ダブル・ディーリング 02

ダブル・ディーリングの続きです。
まだ無料範囲なので、苦手な方は(以下略


ダブル・ディーリング 02


数斗視点で続きます。


 ドアを開けると家の中には変な声が響いていた。

 最初は聞き違いだと思った。だが玄関で足を止めた数斗を置き去りにする格好で千紗が家の奥に進んでいく。千紗はまるで何事もないかのような顔をしている。焦った数斗は靴を脱ぎ捨てて千紗に駆け寄った。

「ちょっ、ちょっと待った、母さん!」

 普段は自分からは出来るだけ千紗に触れないように努力している数斗も、さすがにこの時は焦って千紗の腕を後ろから引いた。廊下の途中で立ち止まった千紗が不思議そうな顔をして振り返る。

 千紗はいつもと変わらない無邪気な笑みを浮かべている。

「どうしたの?」

 胸に花を抱えた千紗のあどけない顔を見た数斗は、すぐに反応出来なかった。千紗の笑顔と無邪気な仕草に見とれてしまった数斗は、しばしの間の後にはっと我に返った。

 いつもは警戒して出来るだけ真正面から食らうのを避けているのだが、迂闊にも油断してしまった。無意識に千紗に抱きつこうと伸ばしかけていた腕を引っ込めて身体の後ろに隠し、数斗はわざとらしい咳払いをした。

「だからっ、さっきから聞こえるだろ!? 変な声がっ」

 出来るだけ声を落として数斗は千紗を問い詰めた。すると首を傾げた千紗が不思議そうに周囲を見回す。

「ネコでも迷い込んでるのかしら?」

 まるで警戒心ゼロの表情をして千紗が声の聞こえる方に向かって歩き出す。数斗は慌てて千紗の前に回り込んで腕を広げた。咄嗟に通せんぼしたせいで、持っていた鞄を落としてしまったがそれどころではない。

「そうじゃないだろ!? ぎしぎし音がしてるしっ、たぶん、そうだ、あれだ、オヤジがそういうビデオでも観てるに違いない!」

 激しい喘ぎ声と、何かを押しているような軋みが聞こえている。その音を聞きながら、数斗は苦しい言い訳を試みた。だが数斗は実際には父親の清次が女を連れ込んでいるのだと確信していた。

 数斗は清次のことをいつも疑っていた。清次は千紗のことを妻だと思っていないようなのだ。何を話す時もいつも命令口調で、千紗は自分の言うことに従うものだと信じ切っているらしい。しかし千紗はそんな清次に不満を漏らす事もなく、当然のように従っている。

 ところがそんな清次も数斗を相手にすると命令口調でなく、普通の会話をするのだ。幼児の頃ならともかく、今はそれが変なことだと判る。近頃の数斗は清次に話しかけられるたびに不信感を募らせ、反抗的な態度をとるようになった。清次はひょっとして千紗を苛めるために、数斗にだけちゃんと話しかけるのではないだろうか。そう思えてならないのだ。

 そんな清次のことだ。きっと外から女を連れ込むことに罪悪感など抱かないだろう。一人でそこまで考えて、数斗は密かに握ったこぶしに力をこめた。ぐっ、と歯を食いしばった数斗を千紗が不思議そうに見つめる。

「カズくん。真剣な表情して、どうしたの?」
「だから、オヤジがそういう、エロビデオ観てるなら、邪魔しちゃ悪いだろ!?」

 出来るだけ小さな声にしようとはしたが、怒りの感情を抑えきることが出来ず、言葉尻がつい荒くなってしまう。妻なのに蔑ろにされる千紗が可哀想だという気持ちと、オヤジ許すまじという怒りが同時にこみ上げ、数斗は心の中でついつい盛り上がってしまった。

