話していきますよ！！
長々と失礼いたしました！！