投稿記事

2周年詫びSS第三弾!『小妖精と温泉旅行!』

ロリっく2周年詫びSS第三弾!

ロリこんばんは~~!
2周年企画、リクエストに応じてお送りするSSなのですが……
今回はオナホルちゃんでうございます!

本当は、ミカドちゃんの次にこちらを出すつもりだったのですが……あのですね……
文中に12月31日、ってガッツリ書いてたので、

折角だし日付合わせるかw とか考えちゃったわけですよ。安直。

てなわけで、これを大晦日に見てる人~?

是非オナホルちゃんと年越し……しちゃってください☆
はっぴーにゅーいやーん☆


 十二月三十一日……大晦日。
 世間は仕事納めムードに包まれ、今日ばかりは家だったり旅館なりでくつろぐ者が多い。
 
 その例に漏れず、とある秘境の温泉旅館にて、くつろぎ倒している者たち……一組のカップルがいた。

「あ~~……極楽極楽……♪ 温泉って、こんなにあったけーんだな……あ~、溶けちまいそうだ……♪」
 
 羽を伸ばすという言葉を体現するかの如く、文字通り。
背中に生えている小さな羽をぺた~、と緩ませながら、お湯を張った風呂桶の中で――目玉〇やじ式入浴方法だ――至福の一息を吐いている少女は、人間ではない。
身長三十センチほどの小さき森の妖精、オナホル・メルヘデュアスである。
 ひょんなことから人間界に迷い込んでしまい、様々な苦難に見舞われた彼女だが――

「おい、お前もちゃんと楽しめてるか? 俺ばかりはしゃいでたりは、しないよな……って、ひひ……♪ ほっぺつつくなよ……♪ お前がそんなことするなら俺だって――おら、おらっ、水掛け攻撃~♪ ひひひっ♪」

紆余曲折の末に、今目の前でほほ笑んでいる男性と、結ばれ……晴れて恋仲になることができた。
 固い絆で結ばれ、愛し合っている恋人同士である二人。
 だが、人間界の常識に照らし合わせれば、オナホルはあくまで『異物』。異種族の存在はまだ人口に膾炙しておらず、一部の者だけが知るトップシークレットなのだ。

 故に、堂々と外へデートしにいく……なんてこと、普段はできなかった。
 出かけるとしても、オナホルの魔法で姿を消したり、人目に付かない夜の散歩が関の山。
 だが、今日は違う。
 
 男性とオナホルは、同じ湯舟に浸かり――といっても、オナホルは湯舟に浮かべた桶に浸かっている形だが――宿泊施設で堂々と混浴していた。姿を消す魔法なども使用しておらず、見られれば一発アウトな状況だが、何故こうも無防備なのかというと。

「にしても、ラッキーだったよな。異種族同士の恋愛を応援したい、だかなんだかしんねーけど、あのちま……えーと……ちま……なんとかさんが、事情を知ってる旅館に招待してくれてよ~」

 先日、突如二人の前に姿を現した、巫女服狐耳の怪しげな少女。
 間違いなく人間ではない彼女に『たまには羽を伸ばして、温泉旅行に行くといいのじゃ♪』と渡された招待券。
 それを、千毬……けほん。ちまなんとかさんに言われた通り、鏡の前にかざすと……あら不思議。

 鏡面が波打ったかと思うと、そこに扉が映し出されて。
 恐る恐る手を触れてみると、ギィ……と鏡中の扉が開くと同時に、二人はそこに吸い込まれ――
 気が付くと、この温泉旅館にたどり着いていたのだ。
 
 旅館内で働くのは、いずれも年端のいかぬ少女たち。
 だがオナホル曰く、『あいつら、全員人間じゃないぜ。それに……怒らせたらやべえ。俺より格上しかいないからな』とのことらしい。
 
 人外魔境と呼ぶにふさわしい、物の怪が営む温泉旅館。ちま……ピンク髪のじゃロリが招待してくれたこの旅館は、どうやら人間とそれ以外の種族のカップル、など人間界では大手を振ってイチャつけない者たちのためにある理想郷らしい。
 事情はともあれ、千毬のおかげで二人は、堂々と混浴付きお泊りデートを満喫できている、というわけである。
 
 オナホルも浮かれ気分なのか、

「ひひ……つかさぁ……貸し切りで混浴とか、いかにもって感じだよな♪ おいおい、ダメだからな? いくら俺のことが好きすぎるからって、やらし~いことは禁止だ……♪ ひひひ♪」

 ほんのりと朱の差した顔で、恋人をからかっている。
 メ○ガキ然とした態度が板についてはいるが、彼女自身なんだかんだでかなりピュアなので――

「へ……? 部屋に戻ったら、していいのか……って、ばば、馬鹿じゃねえの、お前っ⁉ ぅぅ、うるせーなー……っ……! こ、声聞こえたら恥ずかしいし……しないって、多分……きっと……ぶくぶく」

 カウンター気味に夜の誘いをしてみれば、顔を半分湯舟に沈めて、ぶくぶく泡を吐き出した。照れているのだ。
 一本取られたと認めるのが癪なのか、彼女はどこかバツの悪い顔で、ぶつぶつと呟く。