「清次さんが? わかったわ。清次さんの部屋には近付かないようにする」

 数斗が真剣なことが伝わったのか、千紗が真顔で頷く。一人で盛り上がっていた数斗は遠ざかる足音を聞いた後で、千紗が横を通り過ぎてキッチンに向かったことに気が付いた。息を飲んで慌てて振り返る。確かに千紗は清次の部屋がある場所は避けている。だが今、知らない女性の喘ぎ声や軋みはキッチンから聞こえているのだ。

「ちょっ、待った!」

 焦って駆け出した数斗が押さえる前に、千紗がキッチンの扉を開けてしまう。

「カズくん、どうしたの?」

 千紗が開いたドアの前で数斗はびしりと硬直した。裸に一枚だけエプロンを着けた若い女性が、テーブルに上半身をもたせかけ、腰を突き出している。清次はその背後に立って励んでいる、ぶっちゃけると、清次はバックの体勢で女性とセックスしていた。

 想像した通りの展開に数斗は目眩を覚えて倒れそうになった。

 阿呆な奴だとは思っていたが、まさかここまでとは。
 母さんがいるのになに考えてんだ、このクソオヤジ。
 よりによって自分と同い年くらいの少女を連れ込むとは何事だ。
 それって立派な犯罪ですから。

 ……などと清次に対する怒りは燃えたぎってはいる。だが理性では清次に怒りをぶつけるべきだと考えてはいるのだが、数斗の目は本能の赴くままに女性に釘付けになっていた。薄いエプロンの下でたゆんたゆんと揺れる乳房や、白く滑らかな背中や、丸出しになっている尻や、露出度百パーセントの腿に目が奪われてしまう。

 不意に清次が動くのを止める。それと同時に女性の声が途切れる。そこで数斗ははっと我に返った。

「なっ、何やってんだ! オヤジ!」

 そう、ここは怒るところだ。そう自分に言い聞かせて数斗は清次に向かって怒鳴りつけた。

「千紗。これはどういう事だ? 二十時まで戻るなと言っただろう?」

 謝る。逆ギレする。清次の反応はこのどちらかだろう。そう踏んでいた数斗は清次に無視されて唖然となった。キッチンの入り口に佇んでいた千紗が我に返ったような顔になる。焦ったようにスカートのポケットに手を入れて、何やらもぞもぞと動いた後に、千紗が慌てて頭を下げる。

「も、申し訳ありません! まだ、十九時二十三分四十二秒だったんですね。すぐに退出します」

 やけに焦った口調で言った千紗が数斗に向かって手を出す。

「カ、カズくん! 来て」
「来てじゃなくて! 浮気の現場だろ!? 証拠の写真のひとつもだな!」

 だが数斗が喋っている間に千紗が手をつかみ、玄関に向かって歩き出す。ずるずると引きずられるようにして数斗はキッチンを後にした。

「ちょっと待て! 後ろ向きだって!」

 腕を強引にとられ、千紗に引きずられながら数斗は喚いた。千紗は小柄で華奢なのに、どこからこの力が出るのだろう。数斗もそれほど体格がいいわけではないが、それでも高校生なのだ。身長は百七十センチを越えているし、体重だって六十キロはある。なのにそんな数斗を千紗は片手で引きずっているのだ。

「ご、ごめんなさい!」

 そう言って振り返った千紗が、今度は両腕で数斗に抱きつき、回れ右をする。確かに身体は玄関の方を向いた。それはいい。だがどうして千紗はいちいちこんな風に抱きついたりするのだろう。

 数斗は息を詰めて急いで千紗を引き剥がした。胸にしっかりと抱きついていた千紗が不思議そうな顔をしつつも大人しく離れる。

「とにかく外に出ればいいのか?」

 今さらキッチンに戻って浮気だ証拠だと騒ぐ気にもなれず、数斗は小声で訊ねた。千紗はどうやら外に出たそうだ。すると数斗が思った通り、千紗がこっくりと頷いた。

「ちょっと、散歩にいきましょう」

 にっこりと笑った千紗に頷き返し、数斗は家から出た。胸の花束をどこかに置いたらしい千紗が遅れて家から出てくる。周囲はもう暗く、道を歩いている人はいない。車の通りも殆どない道を、数斗は千紗と一緒に歩き出した。

