サークルdiopetes 2022/08/22 18:04

《開発者向け》立ち絵プラグインのレビューと比較

はじめに

こんにちは!
今回は初の試み、開発者向けの記事になります。
どちらかというとゲーム開発に役立つような情報や意見、見解などなど書こうと考えています。

一般のフォロワー様はあまり興味がないかも…ですね。(;´・ω・)

一応メレトリシウムの記事は毎週金曜日ぐらいにアップする予定で、開発者向け記事は不定期に月曜日~火曜日ぐらいにアップしようと考えています。

なお、開発者向けなので今のところ特に有料支援者向けのコンテンツはない予定です。
無料フォロワーであればだれでも読めます!


今回の開発者向け記事

今回は私も気になっていた、どの立ち絵プラグインがいいのか、見つけられたものは一先ず全部使ってみて試してみました!

徹底(?)レビューです!( ゚Д゚)


…いつもより文章が多くて読みずらいのごめんなさい。


※内容はすべて私個人のゲーム開発にあたっての意見であり、人によっては全く違う意見や見解になる可能性もあることをご了承ください。









立ち絵プラグインの紹介

今回私が見つけられた立ち絵プラグインは全部で11つでした。(※他にもありましたら教えてください!追加します!)
注意点としては、こちらは全てMV用プラグインです。(早くMZに代えろよっていうのがもう聞こえるっ…(;´Д`)

(アルファベット順)
【無料】
ALT_StandingPictureMove.js  (Altered様)
AnimatedBusts.js (Astfgl様)
CharacterPictureManager.js (トリアコンタン様)- 別仕様MZ版あり
DRG_StandingPicture.js (DynamiteRed様)
GALV_MessageBusts.js (Galv様)
LL_StandingPictureMV.js (ルルの教会様)- MZ版あり
Lunatlazur_Tachie.js (あおいたく様)
StandPictureEC.js (Yana様)
StandPictureManager.js (Leeroynto様)
【有料】
Irina_VisualNovelBusts.js (Irina様)- $15.99、MZ版あり
TRP_Skit.js (thirop様)- 2,480円、MZ版あり




結果

総合No. 1の立ち絵プラグイン

ルルの教会様のLL_StandingPictureMV.js 

多くの演出機能もあり、非常に使いやすい。機能は全プラグイン2~3位ぐらいでありながら無料プラグイン。使用にあたって特に問題点も見当たらなく、まずはこれがスタンダートになるべき。みんな使って。



ただ立ち絵があればいい!使いやすくて簡単、余計なもの不要な人向け

トリアコンタン様のCharacterPictureManager.js 

全プラグインの中で使いやすさはトップあたり。さらに機能もなかなかいい。
シンプルかつマップもバトルも使えて(バトルはソロ主人公向けかもしれない)、特に成人向けゲームならほとんどの方はこれで十分。


一番機能がいい奴をよこせ!それ以外はどうだっていい!!人向け

thirop(シロップ)様の TRP_Skit.js

他のプラグインの持っている機能がほとんど搭載されていて、さらにこのプラグインにしかない機能もある。とにかく「最高」がほしい人はこれだ!クオリティや演出はトップクラス。






詳細レビュー

ALT_StandingPictureMove.js  (Altered様)

【特徴】
・立ち絵は16枚まで設定可能
・2つのプラグインコマンドしか使わない(表示用・非表示用)
・プラグインコマンドでさらに位置と立ち絵のサイズ調整可能、ウェイトも指定可
・自動で既存位置(調整可能)までスライディング
・ピクチャ番号を使用

【プラス】
・各立ち絵のピクチャ番号と呼び出し名(説明書類では「キャラ名」)が設定可能
・立ち絵表示後、「ピクチャの移動」などのツクール内コマンドでさらに立ち絵を動かせる
・メッセージウィンドウの表示とは関係なく立ち絵を表示したままや途中で消すことも可能

【マイナス】
・画面解像度が「816 x 624」「1024 x 768」「1280 x 960」以外の場合はスライドアニメが綺麗に表示されない場合がある
・位置などの項目の説明が少し不十分
・プラグインコマンドが日本語しかない(?)ので、注意点として全角スペースや全角数字が入ってしまうと表示されない


【評価】
全体的に通常のピクチャイベントをプラグイン設定とプラグインコマンドで使っているようなプラグイン。一度設定すれば多少手間を省くことはできますが、最初のスライディング以外の演出をやりたい場合は結局イベント指示でやることになります。

非常にシンプルで使いやすいプラグインであり、小さいゲーム向き。立ち絵が多いゲームでは16人以上は設定できないので他のプラグインを使用するのがおすすめ。(けど十分では?)
ピクチャ番号を使用しているので、ほかの画像が使用していないかや、表示順などを注意しなければいけないです。

説明文は少し誤解しやすいのですが、一度意味と使い方を覚えれば早い。
注意点としてはプラグインコマンドは日本語を利用しているので、日本語コマンド以外の部分(数字やスペースなど)が全角になっているとプラグインコマンドが機能しません。


プラグイン設定


default_position_y: 画像の高さのみの設定。なお、わかりにくいですが、画像中央値を使っているようですのでご注意ください。
Stand_X_PictureNumber: ツクールのピクチャ番号を指定するので、他の画像が使用していないか確認が必要です。画像のレイヤー表示もツクールと同じく番号が高い順から。
Stand_X_CharacterName: キャラ名と書かれていますが、キャラ名は関係ないです。画像を呼び出すために使用する名前なので、何でもOKです。メッセージ上の名前ウィンドウにも表示されず、表示する機能もありません。
Stand_X_FileName: 説明にはないのですが、一応/picturesフォルダー内の画像ファイル名になります。


プラグインコマンド

プラグインコマンドは基本的に日本語みたいです。(数字以外)


表示コマンド:
SPM キャラ名 立ち位置 スライド 時間 x y x% y% ウェイトありorなし
例1:SPM ギルバート 右 イン 10 x y x% y% ウェイトあり
例2:SPM ギルバート 左 アウト 60 -100 200 50 50 ウェイトなし