「ちょ、ちょっと言い返したからって、図に乗ってんじゃねえぞっ、あ、こら、なでるな、指の腹で撫でるなっ! ぅ、ぅ……か、可愛いとか、うるせーよ……っ」
 
 照れ隠しなのを理解している恋人は、構わずオナホルを指先で弄び続けた。やがて、羞恥と屈辱がないまぜになったような様子で肩を怒らせたオナホル。

「くそ、こうなったら……お前が誰の尻に敷かれてんのか、思い出させてやるからな……っ……徹底的に、打ち負かしてやんよっ!」

 彼女はそういうとタオルを身体に巻いてから風呂桶から飛び出し、浴場の入り口まで一直線に向かっていった。 
 
 男性は呆れと好奇心が入り混じった様子で、湯船に浸かったままオナホルの動向を伺う。すると。
 
 ――チリリリリーン。
 
 軽やかな鈴の音が聞こえた。
 音に呼応するように、着物姿の上品な○女がオナホルの前に姿を現した。ニッコリと営業スマイルを浮かべている彼女の声は聞こえなかったが、職員はオナホルに何事かを言われると一旦脱衣所から出ていき、何かを携えて戻ってきた。
 
 手のひらサイズのオナホルには重たいそれを、受付の女性がこちらへと運んできてくれた。役割を終えた後は、恋人同士の邪魔はすまいとばかりに音もなく立ち去っているあたり、やり手である。
 
 オナホルが女性に用意をさせたそれは、

「じゃじゃーん♪ なんかこの宿、サービスで地酒……もらえるらしくてよ♪ この俺が貰ってきてやったから、露天風呂で月見酒……と洒落こもうぜ♪」
 
 お盆に載せられた、御猪口二つと、日本酒らしき液体を内包した四合瓶。
 漫画やアニメなどでたま~に見かける、温泉酒盛りセット(?)だ。
 
 しかし、男性はオナホルが飲酒をするところを見たことがない。そもそも、年齢的に大丈夫なのだろうか……そんな疑問を察したように、オナホルは親指をグッと立てた。

「心配無用ってやつだぜ。俺はこう見えても、成人の儀を終えた立派な大人妖精だ。普段飲まなかったのは単純に、健康面を考慮して……ま、真面目とか、う、うるせー……っ! その分あまいもんドカ食いして健康ぶっ壊してっからチャラ(?)だろーが!」

 オナホルは不良ぶっているだけの優等生みたいなものなので、時折滲み出る真面目さを指摘すると顔を真っ赤にして反論してくる。
 男性はその時の必死なオナホルを見るのが好きなので、わざとこうして揶揄いがちだ。
 
 しばらくあーだこーだと不真面目アピールをしてから、オナホルはコホンと咳払いをし、取り繕ったように不敵な笑みを浮かべた。

「まあ、こっからが本題だけどよ……ただ露天風呂で酒飲みましたー……ってだけじゃ、つまんねーだろ? ……ぅ……いや、そりゃ俺だってお前とだったら、退屈な時間なんて一秒も……って、な、何言わすんだ馬鹿! い、いいから、話、聴けっ。一生本題進まな
くて、のぼせちまうだろーが」

 オナホルの言う通り、あまり長湯をするのも良くない。納得した男性は、話しを促すように口を閉じた。
 それを確認してからオナホルは先を続ける。

「だからよぉ、その……勝負しねーか? どっちが先に、潰れるか……酒飲み対決といこうぜ♪ 多く飲めた方が勝者。んで勝った方は……負け犬に、一つだけなんでも命令できる……ってのはどうよ? ひひ……♪」
 
 一回りどころではない体格差を考慮すれば、男性の勝利は火を見るよりも明らか……なように見える。
 だがオナホルの瞳には、罠に掛かるエモノを見るような、狡猾な炎が揺らめいていた。
 とはいえ、別に負けたとて失うものなどない。恋人にされる命令なら、どんなに過酷な物だろうとご褒美同然だろう。
 と、男性が勝負に乗った瞬間――――

「引っ掛かりやがったな、ばーか!」
 
 オナホルがあっかんべーをしてきた。可愛い。

「俺たち森の妖精はなぁ……酒豪揃いの種族、なんだよ! ちいせえ身体のどこに入ってんのか、ってことで、手のひらウワバミ……なんて揶揄されたりもするくらい、酒にはつええ……! この勝負、お前に勝ちはないんだよ、ばーーーーかっ♪」

 なるほど、種族の特性故に、酒飲み対決には自信があるというわけか。自分の有利なフィールドに引き込むのは勝負の基本なので、卑怯だとは言わない。
 それに男性にとっては、したり顔で調子に乗るオナホルもまた可愛くてたまらないのである。
 やれやれ、と吐息してから男性は『で、森にいた頃はどれくらい飲んでたの?』と問いかけた。
 
 するとオナホルは自信満々に、
「ん? 飲んだことねーよ? でもま、うちのパパママ……ご、ごほんっ! 親父も、お袋も、相当な酒飲みだからよ……俺の強さは、遺伝が証明してるぜ? ひひひ♪」
 お酒を飲んだことがないけれど、多分強いから勝てると口走った。
 
 それは、人間界では誰しもが知る特大の――――

「さ、とっとと飲み始めようぜ? まあ可哀想だから……お願いオナホル様、許して~……って言ったら、別の勝負に変えてやってもいいけど? ……へぇ、このままでいいんだな? ならお前の命運はここで終わりだぜ。さ……こてんぱんにしてやるよっ♪」
 
 敗北フラグであることを、オナホルは知らないらしい。
 
 

 勝負は一分どころか、秒で付いた。

「ふにゅぅぅ~~……」
 
 今、男性の両手の上に乗っているのは、酔いつぶれた小妖精だった。
 彼女は一晩中飲み明かしたんですか? と問いたくなるほどの赤ら顔をしているが――なんてことはない。

「まだ、のめるもん~……ぅ~……まだ、ひとくちしか、のんでない、もん……っ」
 
 たった一口!
 日本酒一舐めでこの体たらくである!
 アルコールパッチテストを受けたならば、一瞬で赤に振り切れるだろう弱さ! 下戸! である!
 
