アヤラスタ 2022/12/07 00:44

真約・黒のマリア 第一話 『闇に堕ちていく少女』

パンドラの箱が砕かれた日・・・99の悪魔が放たれた悪夢の始まりの日、私の前で100体目の悪魔がほほ笑んだ。

「どうしたのですかお嬢さん。そんなに泣きそうな顔をして。それではまるで世界が終わったかのようではないですか。」

 シルクハットに燕尾服。でっぷり太った腹に糸のように細く長い足の悪魔が、私のカラダをネットリと見つめる。まるで舐めるような視線に、私は思わず手で胸をかばうような姿勢をとった。

「自己紹介がまだでしたね。我が名はメフィストフェレス。もしお嬢さんがお望みとあらば、たった今放たれた悪魔を封じる為の力を与えることも出来ますが、いかがしますか?」

 メフィストフェレス?どうみてもハンプティ・ダンプティじゃないの・・・私はそう思ったけれど、特に何も言わなかった。

「もちろん、力を与えるだけの、代償は支払っていただきますが。」

 ニヤニヤ嗤うメフィストに

「力?代償?どういうこと?」

「力とは、まず一つ、貴女本来が持つ生命力・・・我々悪魔はマナと呼んでいますが、そのマナを無尽蔵に沸き上がるようにして差し上げます。マナは悪魔と戦う為の基本的な力・・・ですが気を付けて下さい。膨大なマナは悪魔にとっても好物なのです。悪魔を追い詰めるつもりが、悪魔に追い詰められるという事も十分あり得ますからね。」

「それが力の代償なの?」

「まぁまぁ結論を急ぎすぎるのは良くないですなぁ、お嬢さん。まだ力の話が終わっていません。いや、ここからが重要なのです。それを望むのなら、ですが、貴女に“箱”としての力を与えましょう。」

「箱としての力?」

「砕け散ったパンドラの箱の代わりに、貴女のカラダに悪魔を封じ込めることが出来るようにします。また、封じ込めた悪魔の力の一部を使う事も出来るようになるのです。夢のようではないですか?」

 この身に悪魔を封じる・・・その悪夢のような提案に私は怖気がふるう思いがした。

「そして・・・代償の話ですが・・・」

 それからメフィストフェレスがした“代償”の話は、とても恐ろしいモノだった。

 心臓がバクバクする。喉がカラカラになって上手く声が出せない。屠殺される前の家畜はこんな気分なのかしら・・・ううん・・・彼らは“死ねる”だけ随分と恵まれている。

「どうしますか?お嬢さん。代償を支払う代わりに力を得るか。それとも悪魔の事は忘れて平穏な日々を送るか。さぁ、どちらを選択しますか?」

 その質問に意味は無かった。だって答えは決まっているもの。

 だから私は・・・

「ハンプ・・・メフィストフェレスといったかしら?・・・お願い・・・私に・・・力を頂戴。」

 私の言葉に悪魔が高笑いして・・・

 エクソシスト・マリア・・・私、黒薔薇マリアの物語は、こうして動き始めた。

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・

 悪魔は人の心の弱いところに付け込み、言葉巧みに誘惑して魂を奪う。嫉妬や怒り、劣情に罪悪感・・・私は今まで悪魔の誘惑に負けて魂を受け渡してしまった人達を見て来た。特に彼らが悪いとも弱いとも思わない。それが普通なのだ。

 だけど、私がとある高校で出会った少年は違った。馬上ケンジという名前の彼は、何日も何か月も、悪魔のささやきに自分の意志の力だけで抵抗していた。

 彼は酷いいじめを受けていた。私はそれを見ているしかなかった。私が目立ってしまえば、私の存在に気付かれたのなら、悪魔はどんな行動をとるか分からない。私から逃げてくれればいい方で、最悪この学校全員を人質にされるかもしれない。

 だから、私は見ているしかなかった。私は、醜い人間だった。

 ある日の放課後、彼は一人、ゴミ箱の中に捨てられた教科書を拾い上げ茫然と立ち尽くしていた。

 私は何か声をかけなくちゃ・・・そう思ったけれど、今更どんな声をかければいいのか分からなくて、ただただ夕日を受けて浮かび上がる哀しいシルエットを見つめることしか出来なかった。

