新作小説「エスパーシャークVSサメハンター」のアイデアを考えています。

タイトル

エスパーシャークVSサメハンター

あらすじ

 現実とは異なるもう一つのパラレルワールドに存在する、西暦2024年の日本が舞台。平和だった日常は、突如現れた謎の生物、エスパーシャークの襲来によって一変した。彼らは通常のサメと異なり、空を飛び、口から火を吐き、水がないところでも呼吸ができ、超能力を持っている。人々は恐怖に震え、日本のみならず世界中が混乱に陥る。

 主人公・澪は、不登校の普通の少女だったが、エスパーシャークの脅威に直面し、自身に潜む驚異的なサメハンターとしての才能に目覚める。一方、遠い未来からやってきたアリアは、人類の絶望的な未来を変えるため、過去の世界へタイムスリップしてきた。彼女は高度な技術で作られた光線銃を駆使し、エスパーシャークに立ち向かう。

 主人公の妹・智子は、主人公とアリアをサポートする参謀的存在。知識豊富で戦略的な思考を持ち、姉とアリアの活躍を支える。そして、料理の天才である結花は、メンバーの日常を支え、彼女らの士気を高める。

 4人は、それぞれの強みを活かし、エスパーシャークの脅威に立ち向かうのであった……。

登場人物紹介

美央
 不登校の少女で、日本が平和だった頃は誰からも見下される冴えない存在だった。しかし、エスパーシャークが世界中に大量発生したことをきっかけに、優秀なサメハンターとしての才覚が自分にあることに気づき、周囲から一目を置かれるようになってゆく。「三刃」と呼ばれる未来の兵器を、アリアから借りて戦うことができ、超能力も使える。

アリア
 遠い未来の世界から、人類が滅びる運命を変えるために21世紀の世界へとタイムスリップしてきた。未来の世界の高度な科学技術によって製造された光線銃を駆使して戦うことができ、超能力も使うことが可能で、非常に強力な戦士である。しかし、酷く料理が苦手で、彼女に料理を作らせると大変悲惨なことになる。

智子
 美央やアリアと共に戦う頼もしい存在。ややシスコン気味の傾向があり、美央がアリアと仲良く話しているところを見るだけで激しく嫉妬し、激昂してしまうというみっともない一面がある。その一方で、美央やアリアよりはるかに頭の回転が早く知識も豊富なので、戦闘においては参謀または指揮官のように、的確な行動指示を出す役割を担ってくれる。超能力は使えない。

結花
 戦闘には不向きだが、料理の腕が立つ。食材と調理器具さえある環境なら、食べる人があっと驚くような素晴らしい料理を確実に作ることができるほどの、料理の天才である。ただし、普段の言動が天然で、料理以外の物事では小さなミスを頻繁にやらかしてしまい、周囲の笑いを誘う。超能力は使えない。


 美央の、中学時代の元同級生の超能力者の少女。美央と同じように三刃使いであり、美央を凌ぐ高い戦闘能力を持っている。そのため、戦闘においては素晴らしい活躍ができる。母親は幸創統の信者によって刺殺され、父親は幸創統に献金するために作った借金を返すために保険金目当てで自殺している。そのため、自分の家庭が崩壊したのは幸創統のせいであると考え、幸創統に対して強い憎しみを抱いている。

組織・勢力の紹介

幸せを創る全国統一ネットワーク(略称・幸創統)
 日本に存在する新興宗教団体の一つ。選挙の勝敗結果を左右するほどの莫大な資金と、圧倒的な集票力を誇る。政治家に献金をするなどの手段で、強い政治的影響力を持っている。あまりにも非人道的な金額の献金を信者から巻き上げるなどして社会問題となり、一時的メディアでもその問題が取り上げられ、一部の野党議員からも批判され、被害者が訴訟する事態にさえ発展した。

日本政府
 日本国憲法による定めの下に設置された政府で、日本の法令上では「国」と呼ばれる。作中の組織の中で唯一、現実でも実在する組織だが、設定が現実の日本政府とは大きく異なっている。

ウクライナ特別作戦分隊
 ウクライナ国家警備隊に所属する準軍事組織。一部のメディアでは右翼団体、ネオナチ団体、差別主義団体、白人至上主義団体として報道されることも。