 男性は、困った顔で『もう飲まなくていいから』とオナホルに語り掛ける。彼女は理解しているのかどうなのか、『ほぇ……』と曖昧な反応しか返さない。
 人差し指の爪を口に含み、オナホルはしばし考え込む素振りを見せた。そして。

「ん~……わかったぁ……。じゃあ、もう……えへへ……俺の負けで、いいやぁ……うぃなー……人間~……ひひ~……」
 
 拳を天に突き出し、堂々の敗北宣言。
 もっとごねると思っていたため、この潔さは男性にとっても意外だった。
 
 呆気に取られていると、
「ねぇ、ねぇ……」
 
 オナホルは、千鳥足ならぬ千鳥羽ばたきで飛行し、男性の肩にちょこんと腰かけた。
 
 そのまま、耳元に熱い吐息を吹きかけて――
「……好き、だよ。大好き……えへへ、しゅき、しゅき……♪ はやく、けっこん、しよーね……へへ……♪」
 とんでもない告白をしでかした。
 
 普段のオナホルが見れば、卒倒しかねないほどのあまあまモードである。
 これにはたまらず、男性は顔を背けて『そろそろあがろっか』としどろもどろになりながら答えたが――
 
 がしっ。と右耳を、弱弱しい身体で掴まれた。

「やだー……うんって言うまで、離さないもん……ね、ね……けっこん、しよー……私のこと、すきれしょー……? ね、ねー……」
 
 一人称が『私』になっている所から察するに、今のオナホルは強がりゼロパーセントの、素直状態!
 ただでさえ、お互いタオルを巻いただけという開放的な恰好なのだ。二人きり、露天風呂というロケーションも相まって、これ以上誘惑されたら……!
 男性は理性にヒビが入る音を聞き、オナホルを肩から降ろそうとして。

「あっ……もぉ、えっち……っ」

 ハラリ、妖精サイズの布が着水。つい誤って、オナホルが纏っていたタオルを払い落としてしまったのだ。
 これはまずい。今、男性の肩に座るオナホルは、一切何も纏っていない生まれたままの姿だ。
 まともに見てしまえば、自分は、自分は……夜のケダモノに変貌してしまう……!
 そんな予感からぎゅっと目を閉じた男性の鼻先に、ふにっ……と柔らかい感触が押し付けられた。
 目を開けばそこにあったのは、パラダイス。人の形をした楽園がそこにあった。

「……なー……あの、さ……恥ずかしいんだけど、さ……俺ね、あのね? 一緒に混浴しよー……って、言った時から……え、えろい気持ち、止まんなくて……ううん、もっと前、から……旅館、来た時、から……ずっと、ずっと……」

 極小の胸が、ぬちゅりと音を立てる秘境が。男性の鼻を刺激する。

「二人だけで、旅行……こんな、恋人らしいの……初めてだから……その……すごい、激しくされちゃうのかな、とか想像して……ぅ……ぬ、濡らして、た……」

 押し付けられる女体の柔らかさ、言葉から溢れる好き好きオーラにあてられ……否、のぼせて。
 男性はざばぁっ!
 と勢いよく湯舟を出ると、オナホルを両手で抱きかかえたまま歩み始めた。
 向かう先は勿論、誰も邪魔できない二人だけの空間……寝室。

「……えへへ……すき、すき……。あ、そういえば……さっきの、勝負……俺の負けだから、なんでも命令、していーよ……ねぇ、ねぇ……」
 
 オナホルはトロンと潤んだ瞳でこちらを見上げて、ダメ押しの一言を放った。

「……今日だけは……いつもより、もーっとえっちなこととか……して、いいよ……ううん、しよ……? 命令、して……くれないの? って、ひゃわっ……!」
 
 その一言を聞いてから、男性の記憶にはしばらくの欠落があったことは、言うまでもないだろう。
 何にせよ、果実よりも甘く濃厚な時間を過ごしたことは、間違いない。


オナホルちゃん@可愛すぎる

↓オナホルちゃんとロリっく!↓

支援者、ちまなんとかさん

↓千毬ちゃんとロリっく!↓

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

【28作目詳細発表!】尻尾えっろ……w君になら絞り殺されても本望だw

年内最後、テクノブレイク不可避の本作でシコり納めだ!

ロリこんばんは~~!!
先日からチラ見せを行っていた、セレシアちゃんについての詳細発表です!!!

セラちゃんとセレシアちゃん、図らずも名前が似ているせいでタイピングミスしそうだ!!!
中身にも共通点があったり、なかったり……?

とにかく!!!

バトンタッチ掛け合い後編を見てください~~~!!!

この掛け合いは、本編後の話……!

いかにも続きがある感じで終わったバトンタッチ掛け合いですが、続きはないです。
というか、ここから始まる過去の話こそが、
本編の内容です。

そう、このバトンタッチ掛け合い……時系列的には、本編よりも後。
あなたとセレシアちゃんが、無事結ばれたあとになります。

そう……本編前なのならば、ある点がおかしいのです。
それは……一旦置いといて。

まずはタイトル&ジャケット発表!!!


喰らえ、カロリー高すぎタイトル!!

タイトル
『【チンイラ確定囁きオホ声】清楚系ドスケベ♪ロリサキュバスシスター~バージンおちんぽレベル上げ!分身耳舐め、尻尾オナホ!しまいに逆レで筆おろし~【口まんこ懺悔室】』

→→→予告はこちら!←←←

わ~~~~!!!
頭がわりぃタイトルだ♪

というか……ジャケットえっろ♡(大歓喜)

特に見どころは、そのスケベな衣装と角と翼、そしてなんといっても……
オナホールみたいなドスケベ尻尾!!

本作において、セレシアちゃんのこのサキュバス尻尾、超大活躍しちゃいます!!