「はは・・・はははははは・・・」

 彼は笑っていた。とてもじゃないけど聞いていられない、哀しい笑い声だった。

「どうして笑っているの?」

 私の質問に、

「どうしてって・・・どうせ君もボクの事笑いに来たんだろ?虐められてヘラヘラして、何も出来ない弱いボクの事をさ・・・」

 彼はそう答えた。

 その時、私は彼の傍に悪魔の姿を見つけた。正確に言えば姿を見たわけでは無く、その存在を感じた。

 私はエクソシスト。悪魔を打ち払い、この身に封じ込めることだけが私の存在意義。薄っぺらい慰めの言葉で彼に優しい人と思われることが、私の役目ではない。

 だから私はこう言ったの。

「二つ勘違いしているようだけど、一つ、私はアナタにまるで興味が無いの。ごめんなさいね。」

 私はこの悪魔を払ったら学校から立ち去る。それだけの存在。だから冷たい人だと思われて、嫌われた方がいい。

「二つ目は・・・アナタは決して弱くなんかないわ。少なくとも、私はアナタ以上に強い人を知らない。」

 悪魔を払っても彼の受難は続く。でも、私にそれを望む権利は無いのだけど、せめて自分自身の強さに気づいて欲しかった。自分自身の強さに気づいて、そして笑って日々を過ごして欲しかった。

 その幸せな日々を送るころには、私の事なんて忘れているでしょうけど。

 私は胸ポケットから小瓶を取り出し、聖水を振りまいた。

『ギヤァアアアアアアアアアアアア!!!!!』

 悍ましい声が響き渡る。聖水は姿を消していた悪魔の体を焼き、その醜い姿を白日の下にさらす。

「貴様ぁ・・・熱いじゃねぇかぁ!!!何しやがるんだよぉ!!!!」

 悪魔が私に真っすぐ敵意をむき出しにして叫ぶ。ライオンの頭にコオモリの羽、手足には鋭い爪、体中に蛇の様なウロコ・・・恐ろしい姿、恐ろしい声、私は出来る事なら泣き叫んで逃げ回っていたでしょう。

 怖い・・・怖い・・・怖い怖い怖い怖い・・・

 でも私はエクソシスト。怖いからと言って、逃げるわけにはいかないの。

「女ぁああああ!!!!引き裂いてやるぅううう!!!!!!!」

 悪魔が私に飛び掛かってくる。私は冷静を装い、スカートのポケットから聖水の瓶を取り出して床に傾ける。コポコポコポと零れ落ちる聖水に私のマナを流し込んで、聖水はしなやかな鞭になる。

 パシィイイ!!!

 その水の鞭で悪魔を打つ!

「ギヤァアアアアアアアアアア!!!!!」

 悪魔が叫び声をあげ、姿を消した。

 教室に嘘のような静寂が訪れる。

「え?・・・今のなに?」

 茫然とする彼のそばに私は歩み寄って、

「まだ終わってないわ。これを手放さないで。」

 そう言って銀のロザリオを渡した。彼が悪魔から逃れられるように願いを込めて。そして、私が伝えたかった言葉を込めて。

「これを握ったまま、声を出さないで、振り向かないで、ゆっくり歩いて教室から出ていきなさい。そうすればアナタは助かるから。」

 私の言葉に、彼はまだ何が何だか分かっていない様子だった。そうよね。無理もないわ。まるで悪夢のようにしか思えないものね。ただただ怖くて怖くて、泣き叫んだり走り去ったりしたいわよね。

 でも、彼、馬上ケンジは、

「黒薔薇さんは・・・」

 私を気遣う言葉を紡ごうとした。

その唇が、『大丈夫なの?』そう動く前に、人差し指で彼の唇を塞いだ。

 私は、もしかしたら大丈夫じゃないかも知れない・・・そんな事は、優しい彼に言えるハズも無かった。

「ギィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ・・・」

 恐ろしい声が響いた。その声は教室全体から響いているようだった。

「行って。早く!」

 私の言葉に、彼は一歩一歩廊下へと歩みを進め始めた。

 その事に安堵する間を悪魔は与えてくれない。

 ブゥウン・・・教室中の椅子や机が宙に浮かぶ。

 そして

 私に向かってすごい勢いで飛んできて・・・

 ドドドドドドドドドドドドド!!!!

