【コラム】強すぎる能力って困るよね
コラムです。 大きな心と寛大な精神で読んでいただけると嬉しいです
ところで……
強すぎる能力って扱いに困りますよね?
例として作者が『人を洗脳して自由に操る能力』を主人公に与えるとしましょう
本人の意思に反して自由に操れるわけですから
「嫌いな奴を〇〇させて破滅させる」
「憧れのアイドルを自分の彼女に」
「資産家を洗脳してお金は使いたい放題」
……と話を横に広げていくことが可能です。主人公はもう無敵です
常勝無敗、負ける方がおかしいでしょう(よっぽど頭が悪くなければ)
序盤は話を横に展開できるので無理なく作者としての願望「〇〇してぇなぁ~!!」を詰め込めるわけです
短編であればこれだけで話は成立するので問題ないでしょう
この話を長編にするとなると話は別です
物語に緩急を付ける必要が出てきます
例題の洗脳の件で考えるなら
「超常現象を専門に捜査する刑事に怪しまれる」
「奪った彼女の彼氏に逆恨みで命を狙われる」
といったハードルを用意していくわけです
主人公の機転で解決させるも良し、能力を活用して解決するのもベタで王道でしょう
ここで問題になるのが
能力が万能すぎてそれピンチじゃないよね?と読者に思われてしまうことです
「アリバイトリックを作って刑事の尋問をやり過ごす」
「チンピラを洗脳し、彼氏を襲わせて再起不能に」
……と作者がいろいろ策を講じて主人公のすごい所や読者の心を揺さぶるストーリーを作ってみましょう
読者「本人洗脳して終わりで良くない? いろいろやってるけど回りくどいだけじゃん
ツッコミが来ることは避けられないでしょう
実際、そんな強い能力があるなら小細工なんて不要です 故に……
制約とメタ能力が必要になるのです
制約、メタ→要は能力に制限がある、それに対抗する能力がある
コードギアスでは、「一人一回まで」「心を読める能力者が出てくる」「そもそも能力を無効化する奴がいる」 といった制約、メタが出てきます
作る側としても無制限の洗脳能力は話の展開の幅を狭めてしまいます、だからあえて縛っているのでしょう
TASさんなら為政者を全員洗脳して終了でしょう
制約をつけたりしてもし私が作るとしたら……
例:「適当な洗脳をした相手に疑われ、制約によって再催○ができないため渋々仲間として抱き込む」
例:「無効化能力者を始末するため洗脳能力頼りのフリをして古典的なワナで始末する」
……ちょっと面白くなってきたでしょうか? (というか面白い作品はだいたいやってる)
結論
強すぎる能力はよく考えて付与しましょうね
※今回、洗脳を例として出しましたが他意はなく説明するのが簡単だったからに他なりません。他の方の作り方に不平不満を付ける気はありません。ご容赦ください
追伸:憑依RPGはオムニバス形式で長いストーリーが存在しません。
私なりの無制限に憑依できる能力者に対する回答が「一度ストーリーを閉めて粗が出にくいようにする」でした
短編を連打することで物語がダレるのを防いでいたわけです
憑依スライムRPGでは長い一本のシナリオがあるので上記のコラムのようなことを考えて
緩急のあるストーリーを作っていきます