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自慰の記事 (3)

やさしい狛犬 2023/03/12 00:14

超短編官能小説「ひとりあそび」

みなさま確定申告の季節ですね。嫌ですね。面倒ですね。ギャルゲーで女の子の好感度をあげるくらい面倒ですね。どうせ落ちるのわかってるんだから最初からいかせてくれたっていいジャン……。

今年は初めてe-Taxなるものを利用してみました。便利でした。爆速で終わりました。みこすり半でした。
ですがマイナンバーカードを読み取るまでが手間取り……夜中にやり始めて終わった時には朝焼け……結果6時間パソコンと格闘していたことに……(爆速とは)
なかなか読み取ってくれないのでICカードリーダーにカードを激しく抜き差ししていたのですが、その内にICカードリーダーが見たこともない色のランプで点滅を始めたので「おっイクのか?」と犯してるくせに感じて欲しいレ○プ犯みたいな気持ちになりました。
その後無事に読み取りできたので時には激しいプレイも必要なんだと感じた次第です。

どうでもいい話はさておき今回の無料フォロワーさま限定記事はなんだか知らない間にたまたま書けた超短編小説です。
休日の昼下がりに若妻がムラムラしてひとりでしちゃう、そんなハッピーエンジョイセックスライフな話です。
約2,700字で完結していますので隙間時間などに良ければどうぞ。
5分くらいで読み終わるのでカップ麺の待ち時間などに最適です。多分。
ちなみに自分は麺は断然硬茹で派です。
むしろバリバリぐらいが好きです。そして口の中が傷だらけになります。(馬鹿なのかな)

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超短編官能小説「ひとりあそび」

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やさしい狛犬 2021/12/28 21:00

向かいのアパートのベランダにて物干し竿で自慰に耽る美女を覗き見た男の話

 在宅勤務へと切り替わったのはいいが、慣れない環境は微妙にストレスを覚える。
 会社よりもよほど静かなはずの、独り身のワンルーム。だが、温風を吐き出すエアコンの音……廊下を歩く住人の足音……いつもならば気にもとめない、冷蔵庫が低く唸る音……。それらがいちいち鼓膜を刺激し、集中力を途切れさせる。果てはパソコンのファンが回る音すらも気になりだし、横尾周平は溜息をついて乱暴にノートパソコンを閉じた。

(駄目だ……全く集中できない……)

 コーヒーを飲む。ベランダで煙草を吸う。とりあえず一発抜く。気分転換になりそうなものは全て試してみたが、そのどれもがただの時間浪費となり、無駄な結果となった。
 時間は貴重だ。カーテンの隙間から差し込む朝の光に目を向けて、周平はしみじみと実感する。
 昨日のこの時間からパソコンに向かって、進んだ仕事はいつもの約半分以下だ。これはまずい。非常にまずい。今日の夕方には、進捗状況の報告をしなければならない。眠いことこの上ないが、ここでのんきに眠りこけてもいられない……。
 目の前にあるシングルベッドへの誘惑を断ち切るため、周平はひとまず部屋から出た。
 ひんやりとした廊下。眠気が少し覚める。体が冷えると、尿意を催した。
 トイレの扉を開けると、上がったままの便座の中央へ、陰茎の先を向ける。頭をぼんやりとさせながら用を足していると、ふいに強烈な眠気に襲われた。かくん、と体が傾いて、手に支えられていたそれも向きを変える。便器の中の湾曲した部分に当たった飛沫は、そのまま妙な角度で跳ねて、壁へと飛散した。

