「女癖の悪い先輩彼氏」発売開始&ご購入御礼

「女癖の悪い先輩彼氏の浮気を発見したのでメス調教して躾け直した件」発売から半日ほど経ちました。予想以上に多くの方にお買い上げ頂いているようで、この場を借りて御礼申し上げます…ありがとうございます。

改めて本作の見どころや、完成したボイスを聴いていて思ったことなどを書いてみようかなと思います。多少ネタバレも含むので、まだ未見の方はご注意下さい。

まず三橋さんの演技の素晴らしさ。これはもう、私より皆さんの方がお詳しいかと思いますが、改めて痛感しています。例えばトラック１、冒頭の爽やか彼氏モードから浮気の証拠を突きつけられた時の変わりっぷり。本当に素晴らしい演技力だなと。ここまで露骨に豹変すると、絶妙に小物っぽさも感じますが（笑）、私はそういう底の浅いところがあるイケメンが大好物なので個人的にはめちゃくちゃグッと来ました。

そして喘ぎ演技の色っぽさも素晴らしいですね。今回は私の要望で、割と大人の男っぽく演じて下さいとお願いしたのですが、それをとてもよく表現して下さってると思います。

そしてタクト君について。元々、正直そこまで深く考えて作ったキャラクターでもなくて、自分に自信のあるイケイケの男子が内心軽く見てた後輩彼女にメス調教されたら興奮するだろうなという性癖だけでキャラ設定したのですが…

発売前の確認のためにボイスのチェックしていてふと思ったのですが、彼は物理的にはめちゃくちゃ強いので、その気になったらバイオレンスな手段で主人公に言うことを聞かせることも出来たんじゃないかなとは思います。そうならなかったのは、主人公が上手く立ち回ったというのもあるにせよ、タクト君にはそもそもそういう発想がなかったのかなと。確かに女癖が悪くてクズな面もあるのですけど、女性に手を上げてはいけない、みたいな紳士的な一面もあり、そこには結構律儀で。
なんでかというと、タクト君はどちらかと言うと育ちは良いのですよね。だから自分の強さをアピールするのも、「ストリートファイトでヤンキーをボコした」とかじゃなくて、「ボクシングジムで〜」になるわけだし。

収録前に三橋さんと打ち合わせした時にもお話したのですが、タクト君はちょっとオラオラ系なところはありますけど、ヤンキー系ではないと思ってるのですね。どちらかというと、勉強もスポーツも人並み以上に出来て、まあまあいい大学に通ってて、イケメンで異性にもモテてて…みたいなタイプのイケイケな男子のイメージなんです。
たぶん幼少期から、親からも教師からも友達からも、出来の良い、頼りになる存在として評価されてきたのでしょう。それが「浮気してもいい」という傲慢な自信に繋がった面もあるのかなとは思います。

ただ、そういうタイプなので、「出来の良い自分に自信がある」子なんですね。キャストトークで三橋さんも語ってましたが、彼は「評価する、される」ということに敏感なので。
だから本当は、素の自分のことはあまり評価していないし、むしろ、素の自分を見せることって殆ど無いんじゃないかと思います。なまじ要領が良いから、それでやってこれたのでしょうね。

そう言う意味で、素の自分を見せても離れなかった、それどころかメス堕ちして男として情けないところを見せても離れなかった主人公の存在は、実はタクト君にとってとても大きかったんじゃないか。そう思うと、実はお互いにとってハッピーな結末だったんじゃないか。そんなことを思ったりもします。
タクト君が結構頑張って抵抗するのも、ずっと「強い自分」を演じてきて、素の自分、弱い自分を認められなかったから…と思うと、なかなか可愛げがあるんじゃないでしょうか。

というわけで、女癖は悪いけど可愛げのあるタクト君のことを、是非可愛がって、大きな愛で見守って頂ければ、制作者としてはありがたい限りです。

引き続きよろしくお願い致します。