十五神器の設定

魔剣ギアネイデス

 氷の悪魔ギアネイデスがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。遠い昔、寒村アルクリフの住人たちは、氷の悪魔「ギアネイデス」の襲撃に悩まされていた。しかし、隠者の少女サマリン・リゼルトは魔法を駆使してギアネイデスに立ち向かう決意をしたのであった。サマリンは数年にわたる努力の末、偉大なる魔導書「フリクシアの書」を自作。同書には氷の悪魔に対抗する魔法が詰まっていた。サマリンはアルクリフの住人たちを鼓舞し、ギアネイデスとの戦いに挑む。

 猛烈な吹雪の中、サマリンは「フリクシアの書」の魔法を唱え、ギアネイデスの恐るべき氷の力を打破した。ギアネイデスは無力化され、サマリンは寒村の英雄として称えらた。自由を奪われたギアネイデスは、サマリンの魔法によって封印され、魔剣の姿となった。後の「十五神器」の内のひとつである。

聖剣デルスレイバー

 火の天使デルスレイバーが本人自身の手によって封印され、武器の姿になったもの。信仰の街アシュフェルドでは、火の天使デルスレイバーが崇められていた。付近には火山があり、街は火山噴火の脅威による滅びの危機に瀕していた。

 デルスレイバーは火山へ向かい、魔法を操りながら火山を制御しようと奮闘した。彼の努力の結果、噴火を食い止め、炎を鎮めることに成功した。その後、アシュフェルドの住人たちは彼に対し感謝の意を示し、デルスレイバーは街の偉大なる守護者として永遠に記憶された。

 街の守護者としての役目を終えたデルスレイバーは自身を魔法によって封印し、聖剣の姿となった。彼は、いつか自分を武器として使ってくれる人間の戦士が現れる日が来ると信じていた。後の「十五神器」の内のひとつである。

魔槍グリートル

 錬金術の悪魔グリートルがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。錬金術の悪魔グリートルは、かつて錬金術師の都ソリュナスに恐怖をもたらしていた。ある日、サマリン・リゼルトは、その優れた才能と知識を使って、グリートルを封印する決意をした。

 サマリンは魔法陣を描き、魔法学の知識を駆使して、グリートルの力を封じ込める準備をおこなった。そして、ソリュナスの広場でグリートルにとどめをさした。グリートルは魔槍の姿に変わり、サマリンの手によって封印された。サマリンの勇気と知識に感銘を受けたソリュナスの人々は、彼女を称え、彼女の偉業は都市伝説となった。そして、魔槍グリートルはソリュナスの宝物として保管された。後の「十五神器」の内のひとつである。

破城棍ナクシオン

 混沌の堕天使ナクシオンがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。混沌の堕天使ナクシオンは、ラベアティス王国の王都ヴィオスタリアを混乱と破壊に巻き込んだ。しかし、隠者の少女サマリン・リゼルトは、この混沌を終わらせるためにナクシオンを倒す決意を抱いた。

 サマリンは長い間独自に魔法学と詠唱術を研究し、堕天使の力を封じる方法を探求した。ナクシオンとサマリンの壮絶な戦いの末、サマリンはナクシオンを封印することに成功した。ナクシオンは無力化され、その姿は棍棒となり、のちに「破城棍ナクシオン」と呼ばれるようになる。

 サマリンの勇気と知恵に感銘を受けたヴィオスタリアの人々は、彼女を称え、破城棍ナクシオンは王国の宝物として保管された。後の「十五神器」の内のひとつである。ナクシオンの力が封じられたことで、ヴィオスタリアは再び平和を取り戻し、サマリンの勇気ある行為は都市伝説として語り継がれた。

 「破城棍」という呼称の由来は、どんなに非力な人間が使っても、城の門を一度叩くだけで簡単に穴が開いてしまうほどの絶大な破壊力を持つことである。文字通り、の門を壊する棒なのだ。