 それにしても千紗の反応はやっぱり変だ。あんな場面を見たのに、どうして清次に文句のひとつも言わなかったのだろう。それどころか千紗は逆に清次に謝ってさえいた。

「なー……。母さん、もしかしてオヤジと仲が悪いとか?」

 これまでそう思うことはあっても口に出したことはない質問を、数斗はあえて口にしてみた。少し俯きがちに歩いていた千紗が驚いた顔をして数斗を見る。

「仲が悪いって、どうして?」

 言われている意味が判りません、という顔をして千紗が言う。どう説明すれば千紗に理解してもらえるのだろう。他の家族のことをよく知っている訳ではないが、清次と千紗の関係は一般的な夫婦とはかけ離れている気がする。クラスメイトの親と比べても全く違うような気がするのだ。だがそのことをどう言えば判ってもらえるだろう。他と同じにしろと言いたい訳でもないのだ。

 数斗が難しい顔をして考えている間に、千紗がぽんと手を叩く。

「今回は、私が二十時まで戻るなって言われていたのに、守らなかったから。約束を守らなかったら注意されて当然でしょう?」
「そうじゃなくてっ。浮気現場を見たんだから、その前の約束なんてどうでもいいだろ!? 妻の特権行使というか、オヤジが断然悪いに決まってんだから!」

 千紗の反応に納得出来ず、数斗は勢いよく喚き返した。つい大声を上げてしまってから我に返り、慌てて周囲を見回す。この辺りは住宅地なのだ。こんな時間に声を上げれば嫌でも目立ってしまう。気をつけよう、と自分に言い聞かせて数斗は口を手で覆った。

「浮気現場って……どういうこと?」

 意味が判らない、という表情をする千紗を数斗は驚きの目で見た。もしかして千紗は清次が怖いのだろうか。いつも命令を受けてばかりいて、感覚が狂っているのかも知れない。もしかしていま流行の家庭内暴力というやつだろうか。数斗はぼんやりと千紗を見つめ、そんな風に考え込んでしまった。

 きっと千紗は自分がいるから清次と別れられないのだ。考えてみれば清次はいつも千紗に酷いことばかりしている。千紗はきっと浮気を浮気と思えないほどに、感情を狂わされてしまっているのだ。そう考えた数斗は一人で盛り上がり、こういう時は自分は我慢しなければならないのだと勝手に思いこんだ。

「母さん、別れたいなら別れてもいいと俺は思う。そんな風に無理することないし」

 これ以上はないくらいに真剣な顔をして、数斗はそう言った。それまで不思議そうに首を傾げていた千紗が驚いたような顔をして足を止める。数斗は千紗につられて立ち止まった。

「あの! カズくんは、清次さんと私が離婚したほうがいいの?」
「俺のために我慢することないだろ。母さんは母さんの幸せをつかむべきだと思う」

 そう言いつつ、数斗は何だか噛み合わないものを感じていた。実際に親が離婚したらどうなるのか考えた訳でなく、もっともらしいことを言ってみたのだが、千紗の反応は何だか妙だ。

 数斗は外灯が照らす千紗の姿を見つめてから首を傾げた。千紗は何故、目を潤ませているのだろう。そして何故、頬を赤くしているのだろう。そして更に、何故、上目遣いで訴えかけるような顔をしているのか判らない。

「カズくんが、どうしても清次さんと離婚して欲しいっていうなら、私、考えてみるわ!」

 千紗が胸のところでぎゅっと手を握り、何やら力をこめて頷く。

 もしかして千紗は悲しみのあまり、清次に浮気されているということが理解出来なかったのかも知れない。だからあの現場でも清次の言うことにほいほいと従ったのかも知れない。ひょっとしたら自分が思うより千紗は重症なのではないだろうか。

