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team-h 2023/04/07 23:35

大和の分かりずらいヤキモチ

【大和の分かりずらいヤキモチ】

なんと!しっかり者ヒロインちゃん、今回は帰宅時に痴○(?)にあってしまいます。

_________________________

残業を終えた帰りの電車。
いつもの帰宅風景である電車内の――、






空いた椅子でウトウト眠っていると、
気が付けば、一人の大人しそうな男性が異様にぴったりとくっついて座ってきます。



反対側を見れば席は空いているのに、なぜか体を寄せてくる男性に違和感を覚えつつも痴○だとまでは断定できずにその場は再び寝たフリでやり過ごしました。
(これ以上近づいたらちゃんと自衛しますがそれも無いので)







無事、何事もなく最寄りのホームに降り立ったアナタ。










振り返り――、先ほどまで乗っていた車内を覗くと例の男性はそのまま眠っていました。

自分の考えすぎだった、
と胸を撫で下ろし、アナタは鞄からスマホを取り出します。

――。

この日、アナタは大和真幸からお誘いを受けていたのでした。
スマホ画面を確認するアナタ。
この時すでに23時は過ぎています。



スマホ画面には以下のやり取りが残されていました。











大「20:00 ご飯いこうよ」
ヒ「20:05 ごめん。今日は無理かも。トラブル発生で残業中……」
大「20:05 また?仕事できなすぎだろ。何時に終わる?」
ヒ「20:08 多分終電になると思うから。今度また誘って(ごめんねスタンプ)」
大和の既読は即着いた。
ヒ「20:37 なんかごめんね。言い方良くなかったのかな。ご飯大丈夫?ちゃんと食べた?」
大和の既読は即着いた。







そして最後に――。

ヒ「23:03 今やっと最寄りついたよ。帰るね。今日はせっかく誘ってくれたのにごめんね。(おやすみスタンプ)」












それだけ打ち終えると、アナタは自宅に続く暗い夜道を歩き始めました。

都会から離れた人通りの少ない見慣れた夜道にはアナタの靴音だけがコツコツと鳴り響いています。








しかし、しばらく進んで行くうちにアナタは、何やら異変に気が付きました。







どうやら靴音がもう一つ増えている様なのです。
踵を少しだけ引きずるような、男性の重い革靴の音。


しかも、アナタの歩調に合わせるように、アナタの少し後ろを歩いているようです。

(いつの間に居たんだろう……)電車内で経験した不安要素も相まって、いつもなら気にならない様な事でも不安になってしまうアナタ。

確かにこの道は、”人通りは少ないが誰もいないとは限らない”。
そう思いつつも、アナタの歩く速度は、だんだんと早まります。

それに合わせるように歩調を強める男の足音。

怖くなったアナタは、軽く駆け出しました。
同じように駆け出す音に、アナタは強い恐怖を感じます。

無意識にアナタの歩調もさらに早まります。
目の前の角を左に曲がればスグにあなたの自宅なのですが、アナタはその勢いのまま右に向かって駆け出しました。








(このまま自宅まで行っても怖いから、後ろの人を巻いていこう!)




右に曲がってすぐ、全力で駆け出そうと、一歩を踏み込んだ、その瞬間。

アナタは男の靴音を真後ろに聴き、背筋に温度を感じます。

――後ろに誰かいる!!

そう思ったのも束の間、あなたの腕はグイっと引っ張られてしまい、アナタの態勢が崩れます。グラつく足元を低い姿勢で必死に踏ん張るアナタ。

「放してください!」

中腰で叫ぶアナタに、男はあっさりと手を放し、
あなたはその場で盛大に尻もちを突きました。

「ここ左だろ!!」

痛みに耐えつつ、顔を上げると、
そこには、口元を押さえ笑いを堪えている大和真幸が立っていました。

「え……、真幸?」
「そうだよ!……プッ!お前、俺の事、変質者だと思ってやんの、……ククククク!」
「まっ……、間違えるよ!普通!!」

真っ赤な顔で訴えるアナタをよそに大和真幸は笑いを堪えるのに必死です。

(むかつくけど……、それでも……)

