【Ci-en限定】兄妹は魔王と共に催す呪いを解く旅にでる!
この物語は小説『兄妹は魔王と共に催す呪いを解く旅にでる!』と小説『あの異世界は無法地帯になっていた!』を統合した作品です。
元本編とは一部変わっている部分がありますがご了承ください。
* * *
数十年…数百年前…。
世界は魔族によって滅ぼされようとしていた。王都…帝国と魔族は次々に都市に攻め入り、その勢いで制圧していった。
村人達は村を逃げ、騎士は国を捨て、この世界は滅びるしか道はなかった。
王国は魔族に国を引き渡すことを決めようとした時…3人の少女が現れ、魔族を討伐し…この世界を救うと宣言した。
それから3人の少女達は魔族が占領した都市に向かった。
3人は魔王との激しく…厳しい戦いをした後…魔王を倒し…魔族は撤退し世界は救われたのだった。
3人の少女達はその後…勇者として永遠に語り継がれていったのだった。
しかし…。
3人の勇者が救った世界と国は新たな王になって変わってしまった。
廃止された奴○制度が復活し、他の都市と繋がる道に徴収場を築き、魔族との制約を破ったのだった。
付近の村々は怒り、国は財政、貿易などが衰退、他の都市からは不評が相次ぎ…ついに他の都市、国、他国も含め勇者が守った国はその名を剥奪され、土地も没収…その都市の名は消えてしまったのだった。
エルドラ…の名を知る者は少なくなっていったのだった…。
*
エルドラの名を剥奪されてからは帝国アルバンが中心になって衰退した村々などを支援し、貿易などを回復に全力をつくしていた。
しかし…。
失われたた勇者の街…王都は無法地帯となっていた。
奴○制度によって闇の商人や奴○を買いにくる客などが集まってくるようになり、知らないで立ち寄った冒険者を襲う事件も多い…帝国は騎士で警備したいがそれもできないほど無法地帯なのだ。
そんな王都に向かって馬車が森を進んで走っていた。
馬に商人らしき人…積荷が見えないが古めの馬車だった。
森は道が悪く馬車がガタガタ揺れる。
ドン!…ドン!
『あ…あの…!!』
揺れる馬車の荷台から叩く音と幼い声が聞こえるが馬車の音と道の音で商人に聞こえない様子。
ドン!!ドン!!!
『あっ…あの!!馬車を…馬車を止めてもらえませんか!!』
『あん?なんだ?』
『馬車を…馬車を止めてください…お…おトイレに…おトイレに行かせてください!』
『なんだ?トイレか?んなもんそこで出してしまえよ!』
『そんな!?うぐっ!!』
ぐぎゅるるる〜 ぐぎゅるるるる〜
『なんだ?そっちがしたいのか?』
ようやく少女の声が商人に届き、馬車を止めてもらうようにお願いするが商人は拒否した。荷台には10歳ほどの貴族ぽい服を着た少女がお腹を刺すって檻の中にいた。
少女はとある貴族の娘で学校に通っていた帰りに誘拐され奴○売買に引き渡されて長旅の末に王都へ運ばれる最中、腹痛に襲われていた。
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