キャラ名:プラグイン設定で指定呼び出し名。これを使って立ち絵を指定します。
立ち位置:わかりにくいですが、XYの位置ではなく、画面「右」側か「左」側の指定です。
スライド:「イン」(入り)と「アウト」(出る)の指定。基本的に画面に入る場合は「イン」画面外に移動する場合が「アウト」になると思います。
時間:スライドにかける時間のフレーム数。ツクールと同じく60=1秒。
X:こちらの値で立ち絵のX値を調整します。注意点としては、プラグインの既存値からの調整のようで、「+」で右に移動、「ー」で左へ移動になります。指定なしでもOK(「x」のまま)。
Y:プラグイン設定で指定した基準高さのY値からさらに調整する場合に使用。プラグン設定=200、プラグインコマンド=200なら実際は200+200=400になります。指定なしでもOK(「y」のまま)。
X%:わかりにくいですが、位置調整ではなく立ち絵の横幅の拡大率になります。指定なしでもOK(「x%」のまま)。
Y%:同じく立ち絵の高さの拡大率。指定なしでもOK(「y%」のまま)。
ウェイトありorなし:「ウェイトあり」もしくは「ウェイトなし」を指定。「ウェイトあり」だとスライディングが完了するまでイベントが進まない

なお、透明化などの機能はないようなので使用する場合は「ピクチャの移動」でプラグイン設定で指定した「ピクチャ番号」を指定して変えるしかありません。追加の動きも同様です。

右と左の位置からしか指定できないので、画面下からあがってくるなどの演出はできないようです。


非表示コマンド:
SPM キャラ名 消去 時間 ウェイトありorなし

消去:「消去」のまま。画像が消えるので、動きはありません。「時間」も指定するとフェードアウトのようなエフェクトになります。動きを使えたい場合は「ピクチャの移動」と組み合わせてフレーム数の調整などもしないといけないかもしれません。


なお、コマンド記入の時に一つでも全角スペースや全角の数字が入っているとそのプラグインコマンドが機能しませんので気を付けてください。私もテスト中、なぜか表示されなくなってしまって間違って全角スペースなどを入れていました。どの文字が全角かわからない場合は結局記入しなおしました…。



AnimatedBusts.js (Astfgl様)

【特徴】
・英語プラグイン
・アニメーションのある立ち絵を表示できる
・主にスクリプトを使用

【プラス】
・アニメーションフレーム数制限なし
・アニメーションのフレームレート指定可能
・メッセージのテキストとシンクロさせて表示可能
・ループの途中停止可能
・ループ再生回数を指定可能
・立ち絵用となっているが、どんな画像にも使える
・演出機能が少しある(画像を明るさ・暗さ調整、フェードアウト、フェードイン、グレーにフェイドアウト、元の位置に戻すなど)

【マイナス】
・通常のイベントでピクチャ表示
・スクリプト内にアニメーションの画像を全て指定しなければいけない(70フレームのアニメーションだと70ファイル全てファイル名をいちいち指定)
・トリアコンタン様のPictureAnimation.jsが似た性能、かつこちらのプラグインより非常に使いやすい



【評価】
スクリプト自体はそんなに難しくないので、プラグインコマンドと似た感覚で使えますが、数が多いです。また、アニメーション用でありながらアニメーションフレームの画像を全てファイル名でそれぞれ指定しないといけないので個人的にはかなり致命的なのではないかと思っています。短いアニメーションならそんなに問題はありませんが、最近のLive2Dを使ったものや少し長めのアニメーションになると毎回すべての画像ファイルを記入するのは手間がかかる。

また、画像などの設定は通常のイベントで作らないといけないので、省ける手間があまりないかもしれません。

少し演出機能も付け加えられたようですが、費用対効果を考えると他によりいいプラグインがありそうです。


【仕様】
※仕様や使い方の説明が欲しい方がいましたら追加しますが、現状必要がないかと思ったので省略


CharacterPictureManager.js (トリアコンタン様)

【特徴】
・アクター、ステート、スキルのメモ欄に条件に合わせたファイル名を指定する
・HP、ステート、使用スキル、防具などに合わせて立ち絵を変化可能
・戦闘画面、マップ画面で使用可能
・MZ版とは違いますので、注意が必要

【プラス】
・トリアコンタン様。
・衣装のレイヤー表示が可能、持久に応じて変化することも可能
・破ダメージ、特定のスキル使用時などで立ち絵変化可能
・ファイル名指定には制御文字が利用可能

【マイナス】
・演出機能がない(表示と画像変化だけ)
・衣装レイヤーは1つしか表示できない
・条件は簡単なもの
・複数の条件が有効な場合一つしか発動しない、管理が難しい
・パーティに複数人いるとステートなどで同じ立ち絵が適用される



【評価】
非常にシンプルかつ使いやすいプラグイン。各メモ欄にタグをつけるだけ。

その反面、演出が少し物足りないところがありました。立ち絵は簡単に表示できて変化もできますが、動きやフェードなどは加えられないです。また、条件はHPやダメージ、ステートに依存するので特殊な変化が必要な場合は専用ステートを作って付け加えて表示するような工夫が必要かもしれないです。特に複数の条件が有効になった場合、一つすか表示されないので、例えば毒状態でHP50%以下になったとしても「毒状態」しか有効にならないので「HP50%以下」は反映できないようです。主人公一人だと問題ないのですが、ステートやスキルの条件は全員に適用されるので同じ立ち絵になってしまうのも問題かもしれません。

ソロ戦闘もしくは戦闘がないゲームでそんなに演出は必要なくて簡単に立ち絵を表示したい人向け。


プラグイン設定

なし


メモ欄のタグ設定

それぞれ必要なメモ欄に条件に応じてタグをつけます。

アクター

<CPMノーマル:ファイル名>
「ノーマル」通常表示の立ち絵。ファイル名は「tachie」など、/picturesフォルダー内の画像を指定。

<CPM残HP50:ファイル名>
10%ごと(<CPM残HP80:ファイル名>、<CPM残HP30:ファイル名>など)に指定することが可能。HPが指定割合いかになった場合はこちらの画像に変化する。