 私のカラダに激しく打ちつけられる。

 ゴっ・・・

 ガードした腕が、嫌な音を立てる。左腕の骨が折れたみたい。

「くっ・・・」

 痛みに声が出てしまう・・・だめ・・・声を出したら・・・優しい彼が振り向いてしまうから・・・だから・・・私は・・・平気なふりをしないと・・・

「女ぁ!!!アイツをどこへやったぁ!!!」

 悪魔の叫ぶ声がする。馬鹿ね。黙っていたら、どこにいるのか分からないままだったのに。

「さぁね、私の知ったことではないわ。」

 そう言って私は聖水の鞭を振り下ろした。

 ビュン!!

 鞭は空気を引き裂いて、そして

「ギヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 鞭打たれた悪魔の悲鳴があがる。姿を消していた悪魔が姿を現した。その目は怒りで燃えている。

 そして、大きく息を吸い込んだ悪魔は、

 ブォオォォォォ・・・

 口から激しい炎を噴き出した。

 灼熱の炎。それにも関わらず木製の床も、カーテンも、辺りに散らばる椅子も机も燃え上がることがない。私には分かった。これはまやかしの炎。実際に私が炎で焼かれているわけではない。

 分かってはいたのだけど、そのあまりにもの熱さに

「うっ・・・っ・・・」

 声が出てしまう。

「アイツを今すぐ呼び戻せ!さもなくば死よりも苦しい目にあわせるぞ!!」

 悪魔が馬鹿なことを言う。彼は・・・馬上ケンジは・・・私とは違って・・・お日様に祝福された人生を送る人なの・・・私なんかが苦しみから逃れるために、邪魔をしていい人ではないの。

だから私は、こう言ってやったの。

「ふっ・・・やれるものなら、やってみれば?」

 ブォン・・・

 悪魔の手の上に、炎の槍が形作られる。

 そしてそれは、

 ザク!!!

 次の瞬間、私の左太ももに突き刺さっていた。

 ドジュウウ・・・

 脚が・・・中から焼かれていく・・・

「んくっ・・・ぅぁ・・・」

 堪えようとしても声が出てしまう。その声が、彼に聞こえないように祈るしか私にはできなかった。

「炎の槍でカラダを中から焼かれる苦しみはどうだ?ん?地獄の苦しみだろう?悪魔に逆らうからこうなるんだ!」

 そう言って悪魔は、私の右肩に炎の槍を投げつけた。

 ドジュウウ・・・

 肩が焼ける痛みに、私は聖水の瓶を落としてしまう。

 カランカラン・・・

 聖水の鞭はただの水となり、灼熱の業火に晒されてすぐに蒸発してしまった。

「ぅくぅ・・・っっっ・・・」

 肉を内側から焼かれる苦しみに声が漏れ出てしまう・・・あぁぁ・・・それに・・・武器が失われてしまった・・・

「ゲッゲッゲッゲ・・・次はどこを刺してやろうか・・・頭か?・・・腹か?・・・それとも、その小さい胸か?」

 悪魔がそう言って、私のカラダをいやらしい目で舐めるように見つめる。私は唇を噛んで、何をされても声を上げないように必死に構える。

 私に出来ることは、それだけだから・・・

 だけど・・・

 ザク!!!!!!!

 槍が・・・私の・・・左胸に刺さって・・・

「あぁああああああああああああああああああ!!!!」

 私は声を上げてしまった・・・

 胸は・・・あぁぁ・・・私の小さな胸は・・・まるで魂レベルで調教され続けたみたいに・・・どうしようもない弱点で・・・なぜか悪魔たちも、そこを重点的に責めてきて・・・そんな弱点を貫かれて・・・私は・・・もう・・・

 
「あぐぅ・・・ぁぁああああ・・・うあぁぁああああああああああ・・・」

 堪えきれず声をあげてしまった・・・でも、それとほとんど同じくして、彼の気配が教室から出たのを感じた。

 良かった・・・ケンジ君は・・・悪魔の手から逃れられたんだ・・・あとは、私が・・・

「ゲッゲッゲッゲ・・・死ぬことも出来ずに焼かれ続ける気分はどうだ?ん?」

 悪魔が嗤う。下らない・・・私ごときの苦しみなんて、それがいったいなんだというの?