「よかった。さっきの人じゃなくて……」
その場でホッと胸を撫で下ろすアナタは、そう言って小さくため息をつきました。

しかし、アナタの言葉に、大和は強く反応してしまいます。


気づかないアナタは、大和が手も差し伸べてくれないので自力で立ち上がり話を続けます。

「何でこんなところにいるの……」
と、ポンポンとスカートに着いた汚れを落としながら聞くアナタ。

「本当に残業なのか確かめに来た」
「ちゃんと残業だよ」
「ってか、さっきの人ってなに?」

質問され、返答を考えているアナタを大和は真剣に見つめています。

大和の質問に対しアナタは、”痴○未満男”について説明をしました。


「な、感じで。痴○とは言えないんだけど、、少しだけ気になって、それで……」

言い終えるころには、大和は再び口元を抑えています。

「プププッ!!」

大和は堪えきれず、深夜にも関わらず盛大に笑い始めます。

「ははは!オマエっ!自意識過剰じゃん!アハハ!お前みたいなの!誰が痴○すんだよ!物好きだな!!ハハハハハハ!!!!」

その言葉に、温厚なアナタもさすがにムッと来て、アナタは大和を置いてスタスタと歩き始めました。

「あっ、おい!待てよ!」

急いで着いてくる大和。
それも無視して歩くアナタなのでした。

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自宅に入ったアナタと大和。
このころには大和の機嫌もすっかり斜めになっていました。

残業を終え、電車内での不安、さらには大和の奇行によってヘトヘトになったアナタ。(大和の奇行はわりとよくある事なんですが)

とりあえずリビングで一息つきたいところなのに……。

「すぐに風呂に入れ」

と、大和がせかしてくるではありませんか。

一息だけつかせて、と言うアナタですが、当の本人は”汚いからヤだ”の一点張り。
何が汚いのか、問いかけると

「他の男に触られたから」だそうです。

いや、だから……。とアナタが痴○未満男について、”ただ近かっただけ”と説明しても、
一向に納得しない大和真幸。

終いには、
「右半身が男と密着してたんだろ?え?何?もしかして嬉しかった?へぇ、若い男だったんだっけ?そりゃ嬉しいか~、お前なんて俺ぐらいしか相手しないもんな~????はぁぁぁぁぁぁ!!!(デカい溜息)……そんなアバズレもう無理だわ~、さすがの俺も汚すぎてゲロ吐きそう」
と、今までの自分を棚どころか丘の上に置いてきたような発言を繰り返します。

どうせお風呂には入るし……(この人言い出したら聞かないし……)。と渋々承知したアナタはシャワーへと向かいます。

______________________

一方、大和の心は嵐の様に荒れていました。

アナタがシャワーに入っている間。
大和真幸は、アナタの部屋のすべての窓をチェックしました。
外に見える景色――、変わらないであろうアナタの日常。

そのどこかに、

”アナタを狙う誰かが潜んでいるのでは無いか”

と、彼は不安で堪りません。

誰かがコイツを見ていたら――。誰かが……。



俺からコイツを奪っていこうとしてるなら――――。



それだけで心臓がキュッと縮む様な気がしています。
それは酷く痛いようで、彼にとってはとても辛いようなのです。

ただ一人の、どこにでもいる女の子なのに――――。


大和真幸にとっては
その女の子が何よりも大切で堪らないのでした。

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シャワーを終え、出てきたアナタ。
なぜか雨戸まで全て締め切られ、
カーテンまでもを閉められた部屋で何事も無かったかのようにテレビを見ている大和真幸は、パジャマに着替えたあなたを笑顔で迎えます。

こっちにおいで、と嬉しそうに誘う大和に、今度はアナタが逆にシャワーをせかします。

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アナタにい言いつけられた通り、シャワーを終えた大和真幸。

出てくると、アナタは仕事の疲れも相まって、テレビをつけたまま、テーブルに突っ伏すように眠っていました。

大和君のほっとする時間の一つが始まりました。

自分のテリトリーを守るために、いつも気を張っている大和真幸。
初めて ”ありのままの自分” を許してくれたアナタの寝顔。

ヨダレが垂れていようが、乾かした髪がボサボサだろうが、大和真幸には関係がありません。

ありのままの、
”超好きなアナタの無防備な寝顔”
は、彼にとって

”一番に守りたい幸せ”