<CPMダメージ:ファイル名>
ダメージを受けたときに変化する立ち絵を指定。

<CPM_X:数字>
画像の表示X位置を指定。数字は「100」など。

<CPM_Y:数字>
画像の表示Y位置を指定。


ステート

<CPMノーマル:ファイル名>
こちらのステートが有効時に表示される立ち絵。HPやその他による変化は不可。

スキル

<CPMノーマル:ファイル名>
こちらのスキル使用時に表示される立ち絵。HPやその他による変化は不可。


衣装(もしくはその他上位レイヤー)

<CPM耐久:数字>
「防具」のメモ欄にタグをつけると持久度を指定可能。「100」や「300」など。

<CPM上層ノーマル:ファイル名>
<CPM上層耐久50:ファイル名>
<CPM上層ダメージ:ファイル名>

立ち絵の上に表示される画像用で「アクター」のメモ欄に追加。機能は通常のものと同じ。

<CPM上層耐久50ダメージ:ファイル名>
衣装専用の「持久度」のダメージ割合によって衣装が変化する。「アクター」のメモ欄にタグをつける。10%ごとに指定することが可能。

<CPM上層ノーマル:ファイル名>
<CPM上層耐久50:ファイル名>

「ステート」のメモ欄についか。機能は他と同じ。

<CPM上層ノーマル:ファイル名>
<CPM上層耐久50:ファイル名>

「スキル」のメモ欄についか。機能は他と同じ。





DRG_StandingPicture.js (DynamiteRed様)

【特徴】
・英語プラグイン
・プラグインコマンドでファイル名を指定して表示するシンプルなプラグイン
・ツクールのピクチャ番号や処理は使用せず表示

【プラス】
・操作キャラが画面両側にたどり着くと立ち絵が反対側へ自動移動する機能あり
・立ち絵設定数制限なし
・フェードあり
・メッセージとは関係なく表示・非表示可能

【マイナス】
・立ち絵表示する度にファイル名を指定しなければいけない(差分含む)
・フェード以外の演出なし
・位置指定不可


【評価】
シンプルで使いやすいプラグイン。操作キャラと重ならないように立ち絵が自動に画面反対側ぶ移動してくれる機能は他にはなく、うれしい機能。また、「StandingPicToggle」で表示することも非表示にすることもできるので、同じイベントで一度表示して、もう一度接触して今度は非表示にするという使い方もできます。

設定項目やプラグインコマンドも少なく、ほとんど設定せずそのまま使ってもいい都もいます。ただし、位置指定はできないので画像のサイズによっては少し気を付けなければいけないかもしれないです。

差分が少なく、演出や動きを付ける必要がない場合はこれで十分。



プラグイン設定

File Name Prefix:使用する立ち絵のファイル名の前につけるファイル名。デフォルトは「Standing_」なので、そうなるとファイル名は「Standing_tachie」のようになります。なお、空白は利用できません。
Fade Frames:フェードに使うフレーム数の指定。
Side Swap Distance:操作キャラがたどり着くと立ち絵が反対側に移動する画面両側からの距離。珍しく、こちらはタイル数での距離指定。
Hide On Event:イベント発生時に立ち絵を非表示にするかの指定。私のようにメッセージなどをイベントやプラグインで表示していると「false」にしないとメッセージ表示中は非表示になるので注意が必要。



プラグインコマンド

「StandingPicEnable」:立ち絵表示システムを起動する。これを最初に起動しないと何も表示されない
「StandingPicDisable」:立ち絵表示システムを終了させる。
「StandingPicSet ファイル名」:立ち絵画像を設定する。なお、「ファイル名」はプラグイン設定にある「File Name Prefix」を除いてのファイル名。ファイル名が「Standing_tachie」の場合、ここは「tachie」と指定。
「StandingPicToggle」:立ち絵が表示されている場合は非表示に、非表示の時は表示するたねのコマンド。

GALV_MessageBusts.js (Galv様)

【特徴】
・英語プラグイン
・ツクールの顔グラフィックでの指定を利用して別の立ち絵グラフィックを表示
・テキストコマンド(制御文字)を利用して立ち絵を表示させるタイプのプラグイン

【プラス】
・メッセージの前・後ろレイヤー指定可能
・画面下、メッセージ上の位置を指定可能
・立ち絵を画面左側のメッセージウィンドウ前に表示した場合、メッセージテキストの位置調整機能がある(位置を指定して立ち絵と重なるのを避けてくれる)
・フェード機能あり(?)
・立ち絵の反転機能あり
・テキスト内のコマンドでテキスト表示中に立ち絵を変更することが可能
・「パーティーリーダー」やメンバーを表示して、パーティーリーダーが誰かによって表示される立ち絵を変更してくれる機能あり

【マイナス】
・立ち絵のファイル名と顔グラフィックのファイル名を合わせる必要はある(自身で変更可能)
・フェード以外の演出機能なし
・特定のポジション(画面左・右、メッセージ上・下、メッセージ前・後ろ)指定のみで、細かい位置の調整はできない



【評価】
なれると使いやすいプラグイン。文章中にテキストコマンド(制御文字)で立ち絵を切り替えられるのはうれしい機能ですが、他にも搭載されているプラグインはあります。

立ち絵を選ぶときはツクール内の顔グラフィックを選んで指定するので、顔グラフィックを作り直す必要はないですがどの顔グラフィックがどの立ち絵(特に表情差分)に該当するか整理するのが大変。そう考えるとわかりやすいように専用顔グラフィックも作っておいてもいいですが、そうなると手間が少し増えてしまうと思います。

テキスト表示途中で表情差分を変えるという演出はできますが、テキスト表示途中でなくても通常の立ち絵切り替えのタイミングで事足りる人も多いかもしれません。
なので、他のシンプルなプラグインより立ち絵の位置指定はできるものの、その手間を考えないといけないかもしれません。