内容に少し触れると、タイトルにある通り、『バージンおちんぽ』のレベル上げがメインとなります。

……意味わかりませんよね?

つまり、あなたは童貞です。

……まだ分かりませんか?


サキュバスのお〇んこは、例外なく最上級極上名器。
つまり……レベル1の童貞おち〇ぽなんか挿入してしまえば、

最悪の場合死にます。

だからこそ、淫魔小学校主席卒業者のセレシアちゃんにより、おちんぽ特訓カリキュラムに基づいたレベル上げオナサポや、分身耳舐めオナホコキなどをしてもらうのです……。

……結局、なんでシスターなのかって?

そりゃあ……本編で確かめてくださいよ(ぶん投げ)

今年最後を飾るに相応しい、最強の布陣

CV:浅木式 様
絵:いせのり 様
ロゴ:カジデザイン 様


ロリっく初登場の浅木式様!!!
シスターでサキュバス、そんな光と闇を併せ持つ彼女を演じられるのは、浅木さんしかいない!!!
囁きの上異種族感溢れるエロスと、いざ本番……となった際に出る、情けないオホ声。
そのギャップが、最上級の声質で表現されています。必聴。

そしていつもお世話になっております!来年もよろしくお願いします!
いせのり先生!!!
太ももと腕で二個絶対領域があったり、ドスケベ尻尾と若干ハミ出てる乳輪に、スケスケ衣装越しに覗える淫紋や陰部……一枚のイラストにいくつ性器を仕込んでいやがるッ!?

そしてそして、ロゴはやっぱりカジデザイン様!!
なんだかんだ、今年出た作品は全てカジデザイン様が担当してくださいました。
毎月クオリティの高いロゴを、納期以内に必ず納品してくださる……頼れるクリエイター様です。いつもありがとうございます。



というわけで、全方向隙のない布陣で固められた本作!!
まだまだ見どころが盛りだくさんですよ~~!!

期間限定特典付き!

内容やキャスティングだけでも最高級な本作ですが、早期購入者特典(発売から28日間限定)として、

・えっちなイラスト差分×2!!(事後差分、顔射オンオフ)
・EXトラック(角と翼が生えるのは、このトラックです)

が付いてきます!
EXトラック、必見!!『ぷにまんワイルドスタイル』とかいう意味不明な日本語出てくるから、マジで聴いてほしい!!!
差分イラストも、ありえんくらいエロい!!!!
パターンピンク、シコですっ!シコシコシコッ!

発売日は、12月27日(水)予定!!!!


というわけで最後に皆さま!!!
今年もご愛顧いただきありがとうございました!!!
来年も、より一層精進していきますので!!!
是非、おシコり頂きますようお願いいたします!!!

それでは~……レッツ、ロリっく!!

↓↓↓予告は画像をクリック!↓↓↓

サキュバス顔負けの精力

↓↓↓セラちゃんとロリっく!↓↓↓

儂の尻尾だって、負けておらんじゃろ?

↓↓↓千毬ちゃんとロリっく!↓↓↓

アニスも、お腹に紋様……あるよ。

↓↓↓アニスちゃんとロリっく!↓↓↓

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

【28作目ヒロインチラ見せ♪】はわわなドジメイド→???

年内最後の作品が出るぞ……!

ロリこんばんは~~!!
2023年も残すところあと一か月!!

思い残したことはねえか!?
クリスマスにそなえて、孤独と戦う覚悟はできてんのか!?

いや……今年のあなたはクリぼっちじゃない!!

だって……ロリっく最新作があるんだもの!!!

今回発売する作品が、2023年ラストを飾る作品となります。
ぶっちゃけ、滅茶苦茶気合入ってます……押忍です……!!

さあ、ち〇ぽも覚悟はできてるか!!?
早速恒例の、バトンタッチ掛け合いいくぞオラァァァア~~~~!!!(テンションおかしい)

フォロワー以上限定無料

無料プラン限定特典を受け取ることができます

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

2周年詫びSS第2弾!【魔界式ブライダルフェア】

2周年詫びSS第二弾!

ロリこんばんは~~!
ロリっくorロリっ娘!2周年企画、割引前に全作購入してくださっていた方からリクエストを頂き、一本短編小説を書く……そんな、己自身の首を絞めるような企画第二弾でございます!

今回のヒロインは、ロリっく随一のポンコツのじゃロリ、アルナ様!
 
どうやら、彼女とあなたは、魔界のブライダルフェアに参加することになったらしく――――

続きはあなた自身の目でお確かめください!!
アルナ様、超かわいいです!!!! マジで!!!




SS2『魔界式ブライダルフェア』

 魔界。そこは太陽が存在せず、常に混沌とした夜が支配する世界。コウモリが羽ばたき、カラスが鳴く、そんなホラー映画のようなBGMに似合わない満開の笑顔で、白髪の少女……いや、不老不死の吸血鬼は言い放つ。

「眷属よ! 今日は……結婚式場に行くぞ!」
 
 唐突なプロポーズとも思える言葉を吐いたのは、幼い体躯に膨大な魔力を秘めし魔界の貴族、『吸血姫』ことアルナクルーゼ・ブルーエンド、愛称『アルナ』だ。
 前振りなしで結婚式場に行くぞ、と言われた眷属――アルナとは恋仲であり、結婚を誓っている――に、動揺は見られない。アルナが突飛な行動を取るのは、今に始まったことではないからだ。
 そもそも眷属は、今日アルナがそう言いだすことをあらかじめ知っていたのだ。なぜかというと――