なのでした。

しばらくその寝顔を見つめる大和真幸はとても嬉しそうです。
面白い企画のテレビ番組に、時々目をやりつつも、その間に挟むアナタの寝顔に堪らない幸せを感じてしまう大和なのでした。

そして、かつて自分が言った言葉を胸の内で反芻する大和真幸。

”何があっても守ってあげる”

彼にとって、アナタのただの無防備な寝顔は
何があっても守ってあげたい自分にとっての唯一の希望であり

”幸せ”

なのでした。

(もちろん、アナタが起きた頃にはいつもの太々しい大和真幸に戻っています。なんなら翌朝にアナタが用意したトーストに対して、「俺、味噌汁とご飯用意できない女とか、無理だわ~」とか言ってきます)

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team-h 2023/04/01 00:00

【エイプリルフールなので嘘のお話】

【エイプリルフールなので嘘のお話】

~ヒロインちゃんに「君なんて好きじゃない」と言わないと出られない部屋 編~

(※本編のネタバレも含みます)


「可愛い子」

・藤堂蓮(とうどうれん)

二人が閉じ込められた部屋の中をいったり来たりしながら何かを考えこんでいる蓮。
ただ黙って蓮の動向を伺うアナタに、蓮は立ち止まって「姉さん」と呼びました。
ビクッと肩を揺らすアナタは、彼に「なんでせう」と問いかけます。
すると蓮は微笑みながら「このままでもいいのではないのでしょうか」と言いました。
仄暗い雰囲気を醸し出す連が何を考えているのか分からず、アナタはただ「でも……」とだけ答えました。
しかし、その言葉で蓮の表情が一変してしまいます。
「そうですか……、姉さんは俺に嫌いだと言ってほしいのですね」
(そう意味じゃ……)
「だってそうでしょう?!あの壁には”君なんて好きじゃない”と言わないと出られないと書いてある!姉さんは俺に……!ああ……、貴女はなんて酷いお人なんだ……。そうですか、そうですよね。どうせ俺なんて、男としてなど……、見られてはいなかったんだ。こんなに……こんなにも貴女を愛しているのに」
そこからはブツブツと独り言の様に華咲満(はなさきみつる)や想像上の恋敵に対しての恨み言が続きます。
貴女は、今にも心を閉ざしてしまいそうな蓮に寄り添い慰めようと試み、側に寄ります。
そして、そのまま少しの情事を重ね、蓮の説得に成功し、心苦しむ蓮の渾身の発語によって無事に脱出が出来ました。

「可愛い子・バッドエンドのその後」

・華咲満(はなさきみつる)

彼はそもそも、壁に書いてある「ヒロインちゃんに「君なんて好きじゃない」と言わないと出られない部屋」という文字をただの悪戯書きだと思い込んでいて、ただひたすらに困っています。
ここがどこなのか、なぜ閉じ込められたのか、真剣に悩み続けて三時間と半刻ほどが経った頃、貴女は「あの壁に書いてあることが、手がかりなのではないでしょうか」と言いました。「そうか!」と手を叩く満は、すぐに「君なんて好きじゃない」と宙を向きながら口にしました。
言い終えてすぐにカチャリと音がして、無事に脱出できた二人なのでした。もちろん、玄関先には蓮が待ち構えていて、蓮は嬉しそうに「姉さん!今の言葉、聴きましたか?!」と言うのでした。

「Salone Estatico ~恍惚のひとときを~-優しさ100%男子にひたすら癒される……、かと思いきや-」

・ヒロキ

彼はとにかくスマートです。
閉じ込められて不安そうにするアナタの肩をヒロキは優しく抱いてくれます。
そして、「すみません。恐らくあの壁に書いてあることがヒントなのだと思います」と言います。
その文字を読んで、頷くアナタにヒロキは「これは本心ではありません」と伝えてくれます。
そして、彼は目を瞑りながら「君なんて好きじゃない」と呟きました。
無事に外へ出た二人。少し寒そうにするアナタにそっと上着を掛けるヒロキなのでした。