一度顔グラフィックファイルと一緒に設定すれば非常に使いやすく、機能もいいですが立ち絵や表情差分が多い人はファイル管理をしっかりしないといけないです。

なお、フェード機能はあるようですが私は設定を変えてもフェード設定の反映は認識できませんでした。


プラグイン設定

Bust Priority:メッセージウィンドウの前か後ろに表示するかの指定。「0」だと後ろ、「1」だと前。なお、下記の「Bust Position」で「上(0)」を選択しているとこちらは無効のよう。
Bust Position:メッセージウィンドウの上か下に表示するかの指定。「0」が上、「1」が下。
Text X Offset:立ち絵が画面左側かつメッセージウィンドウの前に表示されている場合のテキストの横位置調整(px)。指定することによって立ち絵とテキストが重ならない。なお、位置は調整してくれているもののテキストの改行などは行わいので画面右側の画面外でテキストが切れていることもある。調整が必要かもしれないので注意を。
Fade Out Speed:フェードのスピード。私の場合は設定を変更しても違うは認識できませんでした。(使い方が間違っている?
Filename Append:ファイル名の後ろに何かファイル名を付け加えたい場合に指定できる。「_tachie」を指定すると/picturesフォルダー内のファイル名が「Actor1_1_tachie」などでなければいけない。正直、不要かと思いますがファイル管理に使いたい場合は指定するぐらい。


位置調整1


ウィンドウ前+下に設定するとテキストが「Text X Offset」で設定したX値だけ位置が調整される。

位置調整2


ウィンドウ上であれば「前」と「後ろ」は関係なさそう(?)。(こちらが使用しているメッセージウィンドウやプラグインのせいという可能性もありますが…。)

プラグインコマンド

プラグインコマンドは2つあります。重要な点としては立ち絵が画面左から右へ位置変更をしたい場合はこちらのプラグインコマンドでしなければいけません

位置と反転調整
BUST POSITION MIRROR
例1:BUST LEFT FALSE (画面左側表示、反転なし)
例2:BUST RIGHT TRUE (画面右側表示、反転あり)

BUST:プラグインコマンド。必ずそのまま「BUST」が必要。
POSITION:「LEFT」(左)もしくは「RIGHT」(右)を指定。
MIRROR:反転が有効かどうか指定する項目。「TRUE」(有効)もしくは「FALSE」(無効)が必要。


テキストコード(制御文字)

ツクール内の「文章の表示」内で使うテキストコード(制御文字)。2つあります。
なお、記事は日本語表示なのでスラッシュ「\」は全角を使っていますが、元は半角です


\BST[x]
例:\BST[3]

x: 同じ顔グラフィックファイル内の他の顔グラフィックを指定するための数字(1~8)。

\BST[x,face]
例:\BST[2,Actor2]

x: 同じ顔グラフィックファイル内の他の顔グラフィックを指定するための数字(1~8)。
face: 別の顔グラフィックを指定するときにファイル名を記入。


使用例



※表情が一瞬変わります。

その他機能

「パーティーリーダー」指定などによる機能もあるようですが、不要を感じましたので説明は省略します。興味がある方がいましたら追加しますのでお知らせください。

LL_StandingPictureMV.js (ルルの教会様)

【特徴】
・立ち絵をプラグイン設定で事前に登録しておくタイプのプラグイン
・文章内のテキストコード(制御文字)で表示や演出などを行う
・4人まで同時に会話に参加可能
・戦闘立ち絵は別プラグイン

【プラス】
・テキスト表示途中に立ち絵切り替え可能
・演出機能が豊か(色調整、モーション、フェード、フロート、合成、透明度)
・複数人会話でしゃべっている人にフォーカスをあてる機能あり
・メッセージウィンドウ消去後も立ち絵表示したままの設定あり
・メッセージ以外の時も立ち絵表示可能
・立ち絵のIDを変数指定可能
・ウィンドウ前表示機能あり
・それぞれの立ち絵に細かい位置設定が可能
・反転機能あり

【マイナス】
・なし
・(4人以上会話に参加できない?)



【評価】
無料のプラグインでここまでの性能と使いやすさだと言うことは何もない。非の打ち所がない。

会話に参加するのが4人までしかできないとなっていますが、正直、4人以上が参加するシチュエーションというのは中々ないと思います。大人数のゲームならありえますが、9割以上の方はこれで問題ないでしょう。

テキストコード(制御文字)も少し多く見えますが、慣れるとすぐ使えるようになります。誰が登場人物1,2,など管理も気を付けなければいけないと思いましたが、4人までならさほど難しくなく、別会話で順番が入れ替わっても問題ありませんでした。

非常い優秀なプラグインです。



プラグイン設定

プラグイン設定では各立ち絵を登録する「立ち絵リスト」と会話の人物1~4「立ち絵N(\F)の設定」があります。


立ち絵リストでは一つの立ち絵に対して会話人物1~4の場合の各自設定を行います。人物2と人物4の場合は反転が可能です。

位置以外に拡大率不透明度合成方法なども設定できます。

(※詳細設定は説明不要と判断したので省略します。)

テキストコード(制御文字)

プラグイン設定が終わりましたら次は文章内でテキストコード(制御文字)を使います。


それだけで様々な演出や立ち絵が利用可能です!