日本障害者団体協会
 1979年に結成された日本の障害者の団体。

人類救済戦線
 2024年に結成されたサメハンターの武装組織。エスパーシャークの討伐を目的とする。2025年には内部分裂を起こし、解散してしまう。

WRSAM(ワルサム)
 2025年に発足。旧人類救済戦線の内部に存在する一派閥を前身とする。正式名称は 「World Rationalism and Scientific Advancement Mechanism(世界合理主義科学推進機構)」。全世界の聖地・宗教施設・宗教的建造物の破壊および、この世に存在する全ての宗教の根絶、信教の自由の廃止を目的とする。あまりにも過激すぎる科学至上主義と合理主義、理性重視主義、反宗教を団体理念としている。悪さをする団体だからワルサムというあまりにも安直なネーミング。

レジスタンス
 2025年に発足。旧人類救済戦線の会員の中で、ワルサムの過激な思想に反発した人々が、ワルサムの討伐を目的に結成した。歴史的建造物の保護や、信教の自由を守ることを強く主張する。

物語のバックグラウンド

1.幸創統が与野党の政治家と癒着することで、日本政府は消費税増税やインボイス制度など、経済的にゆとりのない人々をいじめて、貧富の格差を拡大するような政策をとるようになり、一部の有権者の間で日本政府や新興宗教に対する不満が高まる。

2.幸創統の内部には、人間をサメの姿にする特別な超能力の持ち主がいた。そして、彼らは日本の財政を健全化して政府の支出を減らすため、生活保護受給者や年金生活者、重度障害者など社会的に弱い立場の人々を拉致し、超能力によって強引にサメの姿にしてしまう。多くの日本の高齢者がサメになることにより、日本年金機構や日本政府が高齢者に対して年金をほとんど払わなくてよくなり、さらに少子高齢化問題も一挙に解決する。これが、日本にサメが大量発生する原因になる。エスパーシャークの正体は実は人間だったのだ。

 しかし、こうした背景を世界中のほとんどの人々は知ることはなかった。EUやウクライナでは、ウクライナ特別作戦分隊をはじめとする、各種ネオナチ系極右団体が、親露派・社会主義者・反政府勢力の人々に対して同じことをおこない、やはりそれらの地域でもエスパーシャークが大量発生してしまう。誰もエスパーシャークを飼いならすことはできず、多くの人間がエスパーシャークの餌食となってしまう。海にいるサメは地上の人間にとって大した脅威ではないが、空を飛べるサメは話が別である。

3.エスパーシャークに対抗するため、世界中の超能力者たちが一致団結し、「人類救済戦線」を結成。これには、国際連合やWHO、WTO、各国の軍隊や政府なども協力することになる。エスパーシャークを制御しきれず自分たちも襲われることなった幸創統も、やむを得ず人類救済戦線に加入する。エスパーシャークは誰が自分をサメにしたかをはっきりと覚えているので、その真犯人である幸創統やウクライナ特別作戦分隊は優先的に特に捕食された。しかし、復讐とは関係なく、腹が減れば何の罪もない人間も食べた。 今度はお前らが食い物にされる番だ、彼らはそう思った。

4.人類救済戦線はエスパーシャークを一匹残らず駆逐することに成功する。幸創統やウクライナ特別作戦分隊も、エスパーシャークに捕食されることで全滅。幸創統と癒着していた多くの日本の国会議員もエスパーシャークによって捕食され、命を落とす。多くの死者が出る大惨事となってしまったが、思わぬ副産物として政府与党の政策の方針は180°今までと逆の方向に転換され、社会的弱者の痛みに寄りそうような所得再配分や積極財政を重んじる政策がとられるようになり、核燃料サイクルは中止され、道州制の計画も永久凍結された。

5.しかし、人類救済戦線の内部で政治闘争が勃発し、組織は二つに分かれてしまう。それがワルサムとレジスタンス発足の経緯である。

6.ワルサムの会員たちは、そもそも幸創統やウクライナ特別作戦分隊のような勢力が暴走した結果、エスパーシャーク戦争が起きたのではないかと考え、宗教やネオナチ団体を強く恨むようになる。世界中の宗教の建造物や施設、聖地などの破壊および、この世の全ての宗教の根絶を目指して、世界各地で破壊活動を開始。レジスタンスはこれを妨害。ワルサムとレジスタンスが互いに激しく殺し合う。

てんうぃとの関連性

 これらのエピソードがてんうぃの作中で直接語られることはありませんが、鮫島夏凛が住んでいるのは「エスパーシャーク」の作中世界と同じ世界です。

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