「げっ」

 思わずそんな声を漏らし、用を足し終えた陰茎を慌ててスウェットの中へとしまいこむ。レバーを回して水を流すも、狭い密室の中はなんともいえないアンモニア臭で満ちていた。美少女のおもらしならまだしも、三十五の男の尿の匂いなど嗅いでも嬉しくもなんともない。
 周平は鼻をつく匂いに顔をしかめながら、とりあえず換気をしようと壁の小窓を開けた。網戸もついていないこの小さな窓は、滅多に開けられることがなく、このような非常事態のとき以外は閉めっぱなしだ。
 開けた瞬間、サッシに積もった埃が舞って、朝日の中で無駄に美しく輝いた。アンモニア臭の次は、埃臭さに襲われる。パソコンの画面が放つブルーライトに散々いじめられた目は、東向きの小窓から差し込む太陽の光にとどめを刺された。眩しい輝きに、目の奥で激痛が走る。

(……最悪な朝だ)

 こめかみを揉みながら、心の奥でそう愚痴をこぼす。
 大学生の頃、初めて付き合った女の子が、股の付け根に前の男の名前を彫っているのを知ってしまったあの日と同じくらい最悪な気分だった。男の名前が視界に入る度、萎えそうになるペニスを必死に奮い立たせ、なんとか初体験を済ませた翌朝、彼女に振られた。寝起きのトイレから戻ってきた彼女は一言、「周平くんのエッチって、なんかつまんない」とだけ告げ、さっさと部屋から出て行き、その後音信不通となった。
 一人残された周平はベッドの中で固まり――彼女が出て行って一時間ほどが経ったとき、ようやくベッドから這い出て、トイレへと向かった。
 換気の悪いアパートのトイレはまだ彼女の尿の匂いが残っていて――そこでようやく周平は怒りを覚えた。ふつふつと、ゆっくり、確実に沸き上がってくる憤怒。やり場のないその感情は周平の下半身へと集結し、彼女に入れながら何度も萎えかけたペニスは同じ人物のモノとは思えないほど硬く張りつめた。熱く猛ったそれを扱きながら、周平は呪いの言葉を吐いていた。

(クソビッチが。なにがつまらないだ。セックスは遊びじゃないんだ。つまらないもクソもあるか。くそ。くそが)

 彼女へ怒りを募らせるほどにペニスは重量を増していき、右手のスピードも自然とあがった。
 不思議なことに頭の中で犯しているのは憎いはずの彼女だった。現実ではつまらなそうに抱かれていた彼女が、周平の妄想の中ではあられもなく乱れている。
 つんと鼻腔を刺激するアンモニア臭が妄想に拍車をかけた。周平のペニスに犯された彼女が、嬌声をあげながら歓喜の飛沫をあげる。
 周平の脳内で彼女は無邪気に楽しんでいた。周平の息が忙しくなる。

(なんで、俺だけがお前を楽しませなくちゃいけない。なんで、頑張った俺が悪者にされる。なんで、俺が振られる。なんで。なんで――)

 好きだった女の子と初エッチした日の朝、俺はトイレで泣きながらオナニーしているんだ?

「……」

 朝日の中でちらちらと舞っていた埃は既に床へと落ちきっていた。光に目が慣れ、次第に外の様子が見えてくる。夜が明けて間もないからか、道を歩く人の姿はなかった。数分に一度、車が通る程度。静かな朝だった。

(……やっぱりあのとき、オナニーなんてするんじゃなかった……)

 気持ちを落ち着かせるように、すうと深呼吸して外の空気を体内へと取り込みながら、周平は十年以上前の出来事を反省する。
 あの日以来、早朝のトイレで強いアンモニア臭を感じると例の件を思い出してしまい、憂鬱な気分に陥った。二十代で経験したトラウマは繊細な男の心に深い傷を残し、社会人となった今もなお、周平を臆病な人間にしてしまっている。
 幸運なことに、今の時代、性欲のはけ口には困らない。もっぱら相手は液晶画面の中の美女たちだ。
 以前は店にも行ったが、やはり生身の女は怖い。している間に何を考えているのかわかったものじゃない。さっきの客の方がうまかった、などと比べられているかもしれないと思った途端、乳首ひとついじることもできなくなる。だが何もせずにただ寝転がっているのも、男の本能にあらがっているようで、満足できなかった。

