第14回トーナメント勝利結果&聖女救出交渉
イーリスの解放交渉
第13回トーナメントでの敗北により、ゴブリンの奴○ペットとなってしまったイーリス選手ですが、今回アルマ選手とエスター選手の要望により、解放交渉が行われました。2人はまず温存していた「願いを叶える権利」を使ってイーリス選手の解放を願いましたが、奴○ペットとしてのイーリス選手の所有権は既にゴブリンに移っている為、アリーナ側での解放は出来ず、主人であるゴブリンの許可が必要です。よって四者による交渉の機会が設けられました。
今回は交渉の様子を記録しましたのでご報告します。
なおこの交渉は第14回トーナメントが開始される前に行われており、現在のトーナメントの試合結果が出る前の出来事です。
ゴブリン「ギッギギィ!!」
イーリス「……ご主人様は言葉が話せないので、私が通訳します。命令により嘘はつけませんので、正確に訳する事をお約束します」
ゴブリン「で、何の用だ?」
アルマ「今すぐイーリス様を解放しろ! でなければ……」
ゴブリン「俺を脅すのか? それならこのペットのケツをしばいてストレス解消しなくちゃならないなぁ」
アルマ「ぐぅ……」
エスター「アルマ、落ち着いてくれ。ここでこいつをぶちのめした所で何の解決にもならない」
ゴブリン「まだそっちの女の方が物分かりがいいな」
エスター「何が欲しい? イーリス様を解放する代わりに、何でも1つ願いを叶えてやる」
ゴブリン「1つ? それはケチだなぁ。こいつは聖女なんだろ? もっと価値があるんじゃないのか?」
エスター「欲しい物はないのか? そうして1人の女を虐めていても何も得られる物はないだろう」
ゴブリン「そうだなぁ。強いて言えば……国が欲しいかな」
アルマ「あぁ!?」
ゴブリン「領土、国民、主権。この3つが欲しい」
エスター「……つまり、国と呼べる程度に広い土地と、そこに住む住民と、国として認められている事実、という事か?」
ゴブリン「ああ、そうだ。そこで俺は王になりたい」
アルマ「馬鹿だからって馬鹿みたいな事言うな」
ゴブリン「交渉は決裂か? ならさっさと帰れよ。最近こいつの尻穴を拡張するのにハマっててな」
アルマ「ぐ……ぐぎぎぎぎ……」
エスター「……アルマ、落ち着け。……良いだろう」
アルマ「何!?」
エスター「1つ1つなら、アリーナに言えば叶えてくれる。今、私とアルマは願いを叶える権利を1つずつ有しているから、2つは揃えられる」
ゴブリン「ほぉー、半分冗談だったんだが、どうやら本気みたいだな」
アルマ「エスター正気か!? こんな奴に国を与えて地上に解き放ったら、どれだけの被害が出るか……」
エスター「なら、イーリス様をこのままにしておけるのか?」
アルマ「くっ……」
エスター「ひとまず、領土と国民とやらは願っておいてやる。そして次のトーナメントで、我々のうち誰かが優勝したら残りの1つもくれてやる。だからイーリス様を解放しろ」
ゴブリン「良いだろう。約束してやる。優勝したら、だがな」
という訳で、ゴブリンとの交渉は成立したようです。
イーリス選手、アルマ選手、エスター選手の誰かが今回のトーナメントで優勝した場合、国1つと交換でイーリス選手は奴○ペットの身分から解放されます。
第14回トーナメント勝利結果
2回戦「ユレムvsイーリス」
勝者はイーリス選手です。
2回戦「ユーイvsシアン」
勝者はシアン選手です。
決勝戦「イーリスvsシアン」
勝者はイーリス選手です。
よって今回の優勝は、イーリス選手となりました!
選手には『願いを叶える権利』が1ポイント与えられます。
今すぐ使用されますか?
イーリス「……はい。約束ですので」
かしこまりました。これで地上にゴブリンの王が治めるゴブリン王国が建国されました。