「Salone Estatico ~マモル君。あざとカワイイ生意気男子の寸止めサービス~」

・マモル

店に入って彼を指名しただけなのに閉じ込められてしまったアナタ。
マモルもなんだか不安そうです。
マモル「なんですかね、これ……、ホテルのイベントかなんかなのかな……」
それならせっかくだし楽しみましょ♡と次第にハイテンションになったマモルはアナタの膝を撫で始めてしまいます。
(それならいいんだけど……)
と、ただ受け入れ、サービスを受けるアナタなのでした。


「 【Sexy低音Voice】CafeLattedarling〜甘くて苦い彼の独占欲〜」

・牧野真(まきのしん) 28歳、A型、身長176cm

スパダリ彼氏の真くん。そんな彼でもさすがにこれは悩みました。
はじめの方は、自分はこんなこと言えない。と言い張る彼でしたが、アナタに言われるのも苦痛で仕方が無いので、そんな思いをするぐらいなら、と手で顔を覆い、苦しみながら言葉を口にします。
無事に外に出た二人。あんなことを言ってしまった自分を悔やむ真。アナタに与えてしまった苦痛以上にアナタを愛し抜くと誓い、出た先が非常階段であっても、アナタに手を出してしまいます。


「【最後の出張で大好きが大暴走】会社の後輩と温泉宿へ取材出張【一緒に旅行体験!特別室にうわぁぁぁぁうぉぉぉぉと大はしゃぎの後輩と大しゅき密着耳ちゅー長尺サンプル】」

・朔間順平(さくまじゅんぺい)

順平はきょとんとしています。
だって順平は今まで一度もアナタに対して”君”なんていったことが無いから。
だったら全然平気だもん!だって、先輩は、いつまでたっても俺の先輩っすから!
「君なんて好きじゃない!……でも先輩は大好き!」
すぐに開く扉。
ですが順平は、もう一度そのカギを閉めてしまいます。
(出られるのにどうして?)と困惑するアナタに彼は
「だって~、ここ、ベッドもあるし~、俺、疲れましたし~?少しだけ寝ていきません?先輩も疲れたでしょ?」と言ってベッドに誘い込むのでした。



「【獣ヒロイン×陰キャ】オかシいホどニ君が好き! ~奥まで深く溶かされる甘い甘い軟禁生活~」

・伊集 瑠貴(いしゅう るき):28歳 182cm 人間

伊集君、少しだけ悩みます。悩みますが、アナタは言葉が通じない……。だけど……!もし、上手く話せないだけで、人間の言葉を理解していたら……!俺……、この子に酷いトラウマを植え付けてしまうかもしれない……。伊集は苦しみました。そして、このままでもいいのかもしれない……。と思います。思い始めてしまいます。だけど……、俺のエゴのせいで、この子の未来を……、この子の希望を奪ってしまうぐらいなのなら……!俺は悪役にでもなろう……、そうだ、俺にはそれぐらいがちょうどいいんだ。この子に……、くっ……!
そして、涙ぐみながら言葉を口にします。ものすごく不安そうにアナタを見つめる伊集君。
なのでアナタは嬉しそうにしっぽを振ってあげてください。お腹が空いたアピールも付け加えれば、伊集君は自分のするべきことが見えてきます。