鎚雷

 名も無き魔女が、呪いによって武器の形になったもの。魔女は友人も恋人もいないため孤独な日々を過ごし、魔法の才能にも恵まれなかった。ある日、彼女は村の災厄を目撃した。村は魔物の群れに襲われ、絶望の叫び声に包まれ、多くの村人が血を流していたのだ。しかし、魔女の魔法は非常に弱く、魔物を退けるような力を発揮できなかった。

 絶望の中、魔女は自分の魔力を最大限に高める決意をしたが、それには大きな犠牲が伴うのであった。彼女は村を救うために、悪魔と契約を結ぶことを検討していた。私の魂をどうぞ、と彼女が言うと悪魔はそれを断った。どうやら、人間の魂ではなく悪魔は別の物が欲しいらしい。結局、この契約の対価に魔女がどのような代償を支払わなければならないのか、悪魔は教えてはくれなかった。それでも、村を救うためにもはや後戻りはできないと考えた彼女は、とうとう本当に契約を結んでしまった。

 そして、彼女は人間の魔女とは思えないような絶大な魔力を持つようになり、たった一人で村の魔物を全滅させることさえ可能なほど強い魔女となったのだ。彼女は魔物を殲滅し村を守り抜いた。村人たちは彼女を英雄として讃え、彼女は孤独から解放された。しかし、戦いを終えると悪魔の呪いが発動し、彼女は永遠に歩くことも、喋ることも、物を見ることもできなくなった。そう、悲惨なことに彼女は武器の姿になってしまったのだ。彼女はその後「鎚雷」と呼ばれるようになり、特別な武器――十五神器の内のひとつとして扱われることになる。

魔弓ゾルディウス

 毒の悪魔ゾルディウスが封印され、武器の姿になったもの。毒の悪魔ゾルディウスは、森の奥深くに住んでおり、その毒は周囲の生態系に悪影響を及ぼしていた。ある日、隠者の少女サマリン・リゼルトは、自然環境を守るためにゾルディウスを倒し、封印した。それにより、ゾルディウスの姿は魔弓となった。後の十五神器の内のひとつである。

 サマリンの勇気と献身に感銘を受けた森の生物たちは、彼女を称えた。

槍斧ルミネッサ

 戦争の堕天使ルミネッサが封印され、武器の姿になったもの。戦争の堕天使ルミネッサは、元々仲の良かった国同士を戦争に導く邪悪な存在だった。彼は巧みな心理戦と言葉による誘導、人心掌握の技術で、人々を操り、国々を敵対させた。しかし、隠者の少女サマリン・リゼルトは彼の脅威に立ち向かう決意をした。

 サマリンはルミネッサの巧妙な言葉に惑わされることなく、彼の邪悪な目的に気付いた。彼女は魔法の力を駆使し、ルミネッサを倒した。元々ルミネッサは物理的な戦いに不向きで、頭脳戦や心理誘導に特化した堕天使であり、非力であった。倒すことは容易である。いつものようにルミネッサは封印され、武器の姿となった。しかし、それは本質的な問題の解決とは言えなかった。

 問題はルミネッサがいないとしても人類は戦争をやめないことにある。本当に恐ろしいのは、戦争の堕天使ルミネッサではなく、人間だったのだ。このことが非常にサマリンの頭を悩ませることとなった。

 生前のルミネッサは貧弱極まりない堕天使だったが、もっと強くなっていつか自分も戦場に立ちたいという彼の願いが、封印されて武器化した後の彼を非常に強くした。槍斧ルミネッサが、攻撃や破壊に向いている性能を持つ理由となっている。皮肉にも、封印されて武器の姿に転化することにより、彼の生前の願いは叶っている

フリクシアの書

 隠者の少女、サマリン・リゼルトが制作した魔導書。サマリンが多くの悪魔や堕天使たちを封じるために、大いに役立った。後の十五神器の内のひとつである。

魔杖ディルナプス

 詠唱術の悪魔ディルナプスがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。詠唱術の悪魔ディルナプスは、世界中の人々に恐れられていた。ディルナプスは言葉の魔法で人々を洗脳し、世界各地に混乱と破壊をもたらした。