 一度はそこまで考えてから、数斗は首を捻った。

 その割には千紗はやけに元気に見える。いくら清次が有無を言わせない横暴さで千紗を抑圧していたとしても、この反応は奇妙だ。下手をすると千紗が喜んでいるようにすら見えるのだ。

「いや、あの、ちょっと? 何で母さん、そんなにむきになってるんだ?」
「だって、カズくんが……」

 真っ赤になった千紗がもじもじとスカートを弄ぶ。そんな千紗の態度を見て、数斗は確信した。千紗の反応はおかしすぎる。数斗が言ったことを千紗は明らかに喜んでいるのだ。離婚を勧められて恥じらいながら喜ぶという反応をする母親など、あり得ない。

「俺は関係ないだろ!? 母さんが耐えられないだろうと思って、だから俺のために我慢することないってだけで!」

 近所迷惑になるかも知れないということをすっかり忘れ、数斗は荒い声で喚いた。誰もいない通りに声がやけに響く。反響した自分の声に焦り、数斗は急ぎ足でその場を離れた。慌てて歩き出した数斗の後を千紗が小走りに追ってくる。

「耐えられないって、何に?」
「だからあの変態オヤジをだよ!」

 出来るだけ抑えた声で返事しつつ、数斗は近所の公園に急いだ。道端で千紗と言い合いをしていたら、親子の会話というより若いカップルの痴話喧嘩に見られかねない。

 そこまで考えてから数斗はぐったりと肩を落とした。ずっと考えまいとしているのだが、何かあるたびにどうしても考えがそこに行き着いてしまう。

 千紗は母親には見えないくらいに若く見える。小さい頃は若く可愛いお母さんでいいわね、程度の評価で済んでいた。友達に羨まれるたびに鼻を高くして自慢していたほどだ。

 だが中学に上がったころから、洒落にならなくなってきた。何しろ千紗は今の数斗と同じくらいの年頃にしか見えない。親が参加する行事でもあれば、クラスメイトたちに奇異の目で見られ、中には千紗に目を奪われた挙げ句に紹介してくれと言い出す馬鹿もいた。男の教師の中にははっきりと色目を使おうとする奴もいた。

 だから高校に上がってからは表面的には何も感じないように振る舞うことが多くなったし、千紗と歩いていても何も考えないように努めてきた。友人に必要以上に近付かれると面倒なので、付き合いもそこそこにしている。下手に家にまでついてこられて千紗を見られたら、何を言われるか判ったものじゃないからだ。

 おまけに数斗の目にも、千紗が可愛らしい女の子に見えることがあって、そのたびに沸き立つ何かを理性でねじ伏せなければならないのだ。

 不毛すぎる。

 数斗は頭の中にずらりと考えを並べてから、遠い目になった。

「カズくん! 父親の事を、ヘンタイなんて言ってはだめでしょう?」

 怒ったような声音とは裏腹に感情の無い表情をして千紗が言う。千紗の言うことは、多分子供を躾ける上ではもっともなことで、正論なのだろう。だが数斗は心の中でそれに反論した。

 俺と同い年くらいの女にばかり手を出す野郎は、変態と言われても仕方ないと思う。

 だがそれを実際に口にすると、千紗が数斗と同い年ではないというところでひっくり返されてしまう。なので数斗は黙っておいた。すると千紗が困ったような顔をしてため息を吐く。どうやら数斗の反応がないことを、反抗していると捉えたらしい。

「もしかして、清次さんの事、嫌いなの?」
「嫌いっていうか……苦手かな」

 千紗のやけに真剣な表情に負けて、数斗はぼそぼそとした声でそう答えた。他にどう言えばいいのか判らない。変態でどうしようもなくて、おまけに千紗を苛めている最低野郎だとは思うのだが、まさかそれを千紗に説明する訳にもいかない。