「くっ・・・苦しいだけなら・・・耐えれば・・・いい・・・だけよ・・・」

 私の言葉に、

「おぉ・・・いいねぇ・・・その覚悟に免じて、その熱く火照ったカラダを冷ましてやるぜ!!!」

 悪魔は嬉しそうに嗤った。

次の瞬間・・・

 灼熱で炙られていた私のカラダに激痛が走った。いや、これは痛いじゃなくて、冷たいんだ。激痛を伴うくらいに冷やされて・・・私は・・・凍り付いていく・・・

「はぅっ・・・んぁああああああああ・・・」

 身を貫いていた炎の槍が凍り付き、私を内側から凍結していく・・・

「あがっ・・・くぅ・・・ぁぁぁあああ・・・」

 パキ・・・パキパキパキパキ・・・

 少しづつ少しづつ私のカラダが凍り付いていく。きっと・・・少しでも永く私を苦しめる為に・・・ジワジワと凍結させて・・・甚振っているのね・・・

「あ・・・あぁぁ・・・ぅ・・・ぁぁぁ・・・」

 私は・・・もう・・・苦悶の声を上げることしか出来ない・・・

「う・・・ぁぁ・・・ぁ・・・」

 だんだんと・・・声を出すことすらままならなくなっていって・・・

「ぅ・・・んぁ・・・ぅ・・・ぁ・・・ぁぁ・・・」

 パキパキパキ・・・パキ・・・

 私のカラダは・・・ついに全て凍り付いてしまって・・・あぁぁ・・・呼吸も出来ない状態で・・・私は死ぬことはおろか、意識を失うことすら出来ずに・・・全身を襲う、刺すような痛みに曝され続ける・・・

 うぁぁ・・・

 あぁぁあ・・・

パキン!

 突然私は氷の牢獄から解放された。凍り付いていた肺に、新鮮な空気が流れ込んでくる。

「かはっ・・・はぁ・・・はぁ・・・ぅぁぁ・・・」

 氷から解放されたと言っても、カラダが自由になったわけでは無かった。胸から下、そして両肩から腕はまだ凍ったまま・・・これじゃぁ動けない・・・

「ゲッゲッゲッゲ・・・女ぁ・・・女ぁ・・・貴様はその小さな胸が弱いようだなぁ~~~。」

 悪魔の声に私はドキリとする・・・バレたくなかったのに・・・胸が弱いことが知られてしまった・・・あぁぁ・・・私の胸を嬲る為に・・・わざと氷を砕いたのね・・・

「な・・・なにを馬鹿なことを言っているの・・・」

 私は必死に冷静を装おうとした。でも、悪魔はそんな私の胸の内など見抜いていたのだろう。

「そうかそうか違うのかぁ~~~・・・それなら、胸を徹底的に責められても別に平気というワケだなァ~~~。」

  ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・突然耳障りな羽音が教室に響いた。あぁぁ・・・悪魔が召喚した悍ましい蟲の大群が・・・

「くっ・・・」

私は思わず目を背けてしまった。悍ましい蟲の姿から・・・中年男性のような顔を持つその蟲は、蠅の様な羽を持ち、胴体の形は昆虫と同じだけど・・・その胴体は肌色でブヨブヨとした肉感を持っていて、そして・・・あぁぁ・・・胴体部分から醜い性器が生えていて・・・私を犯し辱めようとする悪意に、そそり立っている・・・