「くひひ……まさか眷属は夢にも思うまい♪ これが……式場を見学することで結婚式のイメージを鮮明にさせて、はやく結婚したくなるように仕向ける罠だとは……くひひ、名付けてサブリミナル結婚大作戦♪ 妾は自分の思慮深さが恐ろしいのじゃ♪ 可愛いだけではなく、策士とは……さっすが妾なのじゃ♪」
 
 アルナの悪癖……心の声を全て口に出してしまう(無自覚)という性質のせいである。
 アルナ自身が、結婚式場の見学予約をしたことをベラベラと自白していたので、日程から場所まで眷属には筒抜けだったのだ。

「ああ、結婚式場に行く、といっても別に? 妾がお主と結婚したいわけではないぞ? ただ、たまたま! ヴァンパイアクイーンである妾に、是非とも式場を視察してほしいと要望があってだな? 電話越しにもわかるくらい深々と頭を下げていたものだから、哀れに思って引き受けてやっただけなのじゃ! で、お主はただの付き添い! くれぐれも思いあがるでないぞ? 分かったな?」
 
 よくこうもバレバレの嘘を吐けるものだ。とはいえ慣れっこな眷属は、アルナに今更指摘したりしない。
 ただ苦笑して、『分かった』と頷くのであった。
 
 

 そうして二人は。

「というわけで……来たのじゃ! 魔界一と名高い結婚式場……『ヘルグロリアス教会』に!」
 
 お目当ての式場である、ヘルグロリアス教会へと訪れていた。教会というだけあって、人間界同様、荘厳な雰囲気の建物だが、なんか……全体的に黒く禍々しい。
壁の至る所を血が汚しており、結婚式よりもホラーゲームの舞台におあつらえ向きのロケーションだ。
 引きつった笑顔で固まった眷属を、ゴシックロリータのワンピースを着こなしたアルナが『何をしておる? ほれ、行くぞ♪』と強引に手を引いて連行していく。
 
 建物の中に足を踏み入れると、待ち受けていたのは執事然としたスーツ姿の男性……と言っても、性別不詳の骸骨なのだが。
 魔界の住人には、こういったおどろおどろしい外見の者も多いのである。

「ブライダルフェアを予約していたブルーエンドなのじゃ! 本日はよろしく頼むのじゃ!」
 
 アルナがそう言うと、骸骨の男性は恭しくお辞儀をして、『お待ちしておりましたブルーエンド様』と歓迎の言葉を口にした。
 それから彼は、控えめながらハッキリと眷属に向かって目配せ――眼球ないけど――をした。眷属もそれに、深く頷いた。
 アルナは『そういえば言ってなかったかのう?』などと白白しく口にして、眷属の反応をドヤ顔で伺いながら。

「今日はのう、この式場の……ブライダルフェアに参加するのじゃ♪ お主は魔界育ちではないからのう……こちらの文化に疎いじゃろ? よい機会じゃ……妾が、魔界の結婚式というものを教えてやる! くひひ♪」
 
 ブライダルフェアとは、結婚式を挙げたいと考えているカップルが主に行う、簡単に言うならば『結婚式の体験会』である。
 式場の内部を見て回るだけの『式場見学』とは違い、実際に披露宴で提供される料理の試食をしたり、ウエディングドレスの試着をしたり……実際の結婚式を再現、体験する『模擬挙式』なんてものもある、イベント色の強いものなのだ。
 骸骨執事に案内され、二人はまず式場を見学し始めた。

「ほぉ……かなり広いのう。これなら、知人・友人を片っ端から案内してもよさそうじゃのう♪ お主も、好きなだけ客を連れてくるがよい♪ その方が、ご祝儀たんまりで妾たちの負担金額が減るからな♪」
 
 さらりとド畜生発言を零すアルナを無視して、眷属は視線を巡らせた。
 確かに広い。ライブ会場のキャパシティに例えるなら、武道館レベル。優に五万人は収容できる規模。つまり、過剰な広さである。こんなに広い必要は絶対ない。
 天井から吊り下がる無数のシャンデリアにより、仄淡く照らされた室内は、まさに俗世から隔絶した非日常空間。
 
 特別な、生涯一度になるかもしれない記念日に相応しい豪華仕様である。
 と、ここまでは人間界と然程変わらないように見える。
 だが、魔界のもてなしは、ここから始まる。

「うむうむ、実のところ、妾はこれが一番楽しみだったのじゃ♪ 一流シェフが手ずから仕込み提供する、魔界のフルコース♪ ほれほれどうした? 食わんのなら妾が頂くぞ?」

 披露宴場に案内された二人は『試食会』の洗礼を受けていた。式本番、ゲストに振舞う料理を味わい、問題がないか確かめるというものである。食い意地が張っているアルナは試食というかタダ飯にありつける、ぐらいにしか思っていないだろうが……それはさておき。
 もてなしと称して提供された魔界のフルコースなるものが、眷属を苦しめていた。
 挨拶代わりに提供された『前菜』から、ぶっ飛び尽くしなのである。

「うむうむ♪ 亡者の指風オードブル……相変わらず美味なのじゃ♪」
 
 青白い死者の指――正確にはそう見えるよう盛り付けられているだけらしい――がこんもりと盛り付けられた至高の一皿である。魔界ではご馳走らしいが、普通の人間にとっては○問でしかない。
 
 しかし、これでもまだ『序曲』に過ぎない。破滅的フルコースは、ここからが本番である――

「『ドラゴンゾンビの涙』……ぷはぁ~♪ のどごし最高! 絶品なのじゃ~!」
 
 アルナがごくごくと飲み干しているのは、緑色と紫色のグラデーションが悍ましい汁物だ。ドラゴンゾンビがゾンビになる前の体液と、死後ゾンビに転じてからの体液を混合したものを、特殊な調理方法で安全に飲めるよう加工したものであり、フルコースのスープにあたる。安全と言われても、匂いとビジュアルが強烈すぎて飲む気力が湧かない。