テキストコード(制御文字)詳細

※スラッシュ「\」は全角を使っていますが、元は半角です。

立ち絵表示
\F[立ち絵ID]:会話一人目の人物を表示します。「立ち絵ID」はプラグイン設定で指定した立ち絵ID。
\FF[立ち絵ID]:会話二人目の人物を表示します。
\FFF[立ち絵ID]:会話三人目の人物を表示します。
\FFFF[立ち絵ID]:会話四人目の人物を表示します。


モーション
\M[モーション名]:会話一人目の人物に動きを加えます。「モーション名」は下記のモーションから選んで記入。
\MM[モーション名]:会話二人目の人物に動きを加えます。
\MMM[モーション名]:会話三人目の人物に動きを加えます。
\MMMM[モーション名]:会話四人目の人物に動きを加えます。

モーションの種類とコードはこちら:

yes (頷く)
yesyes (二回頷く)
no (横に揺れる)
noslow (ゆっくり横に揺れる)
jump (跳ねる)
jumpjump (二回跳ねる)
jumploop (跳ね続ける)
shake (ガクガク)
shakeloop (ガクガクし続ける)
runleft (画面左へ走り去る)
runright (画面右へ走り去る)
noslowloop (横に揺れ続ける)
huwahuwa (ふわふわ)


フォーカス
\AA[F]:一人目の人物にフォーカスを当てます。(他の人物は全員少し暗くなる。)指定する項目は特にありません。
\AA[FF]:二人目の人物にフォーカスを当てます。指定する項目は特にありません。
\AA[FFF]:三人目の人物にフォーカスを当てます。指定する項目は特にありません。
\AA[FFFF]:四人目の人物にフォーカスを当てます。指定する項目は特にありません。
\AA[N]:全員を少し暗くします。指定する項目は特にありません。
\AA[R]:フォーカスをリセットします。指定する項目は特にありません。(全員元通り。)


立ち絵表示継続設定
\FH[ON]:メッセージウィンドウが消えても立ち絵が残るという設定を有効にする。指定する項目は特にありません。
\FH[OFF]:メッセージウィンドウが消えても立ち絵が残るという設定を無効にする。(メッセージウィンドウが消えるとき立ち絵も一緒に消える。)指定する項目は特にありません。


プラグインコマンド

メッセージと関係なく立ち絵を表示させたい場合はプラグインコマンドを使います。(立ち絵だけ表示させる。)

テキストコード(制御文字)をプラグインコマンドで実行
LL_StandingPictureMV processChar 制御文字
例: LL_StandingPictureMV processChar \F[tachie1]\M[yesyes]\FH[ON]

上記の「テキストコード(制御文字)」のテキストコード(制御文字)をすべて使用可能。なお、「\FH[ON]」で立ち絵表示継続機能が有効になっていないと立ち絵は表示されない見たいです。

その他設定
LL_StandingPictureMV setEnabled 有効無効
例:LL_StandingPictureMV setEnabled true

項目は「true」(表示)と「false」(非表示)のみ。正直、テキストコード用プラグインコマンドで表示されるので使いどころがわからない。


LL_StandingPictureMV setTone 赤、緑、青、鮮明度
例1:LL_StandingPictureMV setTone 68,-34,-34,0 (赤くなる、夕暮れ)
例2:LL_StandingPictureMV setTone 0,0,0,255 (白黒になる)

立ち絵の色調整が可能プラグインコマンドやプラグイン設定にはないため、こちらを利用してさらに演出が可能かと。


Lunatlazur_Tachie.js (あおいたく様)

【特徴】
・CSV形式のファイルでデータを管理してツクールに導入するプラグイン
・日本語のプラグインコマンド
・すべてプラグインコマンドでの細かい指定(プラグイン設定はない)

【プラス】
・遠近表示が可能(Y位置と拡大率で調整)
・プラグインコマンドでで細かい指定ができる

【マイナス】
・別途CSVファイルを準備しなければいけない
・プラグインコマンドで表示、呼び出し、移動の記入が多め
・表示までのフレーム数以外の演出なし



【評価】
CSVファイルが必要という時点でほとんどの方はまず使わないかと思います。
ツクール内で完結していないのと、より手間もかかってしまうので、それだとツクール内でより使いやすいプラグインを選ぶかと。

実際使てみた場合は機能は他のプラグインとほとんど変わりはなく、ツクールのイベントのピクチャ表示とほぼ同じような項目になります。

プラグイン内容自体は悪いわけではないのですが、手間を考えると他のプラグインを使った方がいいでしょう。


【仕様】
※仕様や使い方の説明が欲しい方がいましたら追加しますが、現状必要がないかと思ったので省略



StandPictureEC.js (Yana様)

【特徴】
・テキストコード(制御文字)で立ち絵を表示するタイプのプラグイン
こちらのホームページの他のプラグイン(複数)と組み合わせる必要がある
・他のプラグインによってピクチャの設定、マクロの設定などを行う

【プラス】
・色調整、動きや拡大、ピクチャのターン(フリップ)チェンジ、レイヤー入れ替えなどの演出機能あり
・瞬き、口アニメーション機能あり
・よく使う長いテキストコード(制御文字)をマクロとして登録しておくのは便利

【マイナス】
・とにかく把握しないといけない情報量が多い
・直感的にわかるところも少なく、常に説明などに戻って照らし合わせながら進めないといけない
・説明のプロジェクトファイルも技術的なマニュアルを読んでいる感じで、集中力が必要
・テキストコード(制御文字)が細かく分かれているので、毎回ちょっと違う制御には全く違うテキストコード(成語文字)を複数使わなければいけない。(例えば「ピクチャ表示」と「不透明度」は全く別なので、両方使わないとピクチャは表示されない。一つではできない。)
・プラグインを導入したらなぜか/systemフォルダーに「Cursor.png」が要求されるようになった。原因は不明。


【評価】
演出機能もよく、マクロといった便利機能も使いやすい。
ただ、テキストコード(制御文字)や項目の数が多く、把握した後でも「なんだったっけ?」って説明に戻ることが多かったです。テキストコード(文字制御)によって必要な項目も違うのも、正直、しばらくやっても説明を見ずにイベントを作る自信がないです…。

個人的にはターンチェンジ(フリップチェンジ)の演出が好きで、他のプラグインでもそんなに見ない気がします。ただし、いまだになぜかうまくこの演出ができず、何かが足りていないよう。

マクロに登録したものは使いやすいですが、登録していないものは常に説明書やメモを準備して作業を進める覚悟が必要かもしれません。
他の人ならもう少し覚えられるかもしれないですが、他のプラグインに比べて手間が増える分出来る演出も少し増えるといった感じ。手間が嫌なら他のプラグインを利用し、このぐらいなら問題ないというならこちらのプラグインを使ってみてもいいといったところでしょうか。


