新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。昨年は人臥狼咆の開発に邁進した一年間だったと思います。8月には体験版をリリースできました。ありがたいことに100を超えるお気に入り登録を頂くこともできました。
皆さまの応援(いいね&フォロー)にいつも元気をいただいております。ゲーム制作を続けることができるのも、この応援のおかげです。本当に感謝しております。
今年は、タイトル画像にもあります通り2月中の人臥狼咆製品版リリースに向けて頑張っていきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いします。
お金の話
価格設定ですが、税込み1320円を予定しています。
この金額にした理由ですが、二つあります。
一つ目はDLSiteの卸値と粗利のバランスです。
ちょうど良いところが1430円くらいにありまして、ここがホットな価格になっています。
最大粗利率は80%なのですが、それに対して1430円(税抜き1300円)では粗利率が69%と、かなり高めになることがわかります。
そのためこの価格で販売しているサークル様が非常に多いです。
ボクとしては、この最大派閥の1430円に対して、実績の無い処女作で勝負するのは無謀なのでは・・・と思いまして、台割れ効果(198円等、大台を少し下回る価格で割安感が高まる)を狙い、1320円にしています。
似たようなボリュームのゲームが二つ並んでいて(絵柄や方向性の好みは同じと仮定します)、価格を比べた際に、手に取っていただきやすくなるのでは、という皮算用です。
1320円の粗利率はぴったり2/3=67%なので、1430円に比べてそこまで悪いわけではありません。ということでこの価格に決めました。これが1つ目の理由です。
もう1つはCG枚数に対する割安感が理由です。
先ほども書きましたが実績なしの処女作品を買っていただくには、他作品との差別化が絶対に必要です。価格面においてちょっと高いな・・・と思われてしまっては勝負になりません。
DLSiteのセリフ付きCG集(ボクもよく買ってるのですが)の基本CG+差分の形式の作品において、ランキングに乗るようなサークル様の作品は、おおむね、基本CG1枚に対して、100円が上限、下限は30円くらいでした。
今回の人臥狼咆はスチルCG40枚なので、下限の1枚30円で1200円、税込み1320円というわけです。
これで少なくともボリューム不足というイメージは払しょくできるのではないかと思います。これが2つ目です。
EDLP戦略(EveryDay Low Price戦略)
最後にセールについて、ボクの考えを書いておきます。
仕事柄アパレル業界と絡むことが多いのですが、中堅アパレルショップのようにセールが常態化し、「定価で買う客は情報弱者」、というような状態は、業界にとって非常にまずいと感じています。
定価で買ってくださるお客様が一番その商品の価値を理解してくださってるにも関わらず、セール期間を設定することは、もっとも大切な顧客に対して申し訳ない気持ちになってしまいます。
価格のメリハリがもたらす良い効果も十分理解しています。ただ、中長期的には顧客にも提供する側にもデメリットのほうが大きいと思っています。
なので、ボクの作品は基本的にセールに参加しないつもりです。
小売りの世界でEDLP(Wikipedia)戦略と呼ばれているやつをエロ同人でも!というわけです。
前述の通り、今回の1320円という価格は、ボク的には十分適正なものであると考えている以上、割引する理由はありませんし、セールの戦略・計画を考えるコストが創作活動に与える影響も無視できないものがあります。
※ボクが有料プランを開設しない理由も戦略を考えるコストが勿体ないのが大きいです。
ということで、人臥狼咆は1320円、割引なしで2月に発売する予定です。
色々な意見や考えはあると思いますが、ボクが一番楽で、応援してくださる方に失礼のない(と思う)やり方を選ばせていただきました。