team-h 2023/04/01 00:00

【エイプリルフールなので嘘のお話】

【エイプリルフールなので嘘のお話】

~ヒロインちゃんに「君なんて好きじゃない」と言わないと出られない部屋 編~

(※本編のネタバレも含みます)


「可愛い子」

・藤堂蓮(とうどうれん)

二人が閉じ込められた部屋の中をいったり来たりしながら何かを考えこんでいる蓮。
ただ黙って蓮の動向を伺うアナタに、蓮は立ち止まって「姉さん」と呼びました。
ビクッと肩を揺らすアナタは、彼に「なんでせう」と問いかけます。
すると蓮は微笑みながら「このままでもいいのではないのでしょうか」と言いました。
仄暗い雰囲気を醸し出す連が何を考えているのか分からず、アナタはただ「でも……」とだけ答えました。
しかし、その言葉で蓮の表情が一変してしまいます。
「そうですか……、姉さんは俺に嫌いだと言ってほしいのですね」
(そう意味じゃ……)
「だってそうでしょう?!あの壁には”君なんて好きじゃない”と言わないと出られないと書いてある!姉さんは俺に……!ああ……、貴女はなんて酷いお人なんだ……。そうですか、そうですよね。どうせ俺なんて、男としてなど……、見られてはいなかったんだ。こんなに……こんなにも貴女を愛しているのに」
そこからはブツブツと独り言の様に華咲満(はなさきみつる)や想像上の恋敵に対しての恨み言が続きます。
貴女は、今にも心を閉ざしてしまいそうな蓮に寄り添い慰めようと試み、側に寄ります。
そして、そのまま少しの情事を重ね、蓮の説得に成功し、心苦しむ蓮の渾身の発語によって無事に脱出が出来ました。

「可愛い子・バッドエンドのその後」

・華咲満(はなさきみつる)

彼はそもそも、壁に書いてある「ヒロインちゃんに「君なんて好きじゃない」と言わないと出られない部屋」という文字をただの悪戯書きだと思い込んでいて、ただひたすらに困っています。
ここがどこなのか、なぜ閉じ込められたのか、真剣に悩み続けて三時間と半刻ほどが経った頃、貴女は「あの壁に書いてあることが、手がかりなのではないでしょうか」と言いました。「そうか!」と手を叩く満は、すぐに「君なんて好きじゃない」と宙を向きながら口にしました。
言い終えてすぐにカチャリと音がして、無事に脱出できた二人なのでした。もちろん、玄関先には蓮が待ち構えていて、蓮は嬉しそうに「姉さん!今の言葉、聴きましたか?!」と言うのでした。

「Salone Estatico ~恍惚のひとときを~-優しさ100%男子にひたすら癒される……、かと思いきや-」

・ヒロキ

彼はとにかくスマートです。
閉じ込められて不安そうにするアナタの肩をヒロキは優しく抱いてくれます。
そして、「すみません。恐らくあの壁に書いてあることがヒントなのだと思います」と言います。
その文字を読んで、頷くアナタにヒロキは「これは本心ではありません」と伝えてくれます。
そして、彼は目を瞑りながら「君なんて好きじゃない」と呟きました。
無事に外へ出た二人。少し寒そうにするアナタにそっと上着を掛けるヒロキなのでした。


「Salone Estatico ~マモル君。あざとカワイイ生意気男子の寸止めサービス~」

・マモル

店に入って彼を指名しただけなのに閉じ込められてしまったアナタ。
マモルもなんだか不安そうです。
マモル「なんですかね、これ……、ホテルのイベントかなんかなのかな……」
それならせっかくだし楽しみましょ♡と次第にハイテンションになったマモルはアナタの膝を撫で始めてしまいます。
(それならいいんだけど……)
と、ただ受け入れ、サービスを受けるアナタなのでした。


「 【Sexy低音Voice】CafeLattedarling〜甘くて苦い彼の独占欲〜」

・牧野真(まきのしん) 28歳、A型、身長176cm

スパダリ彼氏の真くん。そんな彼でもさすがにこれは悩みました。
はじめの方は、自分はこんなこと言えない。と言い張る彼でしたが、アナタに言われるのも苦痛で仕方が無いので、そんな思いをするぐらいなら、と手で顔を覆い、苦しみながら言葉を口にします。
無事に外に出た二人。あんなことを言ってしまった自分を悔やむ真。アナタに与えてしまった苦痛以上にアナタを愛し抜くと誓い、出た先が非常階段であっても、アナタに手を出してしまいます。


「【最後の出張で大好きが大暴走】会社の後輩と温泉宿へ取材出張【一緒に旅行体験!特別室にうわぁぁぁぁうぉぉぉぉと大はしゃぎの後輩と大しゅき密着耳ちゅー長尺サンプル】」

・朔間順平(さくまじゅんぺい)

順平はきょとんとしています。
だって順平は今まで一度もアナタに対して”君”なんていったことが無いから。
だったら全然平気だもん!だって、先輩は、いつまでたっても俺の先輩っすから!
「君なんて好きじゃない!……でも先輩は大好き!」
すぐに開く扉。
ですが順平は、もう一度そのカギを閉めてしまいます。
(出られるのにどうして?)と困惑するアナタに彼は
「だって~、ここ、ベッドもあるし~、俺、疲れましたし~?少しだけ寝ていきません?先輩も疲れたでしょ?」と言ってベッドに誘い込むのでした。