「ん~……どうじゃ、眷属! お主もやはり、日本の食が恋しかろう? 故に……魚料理は『寿司』にしてもらったのじゃ! 妾ったら、気配り名人じゃろ~♪」

 そういって運ばれてきたものは、寿司と呼べば日本で袋叩きに合うような冒涜的メニューだった。
 その名も『屍肉寿司』。
 死した魔物や魔界生物の肉を部位ごとに剥ぎ取り、寿司に見立てて盛り付けたものである。シャリが普通の米なのは救いだが、ネタ部分から黒い瘴気のようなものが出ている。『シャリの白とネタの黒がコントラストを成していて美しいじゃろ?』とはアルナの言だが、正気とは思えない。
 ここからも地獄の饗宴が続いたため、メニュー名のみを紹介させて頂くことにする。


・肉料理……魔神ガルグレイズの右腕ロースト
・主菜(メイン)……冥府の呼び声~冥府神グロドギルガの頭蓋骨を皿に見立てて、そこにあらゆる生物の血液カクテル注ぎました~
・サラダ……千切りマンドラゴラ
・デザート……輪廻の終焉(クレームブリュレ)
・ドリンク……炎帝ノ呪歌

 
 もてなしというよりは、八大地獄に無理やり突き落とすかの如き○問フルコースだった。
 だが、口にしてみるとどれも絶品で、食べる手が止まらないのだから恐れ入る。
 結局二人とも自分の分をペロリと完食してしまった。
 ふぅ、と一息入れていると、アルナがこちらの顔を見て、『あっ』と声を発したかと思うと、途端に悪童めいた表情になり――

「これこれ、お主もまだまだ子供じゃな……ほれほれ……ぺろっ♪ くひひ、口もとに……ついておったぞ♪」
 
 わざわざ席を立ち、近くに寄ってから頬を一舐め。人目などお構いなしのアプローチは、アルナにしては大胆過ぎるくらいだろう。
 流石の眷属も、これには心臓が飛び跳ね……るはずだったのだが、頬に付いていたものが『輪廻の終焉』なのを思い出し、萎んだように肩を落とした。
 ああ。
 この調子では、先が思いやられる……そう思わずにはいられない。

 食後の腹ごなしも兼ねて、二人は式場の庭を見学することになった。
 生き血を吸い育ったかのような赤いバラや、氷のような青いバラ、どこか死を連想させる黒いバラなど、色とりどりのバラが植えられている。血の池の周りを囲むように配置されていたり、潜り抜けられるバラのアーチがあったりと、テーマパークのような高揚感がある庭だ。
 眷属がらしくもなく園内をきょろきょろ見回していると、アルナが嬉しそうな声を上げた。

「子供のように目を輝かせおって……♪ まあ、基本妾たちは出不精じゃし、城から出る用もないからな。お主にはすべてが新鮮に映るじゃろうて。くひひ……はしゃぐ姿も可愛いのう、お主は……♪」
 
 基本的に素直ではない(口には出ているけれど)アルナにしては、珍しいほど直接的な褒め言葉だ。
 言った後で赤くなっているのを見るに、無意識というわけでもないらしい。どうしたのか、と眷属が口を開きかけた瞬間。

「のう、折角……け、結婚式場まで来たんじゃし……記念撮影でも、してもらわんか?」
 
 可愛らしいことを言い出し、案内役の骸骨執事を呼ぶアルナ。
 バラの花弁がハラハラと散る中、血の噴水を背後に撮影することになったのだが。 

「い、一応妾と、お主は……こ、恋人じゃから、な? ……ほれ……腕、組んでやらんことも、ない……あっ……躊躇ゼロか、愚か者め」

 そうも素直に甘えられては、男として応えないわけにはいかないだろう。眷属はアルナをぎゅっと抱きかかえ、俗にいうお姫様抱っこにて撮影――吸血鬼は写真には映らない特徴を持つため、瞬間的に写真のように精巧な絵を出力する特殊な魔道具によって――してもらった。
 
 撮影後、『は、はやく降ろさんか無礼者……っ』とジタバタしながらも、いつものデカすぎる独り言で、
「……ぅ……ドキドキが、止まらないのじゃ……っ! ぅぅ、ダメダメ、ダメじゃ……これでは、結婚なぞしたら……顔がふにゃふにゃになって、妾の威厳がなくなってしまう……っ」
 そんなことをのたまうアルナを見つめながら、眷属は小さな笑みを漏らした。

「な、なに笑っとるんじゃ、感じ悪いのう。さてと……次はなんじゃったかのう? 確か、えーと……」
 
 うんうん唸っているアルナに、『試着会だよ』と眷属が答える。

「ああ、そうじゃったそうじゃった! ウエディングドレスを試着するんじゃったな! ……って、ん? おかしいのう……妾、今日の段取り、お主に伝えたんじゃったか? んん……?」
 
 訝しむアルナを適当に誤魔化して、骸骨執事案内の元、二人は『試着会』をするべく、場内へ戻るのであった。
 その刹那、眷属と骸骨執事が、意味ありげにアイコンタクトしたのを、鈍いアルナは気づいていない――

 +++++

 サキュバスと思しきメイドにドレスを着せてもらいながら、アルナは落ち着きなく足をバタつかせていた。

「くひひ……♪ 妾のウエディングドレス姿なんぞ見たら、あやつ……卒倒してしまうのではないか? ああ、リアクションが楽しみじゃのう……でも……可愛いと、言ってもらえる、かのう」
 