 この状況を打破するため、サマリンはディルナプスを倒し、封印した。ディルナプスは武器の姿となった。後の十五神器の内のひとつである。

ユグリンティアの鎖

 深淵の堕天使ユグリンティアがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。後の十五神器の内のひとつである。

シルヴァルトの盾

 血の堕天使シルヴァルトがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。

 血の堕天使シルヴァルトは、その名の通り人間の血肉をすすることをこよなく愛し、恐怖と絶望をもたらす存在だった。彼の出現は村々に悲劇をもたらし、人々はその名を口にすることさえ恐れていた。しかし、その一方で自ら進んで血を捧げる人間に対しては非常に親切であり、契約を結ぶことを条件に見逃したり、貴重な贈り物をあげたり、人間がふつうの手段では知ることが難しい情報を提供してくれたりするという意外な一面もあった。約束を守ることに対して強いこだわりがあり、一度した約束は絶対に破ることはなかった。後の十五神器の内のひとつである。

 武器となった彼が盾の形をしているのは、自分のこだわりや信念を、騎士の盾のように固く守り通したいという精神性が反映されているようだ。

ゼフィランスの斧

 虚無の堕天使ゼフィランスがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。後の十五神器の内のひとつである。

イリュミナートの三刃

 悪夢の堕天使イリュミナートがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。

 悪夢の堕天使イリュミナートは、人々の恐れと不安から生まれた存在である。彼女は深夜の人々に恐ろしい悪夢を見せ、その心を侵食した。彼女は人々を恐怖に陥れた。彼女は夢の世界で悪夢を作り出し、人々の精神を蝕むことで力を得た。夢の中での彼女の支配は非常に強力で、人々は夜に眠ることを恐れ、次第に心身を蝕まれていきました。寝るのを我慢してずっと起きているために体調不良になる人間が続出するなど、深刻な問題となっていた。

 しかし、夢の世界で活動することに長けている反面、現実世界での物理的な攻撃にはめっぽう弱く、サマリンの敵ではなかった。後の十五神器の内のひとつである。

エクスタリアの短剣

 幻想の堕天使エクスタリアがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。

 幻想の堕天使エクスタリアは、人々の心を幻想と幻覚で包み込む女性の堕天使である。彼女は美しさと魅力を駆使して人々を誘惑し、幻想と幻覚の世界へと引き込む。エクスタリアの影響下にある者たちは、現実と幻想を区別できなくなり、次第に狂気に陥っていく。彼女の力に魅了された人々は、次第に現実世界を忘れ、彼女が作り出す幻想や幻覚に没頭していくこととなる。後の十五神器の内のひとつである。

ヴァリアスの鎌

 死霊術の悪魔ヴァリアスがサマリンの手によって封印され、武器の姿になったもの。

 死霊術の悪魔ヴァリアスは、死と闇の力を操る恐ろしい悪魔である。彼は冷酷かつ冷静な性格を持ち、死者の魂を使役し、人間の死体を蘇らせてゾンビの軍団を築くことができる。ヴァリアスは死者の世界と現実の間に存在し、人々の恐れと不安を利用して力を蓄えている。彼は闇の儀式を行い、死者の魂を取り込むことで闇属性となり、その力を増幅させてきた。ヴァリアスの支配下にあるゾンビたちは、その命令に忠実に従い、彼の野望を支えてきた。彼の力はとりわけ特に夜間に強くなる。

 最終的に、サマリンはヴァリアスの弱点を見破った。ヴァリアスは日光に弱く、昼間に戦闘をおこなうことを苦手としていたのだ。

 ヴァリアスは強敵だったので大変苦戦したが、サマリンは昼間に奇襲をかけることによって見事にヴァリアスを倒し、彼を封印することに成功する。ヴァリアスは特別な武器の姿に変わり、ヴァリアスの魔の手から解放された魂たちは平穏な休息につき、冥界へと帰ることができた。ヴァリアスの脅威が去り、一時的ではあったが世界に平和が戻った。後の十五神器の内のひとつである。

作者のコメント

 サマリンちゃんひとりで頑張り過ぎ。
こんなに頑張り屋さんなのに小説だと悪役な上、ゲームの方では出番がないんだよね……。

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