(つまらん世の中だ……)

 一人、部屋にこもって誰とも会話をすることのない生活をしばらく送っているせいか、いつにも増して卑屈な思いがこみ上げてくる。
 こんな風に必死に働き続けて、一体何になるというのか。今日ひとりで死ぬのも、五十年後にひとりで死ぬのも、同じことではないのか。どうせ俺はひとりだ。生きているときも、死ぬ瞬間でさえ……。

(……まずいな……)

 未だ克服できていない若き日の苦い思い出は、孤独な独身男を絶望の底へと引きずり込んでいく。
 疲れているせいだ。少し眠ろう。仕事はその後にやればいい……。そう言い聞かせ、窓に手をかけたとき――視界の隅で、何かが動いた。思わずそちらに目を向ける。
 カラカラカラ、と小さな音を立てて、向かいのアパートのベランダの窓が動いていた。
 周平の部屋はマンションの最上階である四階の角にある。トイレの窓は東向きで、だからこそ昇る太陽の光がひどく眩しかった。
 その光を背に、一棟のアパートが見える。周平のマンションとそのアパートの間には一本の道が走っているが、それも車がぎりぎりすれ違えるほどの幅しかないので、アパートとの距離はあまり離れていない。もっとも、普段この窓を開けることは滅多にないので、道を挟んだ向かいのアパートを意識したことはなかった。
 少し古びた外観の、よく言えば趣のあるアパートだ。外壁にところどころ走るヒビが住人としては気になるところだろう。
 窓が開いたベランダは、アパートの一番上、四階の、一番端……つまりは周平から見て一番近い部屋だった。東から西へ延びた建物の構造、北に向いたベランダは、お世辞にもあまり住み心地が良いとは言えなさそうだ。
 一体どんな住人があの一癖あるアパートに住んでいるのか気になって、開かれた窓を観察してみる。すると――現れたのは小麦色の手だった。一目で女のものだとわかる、色気を纏った手だ。細い指に、衣類のかかったハンガーを数本絡めている。
 次に現れたのは、朝に似つかわしくない、艶めかしい生足……。じらすかのようにつま先からゆっくりと現れたそれは、グラビアモデルが温泉に浸かるときのような妙にゆったりとした仕草で、サンダルを履く。ふくらはぎが見え、綺麗な丸みを帯びた膝が見え、張りのあるむちっとした太股が覗き――そこで周平は息を呑んだ。

(履いて……ない……?)

 反射的に、下から覗きこんで確認しようとしている自分がいた。だが同時にこちらが動いたことで向こうに気づかれるかもしれないと思い至り、下げかけた頭をぴたりと静止させる。やがて確認せずとも、その答えが判明した。

(なんだ……履いているじゃないか……)

 部屋着なのかパジャマなのか、大きめの白いTシャツの裾から、小さく黒い布が時折覗いていた。だがそれでもラッキーだ。朝っぱらから若い女の無防備な下着姿が拝めるとは。

(……なかなか、いい体だな……)

 女はこちらに背を向けていた。強い朝日のお陰で、Tシャツ越しに女の肉体のシルエットが透けている。張り出た桃尻、くびれた腰、肩胛骨の色っぽい背中……。
 女が横を向いた。顔が見える。どこかエキゾチックな雰囲気を纏った、目鼻立ちのはっきりとした美女だ。歳は二十五、六といったところか。寝起きなのか化粧はまだしていないようだったが、そのような小細工は不要と思えるほどの美貌だ。
 艶のある黒髪は結ばずに、右肩へと流している。大きめなバストの輪郭に沿うようにして、毛先がゆったりとカーブを描いていた。
 相手が気づいていないのをいいことに、周平はじっくりと彼女の体を観察する。身動ぎする度に僅かに揺れる胸を見ていると、自然と喉が鳴った。

(……なかなか、でかいな……D……いやEは確実にあるか……?)