「おいおい目を反らすんじゃねぇよ。今からお前はこいつらに胸を可愛がってもらうっていうのによぉ~~~。」

 悪魔の言葉に、私は睨みつけて、

「ふっ・・・好きにしなさい。」

 と言い放った。それがせめてもの抵抗だった。

 ヴヴヴヴヴヴ・・・

 蟲達が、一斉に私の胸に殺到していく。

「んくっ・・・くぁぁ・・・」

 セーラー越しに胸を嬲られて・・・あぁぁぁ・・・まるで沢山の指に責められているみたい。

「はぁ・・・はぁ・・・ぅぁ・・・くぅ・・・んぁ・・・」

 必死に耐えようとしたけど、声が出るのが抑えられない・・・カラダがどうしても、ピクンピクンと震えてしまう・・・

「ゲッゲッゲッゲ・・・随分と可愛い反応するじゃねぇか。」

 悪魔が言葉で私を責める。

「はぁ・・・はぁ・・・んくぅ・・・だから・・・馬鹿なことをいわ・・・んぁぁぁ・・・」

 ドクン・・・突然胸が熱くなって、私は大きく反応してしまった。あぁぁ・・・私の胸が・・・ベットリとした白い精液に汚されている。

「んぁぁぁ・・・な・・・なんなのこれ・・・」

 あぁぁぁ・・・蟲たちが・・・ズリズリと私の胸に性器をこすり付けて・・・そして次々と精液を放って・・・私を汚していく・・・

「あぁぁぁ・・・ひぁ・・・いあぁぁ・・・やめ・・・あぁぁぁあああああ・・・」

 私の胸が、どんどん白く汚されていく。精液をたっぷり吸い込んだセーラー服はベットリと胸にへばりついて・・・あぁぁ・・・いきり立った乳首の形が浮かびあがらせてしまう・・・乳首に蟲達が集って・・・性器を擦り付けて・・・精液を・・・塗り込んで・・・

 乳首が・・・犯されていく・・・

「いぅ・・・こんな・・・あぁぁああああああ・・・」

「ゲッゲッゲッゲ・・・屈辱だろう・・・苦しいだろう・・・もしその魂を差し出すというのならば、今すぐに楽にしてやるぞ?それとも、悍ましい蟲に胸を犯されるのをじっくりと愉しみたいのかな?」

「くふぅぅ・・・こ・・・これしきの責めで・・・私は・・・私は・・・あぁぁああああああっ!!!」

 いつの間にか服の中に蟲が潜り込んできて・・・直に胸を犯されてしまう。性器を直接こすり付けられて・・・
 
どぴゅっ・・・

 服の上からでも・・・耐えられなかったのに・・・直接胸に精を放たれて・・・

「あぁぁぁぁああああ・・・ぃぁ・・・あぁぁぁあああああああああ・・・」

 あぁぁぁ・・・もう胸がドロドロにされて・・・私はもう何も考えることも出来ずに、ただただ悦虐に苦しみながら悶え喘ぐことしか出来ない・・・

「ひぅうう・・・んぁああああ・・・あぁぁあああああ・・・・」

 服の内から外から乳首に精を放たれて・・・あぁぁ・・・それを塗り込まれてしまう。蟲たちは私の乳首の感触を愉しみながら・・・また性器をムクムクと硬くして、精を放つ。
 
胸への集団輪○が止まらない・・・あぁぁ・・・激しい乳辱に・・・私は・・・私は・・・

「あぁぁあああ・・・んぁぁっ・・・ひぁああああ・・・」

 バリィン!!!

 突然私を拘束してた氷が全て砕けた。それと同時に、胸に集っていた蟲たちが全てプチプチと音をたてて潰れて、ぬちゃぁとネバつく体液が私の胸に染み込んでくる。

 あぁぁ・・・精液でドロドロにされた胸が、体液でさらに汚し犯されていく・・・

「あぁぁああああああ・・・」

 崩れ落ちる私は、悪魔に首を掴まれ、高く持ち上げられた。

「うぁ・・・あぁぁぁああああ・・・」

「本当はあのガキの魂をいただこうと思ってたがよぉ・・・女ぁ・・・貴様で遊ぶことにするぜぇ!!!」

 悪魔はそう言った後、

 ザシュ!!

 鋭い爪で私の胸を引き裂いた。

「っ・・・ぅぅ・・・」

「貴様は俺が、永遠に苦しめてやるぅうううう!!!!」

 そう叫んだ悪魔の瞳に、私は無防備になった悪魔の魂を見た。

 この瞬間を待っていたの!

 ギンッ!!!
 