「 何があっても守ってあげる」

・土屋涼介

彼もアナタも閉じ込められた部屋の意味を理解しました。
理解はしたものの、一向に言葉を口にはできない涼介。
いくらアナタが「ただ言うだけだよ」と言っても、「君なんて……っ!……いっ……、いえない……」と彼は思い悩んでしまいます。
”外に出たら言いなおせばいいよ”、”外でまたいろんなトコに連れってって欲しいな”と言うアナタに、何度も意を決する涼介ですが、やっぱり言えませんでした。
大きな背中が可愛く丸まっていて、それも愛らしいと感じるアナタ。
涼介曰く、「これを言ってしまえば、せっかく君に出会えた神様からの運命の導きが、消え去ってしまいそう」だからだそうです。
このまま涼介と部屋に閉じ込められるのも悪くは無いのですが、本音を言えば、もっと彼とのデートも楽しみたいアナタ。
そこでアナタは提案します。
それはアナタが口にする文字を涼介が復唱すること。
それならできるかもしれない、という涼介はアナタに合わせて、
「き」「き」、
「み」「み」、
「な」「な」、
「ん」「ん」、
「て」「て」……、多分このまま続けても言えないだろうと悟ったアナタはしばらく間を置きます。
涼介もその間に呼吸を整え、続けて、
「す」「す」、
「き」「き」、
「じ」「じ」、
「や」「や」、
「な」「な」、
「い」「い」。
カチャリと開くドア。
こんなこと言いたくなかった、と言いながらドアを開ける涼介は、外に出たとたんにアナタの事を抱きしめ何度もキスを落としました。
真上から落とされる複数のキスに必死に踵を上げて答えるアナタ。
「中でこんなことしたら、余計に閉じ込められそうだったから」
真顔で言いのける涼介に、アナタは頬を染めるばかり。
時にわがままが過ぎる事もあるけれど、(こんな時はただ可愛いだけなんだもんな)と涼介はますますアナタが愛おしくなってしまうのでした。


「 何があっても守ってあげる」

・大和真幸

爆速で意味を理解した大和。
「こんなの余裕じゃん。君なんて好きじゃない」
と、彼はあっけなく口にしました。
(しかも私の顔、見ながら言ってたよね?)という顔をするアナタでしたが、当の本人は意にも返さず、アナタを置いてさっさと部屋を出ていってしましました。
バタンと閉じる扉。
(あっ!まって!)とドアに駆け寄るアナタですが、なんとドアが開きません!
何度もガチャガチャとドアノブを回すアナタ。
ドア越しの大和も「なんだ!どうした!早く来い!」とガチャガチャとドアノブを回しています!
(早くここから出ないと!)そう思ったアナタは「君なんて好きじゃない!」と必死で叫びます。
カチャン――。と開いたドア。
開いたドアの先には――。

少しだけ涙ぐんだ大和が佇んでいました……。

(え……、これ……。どうすればいいの……)と困惑するアナタに大和は
「へぇ~……、俺の事、好きじゃないんだ……」と冷たい言葉を浴びせます。
(だって……、言わないと出られないし、それに……、ね?ドア開いたよ?)と伝えても大和の機嫌は直りません。

「まぁでもそんなことどうでもいいや~」という大和。

(なんだ、気にしてないんだ……)とホッと胸を撫で下ろすアナタでしたが、次の瞬間には、壁に抑え込まれてしまいます。

(どうしたの?……い、痛いよ……)と抑えめに言うアナタに対して彼は
「俺から離れようとしてるなら今ここで妊娠させるわ」と、冷たく言い放ちました。

次の瞬間には、首筋を強く吸われてしまいます。
強く吸われた首筋は、少しだけ痛く、内部に出血が走り、次第に痣になっていきました。
(お願い……、こんなところで……、お願いだから、やめて……!)
そう懇願するアナタの言葉など今の大和には通じません。
気が付けば、彼の肉棒を埋め込まれ、射精されてしまいます。
「ハハハ……!受精してる……!ちゃんと着床しろよなっ!」そういう大和ですが、その勢いは全く収まらず、その後も何度も出されてしまうのでした。


以上!……もしも!のお話でした!
(※本編とは関係のないパラレルワールドのお話です※)

team-h 2023/03/15 18:30

なんと!!ホワイトデーって15日じゃないのか!!!14日なのか!!!!!

【ホワイトデー】

※涼介、大和のみ。

【涼介】

付き合ってしばらくの時――。
仕事帰りに駅で待ち合わせし、無事に合流。
(昨日は涼介は残業で起きているときに会えなかった)

しかし、彼は正装にバラの花束……。
どうやらホワイトデーを一日間違えて記憶していたようで……。

「え? ホワイトデーって14日なの!?
ごめん……、てっきり15日かと……
本当にごめん、せっかくの記念日が台無しに……

ごめん……、俺にガッカリしたろ

え、何?

”花束……、嬉しい?”

ん……、そ……、そうか……

君が喜んでくれると思って買ってきたんだ

良かった。迷惑にならないで……!