 触れるわけでもないのに手をわきわきとさせてそのサイズを予想していると、女が上部に手を伸ばし、持っていたハンガーを物干し竿へと掛け始めた。ひとつひとつ、等間隔になるよう並べていく。腕をあげたせいで、Tシャツの裾もめくれた。太股どころか腰の辺りまで剥き出しになり、下着が丸見えになる。
 薄い黒のレースが女の陰部を覆っていた。無防備なその姿に、早朝だということも忘れて周平はムラムラした気持ちがこみ上げてくる。
 再び女の胸元を見る。日の出の光に透けた胸の先端は、僅かにぷっくりと盛り上がっていた。周平の頭の中には、かつて深夜番組で見た、薄い布越しに女体の影が露わになるシーンが思い浮かんでいた。
 女の手がカチャカチャとハンガーを掛けていく度に、Tシャツの布が胸の先端を掠めて刺激となるのか、突起の形が微妙に変化していく。より尖り、硬さも増したらしい先端が、ツンと上向きにTシャツの内側で存在を主張している。
 下は履いているくせに、どうやら上の下着は未着用であるらしい。女の手が上下する度、その動きに合わせて乳首の先端もくにくにとTシャツの中で動いている。
 さきほどまでブルーライトのダメージを負っていたはずの目は、いつのまにか復活を遂げていた。女の乳首の先端という、数ミリ単位の変化まで確認できるとは、この数分間で視力が格段に上がったようだ。遠いところにある緑を見るよりも、遠いところにいる女の乳首を見る方が目には良いらしい。

(……俺も、硬くなってきたな……)

 周平の手が、無意識にスウェットへと伸びる。尿を吐き出した後の陰茎が、今度は違うものをその身に溜め始めていた。微熱を帯びたそれに指先が触れるも、僅かに躊躇いが生まれる。

(……こんな、覗きみたいなことをして……何も知らずにいる女をオカズに、抜いてもいいのか……? ただの、普通の女を……頭の中でとはいえ、汚していいのか……?)

 煩悩を浄化するような強い朝の光と、それに照らされた女の美しい横顔が、周平を躊躇させていた。
 スウェットの上から陰茎を撫でる。表面が僅かに硬くなり始めた程度で、今なら歯止めが効きそうだ。窓から入り込む朝の冷たい風が、少し火照った周平の頬をひんやりとさせる。冷気は同時に興奮しかけた男の頭も冷やした。

(そうだ……そもそも、俺はこんなことをしている場合じゃない……。早く寝て……そして、仕事を……)

 スウェット越しに陰茎へと触れていた手を、そこから離そうとする。だが――。

(……なに、を……している、んだ……?)

 女の手に、指に、そしてその表情に、目が奪われた。
 女はいつのまにか手に持っていたハンガーを全て掛け終えていた。規則正しく等間隔に並んでいたはずのハンガーは、途中から不自然にその幅が乱れている。何か他のことに意識を奪われていたかのような、でたらめな並べ方だ。
 女はどこかぼんやりとした目で、物干し竿を何度も指先で撫でていた。右手の人差し指と中指を揃えて、僅かに躊躇いを見せながら、幾度も幾度も……。その手つきは、つい今し方の、周平の仕草と全く同じものだった。