 私はこの身に封じられている悪魔の力を解放した。見るものを石に変えてしまうメドゥーサの力を。

 パキ・・・パキパキ・・・

 悪魔の体が石化していく。

「うぉ!・・・なんだこれは・・・・女ぁぁ!!!!俺様に何をしやがったぁぁ!!!!!!!???」

 断末魔をあげて悪魔が完全に石の像に変化した。

 パリィイイン!!

 ガラスが割れるような音がして、夕日に照らされていた教室が一気に夜の教室へと変わった。悪魔が滅んだことで、止まっていた時間が一気に動き出した。

 ピシッ・・・ピシピシ・・・バリン!!!

音を立てて悪魔の石像が砕け散る。石像の中から、どす黒い小さな光球が現れる。

私はその光球を手に取り、

「んぅぅ・・・」

 胸にそれを押し付けるようにして、カラダの中に取り込んだ。

「くあぁぁああああああああああああ・・・」

 途端に悪魔の欲望に私の魂が責められる。何度も何度も何度も何度も私を爪で切り裂きたいという欲望に、私の魂はズタズタにされていく。

 私は膝から崩れ落ちる。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 ポタリポタリ・・・大きな汗が私の頬を伝い落ちる。

「んくっ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 悪魔の魂が落ち着いたあと、私はポツリと呟いた。

「・・・あと・・・90・・・」

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・

 私を襲う責め苦は、まだ終わってはいない。

 ううん・・・私の苦しみは、ここから始まるの。

「はぅぅう・・・んぁぁぁ・・・くぅうううう・・・」

 深夜、自室に私の喘ぎ声が響き渡る。ベッドの上で汗だくになりながら、私は悶えている。シーツを強く掴んで、カラダをのけ反らせて、私は苦しみ喘いでいる。

 私は、この身に封じた悪魔たちに責められている・・・あぁぁ・・・9体の悪魔が・・・私のカラダを好き放題に嬲っている・・・

「はう・・・ひぅ・・・くぁぁああああ・・・」

 毎晩毎晩、悪魔は私を責め立てる。楽になるには、悪魔に身と魂を委ねてしまうこと・・・そうすれば、私は彼らに全てを乗っ取られて、もう何も感じずにいられる。

 だけど、そんなこと・・・そんなこと・・・私は・・・

「お嬢さん、今宵も随分と美味しそうですな。」

 気が付けば、ベッドサイドにメフィストフェレスが立っていた。苦しみ悶える私をニヤニャと見下ろしている。

「あぁぁぁ・・・」

 メフィストが私のカラダを抱き上げる。私はされるがままに、メフィストの腕の中でくったりとしている。

「それではお嬢さん、いただきますよ。」

 メフィストはそう言うと、私の胸元に牙を突き立てる。

「っぁぁああああ・・・」

 冷たい牙が突き刺さる痛みに私は身を震わせる。

 そして、

 チュウチュウチュウ・・・

 メフィストは私の血を啜り始めた。

「あぁぁぁ・・・うぁぁぁ・・・んぁぁぁあああああ・・・」

 私が苦しめば苦しむほど、血は甘くなるという。

身に封じ込めた悪魔に苦しめられて、甘くなった血を毎晩貪り吸われる。

 これが、私が力を得る代わりに払った代償。

「んくぅ・・・んぁぁあああ・・・あぁぁぁああああ・・・」

 血を吸われるというのは、本来ならば壮絶な快楽を伴うらしい・・・あぁぁ・・・私のカラダもビクンビクンと震えながら・・・もう何度も高みへと昇りつめている。

 だけど・・・あぁぁ・・・メフィストは私が快楽へ逃れることを赦してくれない。血をより甘くするために、私は性感に苦しみを覚えてしまうという呪いをかけられている。

「うぁぁぁ・・・あぁぁぁ・・・」

 悪魔を封じる度に、私の苦しみは増していく。悪魔はまだあと90体もいる・・・それは、さらに深い地獄が私を待っているという事を示している。

 メフィストの冷たい手が、私の胸を弄る。

「んくぅ・・・ぁぁぁああああああ・・・」

 濃く深い夜に囚われた私は、悪魔にこの身を捧げながら、淫らな熱い吐息を吐き続ける・・・

 

一つ悪魔を払う度に、私は闇に堕ちていく。

 それでも、私は・・・

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