あ!そうだ!

あのさ!お腹、空いてない?

レストラン予約してたんだ!

メキシコ料理!
ウチの若いのが勧めてくれてさ!

テキーラで火とか出るんだって!ぶわぁぁぁって!あはははは!

ん?

ああ!
テキーラ飲む必要はないからね!

美味しいタコス作って二人で食べようよ!

うん!そうだよ!

具材が頼めて、トルティーヤに好きなのを自分で入れるんだ!

君のは俺が作ってあげるからね!

俺のは……………👀………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。





うん!!!!!!!!!!!!!!



二人で作り合いっこしよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!嬉しいな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!あははははは!!!!!!

それじゃあ、行こうか……!」



手をつなぎ、歩く二人。

歩きながらもサルサは食べられるのか、パクチーはイケるのか(涼介は苦手)、薄めたテキーラは大丈夫かとアナタに聞きたい事が途切れない涼介でした。

(テキーラで火がぶわぁぁぁのヤツでアナタが俺に抱き着いてくれるのも妄想済み)



テキーラで火がぶわぁぁぁのヤツ(涼介妄想Ver.):

「おっと!


どうしたんだよ!
大丈夫かぁ?(笑)

まったく、そんなに怖がって、あははは!

なんにも怖くないからなぁ?

何があっても、俺が守ってあげるから(キメ)

お、こっちに来た!

回ってくるみたいだぞ!

ほぉぉ……、あれで、チーズをあぶるのかぁ!

面白いなぁ!あはははは!



【大和】

何事も無く3月15日に。

期待しすぎない様に、とは思っていたものの……本当に何もなくて、なんなら連絡すらなくて……

と、かなり落ち込むアナタですが
それでは彼の策略にまんまとハマってしまいます。

そう、執念深い大和がアナタとの特別な日を忘れるはずありません。

めちゃくちゃ意識してるのに、ワザと忘れてるフリをしてるのです。

大和は待っています。

アナタから「会いたい」と言われることを。

常に自分ばかりがアナタの事を思っている様な気がしている大和真幸。
彼はアナタに激しく求められたいばかりにこの様な奇行に走りました。
(※ホワイトデーのお話です)

この先のアナタはどうしますか。


1:彼に「ホワイトデーに会いたかったな」とのメッセージを伝える
  (↑ダイレクトに言うとすぐキレるので遠回しにお願いします)

それとも、

2:”気づかないフリ”を続けますか? 

















________そして、それぞれの結果は。





















1:「だったらお前から逢いに来い。             俺は寝る」

メッセージを受け取った大和。

内心めちゃくちゃ嬉しいし、今すぐ彼女に会いに行きたい(夜21時。ルンルンで車に乗ってエンジンまではかけた)けど、
構って欲しくて心底不機嫌なフリをしていたので、「これじゃ俺ばっか好きみたいじゃん」との思いに至りテンションがた落ちでエンジンを切った。(←ただの近所迷惑)

(でも、お返しも用意してあるので渡したいし……、絶対喜んでくれるはず。………………………あ!!!!)

で、思いついたのが、(俺は別にどうでもいいけど~♪。な感じで)彼女を呼び出すこと。(深夜1時)

とりあえず、彼女を呼び出せば、不機嫌が治る感じもうまい具合に演出できるし

”俺の為にわざわざ”会いに来てくれた彼女と一緒に過ごせる。
(俺は別に会いたかった訳じゃないんだぜ!!!!!!!!!!オマエが来たから仕方なくな!!!!!!!!!!)

