シーン1 荒野
荒野をひとりの男が歩いている。男の両手にはダウジング棒が握られている。棒が反応する。
男「ここか」男はシャベルを取り出すと、井戸を掘りはじめる。男の脳裏に今までの経緯が浮かんでくる。
シーン2 ディーラーの店(男の回想)
ディーラー「千五百がいいところだな」
でっぷりと太って仕立てのよい服を着たディーラーは、グラマーな美女たちを侍らせながら男が持ち込んだアニマノイドを値踏みしながらつぶやいた。
男「じょ、冗談だろ」
ディーラー「冗談なもんか、これでも目一杯サービスしてるんだぜ、他のところなら千二百でも難しいだろうな」
ディーラーの言葉に男はうなだれる。
ディーラー「アニマノイドっていうのはな、(かたわらにいる美女の体をいやらしく撫で回しながら)こういうのをいうんだよ。こういうのを持ってきたら、一万でも二万でも出すぜ」
男「ああ、分かったよ」
ディーラーから金を受け取り、すごすごと引き下がる男。あとには、男が連れてきたスレンダーで中性的なアニマノイドが残される。
シーン3 再び荒野
男がしばらく掘り続けると、水が湧き出てくる。男は急いで地上へと逃れる。湧き上がった水が穴を満たすと、底の方から何かが浮かび上がってくる。アニマノイドだ。
男の顔に期待と不安が入り交じる。
アニマノイドが姿を現す。しかし、それはいつもと同じ中性的な体形をしているだけではなく、股間に余計なものがついている。これはどう見ても少年だ。
男はその場にがっくりと膝をつく。そして、気でもふれたかのように高笑いを始める。その目からは涙があふれている。
ひとしきり男は笑うと、立ち上がり、そのまま自分が掘った井戸へ身を投げる。
男はどんどん井戸の底へ沈んでいく。いつのまにか男の服は消え去っている。もうすでに男の魂がその肉体から抜け出てしまったのかもしれない。
目をつぶったまま沈んでいく男に先程の少年が向かっていく。
男のからだが見る見る女性へ変化していく。髪がのび、胸がふくらみ、髭が消え、体の線が丸くなっていく。少年が追い付く頃には、変身は完全に終了している。
逆さまになったまま、しっかりと抱擁をかわす少年と女。二人はそのまま接吻する。
二人の舌が別の生きもののように絡み合う。
突如、まわりが開ける。
広大な空間の底に少年たちが身を寄せあって静かに眠っている。
二人が降りてくるとともに何人かが目覚めると、二人のもとへとやってくる。
そして、最初の少年とともに女の全身を、胸や性器はもちろん足の指先まで、やさしく愛撫しはじめる。
愛撫を続けているうちに、準備が整った少年たちはいきり立ったペニスを女の門という門に挿入する。
歓喜にうちふるえる女。
女と少年たちは、そのままひとつの生物であるかのように、くんずほぐれつ絡みあう。 そのうち、少年のひとりが射精する。
射精した少年はぐったりとしたまま上へと浮かんでいく。
同じように次々と射精しては浮かんでいく少年たち。
しかし、女の周りに少年たちが途切れることはない。
底に沈んでいた少年たちが次々と目覚めはじめているからだ。
そのようにして女は止むことのない快楽の海に漂い続ける。
シーン4 店
ひとりの有閑マダムが二人の美少年のペニスをしゃがんだままいっぺんにしゃぶっている。
女「よっぽど、その子たちがお気に召したみたいですね」
有閑マダムの前に、妖艶な女がにこやかにあらわれる。
有閑マダム「この子たち、譲ってもらえないかしら」マダムの口からは糸がひいている。女「ええ、いつもご贔屓にして頂いてありがとうございます」
両脇に美少年を侍らせながら、にっこりほほえむ女。
終わり