 語尾へ向かうにつれ、徐々に自信が萎えていく。アルナ自身は、自分は素直ではなく、いつも眷属に酷い態度を取ってしまっていると思っているため、仕方がないだろう。

「今日も妾、振り回してしまったし……いい加減愛想を尽かされても、おかしくないのじゃ……」
 
 暴走している最中ではなく、し終わった後にいつも後悔する。自分だけが楽しいのではないか。眷属に迷惑をかけてしまったのではないか。好きと言ってくれる眷属に、好きだと伝えられていないのではないか……と。
 不安がるアルナに、ヘアメイクを施してくれている女性――黒髪赤目、吸血鬼のメイドだ――が言う。

「大丈夫だと思いますよ。吸血姫様はとても素敵な方ですし、外見も麗しゅうございます」
「そうか? 本当にそう思うか? 妾、全然素直じゃないのじゃ。長生きしてるくせに、眷属以外の男を知らんし……たまに幼子みたいな失敗をしてしまうぞっ? 今日だって冷静に考えたら、ブライダルフェアに来たから結婚したくなる……とか意味わからんことしとるし、ぅぅ~……! 失敗じゃったか、あからさま過ぎて逆に結婚する気が失せるのではないか⁉」
 
 ネガティブモードのアルナに、メイドは微笑ましいものを見るような笑顔を向けた。そして、どこか確信に満ちた声で告げる。

「絶対、大丈夫です」
「……分かった。そこまで言うのなら、信じてやらんこともない」
 
 むすっとしながらも、メイドの言葉を一応受け入れたアルナ。
 タイミングよくヘアメイクが終わったらしく、姿見――吸血鬼は鏡に映らない性質だが(以下略)――の前に移動するように言われた。
 そうして、鏡に映った己を見て、アルナは『ほぁ……』と間の抜けた声を漏らした。
 
 そこに映っているのは、祝福の日を迎えた花嫁の姿そのものだった。魔界で一番人気の、夜色のウエディングドレスを身に纏ったアルナは、誰もが振り返らずにいられないほどの絶世の美少女と言って差し支えない。ヘアスタイルも、自分の手では再現できないような複雑な編み込みなどが多数織り交ぜられており……とにかく、美麗であった。

「し、試着会とは、随分本格的なのじゃな……ちょっと着てはい終わり、ではないのか……?」
「いつもはそうですけど、今日は特別なので」
「……?」
 
 意味ありげなメイドの言葉に、ピンとこなかったアルナは首を傾げた。

「さあ、行きましょう。花婿様がお待ちですよ」
「……う、うむ……」
 
 試着如きで随分大仰なことを言うな、と疑問を抱きつつも、アルナはメイドの言に従い、部屋を出た。


「あれ? 眷属は?」
 
 試着部屋から出ても、眷属の姿が見当たらない。いきなり出て行って驚かせてやろうと思っていたのに、拍子抜けだ。
 首を左右に傾げているアルナに、メイドが『あちらでお待ちです』と声を掛け、歩き始めた。
 アルナはメイドの背後に付いて、ドレスの裾を持ち上げながら歩いていき……ふと考えた。
 
 ――ん? こっちは、確か……。
 
 そう、メイドが向かう先は、エントランスホールでも披露宴会場でもない。
 教会と……そして結婚式に付き物である、とある場所である。
 メイドが金色の扉を開き、『さあどうぞ』と手で示す。
 その場所とは――

「……チャペル……? こんな場所に、何の用が……」
 
 そう、チャペル。教会に備え付けられた礼拝堂であり、結婚式においては神に誓いの言葉を告げる場でもある。
 あくまでブライダルフェアであり、今日はここで何かやるとは聞いていない。一体何が起こっている?
 
 混乱する頭で、周囲を見回すアルナの目に、
「って、け、眷属⁉ なな、なんじゃ、その恰好は!」
 探していた、しかしいつもと違う服装の眷属がいた。
 
 それは、アルナが纏う漆黒と対を成すかのような、目が覚めるほどの純白。
 初雪もかくやと言うような、白のスーツであった。
 当然、彼は私服にスーツを着るような気取った人間ではない。ならなぜ? なぜこの場で、スーツを纏っているのか。
 アルナに疑問の解へたどり着く間を与えまいとするかのように、厳かな声が語り掛けてくる。

「新婦、前へ」
「は、はひぇっ⁉」
 
 先ほどの骸骨執事が、首元に十字架……ではなく、よく見ると卍になっているネックレスをぶら下げていた。恐らく吸血鬼であるアルナが、十字架に弱いと考えて配慮したのだろう……実際は、隔絶した魔力を持つアルナに十字架など効かないのだが……それはさておき。
 
 骸骨執事は、執事ではなく神父の恰好をしていた。
 神父、スーツ姿の男性、そしてウエディングドレスの女性。
 これだけのピースが揃った今、導き出されるのは――

「こ、これは……に、人間界の、結婚式……⁉」
 
 魔界ではなく、人間界流の結婚式だ。魔界では神に祈る風習はないため、結婚式においても神父は必要ない。血液をグラスに入れて交換し、同時に飲み交わす……それが魔界流、婚姻の儀式なのだ。
 
 ならどうして今、この魔界で人間界の結婚式が再現されている?
 分からない、全く分からない……それでもアルナは、自分を待っているかのように見つめている眷属に惹かれるようにして……ふらふらと歩いていった。

「の、のう眷属……これは、一体……?」
 
 隣にたどり着くなり、眷属へと問いかけるアルナ。だが返事は返ってこない。
 眷属は、拳を握り、こめかみに大粒の汗を浮かべて震えていた。

「お、怒ってるのか……? いや、違う……緊張、しておるのか?」
 
 図星だったのだろう。眷属の発汗量が、目に見えて増大した。
 これ以上は心臓が持たないと言わんばかりに、彼は神父に向かいアイコンタクトをした。

「……では、始めましょうか」
 
 骸骨神父は、低く芯のある声で、語り始めた。何が始まるのか……アルナは、薄々気づき始めていた。だが、なんで?