【仕様】
正直、ここで仕様を説明したいのですが全てを短い記事で説明できる自信がないです…。
【特徴】にあるリンクをクリックしてプロジェクトファイルから説明を受けるのがおすすめです。
どうしても欲しい人がいれば…が、頑張ります…。(;´Д`)


StandPictureManager.js (Leeroynto様)

【特徴】
・イベントコマンドでピクチャを表示させ、プラグインコマンド演出を行うタイプのプラグイン
DarkPlasma様による修正パッチプラグインがあるので、こちらからダウンロード・導入してご利用した方がいい

【プラス】
・キャラ名表示機能あり(記入して表示、アクターIDから表示どちらの可能)※Yanfly_MessageCore.js必須
・キャラフォーカス切り替え機能あり

【マイナス】
・演出機能はキャラフォーカス以外なし
・私の場合、フォーカス切り替え機能が機能しなかった



【評価】
しゃべっているキャラにフォーカスをあてる演出とキャラ名を表示させるためのシンプルなプラグイン。画像表示は全てツクール内イベントで行うので、可能な演出はその範囲で行う必要があります。演出は使わず、フォーカス機能だけが欲しい人向けに作られた感じがしました。

キャラ名表示もできますが、元からYanflyプラグインを使っている場合は別にこちらのプラグインがなくてもできるので、主にフォーカス機能用のプラグイン。

ただし、私の場合はなぜか肝心のフォーカス機能が機能しなかったです。(名前表示は問題ありませんでした。)
サンプルプロジェクトと同じイベントを作っても立ち絵が暗くなることはなく、色々試しましたが原因はわかりませんでした。

他の人なら機能するのかなっ…?(;´Д`)


プラグイン設定

UseNamePlate:キャラ名表示を有効にするかどうか
StandPictureBrightnessChangeWait:キャラフォーカス切り替え時に暗くなる・明るくなるまでのフレーム数
UseNamePlate:キャラ名のウィンドウを表示するかどうか
UseNamePlate:表示されるキャラ名のに何かつける場合はここに記入。例えば「【」と記入すると「【ギルバート」が表示される。全キャラ共通。
UseNamePlate:表示されるキャラ名の後ろに何かつける場合はここに記入。例えば「】」と記入すると「ギルバート】」が表示される。全キャラ共通。


プラグインコマンド

プラグインコマンドは全部で4つです。さらにキャラ名表示を使いたい場合はテキストコード(制御文字)を使わないと表示されないみたい(?)です。(自動表示ではない様子。)


※なお、このイベントではフォーカスは機能しなかった

StartStandPicture:プラグイン起動するために必要。有効になっていないと他は機能しません。
EndStandPicture:プラグイン機能を会話終了後に無効にするためのコマンド。こちらでピクチャを消す必要もあるので(設定リセットのため)、通常のイベントでピクチャは消さないでください
StandPictureManager xx yy:「xx」に表示している画像のピクチャ番号を記入。なお、一桁の場合は0は不要で「1」などを記入。「yy」はキャラ名で、アクターIDもしくはそのまま記入(「ギルバート」など。)
ResetStandPictures:今まで設定した情報を全てリセットするコマンド。



上記のイベントはプラグインと一緒にあるサンプルと同じ構成なので、なぜフォーカス機能が発動していないかがわかりませんでした。


Irina_VisualNovelBusts.js (Irina様)

【特徴】
・英語プラグイン
・テキストコマンド(制御文字)とスクリプトコマンドどちらも使用可能
・全部で11枚の立ち絵を設定可能で、全て同時に表示可能
・1枚はメッセージウィンドウの前に表示され、他10枚はメッセージウィンドウの後ろに表示される仕組み

【プラス】
・解明度にあわせて位置や大きさを自動調整(調整可能)
・イージング搭載
・テキスト表示途中と表示後の細かし設定のテキストコード(制御文字)あり
・立ち絵にバトルアニメーションを発動可能
・移動指示には「割合移動」と「元の位置に戻る」など、細かい位置設定をせずともどの解明度にでも適用できる使い方ができる
・演出にはフェード、透明度(割合指示可能)、スライド、反転、拡大(割合指示可能)、色合い、明暗が利用可能
・一つのスクリプトコマンドで複数の立ち絵に効果を適用できる

【マイナス】
・立ち絵の表示枚数が多い場合は負荷が大きく、表示が乱れることがある
・ファイル名をプラグインにあわせて付けなければいけない
・機能を最大限に利用するために1キャラの立ち絵をスプライトシートの1画像にまとめないといけない

【コスト】
・海外サイトで$15.99で販売
・よくセールで10%オフ(もしかしたらさらにもっとあるかも?)にもなる
・他の複数プラグインとのセットで$29.99で購入できることもある

ドル換算
$1=100円:1599円
$1=110円:1759円
$1=120円:1919円
$1=130円:2079円
$1=140円:2239円

*クレジットカード会社の換算手数料などは含まれていません。




【評価】
セットアップが少しかなりめんどくさいですが’(特に立ち絵や差分が多いと)、イージングや割合指定、前立ち絵に一つの子マン出で効果適用など、かなりうれしい機能もありました。(特に後から解明度を変更してもそのままの設定で使えるのは開発者によってはとてもうれしいでしょう。)
演出自体はそんなに珍しいものはなく、飛びつくようなものはありませんでした。

イージングについてはプラグイン自体に組み込んでいるのは珍しいですが、私はすでにイージングプラグインを使っているので他のプラグインと組み合わせることもできるのではないかと思いました。(検証は必要ですが。)

特に私の場合は立ち絵数や表情差分の数がとても多いので、ファイル準備が大変なことになってしまうと認識しました。

演出とイージングを使いたい、かつ立ち絵と表情差分はそんなに多くないかた向けのプラグインだと思います。

費用対効果
通常価格の価値はないと思いました。
ほとんどの機能はよくあるようなものなので、イージングやちょっとしたプラスのためには高めの設定になりかと思います。
セールでも微妙と感じたので、他のプラグインとのセットで、かつ他のプラグインも使えそうと判断したならお金を出してもいいかな、と感じました。
ちょっとしたプラス機能が不要な場合はルルの教会様のLL_StandingPictureMV.jsが無料で結構演出機能などは近い感じです。