そう思って送信したメッセージ。

「だったらお前から逢いに来い。             俺は寝る」

(↑超書き直した。最初は、お返しのアナタにあげる予定のブレスレッドの写真も添付してたけど(大和ピースとハートのスタンプつけまくり。何気におソロ)、これだと俺ばっか……(略)。なので削除し上記の文に)

朝起きたら、彼女が隣で寝てるかな……、なんて事を考えながら
返事を待ち続けて朝を迎えます。


結果、ブちぎれのフルシカトが4日くらい続きます。



上手くやり過ごしたアナタがホワイトデーの事など全く忘れた夏頃に「はい、これ」と突然ブレスレッドを渡され、
「え、どうしたの、急に」と困惑するアナタに大和はにっこり笑顔で「お前が可愛いから」とか言ってます。


大和真幸の”機嫌がいい時と悪い時”との差にちょっとづつ慣れてくる”アナタ”なお話でした。

______________

2:至。レイ〇ロポーズルート

team-h 2023/02/19 00:32

伊集さんの大事な人狼ちゃんのキャラ設定

ヒロインについては、お話に必要のない部分は
なるべく公開しない様にしてるのですが、

”ヒロインが彼に対してどう感じているのか知りたい”
”伊集が愛されているのかが知りたい”

というコメントを頂くので少しだけ収録時台本のキャラ設定を公開します。
※収録時ままの内容ですので、作品としての完成度とは関係ありません。


【台本抜粋 ―キャラ設定―】
_____________________________

ヒロイン:人狼
人の言葉を教わっておらず、ペットとして人に飼われて暮らしていたのだが、
扱いに耐え切れず逃亡。
目指した山でイノシシ用の罠にはまっているところを伊集に助けられ、
以降、共に暮らしている。
言葉を話すことができない自分をもどかしく思っており、
伊集に愛情を伝えるために自分にできる事全てで懸命に尽くしている。
でもお風呂だけは未だに好きになれないし、
それでもお風呂に入れようとする時の伊集は鬼畜にしか見えない。

好きな食べ物:ローストビーフ(ブロックにかぶりつくのが大好き)

_____________________________

team-h 2023/02/14 23:18

V.Dのお話。

伊集さん→

ただでさえ人が苦手なのに
本日は更に苦手な女子社員に呼び出され、
(仕事で何か失敗したのかな)、と不安になりつつ給湯室に向かいます。

すると......!
なんと、彼女からチョコレートを渡されたのです。

えっ、えっ......(う、うれしい)
あ、ありがと......。
まさか、俺がもらえるなんて思わなかった
(人間も悪くないかも)


なんて感じた矢先、
彼女から、「女子社員全員で300円集めて買ったチョコです。
あ、お返しはハンカチとかでいいです。」

と言われて益々人間が苦手になりました。

_____。

仕事が終わり、自宅のドアを開けると

少しづつ人間のようになってきた人狼娘ちゃんが
茶色いドロドロした塊を持って走ってきました。

なにこれ......(え......?まさか......)と
先をあれこれ予測して不安になる伊集さん

すると彼女が

「ちこぇぇと」

と言うのです。

初めてのカタカナ言葉に、泣き崩れる伊集さんでした。

ただ、台所の後始末は大変です。

_____________________________________

連、満→V.D興味なし。
ちよこれいがやっと市販に出回った時代。そりゃ貰えればうれしいですが、
バレンタインデーをまずアナタが知りません。

_____________________________________


ヒロキ→お客様から貰いまくってる。アナタからもらえたら益々意識しちゃうかも......!

___________________________________

マモル→貰い待ち。現時刻、22:50。相手は誰でもいいです。数が大事です。

_____________________________________

真→もちろん。彼女から。お返しは腕時計。

____________________________________

順平→貰い待ち。現時刻、22:50。先輩残業中。
コンビニでいいから下さいよぉ~

_____________________________________

大和→貰えないと怒るので、渡します。
だけど渡しても
「俺さ、甘いもん嫌いなんだよね」
と言います。もちろん甘いものはあまり好きじゃないので食べません。
だけど、渡さないと怒る。
ましてやたとえ義理でも他の奴に渡したら、強○○○○開始。
その後、泣きながら謝られ好きを連呼される。(情緒不安定)
もちろん、渡したチョコレートも目の前で箱ごと一気に食べてくれます。
____________________________________

涼介→市販品。一緒に食べます。
手作り。喜んで一緒に食べます。
車の中、星空デートをしながら一緒に食べます。
結構ロマンチストで星座の名前(小学校レベル)を教えてくれたりします。
ただただ、へぇ~。と星を眺めていると、
突然手を繋いでくる涼介さん

この後の流れは、だいたい花火の時と同じです

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