【感謝御礼】蝉時雨と未亡人
100DL達成の御礼
蝉時雨と未亡人が100DLを達成致しました🎉
制作に携わってくださったイラストレーター様、声優さま、お迎えしてくださった皆さま、そしていつも応援してくださる皆さまに心より感謝を申し上げます。
今回は初めてBGMにクラシックを使用してみました！
※著作権、著作隣接権が存在しないものを使用しています。
まず一曲目にご紹介させていただくのは奏多さんが宗助にハンカチを渡すシーンの曲。
こちらはドビュッシーの『月の光』という曲です。
ハンカチを渡す前までは奏多さんがどういう人物なのか、宗一郎とはどういう関係なのかを注目してもらう場面でしたが、この『月の光』ゾーンでは宗助がどういう人間なのかを想像してもらえるよう、この曲を選択しました。
月の光はドビュッシーの中で最も愛されている曲と言われております。
ドビュッシーの人物像をご紹介させていただくと、彼は矛盾や悲しみを心に秘めていた内向的な人物だったとかなんとか…。そしてこだわりが強く気難しい性格。学生時代は問題児だったそうです。
さらに掘り下げると、浮気をしちゃったり、恋する相手が人妻だったり、相手の女性と駆け落ちしちゃったり、相手の女性が自〇未遂しちゃったり…。
でも作り上げる音楽はと～～っても繊細！
きっとドビュッシーはめちゃくちゃロマンチストな人だったんじゃないか…と思ったりしました。
そんな『月の光』をBGMに、思春期の複雑な感情を持った青年の宗助、父親譲りの執着と狂気が見え隠れする宗助が少しでも伝わると幸いです。
次にご紹介させていただくのは、本編の最後に流れていた曲。
こちらはベートーヴェンの『悲愴』という曲です。
悲愴ってなんぞ？と辞書を引いてみると「悲しく痛ましいこと。また、そのさま。」と記されていました。
ベートーヴェンは難聴に悩まされており、そんな時期に作ったのがこの曲だったそうです。しかし、その時期に友人にあてた手紙には「この運命に打ち勝つぞ」というポジティブなメッセージが書かれていたとのこと。そのような裏話を聞いてから『悲愴』を聴いてみると、ただ悲しいだけの曲じゃない感じがしたりします。
長くなってしまいましたが、『悲愴』は最後のシーンに本当に合っていたなぁとしみじみ感じております。奏多さんにも運命に打ち勝って欲しいという願いを込めて…。
本作は、本編が序章で同梱トラックからが本編という気持ちで制作致しました。お時間は空いてしまいますが『蝉時雨と未亡人』はシリーズものとなっておりますので、次回作も楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
重ねてにはなりますが、この度は本作をお迎えしていただき本当にありがとうございます！まだまだクリエイターとして未熟者ではございますが、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
2023.07.25 夏八木瑠一
蝉時雨と未亡人
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