ファイル準備

まずは立ち絵のスプライトシートを準備する必要があります。ファイル名も規定に合わせなければいけません。スプライトシートの枠の位置と数は好きに調整していただいたOKです。(なお、スプライトシートなしでこちらのプラグインを利用することもできますが、使えなくなる機能がいくつかあります。)



ファイル名の後に[BUST]と[Exp横x縦]を入れなければいけません。

私の場合はこちらの画像はファイル名「gilbert」となるので、こちらになります:
gilbert
[BUST][Exp4x1].png


こちらは1x4のスプライトシートになっているので、縦1x横4で[Exp4x1]になります。

ちなみに、違うがスプライトシートにすると

ファイル名は
gilbert_[BUST][Exp2x2].png

になります。


こちらの画像をプロジェクトフォルダー内の/facesフォルダーに置いておいてください。
(/picturesフォルダーに置くとスクリプトコマンドでのみ操作可能になりますので、/facesフォルダーの方がおすすめです。)

これで一先ず立ち絵ファイルの準備ができました。


プラグイン設定

こちらのプラグイン設定は簡単な立ち絵(0~10)の個別表示設定と共有設定があります。


個別設定は非常にシンプルで、XY原点(左、真ん中、右)、拡大率、と位置。
面白いのは位置を計算式で指定できます。(座標指定も可能です。)


共有設定は主にフェード時間(フレーム数)や時間関係が多いですが、重要なのは「Expression List」になります。


こちらは利用しなくてもいいのですが、設定しておくと表情差分を呼び出すときにこちらで設定した名称を利用できます。(利用しない場合は数字での指定になります。)

「0」が通常立ち絵なので設定できず、2つ目の立ち絵(表情差分)から指定できます。それぞれスプライトシートの枠に関連付けされていますので、立ち絵に合わせて指定すると後々使いやすいと思います。

注意点としては日本語は使えません。(使っても表示されません。)



テキストコード(制御文字)

次にイベントで文章を書きます。

顔グラフィックも先ほど置いたスプライトシートファイルを選びます。

別にどの枠を選んでもいいのですが(選ぶ必要なし)、わかりやすいように顔部分を選びました。



後は好きな演出を直接文章に記入します。(文章途中でもOK。)




そうしたらイベントで立ち絵が表示されます!






テキスト表示途中に表示させるには
「Msg」をコマンドに入れておくと入れた個所に表示文章がたどり着くと発動します。
通常のコマンドは即時発動する仕組みです。

例:
\bustExpression[0, Angry]
\bustMsgExpression[0, Angry]



テキストコード(制御文字)詳細
※全角スラッシュ「\」を使っていますが、元は半角スラッシュです。

\bust[id]
顔グラフィックで指定した立ち絵を常時する。「id」はプラグイン設定の0~10のIDで、「0」はメッセージウィンドウの前に表示されます。

\bustClear[id, duration]
全立ち絵を消去。なお、同時進行の並行処理イベントや敵グループのイベントで表示された立ち絵は以下のスクリプトコマンドでないと消えないようです:

[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10].forEach(function(i) {
$bust(i).clear();
});


\bustExp[id, expression]
\bustExpression[id, expression]

表情差分の切り替え。「expression」はプラグンイン設定の「Expression List」で指定した名称を記入。「Angry」など。

\bustAni[id, ani, mirror, delay]
\bustAnimation[id, ani, mirror, delay]

バトルアニメーションを立ち絵に発生させます。「mirror」は「true」(有効)もしくは「false」(無効)で反転表示(指定しなくてもOK)。「delay」は再生開始までのウェイトフレーム数(指定しなくてもOK)。

\bustRepAni[id, ani, mirror, delay]
\bustRepeatAnimation[id, ani, mirror, delay]

バトルアニメーションをルームで再生します。

\bustClearAni[id]
\bustClearAnimation[id]

ループしたアニメーションを消去します。

\bustMoveTo[id, x, y, duration]
座標指定で立ち絵を移動させます。メッセージウィンドウの前に表示される立ち絵「0」が動かすことはできません。「duration」はフレーム数。

\bustMoveBy[id, +x, +y, duration]
\bustMoveBy[id, -x, -y, duration]

割合指定で立ち絵を移動させます。「+」(右、下)「-」(左、上)によって方向が変わります。メッセージウィンドウの前に表示される立ち絵「0」が動かすことはできません。「duration」はフレーム数。

\bustMoveHome[id, duration]
元の位置に立ち絵を動かします。「duration」はフレーム数。

\bustMoveType[id, type]
イージングを加えて移動させます。イージングについての説明は省略させていただきますが、指定値は一応こちらになります:

 Linear 
 InSine 
 OutSine 
 InOutSine 
 InQuad
 OutQuad 
 InOutQuad 
 InCubic 
 OutCubic
 InOutCubic 
 InQuart
 OutQuart 
 InOutQuart 
 InQuint
 OutQuint 
 InOutQuint
 InExpo 
 OutExpo
 InOutExpo
 InCirc 
 OutCirc
 InOutCirc 
 InBack
 OutBack 
 InOutBack 
 InElastic
 OutElastic 
 InOutElastic 
 InBounce
 OutBounce 
 InOutBounce

※イージングについて説明が欲しい方がいれば別記事でイージングの導入について書かせていただくかもしれません。


\bustFadeIn[id, duration]
\bustFadeOut[id, duration]

フェードイン(In)とフェードアウト(Out)の演出をしてくれます。「duration」はフレーム数。

\bustOpacityTo[id, opacity, duration]
数値を直接指定して透明度を変えます。「duration」はフレーム数。

\bustOpacityBy[id, +opacity, duration]
\bustOpacityBy[id, -opacity, duration]