 これは、これではまるで――
 
 聴き洩らしたが、神父が何事かを眷属に言ったらしい。
 眷属は深く頷くと、アルナの前に跪いて。

「う、受け取ってほしい……って、こ、これ……」
 
 小箱を懐から取り出し、アルナの前に差し出した。
 そうして彼が開いた箱の中には――

「ッ……! こ、これ、ま、まさか……結婚、指輪……?」
 
 二つの黒い指輪……内側にアルナと、眷属の名前が刻印された指輪が入っていた。
 
 そして彼は、泣きそうな目でアルナを見つめながら、
 
 ――僕と結婚してください。
 
 そう言った。

 +++++

 ――僕と結婚してください。
 
 言った。言ってしまった。
 以前、アルナと恋仲になる前に行ったプロポーズとは違う。あれが口約束の婚約だとすれば、今回は正式な結婚の申し込みだ。
 
 眷属も、このままではいけない、口だけではない結婚をしたい、そう考えていた。
 しかし、恋人として甘い時間を過ごしていくうちに、そこから更に関係を深めるきっかけを見失ってしまったのだ。
 主人と眷属として、一生共にいることは確定しているのだ。現状の恋仲と結婚して名実ともに夫婦になること、何が違うのだろう、と。
 
 だがそれでも、アルナは一歩踏み出そうとしてくれた。
 不器用で、恥ずかしがり屋のアルナが、眷属に結婚を申し込ませようとアクションを起こしてくれた。
 それが今回のブライダルフェアだが、それだけではない。
 彼女は、魔界流の結婚式を眷属に見せようとしてくれた。楽しませようとしてくれた。
 自分が育った世界の文化を共有し、共に楽しもうとしてくれたのだ。そんな彼女の意思を知った時……嬉しかった。
 舞い上がる程嬉しかったのだ。
 
 だからこそ、自分も……彼女を喜ばせたかった。
 彼女が知識でしか知らないだろう、人間界のやり方で……彼女に結婚を申し込もうと思ったのだ。
 ブライダルフェアのことを知ってすぐ、会場に連絡し、アルナの目を盗んでコッソリ赴き、今日の打ち合わせをした。
 
 人間界の結婚式を知らない骸骨執事やメイドに説明するのは骨が折れたが……それでも、今日まで準備を進めてきたのだ。
 アルナは、どう思っただろうか。喜んでくれただろうか。

「……」
 
 アルナの表情は、髪が落とす影でよく見えない。
 ただ、拳を、血が出るのではとヒヤヒヤするほどの強さで握りこんでいるのだけが分かる。
 そんな二人の緊迫した空気を見て、段取りが脳裏から飛んだのだろうか。
 
 骸骨執事が唐突に、
「あなたはここにいるアルナクルーゼ・ブルーエンドを、病める時も 健やかなる時も、富める時も貧しき時も。妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
 そう問いかけてきた。
 
 まさかのタイミングに面食らいはしたが、答えなぞ決まっている。
 一ミリも迷わず、『はい』と答えた。
 続いて、アルナに同様の問いかけがされる。

「……」
 
 相変わらず俯いたままのアルナ。
 緊張しているのだろうか、それともまさか、断るとでもいうのか?
 ハラハラと見守っていた眷属の耳に響いたアルナの言葉は、予想だにしないものだった。

「……誓わん。妾は……そんなもの誓わん」
 
 終わった。
 眷属は膝から崩れ落ち、およよ……と慟哭しようとしていた。
 だがそれより前に、アルナが言葉を続けた。

「……それは、人間界の……神に誓う言葉じゃろ? 神様、仏様……などと妾は祈らぬ。奴らは妾にとって、敵じゃからな」
 
 いつぞや聞いた、傍若無人な吸血姫らしい言葉。神になど誓わない。誓う必要がないと豪語し、アルナは顔を上げた。

「代わりに妾は……宣言する!」

 涙に濡れながらも、真っすぐな瞳で眷属を見つめ……彼女は笑顔を浮かべた。

「ここに……眷属と結ばれることを……こやつの夫となることを! 未来永劫、たとえ滅びの時が訪れようと! 引き裂かれようと! 何度でも見つけ出し巡り会い、愛し抜くことを……己自身に誓うのじゃ‼」
 
 そう強く言い切った彼女は、すっとこちらに指を差し出して。

「……お主の手で、嵌めて?」

 そう恥じらいながらおねだりしてきた。
 分かりましたご主人様(イエス・マイロード)。
 眷属は自らの薬指にリングを嵌めてから、同じブラックリングをアルナの左手の薬指に嵌めた。

「くひひ……」
 
 ふにゃりと笑い、左手の薬指を何度も眺めるアルナ。その様子があまりに可愛くて、愛しくて――

「ふぁっ……⁉ まて、いきなり……んっ……」
 
 肩を抱き寄せ、有無を言わせず唇を塞いだ。
 漆黒の花嫁は、目をトロンとさせながらおねだりしてくる。

「……いきなりで、分からなかったのじゃ。もう一回、今度はもっと長く……して?」

 仰せのままに、僕の花嫁(マイレディ)。
 二人の間に、幸福なキスが落ちた。

 それは魔界を包む終わらない夜のように、いつまでも果てなく続く二人の幸福な夫婦生活、その始まりを告げる鐘だったのかもしれない――


アルナ様の花嫁姿ファンアートください(直球)

↓アルナ様とロリっく!↓

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

2 3 4 5 6 7 8

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索