録音時のサンプリングレートを 48KHz に設定する【Audacity】
ボイスコさんに収録をお願いする際、
特に指定をしないと、サンプリングレートが 44.1KHz で
納品されるボイスコさんが多くいらしゃいます。
しかし、 44.1KHz はCDの時代のサンプリングレートで、少々古く、
スマートフォン本体(Android)では、48KHz がデフォルトです。
(USB-DACなどを接続すると、96KHz,192KHz などに対応した機器もあります)
サンプリングレートは高いほど音質が上がるため、48KHzの時代に 44.1KHz で収録するのは、音質的にやや見劣りがします。
以下、無料ソフト「Audacity」での【48KHz】設定方法を解説します。
1. Audacity を起動する。
2. 画面左下のサンプリングレートを確認する。デフォルトは 44.1KHz。
3. この値を、48KHz に変更する。
4. 48KHz設定後に、録音用トラックを追加すれば、
トラックも48KHzに設定される。
この状態で録音すれば、サンプリングレート48KHzで録音され、
書き出すファイルも、48KHzのフォーマットで書き出されます。
収録時のサンプリングレートやビット数については、発注時に確認するのが望ましいと思いますが、この辺りの知識が乏しい方もいらっしゃいますので、とりあえず48KHzで収録しておけば問題ないかと思います。
なお、音質に拘るのであれば、収録用のパソコンのオーディオインターフェイスが対応している範囲で最も高いサンプリング周波数で録音し、納品時に発注元の要望に合わせてサンプリングレート変換を行えば、最も高音質で納品ができます。
例えば、私の録音環境では192KHzで録音できますので、
・収録時は192KHzで録音する
・納品先に希望サンプリングレートを確認し、
48KHzと指定されたら、192KHzのファイルを48KHzにレート変換して
納品する。
(サンプリングレート変換は、Audacity で変換可能です)
なお、低いサンプリングレートで収録したファイルを高いサンプリングレートに変換することも可能ですが、これは、あくまでファイルのフォーマットが変換されただけで、音質は上がりません。
例えば、44.1Hzで収録したファイルを192KHzに変換しても、実質的な音質は 44.1KHz のままです。
高音質で収録するには、収録時に高いサンプリングレートに設定しておく必要があります。
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