「……」

 周平の指先が、再びスウェットへと触れた。今度はもう歯止めが効かぬほどに熱く硬くなっていた。布越しに、何度もそこを撫でる。女の艶めかしい手つきと同じように。
 女はいつしか手のひら全体を使ってステンレス製の棒を愛撫していた。ぎゅっと握っては、その硬さに目を潤ませる。太陽はぐんぐんと上昇しているから、血の通っていない金属の棒も僅かに熱くなっているのかもしれない。
 女はしばし物干し竿を見つめた後、急に乱暴な手つきで洗濯物のかかったハンガーを全てガサッとひとまとめにすると、後ろの窓を開け、部屋の中へと放った。その勢いに周平はどきりとしたが、女の行動は更に大胆だった。
 上部に設置されていた物干し竿を取り外すと、棒の片側を床に置き、もう片側をベランダの手すりへと立てかけるようにした。周平から見ると、物干し竿が斜めに傾いた形だ。
 女は長い棒の中央辺りを一撫でしたかと思うと、おもむろにその棒を跨いだ。まるで箒に跨がった魔女……のような体勢で、ぐっと腰を下ろす。
 女の膝が曲がり、股間が棒に触れた瞬間――女の口が、あえかに開いた。瞼がぴくっと痙攣する。堪らないように眉根をきゅっと寄せると、そのまま静かに腰を前後に揺すり始めた。立てかけた棒が動かないように両の手でぎゅっと握り、腰だけを器用にくいくいと前後に振る。

(……朝っぱらから……凄いオナニーショーが始まってしまったぞ……)

 気づけば周平は呼吸を荒くし、スウェットをずらしてそこから生身のそれを取り出していた。重たいペニスは上を向き始めていて、棒を掴む美女の手のようにしっかりと握ると、上下に扱きだす。
 周平の視線の先で、美女は速度を一定に保ちながら、くいくいと何度も腰を振っていた。時折腰を上げ、すぐにまた下ろして前後運動を再開しているところを見ると、微妙な角度を調整しているのかも知れない。より自身の気持ち良いところを擦るよう、探っているのだろうか。ポイントが少しずれると、美女が眉を微かに動かし、じれったそうに何度も腰を上げ下げするのが、見ていて妙に興奮した。
 女のオナニー姿はいい。一人で純粋に快楽を追う様は、健気で、いじらしく、とても淫靡なものに思える。肉体の中で一番デリケートな場所のはずなのに、男には大事に触ることを求めるくせに、自分でするときにはなりふり構わず雑に扱っているところが、憎たらしく、同時にひどくいやらしい。
 朝日を浴びながら物干し竿に跨がり、陰唇を刺激する美女の姿を眺めていると、周平は自身も性器をいじっているというのに、どこか神々しい気持ちすら抱いてきた。
 女が腰を前後させる動きに夢中になるほど、戒めのない豊満なバストがゆさゆさと激しく上下した。布に擦れる刺激では満足できなくなったのか、棒を掴んでいた女の手が片方離れ、右の乳首をTシャツ越しにいじりだす。
 ぷっくりと膨らんだ乳首の先端を人差し指と中指でくりくりと撫でたかと思えば、すぐに親指と人差し指で根元をきゅっと掴み、コマでも回すような手つきで刺激を与える。
 女の表情は堪らない愉悦を滲ませ、はあはあと荒く乱れた艶のある吐息の声がここまで聞こえてきそうだった。だがいくら耳をじっとすませても、聞こえてくるのは澄んだ朝の空気に響く鳥の鳴き声だけだ。
 清らかで爽やかなその状況と目の前の光景の対比が、非現実的で、周平を夢見心地にさせた。いつのまにか女に対する罪悪感など吹っ飛んでいて、右手は射精体勢に突入しかけた陰茎を荒々しくシゴいている。

(あ……朝っぱらから、ベランダで、物干し竿で、あそこを擦りながら……自分で乳首をいじって……ああ、あんなに……Tシャツ越しにもはっきりとわかるくらい、硬く尖って……根元を、きゅうきゅう引っ張りながら、時折、先端を、優しく撫でてる……そ、そういう風に触られるのが、気持ちいいのか……そんな風に乳首をいじるのが、好きなのか……)