「【獣ヒロイン×陰キャ】オかシいホどニ君が好き! ~奥まで深く溶かされる甘い甘い軟禁生活~」

・伊集 瑠貴(いしゅう るき):28歳 182cm 人間

伊集君、少しだけ悩みます。悩みますが、アナタは言葉が通じない……。だけど……!もし、上手く話せないだけで、人間の言葉を理解していたら……!俺……、この子に酷いトラウマを植え付けてしまうかもしれない……。伊集は苦しみました。そして、このままでもいいのかもしれない……。と思います。思い始めてしまいます。だけど……、俺のエゴのせいで、この子の未来を……、この子の希望を奪ってしまうぐらいなのなら……!俺は悪役にでもなろう……、そうだ、俺にはそれぐらいがちょうどいいんだ。この子に……、くっ……!
そして、涙ぐみながら言葉を口にします。ものすごく不安そうにアナタを見つめる伊集君。
なのでアナタは嬉しそうにしっぽを振ってあげてください。お腹が空いたアピールも付け加えれば、伊集君は自分のするべきことが見えてきます。


「 何があっても守ってあげる」

・土屋涼介

彼もアナタも閉じ込められた部屋の意味を理解しました。
理解はしたものの、一向に言葉を口にはできない涼介。
いくらアナタが「ただ言うだけだよ」と言っても、「君なんて……っ!……いっ……、いえない……」と彼は思い悩んでしまいます。
”外に出たら言いなおせばいいよ”、”外でまたいろんなトコに連れってって欲しいな”と言うアナタに、何度も意を決する涼介ですが、やっぱり言えませんでした。
大きな背中が可愛く丸まっていて、それも愛らしいと感じるアナタ。
涼介曰く、「これを言ってしまえば、せっかく君に出会えた神様からの運命の導きが、消え去ってしまいそう」だからだそうです。
このまま涼介と部屋に閉じ込められるのも悪くは無いのですが、本音を言えば、もっと彼とのデートも楽しみたいアナタ。
そこでアナタは提案します。
それはアナタが口にする文字を涼介が復唱すること。
それならできるかもしれない、という涼介はアナタに合わせて、
「き」「き」、
「み」「み」、
「な」「な」、
「ん」「ん」、
「て」「て」……、多分このまま続けても言えないだろうと悟ったアナタはしばらく間を置きます。
涼介もその間に呼吸を整え、続けて、
「す」「す」、
「き」「き」、
「じ」「じ」、
「や」「や」、
「な」「な」、
「い」「い」。
カチャリと開くドア。
こんなこと言いたくなかった、と言いながらドアを開ける涼介は、外に出たとたんにアナタの事を抱きしめ何度もキスを落としました。
真上から落とされる複数のキスに必死に踵を上げて答えるアナタ。
「中でこんなことしたら、余計に閉じ込められそうだったから」
真顔で言いのける涼介に、アナタは頬を染めるばかり。
時にわがままが過ぎる事もあるけれど、(こんな時はただ可愛いだけなんだもんな)と涼介はますますアナタが愛おしくなってしまうのでした。


「 何があっても守ってあげる」

・大和真幸

爆速で意味を理解した大和。
「こんなの余裕じゃん。君なんて好きじゃない」
と、彼はあっけなく口にしました。
(しかも私の顔、見ながら言ってたよね?)という顔をするアナタでしたが、当の本人は意にも返さず、アナタを置いてさっさと部屋を出ていってしましました。
バタンと閉じる扉。
(あっ!まって!)とドアに駆け寄るアナタですが、なんとドアが開きません!
何度もガチャガチャとドアノブを回すアナタ。
ドア越しの大和も「なんだ!どうした!早く来い!」とガチャガチャとドアノブを回しています!
(早くここから出ないと!)そう思ったアナタは「君なんて好きじゃない!」と必死で叫びます。
カチャン――。と開いたドア。
開いたドアの先には――。

少しだけ涙ぐんだ大和が佇んでいました……。

(え……、これ……。どうすればいいの……)と困惑するアナタに大和は
「へぇ~……、俺の事、好きじゃないんだ……」と冷たい言葉を浴びせます。
(だって……、言わないと出られないし、それに……、ね?ドア開いたよ?)と伝えても大和の機嫌は直りません。

「まぁでもそんなことどうでもいいや~」という大和。

(なんだ、気にしてないんだ……)とホッと胸を撫で下ろすアナタでしたが、次の瞬間には、壁に抑え込まれてしまいます。

(どうしたの?……い、痛いよ……)と抑えめに言うアナタに対して彼は
「俺から離れようとしてるなら今ここで妊娠させるわ」と、冷たく言い放ちました。

次の瞬間には、首筋を強く吸われてしまいます。
強く吸われた首筋は、少しだけ痛く、内部に出血が走り、次第に痣になっていきました。
(お願い……、こんなところで……、お願いだから、やめて……!)
そう懇願するアナタの言葉など今の大和には通じません。
気が付けば、彼の肉棒を埋め込まれ、射精されてしまいます。
「ハハハ……!受精してる……!ちゃんと着床しろよなっ!」そういう大和ですが、その勢いは全く収まらず、その後も何度も出されてしまうのでした。


以上!……もしも!のお話でした!
(※本編とは関係のないパラレルワールドのお話です※)

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