現在の透明度に足す、もしくは引く形で数字指定での透明度を変えます。「duration」はフレーム数。

\bustSlideIn[id, duration]
\bustSlideInFromLeft[id, duration]
\bustSlideInFromRight[id, duration]
\bustSlideOut[id, duration]
\bustSlideOutToLeft[id, duration]
\bustSlideOutToRight[id, duration]

スライドして立ち絵を表示、もしくは撤退(非表示)にします。「Left」は画面左側、「Right」は画面右側を指しており、スライドイン(In)の場合はそちらから移動を開始し、スライドアウト(Out)の場合はそちらへ撤退していきます。「duration」はフレーム数。

\bustMirror[id]
\bustUnmirror[id]
\bustMirrorToggle[id]

反転表示を「有効」、「無効」、「切り替え」にします。

\bustScaleTo[id, scale, duration]
\bustScaleToX[id, scale, duration]
\bustScaleToY[id, scale, duration]

立ち絵を指定の数値に拡大します。「duration」はフレーム数。

\bustScaleBy[id, +scale, duration]
\bustScaleByX[id, -scale, duration]
\bustScaleByY[id, +scale, duration]

割合指定で拡大します。「duration」はフレーム数。

\bustTone[id, red, green, blue, gray, duration]
色合いを変化させます。「red」は赤、「green」は緑、「blue」は青、「gray」は白黒。「duration」はフレーム数。

\bustDim[id, duration]
\bustLight[id, duration]

立ち絵の暗さ・明るさを調整します。「Dim」は暗く、「Light」は明るくします。



TRP_Skit.js (thirop様)

【特徴】
・立ち絵設定をプラグイン設定で事前に設定し、プラグインコマンドとテキストコマンド(制御文字)で立ち絵を表示、演出するタイプのプラグイン
・プラグインコマンドは英語でも日本語でも可能


【プラス】
・マクロ機能あり
・立ち絵のないモブキャラがしゃべっている間キャラ立ち絵からフォーカスを外す機能あり
・様々な設定を細かく設定可能(アニメーションの位置なども)
・テキストコマンド(制御文字)や呼び出し名などを任意のものに変更可能
・フェード、スライド、移動系、アニメーション、透明度、色、などなど演出が豊富
・表情差分をベースの立ち絵と重ねて表示することも可能
・ポーズ変更設定や演出も可能
・イージング搭載
・立ち絵事前読み込み機能あり
・thirop(シロップ)様のパーティクルプラグインと連携可能


【マイナス】
・ピクチャ番号を独占するので、他のイベントでも利用できない
・価格が非常に高い

【コスト】
・2480円
・MZ版(2980円)はDLsiteなどで販売されているためクーポンなどの対象となることはありますが、MV版はBOOTHのみとなっているため今のところセールなどは確認できていません。



【評価】
間違えなく全プラグイン中もっとも演出や機能が多いプラグイン。
他のプラグインそれぞれに入っているような機能はほぼ全て入っているでしょう。

設定項目もその分非常に多いですが、ほとんどは既に設定されており、微調整もできますが、そのまま使っても大丈夫かと思いました。内容なども結構直感的にわかるものが多いので、意外と結構すぐ使える感じでした。説明書も非常に丁寧に全項目や使い方を説明されているのでわからないところがあればすぐ答えを見つけられると思います。コマンド表なども準備されているいるので、これがあればほぼ使えるのではないかと思いました。(一番最初に開けてみると項目数などがあまりにも多そうので「えぇー…」ってなりましたが笑)

嬉しいことに細かい所を自分の好みに設定を変えたり、マクロを設定したり(事前に設定してくださっているマクロもあります)、開発者の手助けとなるような作り方をされている印象でした。

実は、ほとんどの演出などは他のプラグインでも見るものなのでさほどびっくりするようなものはあまりなかったのですが、一番うれしいのがこれらの演出や機能を「組み合わせる」ことが結構簡単にできるといったところでしょうか。このプラグインだけの機能もありますが、一つのプラグインでここまでの機能を組み合わせると演出の掛け算になるようなものと感じました。

費用対効果
難点といえば、費用です。
価格が非常に高いです。

比較をすると、例えばほぼ必須のゲームエンジンと言えるYanflyの全プラグインが$30、紹介した様々なセットプラグインも$15~30など。単体のプラグインだと500円かそれ以下でも買えるような市場なので、高いものでも1000円ぐらいでしょうか?そして9割以上使われているプラグインは無料。そこでたった一つのプラグインに2480円はかなり高価なものになると思います。

もちろん、それだけのクオリティのものではありますが、では一般のゲーム開発者が予算が限られている中で立ち絵プラグインにここまでの出費を許すべきか判断は難しいです。
無料プラグインを使用してこの分の予算を他のの物にもあてられるので、そうなると他のプラグインと比較してその分だけのメリットはあるかと言いますと、私からするとそんなにないです。

こちらは間違えなく贅沢品。
予算がある開発者、大御所、商用ゲーム、他のところにあまり予算をかける必要のない方や、ゲームにプチ贅沢をしたい方向けになると思います。

中身はすごくいいので、金銭的に余裕がある方や長期的な投資として考える方にはすごくおすすめ。
余裕がない方は無料プラグインを使いながらタイルセットなどに投資した方がゲーム全体的の印象をよくできるかもしれません、

持っていれば是非使いたいものですが、どうかご自身のご予算や金銭感覚とご相談ください。



【仕様】
シロップ様はこちら立ち絵プラグイン「TRP_Skit」マニュアルで非常に丁寧に説明しているので、私が描くよりこちらをご確認いただければいいかと。




比較


機能やタイプが近いプラグインの直接比較を入れるべきか考えていますが、必要ないかな?どうだろう。

後から入れるかもしれないし、もし何か比較してほしいものや入れてほしいものなどございましたらお知らせください。

頑張って入れます。


今は少し…休ませて笑( ノД`)(←思いのほか、全プラグイン書くの少し大変だった。


最後に


ご質問や追加してほしいものなどございましたら気軽にお知らせください!

また、今後何かレビューや検証、書いてほしい記事などございましたら

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