 女の腰の動きが早さを増してきた。もはや慣れたもので、棒を手で固定せずとも、しっかり太股で挟み込み、小刻みに激しく尻を前後させている。陰唇で棒を包みながら、クリトリスの辺りを重点的に責めているのだろうか。
 余裕のない女の唇からは絶えず喘ぎが漏れているのか、口は開かれたままだ。理知的だった目つきはぼんやりとしたものに変わり、とろけた眼差しで虚空を見つめている。ベランダでひとり性行為に耽る女の眼前には晴れ渡った空が広がっているはずだから、その目に映るのは文字通り虚空だ。
 女はいつのまにか両の手で胸をわしっと掴んで乱暴に揉みこんでおり、ときどき自身の乳首が擦れ合うのを楽しんでいた。わざと両の先端を掠れさせては、唇をきゅっと噛み、うっとりしたように目を数秒閉じる。
 しまいには体をぐっと倒し始め、前傾姿勢となった。長い棒に抱きつきながら腰を振る様は、人間の足にマウンティング行為をする犬のようだ。滑稽にも見えそうなその姿は、けれど発情した美女が本能のままにやっていると思うと、筆舌に尽くしがたい淫猥さがあった。
 女は棒とセックスでもするかのように肉体を密着させると、胸の谷間に棒を挟み込み、両の手で脇から押さえ込んだ。どれだけ愛撫を施してもそれ以上硬くも熱くもならないステンレス製の棒に、丁寧なパイズリ奉仕を行う。
 それだけでは飽き足らないのか、今度は顔を密着させると、棒に頬ずりをし、銀色に輝くそれに唇を押しつけた。ちゅうちゅうと吸い、朝日に輝く銀の棒を愛しげに見つめている。
 その間も休みなく擦りつけていた陰部からは愛液が滴り始めていた。パンティーでは吸いきれなかったらしい女の蜜が物干し竿をいやらしく濡らし、ヌラヌラと朝に似つかわしくない淫らな輝きを放っている。
 女は自分のモノに跨がっているわけでもないのに、周平の竿も同様に濡れ始めていた。濡らしているのは自身のそこから溢れた先走り液だったが、女の腰つきと、自分の右手があまりにもシンクロしていたせいで、ペニスが目の前の女の愛液まみれになっている錯覚を起こす。

(エロい女だ。エロい女だ。ドスケベな変態女だ。綺麗な顔をして、朝からベランダでオナニーに耽る変態女だ。抜いてやる。お前を犯してやる。頭の中でめちゃくちゃにしてやる)

 はッ、はッ、と息を乱し、右手を加速させる。周平の息づかいが伝わったかのように、女も腰を振る速度を上げ、背中を僅かに丸め、棒を挟む胸をより密着させ、熱烈に唇で吸いついた。

「ッ、っは、ッは、あ、で、でる、でる……っ、う……っ!」

 右手の中で自身のそれが弾けるのと、女の肢体が震えるのは同時だった。びくびくびくっと大きく痙攣した女は、枝に巻き付く蛇のようにそのまま棒へとより深く絡まると、余韻を楽しむように陰部をゆっくりと四度往復させた。
 しばらく、くったりとして棒に凭れていた女だったが、やがて身を起こし、片足を上げて跨いでいた棒から離れた。
 女が再びこちらに背を向ける。激しく擦られたせいでパンティーはすっかり乱れており、片方が割れ目へと食い込み、左の臀部がはみ出てしまっていた。
 違和感でそのことに気づいたのか、女の指が背後へと回り、食い込んでいた部分を直す。だが触れたことで自身のそこがどれほど濡れていたのかも自覚することになったのか、ぬるっとした指先を驚いたように見ていた。続けて、その視線はつい数秒前まで跨がっていた棒へと移る。
 長い棒の、約半分が自身の愛液でぬめり、光ってるのを目の当たりにして――女はあろうことかTシャツの裾を引っ張り、伸ばした部分で雑に濡れた箇所を拭った。襟刳りが広がり、胸元が大きくはだける。棒を挟んで擦っていたせいか、谷間はうっすらと赤くなっていた。
 伸びた襟刳りから乳首が覗かないか周平が気を取られいている間に、女はぞんざいな手つきで後始末を終える。男の竿扱いしていたそれを元の健全な物干し竿へと戻し、ベランダの上部に掛けた。


《未完》

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