 小さな公園に入り、ベンチに並んで腰掛ける。数斗はため息を吐いて千紗の様子を伺った。千紗は浮気現場のことを気にしていないようだ。

「そっか、そうよね。カズくんも、そろそろ、親離れの時期だし」

 そう言ってから、千紗が急に寂しそうな顔をする。何だか話題がずれているような気がしたが、数斗は無難に同意しておくことにした。

「そーだよ。俺だって高校を卒業したら進学か就職かして、家を出るかもだし」

 夕方に進路の話を振っておいたのはちょうど良かったかも知れない。そんなことを思いつつ、数斗は思いつくままにそう言った。

「……そうよね。そうなのよね」

 千紗が哀しげな表情で呟き、頷く。その横顔を見た数斗はどきりとした。やけに切ない感じのする笑みを浮かべ、千紗が数斗の方を見る。

「そろそろ戻りましょう」

 浮かんでいる笑みが作り物に見えてしまう。数斗はすぐに返事が出来ず、千紗の表情につい見とれてしまった。多分きっと、彼女にこんな笑い方をされたら、思わずがばっと抱きしめてしまうんだろうなあ。そんな気がする。

 せめて母さんが母さんらしければ、こんなこと考えないのに。

 千紗を彼女に見立てて妄想に耽りかけていた数斗は、自分の腿を密かにつねりながらぐったりと肩を落とした。

「んっ……。二十時五分三十二秒。時間も大丈夫ね」

 スカートのポケットに手を突っ込んだ千紗が、急にそんなことを言う。ぐったりしていた数斗は違和感に気が付いた。何故、千紗は秒単位で時間が判るのだろう。もしかして時計が近くにあるのだろうか。そう考えた数斗は周囲をぐるりと見回した。だが公園にある時計の針は、ここのところずっと二時過ぎをさしたままで止まっている。かと言って他に時間を教えてくれるようなものは何もない。

 疑問には思ったが、数斗はとりあえずは千紗の言うことに従って家に戻ることにした。清次を問い詰めたいという気持ちもあるし、あの女性の正体も気になる。浮気を堂々としていた清次のことだ。もしかしたら女性とこれから一緒に暮らすとか、非常識なことを言い出すかも知れない。

 そんなことになったら全力で嫌がってやる。

 千紗が悲しむだろうと考えてそう思っていた数斗は、家に戻ってキッチンに入ったところで硬直した。いつの間にかテーブルには美味そうな料理が並んでいて、さっきは裸エプロンだった女性もきちんと服を着ている。清次はまるで何事もなかったかのようにテーブルについていて、穏やかな団らんのひとときといった雰囲気の中に、千紗が自然に加わる。そんな様を数斗はキッチンの入り口でぼんやりと見守った。

「おお。数斗おかえり。さっきは驚かせて済まなかったな。今日からうちに新しい家族が増えることになった」

 爽やかな笑顔で清次が言うと、その傍にいた女性がぺこりとお辞儀をする。さっきは焦っていて気が付かなかったのだが、女性は金髪に碧眼だった。顔立ちは可愛いというよりは美人タイプで、数斗とそれほど年は違わないように見える。

「ロミーと申します。数斗様。よろしくお願いします」

 エプロンの下で揺れる、白い桃のような、たゆんたゆんと弾む乳房を思い出した数斗は反応することも忘れてロミーと名乗った女性の胸元に注目した。ロミーの胸はもしかしたら千紗より大きいかも知れない。自分の目で実際に千紗の胸を見て確かめたことはないが、下着のサイズから考えると、千紗の胸はロミーより少し小さい気がする。そこまで考えて数斗は我に返った。いや、今は胸を見ている場合ではない。

 数斗は廊下の途中で拾った鞄を持ち直し、めいっぱいに振りかぶり、とりあえず清次の顔を目掛けて投げつけた。


( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
に、反応するのは仕方ないですよね!w

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